麦わらの一味?利害が一致しているから乗っているだけですが? 作:与麻奴良 カクヤ
嘘だからね!!ホントにありがとうございます!!!見直ししても全然見つかられない不思議。
話を知ってるから、読んでも中々見つかられないと推測。誤字してても脳内補正が勝手に行っているからおかしいと思わない奴。
FGOメンテ終わらず。明日の朝に期待だね!!
島全体が震えた。
島に生息する生物は全てが震え怯え、中にはショック死した物も存在した。
「おい!くそコック!!」
「分かってるよ!!お前こそもっと早く走れ」
ルフィを助けに戻るため、船で簡易的な治療を終えたゾロとサンジが、島の中央部に向かって走っていた。
二人とも、島を揺るがす覇気を感じ取り、互いに「急げ!!」と言い合う。
二人とも気が付いていた。この異常現象の発生原因が青雉とスマラにあると。
怖いと身体が何時も通りに動かず、中々前に進もうとしない。身体が本能で「近づいてはダメだ」と叫んでいる。
しかし、それでも進んでいるのは、あそこに船長であるルフィが居るからだ。負けたのか、それともスマラの登場で中断させられたのか、氷漬けになっているのか、何が起こっているのかは分からない。ただ、勝てないにしても応援に行くべきだろう。
肉眼で見えてきた。そこにあったのは……
「な、なんだありゃ……」
「……今まで本気を出していなかったってとこだろうよ」
今までの戦闘がお子様の喧嘩に見える程、激しいぶつかり合いだった。
辺りが一瞬にして凍り付き、また一瞬の内に溶ける。青雉が繰り出した氷の鳥が宙を舞い、スマラに触れると凍りつく。その端から溶けていく。
青雉が一瞬にして接近すると、スマラはその前に動いて避ける。そのまま腕を伸ばして青雉に触れようとして、青雉も避ける。
今度はスマラが動いた。音を置き去りにして移動すると、青雉に黒く硬化した拳をぶつける。ルフィの様に凍りつくこともなく、氷になって避けることもなく、青雉にダメージを与えた。
内蔵がやられたのか、口から吐血するも体内を凍り付かせる事で無理矢理止血。
スマラを睨もうと前を向いた瞬間には、スマラが消えていた。が、見聞色の覇気で先読みし、全力で能力を使った拳を振る。
拳と拳がぶつかると、冷気を纏った衝撃波が周囲を襲う。
青雉もやられてばかりではない。海軍として鍛えた体術の差を活かして、スマラに蹴りを入れる。
重い音が響いた。やったか!!?と青雉が思うが、直ぐに顔をしかめる。
防御が間に合わなかったスマラだが、能力を使って威力を無くし、運動エネルギーを操作して後ろに下がる。
ふわっと何事もなかったように着地するが、見聞色の覇気が激しく警報を鳴らす。思考する前に身体を捻って回避。
スマラが一瞬先に居た場所には、氷の刃が刺さっていた。回避しなければ刺さっていた。冷や汗が流れる。
スマラの反射も万能ではない。常時発動は可能だが、その為には脳内での演算を必要とし、その度に体力を消耗する。ただの海賊如きの攻撃なら、幾千、幾万と攻撃を受けたとしても、読書の片手間で防ぎきれるだろう。
だが、自分よりも同等、格上の相手の攻撃は連続して防ぎきる事は難しい。能力と集中力を全て反射につぎ込めばある程度は無敵になる。しかし、それではジリ貧になるし、今のスマラは少しばかり冷静ではなかった。
全身に能力を執行し、通常の何倍もの身体能力を得る。見聞色の覇気と武装色の覇気にも体力を使用しなければならない。相手はそれくらいやって、やっと勝てるレベルの相手。覚醒すれば、青雉を殴ると言う目的が無ければ、何もしないでも終わる。
でもそうしないというのは、やっぱり冷静さを欠いているからだろう。唯一の欠点だ。
さらにもう一つ、気を遣わなければならない事があった。スマラも、青雉も何となく分かっているが、戦闘中に何が起こるか分からない。
青雉は地面に生えている草を千切って、それを軸にした氷の剣を作った。ゾロの刀ですら壊れない強度を保つものだ。
突っ込んでくるスマラに向かって振りかぶる。拳と刀がぶつかり合い、衝撃波が辺りを襲った。
だが、そのぶつかり合いも一瞬の事。スマラが能力を使用すると、氷の刃はあっけなく溶け始める。
それを見た青雉は考えるまでなく氷の刃を放棄。手を離すことで、スマラの能力を受けないようにした。
青雉が氷の刃を手放した時には、スマラも別の行動に移っていた。さらに足を動かして、懐に潜り込んで、青雉の身体に……触れられない。
スマラの能力を受けると均衡が崩れてまけてしまう。基、フルボッコに殴られてしまう。それが嫌だったので、仕方なく反撃しているのだ。
スマラが止まった。今まで青雉に特攻ばかり仕掛けていた戦法を考えると、何かがあるはずだ!!と青雉は頭をフル回転する。
こちらが避けきれない攻撃を構築している。それなら逃げればいいだけの話。
しかし、逃げようと足を踏み出そうとすれば、一秒後の青雉が居るであろう場所に、スマラは目線を向けるのだ。
逃げ切れない。
どうする?
