麦わらの一味?利害が一致しているから乗っているだけですが?   作:与麻奴良 カクヤ

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 本当はもう一時間ほど前に投稿したかったんですけど、『ありふれた職業で世界最強』のニコ生見てました。はい。今から楽しみです。いつか『ありふれた』も書いてみたいなぁ。初期設定は何となく出来ている。だけど、次の投稿作品は『ハリポタ』にするつもり。あ、ハリポタは超長編なので数年レベルでかかるって?大丈夫だ。生きていて、家があるうちは投稿を辞めないぜ!
 あ、関係ない話がこんなにも。ほんへどうぞ。


336 十八頁「スマラ弱体化?」

 事の始まりは少し前まで遡る。

 

 ユバに反乱軍が居ないと知ると、一向は一夜身体を休めると反乱軍がいるらしいカトレアに向かって出発した。二度手間な砂漠越えに一同は不満はあるものの、何も言うことなく歩いていた。

 

 が、急にルフィが座り混んでしまう。ルフィには不満があるみたいだ。

 スマラが黙って聞いていると、二度の砂漠越えではなくビビの計画に不満があるみたいだった。

 次第の二人の言い争いはヒートアップし、遂にビビがルフィに手を上げた。

 

 このままで不味いとスマラは間に入った。

 味方する方は当然、依頼主であるビビだ。

 

「それ以上、手を出すのはやめなさい」

 

「どけよ!!俺はビビに言わないといけないんだ!!」

 

 ルフィは一度決めると頑固で考えを変えない。一方でスマラは譲れない物はあるが妥協点は持ち合わせている。

 ルフィのやっていることはビビが先に手を出してきたからやり返しているだけ。それでもスマラは依頼主の安全を守ると契約した。

 それは誰が相手だろが関係ない。全ては王宮の蔵書を見るために。

 

「お前は俺の邪魔をするな!!」

 

「貴方が私の前に立っているだけでしょうに。ご安心をビビ王女。貴女には手出しさせません」

 

 自分の身をバロックワークスから守ってもらうために依頼したスマラが、自分から手を挙げたといえどやり返してきそうになったルフィから守ってくれている。

 ビビは少し予想外の状況に二人を止められないでいた。

 

「ちょっと、これどうすんの?」

 

「えっと、あのスマラさん?」

 

「こりゃまずい」

 

「おい!逃げよう!!ルフィとスマラが戦ったら俺たちも巻き込まれるぞぉ!!」

 

「そ、そうなのか?コエ~~~~!!!」

 

「クエ~~~~!!!」

 

 にらみ合うルフィとスマラ。二人の気迫に押されてビビは声をかけずらい。

 ナミとサンジが頭を抱え、ウソップが一目散にこの場から離れて行き、チョッパーとカルーも便乗して逃げる。

 ただ一人、ゾロだけが冷静だった。

 

「ルフィもスマラも間違っている事はしていないだろ?止めないといけないのは確かだが」

 

「だが何?」

 

「あの二人ってどっちが強ぇのか気になるだろ?」

 

「…………」

 

 ゾロの本音でガクッとなるナミだが、確かに気になる。今までスマラが強いことは見てこれた。だが、一度も本気で戦った事を見たことはない。

 ルフィがおふざけに突っかかってスマラが適当にあしらって終わり。明確な順位はない。

 一同、少しだけ気になった。

 

 

 止めるべきか一度殴り合いをさせるべきか。決めかねている間も時間は進む。

 先に動いたのはルフィだ。腕を後ろに伸ばしてスマラに走り迫ってくる。

 

「ゴムゴムの~~ブレットォ!!」

 

 腕を後ろに伸ばし、戻ってくる反動を活かした攻撃だ。

 しかし、その腕はスマラに当たった瞬間、後ろに伸び返った。

 なんてことはない、スマラに向かってくるただの運動エネルギー量を調節して反対方向へ向かうエネルギー量を増やしただけの、ただの反射だ。

 その後も、ルフィが色んな攻撃を繰り出してスマラを攻撃するが、スマラはことごとく反射して受け流す。

 傍から見れば一方的な戦いに見えるだろうが、実際はスマラにもてあそばれているだけ。

 遂にルフィがスマラから離れた。一度距離を置いて立て直すつもりだろう。

 

