麦わらの一味?利害が一致しているから乗っているだけですが?   作:与麻奴良 カクヤ

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 今回いつもより早いんじゃね?と思ったら、いつもと同じだった。最近一週間以上開いているせいだ。
 今年中には終わらせたいなぁ。今回もグダグダでヘイト集まるんじゃね?と心配しながら。
 何時も通り誤字があると思いますので、報告に感謝します。先にお礼を述べる派。



340 二十一頁『逃走』

 助けに来たのはサンジだった。

 

 スマラは自分一人では鍵を見つける事が————バナナワニを殲滅することは可能————不可能だと判断した。ならば人手を増やせばいい。なので、ビビの、外にいるメンバーに助けを求めるというのはスマラも大歓迎だった。しかし、クロコダイルが見逃してくれるはずもない。

 スマラは考えた。どうすれば助けを呼べるのか?

 答えは見聞色の覇気でクロコダイルの動向を察知して、絶対に手出しを出せない状況になってから迎えに行かせればいいだけの話。幸い、サンジの気配がカジノに向かっていたので、少しの間一人にさせるくらい問題ない。

 最悪自分が急行すればいいだけだ。

 

 ビビは見事スマラの予想通り、サンジを引き連れて戻ってきた。これでペースは早まるだろう。

 

「スマラさ~~ん!!お待たせしました!!!俺が来たからにはもう安心ですよ!!」

「……助かったのは確かだけれども、早めに終わらせてくれないかしら?」

 

 スマラにドヤ顔を見せるサンジに「だったら、今入ってきたワニを倒しなさい」と指示を下す。

 半信半疑になりながらも、スマラの指示を忠実に従うサンジ。

 不思議がる檻の中にいる者たちにスマラは言った。

 

「鍵を食べたワニはずっと見ていたわ。早く出てきてほしかったのだけど、ようやく出て来てくれたのよ」

「スゲー!!」

「ああ!!!出たぞ!!」

 

 スマラの言う通り、サンジが指示されたバナナワニの腹を蹴り上げると、何かを吐き出した。

 鍵……ではなく白色のボール型の何か。

 理解不能、と思ったら割れた。中から飛び出して来たのは、髪型が特徴的なMr.3。ドルドルの実で作ったものだったらしい。

 

 敵の出現。スマラはビビの近くに待機すると、成り行きを見守った。

 Mr.3は麦わら一味が捕まっている事を知ると、ドルドルボールに引っ付いていた檻の鍵を遠くに放り捨てる。その行動に啞然とする一同。だが、ウソップが名案を思い浮かべた。

 それは、Mr.3に檻のカギを蝋で複製して貰うと言うことだった。物は試し、Mr.3がやってみると………ガチャリと開いてしまう。

 まさかの結果に、サンジが隙を付いて蹴り飛ばしてノックアウト。檻を開けられて、敵も撃破。ここに来て順調に進んできた。

 残り少ないバナナワニも、ルフィとゾロが鬱憤晴らしに撃破されて残るは脱出のみ。

 

 と、部屋の限界が来てしまった。バナナワニ、スマラ、サンジにルフィとゾロ。主に、室内を破壊するように動き回ったバナナワニと、それを吹き飛ばした時に生じたエネルギーが部屋の壁に蓄積され。遂に壊れてしまう。

 壊れた隙間から、今までとは比べ物にならない量の水が侵入してくる。あっという間に飲み壊れて………。

 

 

 

 

 

 水、水、水。辺りは水で囲まれている。

 当たり前だ。ここは水中の中なのだから。

 

 こんなにも無力だったのは何時ぶりだろうか?分からない。

 多分、自我を持ち始めてから数回しかなかっただろう。

 でも、水中で溺れかけるという体験は初めて。

 自分の生死は、自分を捕まえてくれている者に委ねられているだろう。

 

「っけほ!!た、助かったわ」

「いえいえ、お構いなく。おい、生きてるか?ルフィ!!」

 

 水中の中では身動き出来ないスマラを助けたのはサンジだった。反対側には、同じく能力者であるルフィだ。ルフィは水を大量に飲んだのか、意識がない。ついでに言うとウソップも。

 スマラはサンジに礼を言うと、立ち上がって当たりの警戒を始める。

 

 良かった。クロコダイルの反応は遥か遠く。直ぐにはバレないだろう。

 

 その後、船長命令で助けられたスモーカーとひと悶着あったが、何を思ったのか見逃してくれることになった。

 街を出てこのまま走って首都のアルバーナまで行くのか?と危惧しかけたその時、チョッパーが大きなカニに乗って迎えに来てくれる。

 背中によじ登って、いざ出発!!

