麦わらの一味?利害が一致しているから乗っているだけですが?   作:与麻奴良 カクヤ

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 反応と打ちたいのに藩王と打ってしまう……。ブラインドタッチでよく押し間違える。後、打ち過ぎてボタンに書いてる表記が所々消えてるし……。ボタン見ないと打てない人は無理なキーボードになってる。


451 四十頁「さぁ?自分達で考えなさい」

 麦わら一味に対する認識を改めようとした時に起きた謎の浮遊感が、スマラさんの改めようとした心を彼方へと放り投げた。

 どうやら、標高7,000メートルから落下中ならしい。

 だが、スマラさんはこのくらいではキレない。ただ、麦わら一味の評価はだだ下がりになっただけだ。

 酷い言いがかりだ。麦わら一味のこの落下は想定外なのだから!!

 

 幸いなことに、数秒も経てば落下は収まった。地上に帰った訳ではない。

 スマラの見聞色の覇気に少し大きな反応が近付き、真上で止まる。

 外の様子から考えるに、急に現れた生物が船の落下速度を緩めてくれたのだろう。行きと違い、快適な帰還システムだ。

 同時に、カラァーン…カラァーン…カラァーン…と鐘の音も同時に聞こえてくる。

 恩人たちを鐘の音で送る。無事に帰れよ!!また来てね!!そんな声と共に、鐘は鳴る。

 

 本の世界に入っていたはずのスマラも、嬉しそうに頬を緩めた。音を聞いて何かを思うなんて珍しい。

 それほどまでにも、黄金の鐘の音は美しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジャヤ島モックタウン。ここでは今、一大事件が起きていた。

 町中では喧騒が起こり、逃げながらも遠巻きに見物してしまう。

 

 中心にいるのは、ベラミーとサーキース。ベラミー海賊団である二人が騒ぎの中心で対峙していた。

 ベラミーの腕からは血が流れ怪我を負っていることがわかる。スマラは勿論、ルフィやゾロには勝てないベラミーだが、これでも5500万ベリーの賞金首だ。そこらの海賊では相手にならない。

 では誰がベラミーを負傷させたのか?対峙しているサーキースは持っているククリナイフを見ればわかり切った話だ。

 

 仲間割れなのか?

 ベラミー海賊団も場所を空けて巻き込まれないようにしながらも、ある人物に向かって「止めてくれ!!」と叫ぶ。

 仲の良かったはずのベラミーとサーキースが殺し合いをしているのか?それは、二人の意志ではないからだ。

 負傷しているはずのベラミーよりもサーキースが苦しそうに懇願していた。

 

 誰に向かって?

 

 この状況を作り出した張本人に向かってだ。

 

「何で?何でかって?サーキース、ベラミー?」

 

 淡々と声が響く。誰もが無視できない声だった。

 声の本人は指先を不規則に動かしている。

 

「この…おれのシンボルに泥を塗ったからだ。他になにがある?」

 

 フフフフフフフフッと愉快そうに笑った。

 ピンク色のひらひらとした上着を羽織り、短く揃えた金髪にサングラス。樽の上に座っていても分かるほどの巨体。

 

「空島が、あるかないか。黄金郷は幻想か否か。――――そんな事はどうだっていいんだ」

 

 ベラミーに向かって厳しく吠える。意見が違うのなら、力でねじ伏せろ!!と。

 

 

 野次馬もあのベラミーを雑魚の様に遊んでいる奴の正体に気付く。

 ドンキホーテ・ドフラミンゴ。王下七武海の一人で、元懸賞金額は三億を超える。

 正直言って、バケモノ。偉大なる航路の前半部分の中央付近であるこの島に居て良い存在ではない。

 

 ドフラミンゴは野次馬など気にしていない様子でベラミーに語りかける。

 

「俺の部下に、チンピラはいらねぇんだ小僧共!!」

 