「クソッ!攻撃が全然通じねぇ」

 

「もう終わりかしら?今度は私から行っても?」

 

 来るッ!!ルフィがそう身構えた瞬間、ルフィはスマラを見失った。

 と、後ろからもの凄い衝撃がルフィを襲う。吹き飛ばされながら痛む頭を抱えたルフィは、ようやく何が起こったのか理解した。

 一瞬のうちに自分の後ろを取ったスマラに後頭部を蹴られたのだ。普通なら効かないはずの只の蹴り。しかし、その効果は。

 

「あぁぁぁぁ!!!痛ぇぇぇぇ!!はぁ、はぁ」

 

「…………」

 

「じいちゃんと一緒だ。痛ぇ」

 

 呟きながらも、ルフィは油断なくスマラを見る。

 今度は逃がさない。そんな決意を嘲笑うかのようにスマラが消えた。

 消える程素早い敵は初めてではない。杓死と呼ばれる、使った者ですら制御できないスピードで攻撃してくる敵を思い出す。

 あの時は確か音が頼りなはず。ルフィは集中して音を聞き分ける。

 

 風  砂の舞う音  仲間たちの息遣い

 

 何も聞こえない。足音一つすらない。

 こんな事有り得ない。そう思える。

 が、世界には空中を歩ける者がいる。月歩という空気を蹴る事で空中浮遊を可能とした超人の技。

 スマラがドラムで山を登るときに使った技だ。

 スマラは高速移動しながら常に空中を移動していた。なので、足元の砂の動きを見られずに済む。更に自分が放つ音量を無くす事息遣いも聞こえなくする。

 徹底している。それだけ本気ということだ。全ては報酬の為に。

 

 幾ら体力がある方のスマラでも、無尽蔵にあるわけではない。何十秒もルフィを待つ必要などない。

 一瞬でルフィの前に姿を現す。

 

「そこかッ!!!」

 

 ルフィは一瞬を逃さずにスマラに向けて腕を伸ばす。が、空振り。

 スマラはルフィが攻撃を出すと同時に、再び消える。次に現れたのは攻撃したことによる無防備な背後。

 一撃離脱、それがスマラが得意な戦法だが、何もそれ以外にも攻撃方法は存在している。そして、一撃離脱よりも簡単な方法だ。

 

「捕まったわ。動いてもいいけど、私に貴方の攻撃は効かない。終わりね」

 

 スマラにとって敵に触れる、ということは最終宣告と同じ事だ。これは別な能力者にも言えることだが、悪魔の実は己に何かしらの影響を与える。

 

 ゴムゴムの実なら自身をゴム人間に、ヒトヒトの実なら人に、モクモクの実なら煙にと変えてしまう。

 ならばスマラが食べた悪魔の実は?スマラ自身の身体のあらゆる物質量を変化させてしまう。体が感じる熱量、細胞の量、神経を伝ってくる電気信号の量。

 中には己ではなく外に能力を出す悪魔の実もある。概念を発して周りに影響を及ぼす能力。ノロノロの実、コブコブの実などがそうだ。

 スマラの悪魔は己に影響を与えるだけでなく、周囲にも力が働いた。触れたモノに対して。スマラがことごとく攻撃を反射しているのもこういう事だからだ。

 

 触れたモノに対して影響を及ぼせる。

 

 そう、今スマラはルフィに触れている。ルフィの体に悪魔の実の影響を反映させることができるというわけだ。

 先ず手始めに、

 

「あれ、力が抜けていく」

 

「今、貴方の体力を奪ったわ。もう暴れる体力は無いでしょう。私の勝ちよ」

 

 今まで何度も強敵と戦い、勝ち抜いてきた東の海最強の海賊は、相手に本気を出させる事なく敗北した。

 しかし、完全に意識を奪うほどスマラは非情では無かったみたいだ。これまでスマラを襲った者は全て意識は奪われている。

 