 

 と上手くいかないのがお約束。ビビに向かって魔の手が忍び寄っていた。

 

「ッ!!!」

「ビビ!!!」

 

 クロコダイルの儀手に引掛けられて、カニの背中から落ちて行くビビ。

 スマラは、動けないでいた。物理的にだ。

 

「手!?………遠すぎる」

 

 スマラの体は、カニの背中から生えている手によって行動を制限されていた。力技で無理矢理引き剝がす事も可能だが、一瞬引き留める事には成功された。

 しかし、スマラが動く必要は無かった。ルフィが飛び出し、自分を犠牲にビビを取り返したからだ。

 

 何たる不覚。遠距離からの拘束は想定していなかった。

 平和な東の海に居て、危機感知が怠けてしまっている。気を引き締めないと。

 

 スマラはルフィに投げ飛ばされたビビを受け止めると「ごめんなさい」と謝った。

 ビビも誰もスマラを責めない。あの状況下で動けるはずも無かったからだ。

 「俺一人でいい!」というルフィの言葉に従ったゾロが号令をかけ、カニを出発させるチョッパー。

 ビビがルフィの心配をするが、麦わら一味は誰一人としてルフィの勝ちを疑わなかった。

 ゾロが言う、ビビは俺たちの誰がどうなっても生き延びなければいけないと。

 サンジが言う、戦いを始めたのは君だけど、一人で戦っているわけでなはいと。

 ウソップもビビりながらも大丈夫だという。

 ビビの覚悟は決まった。

 

 対してスマラは……………。

 

 生きて帰って来れればいいのだけれど。自然系の能力者には、武装色か海楼石、弱点をつくこと以外は無傷。クロコダイルの砂は水が弱点だと思うのだけど、果たして思いつくのかしら?

 王下七武海を甘く見ては、痛い目を見るのは貴方のほうよ。

 

 

 

 

 

 自分が居るから手を出してこないと傲慢になっていた。

 

 集中しなきゃ。とスマラは気合いを入れなおす。

 向こうは既に、自分に手出しをする事に躊躇しなくなっている。

 より危険だ。ビビを狙った攻撃なら対処も簡単だが、己も狙ってくるなら難易度は跳ね上がる。

 バロックワークス側に、自分が気合を入れて挑まないといけない人物は二人。クロコダイルと悪魔の子だ。特に後者は遠距離から拘束をしてくるので、特に厄介になる。

 ハナハナの実で拘束しクロコダイルがビビを狙ったなら、今度は守りきれるだろうか?

 否、守り切る。それが契約だ。

 今度は油断しない。

 

 スマラは数十年前のように、見聞色の覇気を常時発動させる。追っ手に怯えていたころのように。

 油断はしない。今度拘束された時は痛い目を見せてやる。

 久しぶりに熱くなってしまうスマラに、ビビが声をかける。

 

「スマラさん、私……」

「言いたい事は分かるわ。護衛任務はこの戦いが終わるまで………。もう、油断はしないわ」

「うん………ありがとう」

 

 いつもなら本を読んで時間を潰したいところだが、先程のような事があってはならないと、スマラはビビの真横にくっついて目を閉じた。

 目を閉じると、視覚情報は減るが、その分目以外で感じ取る情報が増えるから。見聞色の覇気を使う時に最も効率のいい使用方法だ。

 

 

 

 その後、サンドラ川までカニに乗せてもらい、カニなのに泳げないサンドラ川を、クンフージュゴンに助けて貰い渡る。川を渡り切ったところで、先行していたカルーが超カルガモを引き連れて帰って来た。

 

 これなら間に合う。

 一同は、作戦を立ててアルバーナに向かう。

 

 それは、スマラとビビを残して、麦わらの一味が街に入る。敵を引き連れた所でビビが反乱軍と対話して衝突を阻止するという物だ。

 上手くいくかどうか誰にも分からない。でも、やらなければ未来はない。ビビは静かにみんなの無事を祈った。

 

 

 ビビは砂漠のど真ん中に降り立った。総勢200万人の軍勢だ。その地鳴りは素覚ましい。大地が震えている。

 そんな中に躊躇なく立てるのは、度胸が備わている。

 

「カルー、いいのよ?ここにいなくても」

「クエ~!!クエッ!!」ふるふる

 

 ビビの言葉にカルーは恐怖に震えながらも拒否する。主人思いの良いパートナーだ。

 

「踏みつけられても知らないんだから」

「……それは一応貴女にも言える事だけれども?」

「私はいいの。だって、スマラさんが隣に居るんだもの」

「………はぁ。出来る限りの事はするわ。っと、そろそろかしら?」

「うん。絶対に止めて見せる」

 