 傘下であるベラミーたちの失態を知ったドフラミンゴは、それはもうお怒り。

 相手がクロコダイルを倒した海賊であろうと、ドフラミンゴには知った事ではない。

 シンボルに泥を塗った。負けたのが原因ではない。

 その違いが分からないベラミーはただの懇願するしかない。

 

 ドフラミンゴが再び指を動かす。

 すると、サーキースの身体が自分の意志では無いのに動き出す。

 

「うあ……!!畜生、勘弁してくれ!!止めてくれ!!いやだ!!」

「……!!!?」

 

 サーキースが涙で顔を汚しながらベラミーにククリナイフを振り下ろす。

 抵抗する間もなく、ベラミーは攻撃を受け地面に這いつくばった。

 

「……もう一度、チャンスをくれ!!俺たちは、あんたに着いて行く!!」

 

 そして再び懇願。

 ベラミーの思いはただ一つ。憧れの海賊団であるドフラミンゴの元に行きたいだけ。そのためなら、生温い奴らを駆逐してでも、ドフラミンゴがいる場所まで到達する。

 決意の籠った目でドフラミンゴを見つめる。

 

 そんなベラミーをドフラミンゴは好きだと言った。

 樽から腰を上げ立ち去りながら好きにしろとベラミーに言い放つ。

 

「ただし、俺の部下には要らん」

 

 無慈悲なドフラミンゴは、指を曲げてサーキースを操り、ベラミーに向かってトドメを送った。

 ドフラミンゴの背からは、悲鳴と肉を割く音が響く。それを聞き、また嗤う。

 

 これが世界に名を轟かせる大海賊。ルーキーであるベラミーなどまるで赤子の手をひねる様に始末する。

 

 何がおかしいのか?

 ドフラミンゴは嗤いながら宣言する。

 

「フッフッフ!!――――やがて始まるぞ!!急げ!!急いで準備を整えろ!!本物の海賊だけが生き残れる時代がやって来る!力のねぇ奴は逃げ出しな!!手に負えねぇうねりと共に豪傑共の………新時代がやって来るのさ!!」

 

 フッフッフッフッフと嗤いながら立ち去るドフラミンゴ。

 意味を理解できた者は、誰一人いなかった。

 

 

 ドフラミンゴはモックタウンを離れ郊外へと歩いていた。意味など特にない。

 雲がある場所に限るが、空を跳ぶ様に行動出来るドフラミンゴに取って、このくらいの寄り道。なんてことはない。

 

 彼の思考はただ一つ。

 麦わら一味に乗船しているクリーム色の髪をした女性。スマラについてだ。

 

「ベラミーの野郎からの証言通りなら、奴が麦わら一味と共に行動しているのは確実……」

 

 フッフッフッフッフと笑いが込み上がってきた。

 

「あの野郎……今度は何を起こすつもりだァ?奴がこの海に戻って来るには、それなりの理由があるはずだ……」

 

 何を考えてやがる?万年一人を貫き通していた奴が仲間を見つけた?それはない。断じて違う。

 乗ってる船が砂鰐を倒したルーキーだと言う事も面白れぇ。他にも色んな奴らが話題に上がってきている。警戒するのは麦わらだけじゃあねぇ。

 壊僧、赤旗、ギャング、魔術師、海鳴り、ユースタス、………ロー。

 

「何にせよ。奴が新世界に戻ってくるなら、それだけで世界が動くぞ!!」

 

 うねりは着実に近づいて来ている。

 

 ドフラミンゴは近くに起こる未来を見て、笑いが抑えきれなくなる。

 

 さぁ、早く戻ってこい。あいつらがお前を待っているぞ。絶対に放って置かないはずだ。

 戦いが起これば、俺の産業も潤う。

 俺の国に立ち寄るなら、その時は歓迎しようではないか!!奴が手に入るなら、形成を覆す事も可能かもしれない。

 

 嗤いながら、ドフラミンゴはジャヤ島を去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 船の中で浮遊感が強くなっていくのをスマラは感じ取った。いつの間にか、大きな生物の反応は小さくなっており、海面が着実に近くなっているのが分かる。

