ーー『そしていつか……自分の音に誇りを持てるようになりたい』
日菜にそう打ち明けてから1ヶ月が経とうとしているーー
私はあの日があったからこそ、この「つまらない音」でギターを演奏し続ける覚悟ができたと思う…
あの日、日菜は湊さんに「紗夜のこと頼んだわよ」と言われたらしい…本人は言葉の意味を分かっていなかったようだが流石は湊さん私の悩みを見透かしていたようだ。
私は湊さんにお礼をしようと思いこの間羽沢さんに紹介された雑貨屋へ行こうと湊さんを誘ったそこまでは良かったのだがー
「お〜い紗夜ぉ〜?ま〜た怖い顔になってるよ〜?」
「おねーちゃんなにか考え事?」
「紗夜、貴女また…」
完全に予想外だった…
日菜がついてくることまでは予想がついたがまさか湊さんが今井さんを連れてくるなんて思わなかった…
湊さん曰くー
『紗夜からのお誘い!?これはなにか凄いことになりそう…アタシも行っていい?』
と言われたそうだ。
日菜は
『おねーちゃんが友希那ちゃんとお買い物!?いーなー私も行きたいー!』と自宅に帰った途端言われどこから情報を仕入れたのかと思ったがまさか湊さんあのあとすぐに今井さんに言ってしまったのね…羽沢さんとの買い物の時にまた今度と言ってしまったためもうその手は使えなかった…
とりあえず雑貨屋を見て楽器店で予備の弦を購入したり新作のエフェクターをみて今後のライブではこれを使ってみてはどうでしょうと湊さんと話をして昼食を取るためにフードコートで昼食を食べている
「でさ〜このあとはどうする?アタシは映画とかみたいな〜」
「映画ですか良いですね。それでどのような作品を?」
「これこれ〜!先週から公開された『わんにゃんワールド-犬と猫の大冒険-』ってやつ口コミとか見たんだけどけっこーおもしろそうなんだよね〜!」
「あたしもるんってきたー!」
「猫…!……私はいいわ」
(あの作品私も見たかったものなのよね…でも言い出せない…どうすれば悟られずに見ることが出来るの…!)
(フフーン紗夜のあの顔は葛藤してる顔だな〜さあーて紗夜どうする?)
「日菜がどうしても見たいというのなら姉として妹を見守ることをしなければならないので私も一緒に行きます」
「え…?紗夜?マジで言ってんの?」
「どうしたんです今井さん私そんなにおかしなこと言いましたか?」
「紗夜が行くというのなら私も行くわ」
結局4人全員で映画鑑賞となった。
ー鑑賞後、私は日菜と今井さんがいるのも忘れて湊さんと映画について議論していた
日菜と今井さんはと言うと私達の数歩後ろで何やら話していた
「紗夜聞いてるの?」
「あ、すみません湊さん」
「だから、あそこの崖でなぜ猫ではなく犬が先に上に行こうとしたのか分からないわ」
「あそこは犬の好奇心旺盛なところがよく出ていたと思います猫よりも先に崖を登ろうとするのも好奇心が湧いたのでしょう」
「むーおねーちゃん友希那ちゃんと話してるのもいいけど私たちがいることを忘れないでほしーなー」
「そーだぞーアタシは放置されるのはあんまり好きじゃないぞー」
「わ、悪かったわよリサ…」
湊さんが慌てて今井さんの隣と行くと今井さんは微笑んだ
「ゆーきな!アタシたちもあのわんちゃんとネコちゃんみたいに助け合っていこーね!」
(何を言っているのかしら今井さんは…?)
「ちょ…!こんな所でそんな…」
「おねーちゃんあたし達もリサちーと友希那ちゃんみたいになれるといいね」
日菜は二人には聞こえないようにそっと私に呟いた
「そうね…」
そう、湊さんがいつか言っていた、今井さんは陽だまりなのだと
日菜は私の凍った心を溶かしてくれる陽だまりなのだとはっきり言葉にして伝えられるようになるのはいつになるのだろう…
私が変わればすぐに伝えられると思うがそう簡単にはいかない…
でも、いつかは必ず言えるようになりたい
そう思いながら私は日菜を肩に抱き寄せた
「わっ!今日のおねーちゃんなんか大胆だね…るんって来た!」
そう言われハッとなった
「紗夜、貴女変わったわね…」
「湊さん!こ、これは違うんです!///」
「え〜おねーちゃん私のこと好きじゃないの〜?」
続きは未定ですが反応がよければ書くかも知れません(あとネタしだい)
では、また別の作品で!