麦わらの一味?利害が一致しているから乗っているだけですが?   作:与麻奴良 カクヤ

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出来上がってから一時間ほど放置していた……すまない。
皆さんお待ちかねの青雉です。


494 四十三頁「大将青雉とスマラ」

 船内に戻ると、定位置になっている椅子に座りリュックサックをテーブルの上に降ろす。

 わたあめを食べ糖分を摂取。甘い味を堪能しつつ、人混みの中に居た精神的な疲れを癒す。

 

「ふぅ~………戦いようによっては負ける可能性もあるわね」

 

 ただ、たったそれだけで負けているようではこの先の海は航海出来ない。

 如何に優れた航海士が存在していても、立ちはだかるのは世界の壁だ。

 もう直ぐ半分に近づいている。海軍も中将レベルを用意するだろう。海賊だって億越えが常識になってくる。

 そんな中で生き残るなら、甘さは捨てなければならない。今まで順調過ぎている。

 クロコダイル然り、エネル然り。負けているはずが、急激な成長を遂げて倒している。がしかし、それは運が味方したり、相性が良かったりと実力以外の要因も働いていた。

 それが悪い訳ではない。ただ、それらをひっくるめても勝てない敵は存在している。

 海軍本部大将、政府の闇、四皇、四皇の部下。

 今のままでは逆立ちしたって勝てないだろう。それどころか、一味が崩壊する可能性もある。

 

 一度、大きな敗北を経験する必要があるわね。

 幸い、敗北確定な敵が上陸したみたいだし………。

 

 この島に世界でも類を見ない力を持った存在の上陸を確認したスマラは、その気配を決して見過ごさないように気を付けて本を開いた。

 

 その存在もスマラの気配に気づいているだろう。それでいて己の本能を優先した。

 それは、睡眠だった……。

 

 この島の最強同士は、己の欲望に忠実ならしい。

 

 

 

 

 

 最も多くの反応を察知できる場所では現在、最高潮の持ち上がりを見せていた。

 三回戦は熾烈を極め、そろそろ決着が着くという寸前。フォクシーの猛攻を受けてなお、何度でも立ち上げり続けるルフィ。仲間は誰一人やらん!!それだけを胸に戦い続ける。

 観客もルフィの強い思いに感動し、麦わら一味を応援しだす者も現れた。

 

 そして、鏡を使ってフォクシーの能力を攻略したルフィは勝った。

 盛り上がりはここで最高潮に達し、このゲームは幕を閉じた。

 

 

 麦わら一味が勝った。それを感じ取ったスマラは、とりあえず移動手段の船が崩壊しなかった事を安心した。

 これで見聞色の覇気を全てを、同じくらいの力を持っている奴に注げる。

 

 問答無用で攻撃してくるとは思えないが、警戒は必要だ。なぜなら、自分が乗っているのは海賊船。話の分かる男だと認識しているが、相手は世界政府の手下。どう動くか完全に読めるものではない。

 スマラは一般の海兵には捕まる理由を持っていないが、己の事情を知っている存在には見過ごせない存在であると自覚している。

 だから不安なのだ。自分でも全力を尽くさなければ逃げ切れない相手というのは、数十年ぶりになのだから。

 

 

 

 読書をしていても本の世界に入り込めず、逆に気が散ってページが中々進まないのは何時ぶりだろうか?

 それほどまでに、スマラは気を抜け無かった。

 

 集中できない気配を追っていると、麦わら一味と奴が遭遇した気配を掴んだ。

 悪魔の子が恐ろしく怯えている。過去に何かあったらしい。二人の経歴を考えたら、不自然なことではない。

 しかし、殺気は感じられない。あの男は何をしにこの島に?