「ルフィに勝っちゃった………」

 

「ここまでの実力差があるとはな………」

 

「あいつの本気を出させねぇと、この先やって行けれないって事だろ。目標が見えてラッキーだ」

 

「やべー!!やっぱりあいつやべー!!味方で良かったぁぁ!!!」

 

 スマラの完全勝利に見ていた一同の反応はそれぞれだ。何となく頭では分かっていたものの、現実を見て啞然としている者。実力差に目を見開く者。目標が見えて意気込んでいる者。ただ、単純に自分の船長よりも強くて怖がっている者。

 そんな中ビビは、

 

「……スマラさん。私は……………」

 

「一旦冷静になりましょう。二人とも正しい判断が出来てなかったみたいね。もっとも、そっちは物語の核を付いているみたいだけれどね。貴女が熱くなってちゃダメでしょうに」

 

「ま、まさか!?」

 

「私が考え無しに戦闘を行う?自分に利益がないのに?まぁ、依頼主である貴女を守る役目もあったのだけどね。さぁ、話し合いでもしてきたら?時間がないのでしょう?」

 

 スマラと他人は全て利害関係でしかない。自分に利害がないのにルフィと戦闘をしていた。なんてことは無く、一旦スマラが間に入る事で両方に冷静さを取り戻して貰うのが目的だったみたいだ。

 これが意味のあった行動なのかは誰にも分からない。スマラは意味があった、と思うことにした。でなければ自分が動いた意味が無くなるから。

 

 スマラに体力を弄られたので、へとへとになって動けないでいるルフィの元に皆が集まり、スマラの言う通り話し合いをした。

 その間、スマラはボーっと空を眺めた。勿論、辺りの警戒は解いていない。

 スマラが話し合いに加わらないのは、興味がないからだ。彼らがどの様に動こうと、スマラにはどうでもいい。ただ、依頼のことがあるので、ビビの近くにいればいいだけの話。アラバスタ王国がどうなろうが、スマラには関係ない。ビビの護衛を行っていればいいのだ。バロックワークスの企みは麦わら一味の管轄だ。スマラはめんどくさいことはしない。

 アラバスタ王国が乗っ取られたら?その時はその時だ。依頼が完遂したら報酬は受け取る。ビビの許可を経て堂々と王宮に向かえばいいだけの事。そこが敵陣地であってもだ。

 

 

 お空が青いな~。なんて久しぶりにボーっと眺めていると、方針が決まったみたいだ。

 クロコダイルを直接叩く為にレインベースと言うオアシスに向かう。スマラは特に異論はない。こちら側が少人数なら敵のトップを叩くのはよくある戦法だもの。

 

 

 

 ナノハナで買った水や食料を、ユバに向かう途中で鳥に盗まれた為、殆ど飲まず食わずで歩き続ける。

 今この一行の生命線は、ユバの出発前に湧き出たらしい小さい樽一つ分の水のみ。だがルフィは頑なに使うことを拒否した。その為水は手に入っていないのと同じだ。

 幸いにして何日も掛かる様な距離では無く、日が沈みまた登った頃には、レインベースが視界内に見えてくる。

 

 今回もナノハナの時と同じで、適当な場所に腰を下ろして買い出しをルフィとウソップに任せて休憩だ。

 意味のない話では盛り上がる一方でスマラは一人疲れてた。なぜかと言うと……

 

「スマラさん、顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」

 

「………問題ないわ。ちょっと何も口にしていないだけよ」

 

「それって、ちょっとどころの話じゃないわよね?」

 

「私たちにも水を度々分けてくれているけど、当の本人が全く口にしないのはおかしいわ」

 

 サンジが心配して声をかけるが、スマラは問題ないの一点張り。しかし、どこからどう見たって顔色が悪い。当然だ、スマラはこの島に入ってから一口も食料や水を口にしていないのだから。

 

 何故そうなったのか?スマラはリュックサックに食料と飲み水を入れているはず。だが、それはあくまでも非常用を少し多くした分量だけだ。

 ドラム王国を出港してからの食糧難。アラバスタ王国についてからの砂漠越え、からの鳥に荷物を奪われる。立ち寄った街も枯れており補給できたのは樽一杯分のみ。

 