青雉は取り敢えず、スマラに向かって氷の塊を飛ばしてみた。
しかし、スマラに当たるとこちらに向かって返ってくる。反射を使われては攻撃は通じない。
ならばッ!!と剃でスマラの周りを高速移動しながら、四方八方から遠距離攻撃を撃ってみる。が、失敗。この程度ではスマラの反射を破れない。スマラが動いてない事で、反射に割ける集中力が増しているためだ。
どうする?
自分が抑えられるかもしれない。というリスクを背負って、青雉は肉弾戦に移す。
一瞬にしてスマラの背後に回り込むと、全力の冷気を纏いながらスマラに抱きつかんとした。
しかしスマラもその行動を読んでいた。何の捻りもない行動なので、身体を横にズラすだけで回避。からの肘撃ちをかます。勿論武装色の覇気に加え、自身にかかるはずの運動エネルギーも相手に打ち出すと言う凶悪極まりない、スマラの通常攻撃。
「うぉぉ!!」と思わず叫び声を上げながら身体を捻る青雉。
予備動作が全く無かったその一撃は青雉でも回避が間に合わなかった。
青雉の身体は一部が削れた。氷になって再生するものの、武装色の覇気を纏った攻撃が効かないわけがない。再生したはずの身体は、肩の骨が骨折し、動かすと激しく痛みを伴ってしまう。
肩の痛みを無視して青雉は足を動かして距離を置く。スマラは追撃には………来なかった。
先ほどまでならチャンス!!とばかりに追撃には来そうなスマラだったが、時間が経ち少しばかり冷静さを取り戻したスマラは追撃をしなかった。
それは、己の戦い方を取り戻したからだ。
スマラの戦闘方法。それは、カウンター戦法に他ならないだろう。
自分は動かずに、見聞色の覇気にて攻撃を避けて、運動エネルギーを用いた攻撃で敵を一撃粉砕。避けきれない攻撃でも、反射を使って即刻反撃。冷静さが売りである。
それが、青雉のセクハラ行為という、何故か無性に腹が立つ事が起こってしまい、冷静さを欠いた戦法になってしまった。
身体にかかる負担を軽減し、攻撃力アップとでも言える能力執行による攻撃を用いた肉弾戦。全ては青雉をボコボコにしたいがための衝動。
まぁ、苦手な戦法ですら、海軍本部の大将と言うバケモノと同等に戦闘を行えられていた。それだけで、彼女の底知れぬ実力が浮き彫りになっているだろう。
スマラが冷静になってしまった。そのことを一度の攻防で理解した青雉は、心の中で舌打ちをしてしまう。
冷静さを欠いていた時ですら、自分が本気で対処しなければ一瞬にしてやられてしまう相手だ。冷静さを取り戻した今、相手の実力は一層に危険度が増す。
向こうから攻撃を行ってこない分だけマシだと思うが、こちらの攻撃は全てに対処されてしまうのだ。カウンター攻撃すら行って来る余裕さ。
お手上げだった。これ以上するのなら、青雉としても本気だけでなく全力を尽くさなければならない。
なので、
「参った。俺の負けでいい」
両手を挙げて降参のポーズを取った。
青雉が降参したのに意味はある。これ以上自分の怪我を酷くさせないためだ。
肩の怪我はすぐに治る。しかし、戦闘中にとはいかない。動かすだけでも痛みが走り、このままスマラとの戦闘を続けても勝つことはないだろう。