 

 読書を続けながら、スマラは椅子から立ち上がった。

 見聞色の覇気で船と海面の距離を図る。そして、船が海面に叩き付けられる直前、軽くジャンプ。

 するとどうだ。船の床に足を着いていると襲うはずだった衝撃は、スマラを襲わなかったではないか。

 

 これぞ!!能力を使わずとも落下の衝撃を防ぐ方法だ!!ただし、見聞色の覇気を使わないで行うと、タイミングを失敗する場合がある。

 

 着地したスマラに揺れが襲う。が、読者は辞めない。船が転覆する訳でもないのだ。揺れくらいで辞める理由にはならない。

 着地の余韻の揺れも収まって来た。しかし、見聞色の覇気に又しても反応が引っかかる。チラッと窓の外を確認すれば、シーモンキーが巨大な津波を引き起こしていた。

 

 これぞ偉大なる航路。空の海とは大違いの天候だ。

 スマラは再び読書に戻った。あのくらい、スマラが手を下さなくても対処できると踏んだからだ。 

 

 

 

 少し時間が経った。スマラにとっては長くも短い時間であったが……。

 またまた外が騒がしくなっている。簡単に声を聞いた所、天候のせいで騒いでいるのではないらしい。

 スルーでいいかしら?と本の世界に戻りかけたその瞬間、部屋の中にうるさい存在が入ってくる。

 おやつを準備していたサンジ?彼はスマラの邪魔にならない様にしているため、カウントされない。

 

「ス~マ~ラ~!!黄金の山分けするぞ~」

「いよ!!待ってました!!」

「山分け山分け!!幾ら位になるのかな?」

「酒がたらふく飲めりゃあそれで構わん。早く飲みてぇ」

「楽しんでいるところ悪いねスマラ♪」

 

 外に出て航海の仕事をしていた麦わら一味のメンバーだ。天候が安定してきたので、持ち場を離れても大丈夫との事。

 楽しそうにガヤガヤしている理由は一つ。空島で奪ってきた(本人たちはそう思っている)黄金を分けるためだ。

 

「私の事は気にしないで。何なら外に行くわ」

 

 無表情で言葉を返すスマラ。鬱陶しそうな表情に変わらなかっただけ、変化していると言える。

 スペースの、自分の読書の邪魔になる。そう思って席を立ちあげりかけたが、そう簡単に問屋は降ろさない。

 

「何言ってんだ?スマラの分もあるぞ?」

「そうね。空島ではスマラにお世話になった場面もあるから、配分に加わっているわよ」

「違うぞ、ナミ!!スマラは仲間だからだ!!」

「いいえ、私は仲間じゃないはずよ。……そこだけは絶対に履き違えないで」

 

 ルフィ。既にスマラが仲間に加わっていると思っていらっしゃる。

 最近緩くなってきたスマラも、その言質だけは看過できない。鋭い目線でルフィに忠告を入れる。

 入れるが……

 

「じゃあ、仲間になる予定だから!!」

 

 と、なる予定と言い変えただけだった。本人は至って大真面目。

 スマラの身元も詳しく知らないのに、身元が戦争の引き金になるかもしれないのに、スマラ自信が望んでいないのに、本人の中ではスマラを仲間にするのは確定事項なのだろう。

 

 ため息をつくスマラ。一旦はそれで良しとしたのだろう。明確に宣言していない限りは安全だろう。自分も否定し続けているし………。

 ため息をつくスマラの肩をサンジが優しく叩いた。

 

「仲間になる云々は置いておいて、スマラさんもこの黄金を受け取る大義名分はありますよ」

「お金には困ってないの」

「……ルフィが良いと言った。それだけありゃ十分だろ?」

 