 流石に限界だった。幾らか身体の構造を少しばかり弄れると言っても限度がある。そして、その限度が訪れてようとしていた。

 ビビの依頼の為に、読書を控えなければならないのも関係しているかも知れない。が、そこは置いておこう。

 今はスマラの身が大切なのだ。自分達の不注意で無くなった物資を分けてもらったがために、スマラが栄養失調で倒れるのは可笑しい。そしてほっとけない。

 

「いい!!ルフィとウソップが帰って来たらあんたが真っ先に水と食べ物を食べなさい!」

 

「スマラさん、今は皆もいるから楽にしていていいのよ」

 

「そうそう。ビビちゃんとナミさんは俺が守るから」

 

 そんなことを言われて簡単に引き下がるスマラではない。が、三人の勢いに押されてスマラは座らされてしまう。

 せめてもの意地で、見聞色の覇気を使った辺りの警戒だけは解かない。これも報酬の為なのだ。

 

 

 と、早速反応が出た。このパターンは、

 

「わあああぁぁぁぁ!!!!」

 

「ゲッ!?あいつらまた海軍に追われているぞ!!」

 

 ルフィとウソップがいつぞやの時と同じように、海軍を引き連れてこちらには逃げてくる。あいつは撒いてから合流するという考えがないのかしら?とスマラは腰を上げた。

 今の状態だと、エースやクロコダイルといったレベルの相手は難しいかもしれないが、支部レベルの海軍なら問題なく対処できるはず。もっとも、ビビの護衛に徹していればいいだけなのだから、もっと簡単だ。万全の状態で無くてもいい。

 

 海軍に追われているなら、このまま三方向に散り、クロコダイルの居る建物を目指す事になった。麦わら一味で力のあるルフィ、ゾロ、サンジと別れる。ビビはゾロと同じ方向に逃げたので、スマラも後を追いかける。

 ビビの場合は海軍に捕まっても保護されるだけだと思うが、この街はバロックワークスの本拠地だ。いつどこで狙われるか分からない。

 その為に体に鞭を打ってビビを追いかける。幸いにして、スマラは素の能力が高い。ビビの後を追いかけるのは容易だった。

 

「これじゃキリがねぇな。お前ら、先に行ってろ。あの大佐が居ないのなら問題はねえ」

 

「え?ちょっと!?」

 

「分かったわ。さ、行きましょう王女様」

 

 ゾロがビビを逃がすために立ち止まる。スマラはゾロに任せ、さっさとこの場から逃げるためにビビの背中を押した。お優しい王女様。ビビはゾロの心配をする。

 

「大丈夫かしら?Mr.ブシドー………」

 

「彼なら問題ないでしょうね。それよりも走って。ここは敵の本拠地で貴女は最優先で狙われる人よ」

 

「……!!そうね。スマラさんも体調に気を付けて」

 

 更に無理を打っている為か、ますます顔色が悪くなっているスマラ。お互いに気を付けながら、街の中心部を目指して走って行く。

 

 




 書いている内は長く感じるけど、プレビュー見ると短いなぁ。初期の頃と比べたら長くなったんだけど……。もうちょっと長くする?でもそうすると投稿期間が長くなる。どっちがいいのだろうか?
 今回の話で、スマラの能力について書いていますが。まだ出せてない設定がありありです。ルフィの体力を奪ったのも、一応説明できるようには考えていますのでご承知ください。だいぶ先出ないと明かせない。明かすタイミングが分かんなや。
 次回、これってハンデ戦?

今後どんな風に進めていくべきかアンケート!!読者様の意見が聞きたいです。が、アンケート結果が絶対に反映するかは分かりません。結果を意識しながら書いて行けたらなぁ。と思ったアンケートです。

  • 出来るだけ簡潔に!!
  • もっとストーリーに関わって欲しい
  • そんなことよりも更新速度早よ!!
  • 知るか!勝手にやってろ!!
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