 

 詳しくは分からないが、遊牧民の移動の手伝いをするらしい。そのために海岸に近づき、能力を解放したのを感じ取った。

 

 まだ話しているらしい。その男が海軍本部の大将だと知らない訳でもないだろうに……。

 

 

 そして、スマラも無視できない感情を感知する。パタンと本を静かに閉じ、リュックサックを船内に置き去りにして甲板へ出た。

 感じ取ったのは殺気だ。

 

 

 

 

 甲板に出ると、遠くの方に麦わら一味らしき点が見える。スマラの能力を使えば、双眼鏡で覗いている様に分かる距離だ。

 ロビンがその男に能力を使った。どうやら、ここでヤルらしい。

 無謀だ。一時的な感情に身を任せて破滅を選んだか………。

 

 何をするわけもなく、ただずっと眺めているとルフィ、ゾロ、サンジの三強が一瞬にしてあしらわれ、ロビンが氷漬けにされた。

 誰もが冷静でないその時、ルフィが「決闘で決着を付けよう」と言い出す。と同時に、船の目前まで迫っていたチョッパーとウソップがスマラに気づいた。二人して氷漬けにされたロビンを抱えている。

 

「おぉ!!スマラ!!海軍の大将がやって来たんだ!!」

「待てチョッパー!!その前に、ロビンの治し方とか知らねぇか!!?頼む!!礼なら後で幾らでもするからよ!!」

 

 残ったルフィたちの心配をするチョッパーに待ったをかけて、スマラに頭を下げてロビンを優先させるウソップ。

 彼はスマラの事が苦手なはずだ。それでなお、勇気を出してスマラにお願いしているのは、仲間を助けたい意志からだろう。

 懇願するウソップに、スマラは淡々と告げた。

 

「水で少しずつ溶かせばいいわ。熱湯はダメよ」

「………っ!!?行くぞチョッパー!!」

「お、おう!!ありがとう!!」

 

 スマラの言葉を耳にしたウソップは、チョッパーを引っ張って船内に急いだ。

 なので、聞こえて無いと分かっていながらも、スマラは呟く。

 

「ここで死んだら、文字を教えてくれる約束が守れないでしょう?」

 

 

 私が行かなければダメでしょうね………。

 スマラはため息を吐きながら船を降りた。直ぐに戦闘になってもいいように、能力での戦闘準備を整えておく。

 

 

少し歩くと、身体の一部を氷漬けにさせられたゾロとサンジ。二人と一緒に焦った様に帰ってきたナミに出会った。

戦力外になったので、邪魔にならない様に戻って来たのだろう。

 

「スマラ!!この先は危険よ!」

「その通りですスマラさん。貴女が幾ら強いからと言って、危険な目に合わせる訳には……」

 

 ナミとサンジがこちらに向かって歩くスマラを目にすると、二人揃って戻るように言ってきた。二人ともスマラの実力を知っていながらも、海軍の最高戦力と言う明らかにヤバい奴に会わなくてもいいように言ってくる。

 スマラの面倒臭がり症を知ってるが故に、動かなくても良いようにとの気遣いなのかも知れないが、スマラは何とも言えない気持ちになる。

 ちょっとしたハプニングでは頼る癖に、本当のヤバい奴には身の危険を案じてくれる。彼らをらしいと言えばらしいが、この状況での「頼らない」は明らかに下策だろう。

 

「いや、お前が本当に俺たちが足元にも及ばないくらい強ぇなら、こんな時こそ頼るべきだろう」

 

 唯一、ゾロだけが違った。スマラの実力を冷静に分析し、海軍本部大将にも劣らないと考え付くと、スマラに頼った。

 世界の実力者を目の前にし、スマラが本当にそこまで強いのか?見極める腹でもあった。

 しかし、心優しいナミとサンジはその考えが読めないみたいだった。

 

「何言ってんだクソマリモ!!あんな化け物の中にスマラさんを一人でいかせる訳には行かないだろうが!!」

「そうよ!幾らスマラが強いからって言っても、アイツは次元が違う!!ゾロだって見たでしょ!」

「だからだ!!……アレは正直言って化け物だ。ならば、今までの強敵を難なく打ち負かして来たスマラしかいねぇ!!……コイツはアレと対等に渡り合えると俺は思っている。何故だか分かるか?」