 ビビは再び決意する。そして、できる限りの大声を上げて反乱軍に呼びかけた。

 「止まりなさい反乱軍!!」「この戦いは仕組まれたことなの!!」

 呼び掛けるビビ。反乱軍では、一人の男がビビの存在に気づいて………。

 

「危ないわ」

「わっ!」

 

 スマラがビビを少し下がらせた。

 直後、目の前が爆発し、砂煙が舞い上がる。

 アルバーナで待機している軍が大砲を打った撃ったのだ。これにより接触は困難になる。

 ビビの存在を気づかずに突っ込んで来る反乱軍に、ビビは懸命に声を上げた。しかし、その声は届かない。

 

 気配が一つ、ビビを通り越した。

 ビビは振り返って声を上げようとするが、

 

「クエッ!!」

 

「もうダメよ」

 

 後に続く反乱軍が乗る馬がビビに迫る。が、衝撃は来ない。

 庇ったのはスマラだった。ビビを庇うように倒れ込み、馬は全てスマラに当たる。

 

 国王軍も反撃を始め、遂に戦闘が起こった。

 大砲の音や剣と剣が交わる音。怒号が響き渡る。

 

 反乱軍が通り過ぎる。

 残ったのは、ボロボロになったカルーだけだった。

 

 いや、カルーの下に無傷な者が二人。

 スマラとビビだ。

 

「カルー……貴方、私達を庇って………」

「……………」

 

 主人思いだけどバカな鳥……。私なら馬に蹴られた程度、傷一つ付きやしないのに。

 まぁ、とっさの事で必死だったのは分かるわ。

 

 カルーに黙禱を捧げるスマラ。カルーは死んでいないぞ。

 と、後ろから誰かが接近して来る。

 

「ビビ!!こっちに乗れ!!」

「ウソップさん!!」

 

 来たのはウソップだった。馬に乗り、早く乗ってくれと言う。

 スマラはウソップからビビを遠ざけた。

 

「ビビ王女、下がって。…貴方、怖くないのかしら?」

「怖い?何言ってるんだ!!早く行かねぇと………」

「合図が出来ていないし、私が軽く睨んでも怯えないのは本人じゃないわ」

 

「クエッ!!クエ~~~~!!」

「カルー!!」

「まだ動けたのね。余り遠くに行かないでよね」

 

 ウソップがおかしいと判断したスマラは、軽く睨んだ。すると、彼は怖気づかない。いつもの彼なら怯えまくるだろうに。

 さらに言えば、合図を送って来ない。私たちが疑っていると分かっているのに、腕に巻き付けている包帯しか見せない。本当ならば包帯の下にある印を見せるのが合図なのに。

 スマラが本人ではない。と看破すると、同時にカルーがビビを載せて遠くに移動する。まだ動けたのか、と感心している場合ではない。

 

 見破られた偽物は正体を表す。

 それはオカマだった。男顔に濃い化粧をしている。これをオカマと呼ばずに何と呼ばれいいのだろうか?

 

「何で、バレたのよぉ~~~~ぅ。でも逃がさないわぁ~よん!!」

 

 オカマはスマラに目もくれずカルーとビビを追いかけた。スマラもオカマを追いかけた。

 明らかに敵。スマラは合った事がないが、聞いた話ではオカマはMr.2。なら敵。

 現にビビを追いかけて、カルーを食べてやると意気込んでいる。

 そんなオカマを、

 

「邪魔よ」

「ぶっへ!!」

 

 蹴り飛ばしてビビの下に向かう。

 スマラとしては、時間稼ぎのつもりでの軽い一撃を入れた。のだが、スマラの軽い一撃はオカマレベルの者にとっては重い一撃だったようで、吹き飛ばされて痙攣している。

 よし、これなら時間稼ぎの目的は達成られた。

 

「それで?これからどうするつもり?」

「王宮に向かうわ」

 

 ビビに追いついたスマラは、カルーの足に並走しながらビビに尋ねた。

 反乱軍が止まらないなら、国王軍を止めるしかない。ビビはそう言う。

 

 しかし、それを行うには、

 

「あったま来たわよぉ~~~!!!もう逃がさないわ~~~~」

 

 タフなのか、それとも倒すつもりがなかった一撃だったからか、オカマが何時の間にか起き上がっていた。

 そのまま突っ込んで来る。その足は、アラバスタ王国最速のカルーにも負けない。

 さてこれからどうしようか?一番にするべき事は脅威の排除だが、立ち止まるとビビに置いて行かれてしまう。例え追いつけるとしても、ビビから離れるべきでない。

 そんな思いがスマラを動かせずにいた。

 