さらに世間的な事を考えれば、負けるのは痛すぎる。スマラや麦わらの一味が漏らす事は無いと思うが、海軍本部大将が一般人となっているスマラに負けた事実を作るのは、これといってない程不味い。
なので降参。戦闘に敗北したと言う事実を作らないためだ。それにスマラは青雉の降参を受け入れる。
元々と言えば、青雉にセクハラされたのが原因だ。青雉を倒したい。青雉もスマラを捕まえたい。そう思っている訳ではないので、戦闘を行う意味がない。
一発殴らせろ、と言うスマラに逃げを取った為戦闘に発生した。故に、青雉がスマラに無抵抗で殴られれば済む話だったのだ。
だからスマラも、青雉が戦闘態勢(逃げる気持ち)を辞めたのを感じとると、戦闘態勢を見るからに解いた。緊急時に対応するために、完全に緩めないのは当たり前だが……。
「やっと諦めたのね」
「あぁ、これ以上はどっちにとっても不利益しかないだろ?じゃ、俺はこの辺で帰らせてもらいますわ」
「何言ってるかしら?」
「え?」
これで終わり。以上解散!!とこの場を立ち去ろうとする青雉にスマラが待ったをかけた。恐ろしくデジャブを感じる。
傍から見れば美しい笑顔で青雉に歩いて行くスマラ。青雉には、悪魔の様に思えた。
一歩、後ずさる様に足を引いた。スマラの歩みが早くなる。
「さっき、俺を何度も殴ったよな?」
「それは戦闘中のことよ。逃げようとするからいけないの」
「じゃ、じゃあ……」
「これからがセクハラ分よ…覚悟しなさい」
「い、一発だk――待て待て!!」
ロングリングロング中に青雉の悲鳴が響き渡ったと言う。(後日ルフィとロビン以外の麦わら一味談)
「い、一発だけじゃなかったのかよ……」
「誰が一発だけって言ったのよ。そもそも逃げようとするから酷くなるのよ」
痣だらけの青雉と珍しく疲労困憊な様子のスマラが座っていた。
やるべきことはやった後らしい。
青雉が、忠告だ。と口を開いた。
「お前たちは、必ずニコ・ロビンを言う女を持て余すぞ。ニコ・ロビンと言う女の生まれついた星の凶暴性を、お前たちは背負いきれなくなる」
それはロビンを船に乗せていることへの忠告。彼女が居る限り、麦わら一味は崩壊する。
青雉はそう言ったのだ。
それに対してスマラが思ったこととは…
「お前たちね……もう一発必要なのかしら?」
麦わら一味と自分を一緒にした青雉への怒りだった。これには青雉も素で驚く。
麦わらのルフィに言ったんだ。と何とか怒りを納めるものの、冷や汗が止まらない。沸点が分からない分、余計に慎重にならざるをえない。
それほどまでに、スマラの成長ぶりは凄まじかった。
「じゃあ、俺はもう行くわ。………行っても良いよな?」
「えぇ、さようなら。もう会いたくはないけど」
「そりゃ酷い。プライベート、若しくは海軍を辞めたら幾らでも会いたいよ」
この男、懲りていない様子だ。
本気か遊びか分からない態度に、スマラは興味がない。人からの好意を子供の頃から受けていない為、どうすればいいのか分からないからこその、無反応に徹する。
後ろを振り向いて去る青雉。スマラはボーっとその姿を眺める。
そして、
「条件付きなら呑んで上げないこともないわよ。そう伝えなさい」
その言葉が聞こえたのか、青雉は片手を挙げて手を振った。
しかしまぁ、久しぶりに力を解放したものだ。ここまで身体を動かしたのは、何十年ぶりだろうか?