「そ、それは……」

「気迫、心構えが違う。……悔しいがコイツの言う通りだナミさん」

 

 女に戦闘をさせたくない。その騎士道が邪魔してスマラの行動を咎めたが、実はサンジも分かっていた。大将と言う化け物に対抗するには、未だ底知れぬスマラをぶつけなければならない、と言う事実に。

 

「というわけで、頼めるか?」

「頼めるとは何を?」

 

 ここまで来たら話が分かるだろうが、敢えて言葉にして確認を取るのがスマラらしい。何事にも確認は大切だ。それが勘違い防止になる。

 一部手遅れな気もするが、それを元に戻せるかどうかも、この後の対話にかかっている。

 

「倒せとは言わねぇ。ルフィを生きて帰らせる。それだけで十分だ」

「出来れば、スマラさんも無事で帰って来て欲しいところです」

「…………そう。適当にあしらって帰ってくるわよ。まぁ………ここまで乗せてもらった恩があるから、麦わらのルフィは生きて戻すわ」

 

 それは、スマラは戻ってこないかもしれない事を意味しているのか?

 気付いていたが、誰も言えないまま、スマラをバケモノの下へと送り出してしまった三人だった。

 

 後方から「これをどうにかしたら、俺たちも行きますよ~!!」とサンジが大声で伝えているのを無視してスマラは進む。

 辺りの温度が急激に下がり、息を吐くだけで白くなる。

 あの男が能力を使っている証拠だ。

 能力を使って温度を下げるだけで、相手の身体を無意識に固くさせる。

 本気を出していないにも関わらず、敵に与える力は絶大な効果を発揮する。つくづくバケモノだ。

 自分と同じ様に………。

 

 とりあえず、スマラは能力を使って自分の体温を調節した。

 戦う事にならなければいいが……と、ありもしない期待を寄せながら、スマラは島の中心に向かって歩いていった。

 

 

 

 

 

 島の中央部では二人の男が対峙していた。

 

 のっぽで高身長、毛だるそうに相手を観察している男、海軍本部の最高戦力『大将青雉』

 対するのは、息をかなり上げ所々凍っている身体を無理矢理動かしている青年、海賊『麦わらのルフィ』

 

 青雉の能力で辺りの温度は氷点下を下回り、地面はどこもかしこも凍って幻想的な風景を醸し出している。

 肩で息をするルフィに、本気どころか遊び半分な様子の青雉。力の差は歴然だ。

 それなのに、戦意は全く衰えず青雉をにらみつけるルフィ。

 

 そろそろ、体力の限界が訪れる。これが最後の攻撃になるだろう。

 ルフィは力一杯に地面を蹴って青雉に接近しようとして……………………青雉の視線が自分を向いていない事を認識した。

 

「おい。何処見てんだ?俺とお前の決闘中だぞ!!」

「決闘ねえ………。それは結構なことだが、俺としちゃあ、お前さんよりも厄介な奴を警戒しないといけない訳なのよ」

「はぁ??何言って……ッ!!?」

 

 今までとは比べ物にならないくらいの殺気が、この場を支配した。

 ふざけては居なかったが、本気では無かった様子の空気を纏っていた青雉が真面目な顔をしてルフィを見ていた。

 いや、ルフィの後方をだ。

 

 ルフィも気が付いた。自分に向けられた訳ではないのに、押されそうになるほどの空気。その向かう先は自分の後方だと。

 振り返ると、いつの間にか消えていた仲間(になる予定)がいた。

 

「あらら、こりゃあいい女になっちまって」

「貴方は………。老けたわね」

 

 お互いの事を知っているだけでなく、知り合いの様に言い合う二人。

 ルフィはそんな二人を見てビックリする。

 

「スマラ!!何でここに来たんだよ!!こいつの相手は俺だぞ!!」

「あら、私が貴方の言うことを聞く義務はないはずよ。何処に行こうが、あなたに止められる筋合いはないわ」

「ぐっ!」

 