 そうこうしているうちに、アルバーナまで後少しという距離までやって来る。

 正面入り口である階段は反乱の人々で溢れ、簡単には通れない。

 どうするのだろうか?スマラが隣を走っているカルーを見つめると……

 

「クエエエ!!!!」

「え!!?そっちは壁…」

 

 カルーは壁を走った。数十メートルある垂直に聳え立つ壁をだ。

 が、途中で足が離れてしまい、転落しそうになる。

 カルーは空を飛ぶ羽を犠牲に、素早い足を手に入れた生き物なので、当然空は飛べない。

 このまま真っ逆さまに落ちるのか?否だ。

 

「無茶苦茶するのね。でもまぁ、これで距離を離せるわ」

「す、スマラさんが飛んでる……」

 

「何で人間が空を飛んでるのよぅ~!!!」

 

 カルーとビビを救ったのは、勿論スマラだ。

 スマラが空中移動する姿を初めて見たビビとカルーは驚きに戸惑う。

 そんな一人と一匹を、スマラは易々と頂上へ押し上げた。

 

 しかし、ホッとするのも束の間。これではMr.2も上がっては来れないだろうと思っていると、オカマケンポーとやらで壁を登ってくる。

 このアドバンテージを生かして逃げないと。しかし、目の前はどこもかしこも戦場だった。反乱軍と国王軍が絶え間なく戦っている。

 こんな中を走り抜けないといけない。常人には無理だ。

 でも、諦める訳には行かない。

 

「カルーお願い!!」

「クエ~~~!!」

 

 と走り出した同時に、オカマが頂上に追いく、カルーが流れ弾に撃たれてしまう。

 それでも踏ん張り、倒れる事なく走るカルー。ビビは涙をこらえるので精一杯だ。

 そんな後ろを、スマラは静かについて行く。

 

 

 反乱軍と王国軍が戦っている戦場を抜けた。幸い街の入口付近のみで、中心部まで攻め込まれていないようだ。

 王宮まで後少し。だが、ここまでビビを運んだカルーも、限界が来てしまう。足がふらつき、ビビを放り出す様に倒れ込んでしまう。

 カルーは体力的にも限界だった。ビビはカルーの身を案ずるが、オカマはすぐそばまで来ていた。

 

「カルー!!」

「グエ!!グエ!!」バサバサ

「うん…………うん………分かっている」

「早く、この子の頑張りが無駄になるわ」

 

 と、スマラがビビを急ぎたてるがオカマが遂に追い付いてきた。

 戦闘態勢に入るスマラ。泣き崩れているビビが、再起可能になるまでの時間稼ぎをしないといけない。

 

「が~~~~~はっはっはは!!邪魔するんじゃないわよ!!!可憐なる賞金稼ぎだか何だか知らないけど、ぶっ飛ばして…デふっ!!!!」

「……カルガモに吹っ飛ばされたわ」

 

 スマラに攻撃を仕掛けようとしたオカマは、突如として現れたカルガモに吹き飛ばされてしまう。

 その正体はカルガモ部隊。そして助けに来たのは、

 

「反乱はまだ治まるんだろ、ビビちゃん?スマラさんもここは俺に任せてくれ。そのオカマ、俺が引き受けた」

 

 又してもサンジだった。

 




 書いている途中に思った事を纏めた。次回も書くつもりだが、忘れてたらない。

 スモーカー大佐とカルーの見せ場を奪うスマラさん。→しょうがない。ここで動かなければ護衛の意味が無いから。
 拘束されたスマラ→カタクリのように常に未来を見ているのではないので、ロビンの拘束を事前に察知することはできません。とは言え、力では圧倒的な差があるので、一瞬しか出来ません。
 カルーに乗って移動するよりもスマラがビビを運んだ方が速くない?→依頼なのでやるべきことはするが、基本的には最低限しかしない。カルーに乗せて貰っているほうが、スマラも制限なしに動けますもんね。
 又してもサンジ登場で終わり。いや、狙ったわけじゃないよ?文字数が5,000以上で、キリの良いところまで書いたらこうなっただから。
 十九巻のみならず二十巻も終了。ペース上げて行こう。

 FGO遂に四章攻略?嫁ネロのピックアップも!!活動報告に詳しい内容載せます。

今後どんな風に進めていくべきかアンケート!!読者様の意見が聞きたいです。が、アンケート結果が絶対に反映するかは分かりません。結果を意識しながら書いて行けたらなぁ。と思ったアンケートです。

  • 出来るだけ簡潔に!!
  • もっとストーリーに関わって欲しい
  • そんなことよりも更新速度早よ!!
  • 知るか!勝手にやってろ!!
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