 今度はゾロがサラリと口出しをしてくる。サンジの額に青筋が浮ぶが、気にしてはいけない。

 サンジやゾロが言いたいのは、ルフィが決めたなら他のメンバーは納得できるとの事。実際に、スマラは空島でエネルの攻撃を防いでいる。報酬替わりだと。

 ルフィは仲間になる予定だから。ゾロはルフィが決めた事なら。ナミとサンジは報酬替わりでもあると。ウソップすら助けて貰っているのを見ているために何も言わない。チョッパーはスマラを除け者にする思考を持ち合わせていない。ロビンはそもそも一歩引いている為口を出さない。

 つまり、全員一致でスマラの取り分もあると決まっている。

 

 ここまで来ればスマラも無下にできない。

 やろうと思えば新世界でも一人で航海出来るスマラだが、一人で航海するよりもこの船に乗せて貰っている方が楽だから、という理由で乗っている為、立場は向こう側が上。

 ここは有難く貰っておくのが最良の選択だろう。この船に乗っている限り、賞金稼ぎが出来ず本代を稼げないし………。

 

「………」

 

 返答はない。ただ、椅子に座り戻ることで了解した答を伝える。

 伝わったであろうサンジは少し笑って、キッチンに立つ。

 

 

 

 こうして始まった黄金の山分け大会。テーブルの上に黄金を広げながらナミが宣言する。

 これだけの純度と量。軽く見て億は越えるだろう。

 海賊が宝を分けると言えば山分け方式。

 

 各々に欲しい物を頭に浮かべて、場は一気に盛り上がる。

 が、ナミがへそくりで八割を横暴すると言うと、一気に空気が下がった。

 スマラとロビンを除く全員でツッコミを入れる程。

 流石にこの船の財政を司る者。元々の性格でお金が好きなため、ここで止めなければ確実に横暴していただろう。

 

 気を取り直して山分け開始!!!とは又もやならなかった。

 山分けの前に、これだけの大金を手に入れたのだから船の修繕費に充てようと言う事になったのだ。

 スマラがそういえば……とメリー号の現状を思い浮かべると、よくここまで偉大なる航路を渡ってこれたわね?と素直に称賛を与える程、この船は小さくボロボロになっている。

 今までは狙撃手のウソップが継ぎ接ぎ修理を行っているらしいが、それももう限界に近いだろう。次の島で船大工を仲間に引き入れる予定で決まった。

 

 

 サンジが作ったサンドイッチを食べながら、山分け会議は終了。

 本を読みながら聞き流していたスマラは思った。

 私、ここに居る意味あったかしら?と。

 それが伝わったのか分からないが、ナミが少しだけ申し訳なさそうに声をかけてくる。

 

「と、言う事になっちゃったけど、スマラもそれでいい?」

「良いもなにも、私が口を出す権利はないわよ。………船を大事にするのはいいけど、他の選択肢も考えるのも視野に入れて起きなさい」

「……?他の選択肢ってなんだ?」

 

 ルフィがスマラに聞き返す。全く考えてない。分からなければ人に聞けば良い。それこそルフィらしいのだが、スマラからすれば呆れるしかない。

 本気で考え付かないのか。それともまた、本能的な部分で考えないようにしているのか………?

 果たしてこの中で、後者なのは何人居ることやら………。

 スマラには関係無いことだ。だから、これ以上は何も言わない。

 

「さぁ?自分達で考えなさい」

 

 スマラはそれだけで言うと、机の上にあるサンドイッチを一切れ掴んで甲板に出ていく。

 全員が集まって騒がしい部屋から出たかったのか、それとも単に外に出て気分を変えたかったのか……。

 とりあえず、ルフィは考える事を放棄してサンドイッチに齧り付いた。

 他のメンバーが何を考えているかは、本人たちしか分からない。

 

 




 初めの導入部分は前話に組み込んでも良かったかも……。
 こんなに短いとは思わなかったので。

 ドフラミンゴのシーン。
 マンガでの部分も要らなかったかな?思ったより長すぎたし、変わっている部分もないかったし……。


 毎回後日報告ありがとうございます!!投稿してから寝るので、確認及び訂正は起きてからということで……。

次回作品に向けてのアンケート。詳しくは活動報告にて

  • 原作SAO
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