 歯軋りをしてしまったルフィをスマラは放っておいて、青雉に向き合った。

 相手を鋭く観察し、声を出す。

 

「ここに居る理由はともかく、麦わらのルフィを潰すの?」

 

 珍しい事をするのね。と青雉に質問する。

 青雉は質問には答えず、スマラの目的を聞いた。

 

「……ニコ・ロビンに会いたかっただけだ。それにしても、ホントにお前さんが麦わら一味に居るとはなぁ」

「悪い?行っておくけど、海賊になった覚えはないわよ」

「そうかい。上には伝えておきますよ」

 

 海賊ではないスマラをここで捕える事はしない。ただ言葉を上に、五老星に伝えるだけだ。

 その後の対応は向こうが考えてくれるだろう。今はノータッチだ。戦争にしたくないのなら。

 

 事務的な話は終了。後は軽口を叩くだけだ。

 先ずは………

 

「それにしても――」

「おい!!今は俺の相手だぞ!!!スマラも後にしてくれ!!」」

 

 言いかけた青雉の注意を逸らしたのは、ルフィの伸びた腕だった。

 決闘の途中なのに、よそ見をされて不機嫌ならしい。スマラにも怒りの声を上げてくる。

 

 伸びた腕を青雉は難無く回避し、スマラに視線を向けた。が、スマラさん、腰を地面に降ろして足を伸ばしている。全く見ていない。

 

 

 再び静寂が訪れる。

 ルフィは油断なく構えて、青雉をにらみつける。一方で青雉はボーっとルフィを見ている……と思わせて、スマラの生足を見ていた。

 視線に気づいたスマラが「後で溶かそう」と思っていると、ルフィの口が開く。

 

「お前!!スマラの事も知ってるのか!!」

「知ってるも何も、俺とあいつは同年代だ。少なくとも、お前さんたちよりは詳しいが………何だ?教えて欲しいのか?」

「本人の口から聞くから良いよ」

「本人ねェ……まぁいいや。さっさと再開しようじゃないの」

 

 スマラの冷たい目線を受けて、青雉はルフィを睨みつけた。

 これ以上時間をかけるなら、訪れたチャンスを棒に振ることになる。

 最低限の事は話せたが、こちらの用事はまだ終わってないのだから。

 

 

 「うおぉぉぉ~~~~!!」

 

 ルフィが吠えながら特攻を仕掛けた。一気に距離を詰め、青雉が突き出した腕をしゃがんで避ける。そのまま、足を蹴り上げて青雉を吹き飛ばす。

 吹き飛ばされた青雉は、油断なくルフィを見つめていた。ダメージは殆ど入ってないみたいだ。

 ルフィは勢い良く空気を吸込みお腹に貯めると、ゴム人間な特性を活かして身体をねじった。そのまま地面に向けて放出。

 ねじった事で回転しながら宙を飛ぶルフィ。そのまま無数のパンチを繰り出す。

 

 王下七武海のクロコダイルすら倒した大技。『ゴムゴムの暴風雨』だ。

 ルフィが今出せる最大の技とも言えるだろう。決着を付けようをしていた。

 

 

 だが、そんなルフィの努力は虚しくも届かない。

 無数のパンチは、自然系である青雉の能力によって無効化され、あっけなく接近を許してしまう。

 接近されたらもうお終いだ。青雉に抱きつかれ、一瞬にして身体を氷漬けにされてまう。

 

 一方的な攻防だった。いや、攻防すら無かった。

 ただ、ルフィが一方的に凍らされただけだ。

 

 それ程までに、世界の壁は遠い。

 

 

 

 

 

「参った嵌められた……」

 

 ポツリと青雉が言った。

 独り言なのか、スマラに言っているのか、はたまた氷漬けになったルフィに言っているのか……。

 

「一騎討ちを仕掛けられたそうね」

 