青雉がセクハラなどしなければ、こうも怒る必要は無かったのにな……。冷静でいなくては、とスマラは己の行動を振り返って反省する。
青雉が去ると、今度は反対方向から二つの反応を覚えた。この反応はゾロとサンジだ。
ほら、早速声が聞こえてくる。
「いたぞ!!」
「ルフィ!!と」
「スマラさ~~ん!!!」
青雉とスマラの戦闘で発生していた覇気で近づけずにいた2人が、ここにようやくたどり着いたのだ。
氷の像となっているルフィとスマラの無事を安心する。
「砕かれちゃいねぇ」
「良かった良かった。……スマラさん!!?その手は!!?」
ルフィが砕かれていないことを確認しているゾロ。サンジはスマラの心配をして若干涙目になっていたが、スマラの手を認識するとひどく驚いた。
何故なら、スマラの手は白かった。白すぎて血の気が通っていない死人の手のようだったからだ。
「す、直ぐにチョッパーの下に!!」
「問題ないわ。このくらい直ぐに回復するわ」
ルフィの事など眼中にないようで、スマラを急いでチョッパーの下に連れて行こうとするサンジ。スマラはそれを振り切って「問題ない」と判断した。
「おい!!そっちよりもルフィの方が心配だ!!手伝え!!」
「あぁ”!!命張って下さったスマラさんの心配はしてねぇのかよ。このマリモ!!」
「してねぇと言ってねぇだろ!!ルフィの方が優先度が高いってだけの話だ!!」
「レディを心配して何が悪い!!すべすべで傷一つ無かった手があんな風になっているんだぞ!!ルフィを運び終わったらスマラさんに土下座しやがれ!!」
「何でお前の命令を受けなきゃいけねぇんだ!!勝手にやってろ」
と言い合いをしつつも、ルフィを担ぎ上げるサンジとゾロ。
スマラがルフィを助ける為にバケモノと戦闘を行ってくれたのは理解しているが、完全に凍り付いたルフィの方が優先度が高いと判断しているゾロ。
全身凍り付いて心臓すら動いていない状態のルフィの優先度を理解しているが、怪我をしている女性を目の前につい心配をせずにはいられないサンジ。
両者ともそれぞれ考えがあるのだ。それが、この組み合わせだとつい言葉が激しくなってしまうのだ。
ルフィを抱えながら急いで船へ運ぶ二人の後ろを、スマラはゆっくりと歩いて戻る。視線と思考は自分の白くなった手に向いていた。
戦闘中は目の前のことに集中していて気付かなかったが、能力を使っていても完全に防ぎ切れなかった青雉のヒエヒエの能力。凍傷まで発展していないのは、スマラの能力で抵抗していたからに他ならない。
スマラが思っていた以上に青雉の能力が強かったわけだ。
手を抜いていた訳ではない。瞬時に出せる全力を出していた。だが、それでも規格外の力を持ってスマラの能力を超えてきた。
だらけきった青雉ですらそうなのだ。他の大将なら……新世界の怪物なら……。やはり、東の海に居た数年間は、自分の危機感を堕落させていたらしい。もっと能力の出力を上げなければ……この先、自分の能力が通じない可能性が出て来た。
スマラはぼんやりと考えた。
自分は成長していない。が、他の奴らは成長しているのだ。同じ目線で比べるのはやめよう。でなければ、強制的に放浪の旅を終わらせられる。
それは嫌だ。あそこが嫌いだったから逃げ出したに他ならない。今更戻れなんて言われてたまるものですかッ!
「あ!!スマラ!!無事?」
「…………っ!…えぇ、問題ないわ」
思考に傾き過ぎていたらしい。いつの間にか船にたどり着いていた。
ナミ心配して駆け寄って来るが、スマラはサラッと受け流す。
「サンジ君から手がどうとかって聞いたけど……ちょっと見せなさい」
「何もないわよ」
先に戻っていたサンジから話を聞いたのか、ナミがスマラの手を握って来る。
普段なら振り切れたり、そもそも触れせたりするはずの無いスマラだったが、青雉との戦闘は思った以上に疲労が溜まり、スマラに余裕を持たせなかったらしい。
能力を使えばその疲労すらもどうにか消すことが可能だが、緊急事態も去っているのでそうする気にもなれずそのままにしておいたツケが回ってきた。
スマラの手を取ったナミは変わったところがない手に驚いた。
サンジの言葉だと、白く凍傷寸前だと言う話だった。それが普段通りにしか見えない。
サンジが嘘を吐いた?それはない。サンジは基本的に嘘を吐く事は無い。女性の体の事となれば間違いない。
それなのになぜ?
「手が凍傷って聞いたけど、何もないわね。どうしたのそれ?」
「言ったはずよ。このくらい過ぐに回復するって」
「か、回復!!?ルフィ並みの回復力を持ってたとしとても……それも能力なのね」
「正解。詳細は伝えないわ。言っても理解が難しいのは勿論、自分の能力を詳細に伝えるバカではないわ」
疲れたから休ませて頂戴、とスマラはナミを振り切って船内に入っていく。
何時もの場所でリュックサックを手に取ると、そのまま進んで女部屋に向かう。
女部屋に入ると、床に転がった。そのまま意識を手放す。数十年ぶりの本気の戦闘は、スマラに莫大な疲労を感じさせたのであった。
戦闘描写難しい……。
あっけなく終わってしまって申し訳ない。
次回からウォーターセブン編!!世界政府が出てくぞ!!
次回作品に向けてのアンケート。詳しくは活動報告にて
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