 スマラが答えた。腰を下ろしている青雉と違い、スマラは腰を上げてルフィを見つめていた。

 

「あぁ、この勝負は俺の勝ち。それまでだ」

「男の勝負とか、決闘とか、そう言ったマナーなんかどうでもいいでしょ?」

「いや、ヤボは俺の方になる」

「律儀ね………大将がそれでいいのかしら?」

「ハハハ。俺は俺の正義に従っているだけだ」

 

 沈黙が流れる。二人とも、氷漬けのルフィを見ていた。

 

「それとも、本気で俺に勝つ気でいたのか?」

「――――ふふっはっは!!えぇ、彼は何時でも本気よ」

 

 ニヤリと青雉が不敵に呟くと、スマラが珍しく笑った。

 何がツボったのだろうか?スマラにしか分からない要因があったらしい。

 スマラは無表情を崩して笑い続ける。

 その姿を見た、女癖の悪い大将はというと………。

 

 

「なんだ?お前も笑えるじゃねえの」

「失礼ね。私だって笑う事くらいあるわよ」

 

 スマラにナンパをしていた。

 普通の男なら殺されてもおかしくはない。だが、スマラ自身と同等の力を持った相手、社会的な地位もこれ以上ないくらいに高い。

 向こう見ずな性格ではないので、喧嘩は売らない。

 

「そりゃあほんの数回だけしか声を交わした事が無いからな。当たり前と言えば当たり前か……。今夜とかどう?」

「私がそんな軽い女に見える?海賊や海軍と関係は持たないわよ」

「あらら。……一般人なら良いと?」

「………無理よ。誰にも出来ない。私の過去を知れば、誰だって逃げるわよ」

 

 ナンパは失敗。当たり前だが、こんな単純に身体や心を許せるなら、今のスマラはいない。

 青雉も分かっていたのか、落胆の表情は見せない。お持ち帰り出来たらラッキー程度の考えだったらしい。

 散歩ついでに、スマラをお持ち帰りという名の捕虜にして帰ってから受けるはずの怒りをチャラにしようとしていた。

 

「あ、そう。折角いい体に育ったと思ったのにな。………胸以外は」

「……何か言ったかしら?胸がどうとか」

 

 青雉、最後の最後で地雷を踏んでしまった。

 

「……………」

「……………」

「…………」

「…………」

「…」

「…」

 

 ひゅ~~~っと風が強く吹いた。

 二人とも黙ったままだ。

 

「……セクハラが癪に触ったのか?」

「普段なら気にしないのにね。貴方に言われると、無性に腹が立つの」

 

 説得失敗。

 海軍大将の名折れだ。

 

 

 

 引き突った顔の青雉。微笑んでいて美しいのだが、怖い笑顔のスマラさん。

 青雉も立ち上がり、ルフィと戦闘していた時よりも神経を尖らせていた。

 そして青雉が先に動いた!!

 

「………――――さいなら!」

「逃がすと思う?」

 

 消えた!!?と思わせる程のスピードで脱出を試みた青雉を、スマラが逃がすわけもない。

 青雉以上のスピードを持って先回りすると、腕を伸ばして青雉の身体を受け止める。

 

「――――ッ!!」

「あら、勘のいい人ね」

 

 スマラの腕に触れた途端、青雉は本能的な危険を察知して後ろに跳び下がった。

 

「それが能力か?」

「……そうね。人によるけど、私の前で自然系能力の絶対的なアドバンテージは消え去る。………さぁ、一発殴らせなさい」

「絶対一発どころじゃないでしょ!!?………こんなつもりじゃ無かったんだがな」

 

 

 瞬間、世界でも指折りの実力を持った者同士の覇気が大地を揺るがした。

 

 




次回に持ち越しです。さて、世界レベルの戦いを……書けるかしら?

次回作品に向けてのアンケート。詳しくは活動報告にて

  • 原作SAO
  • 原作ありふれた職業で世界最強
  • 原作ハリー・ポッター
  • カルデア職員
  • 原作ワンピース

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