麦わらの一味?利害が一致しているから乗っているだけですが?   作:与麻奴良 カクヤ

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 大変お待たせいたしました。最近は纏めるのと、執筆出来ない日が偶に発生するせいで、更新速度が遅くなってます!!
 どうにかして早めにお届けしたいんですが、文字数来たから内容無視って微千切るのも悪くじゃないですか?なので、おそくなってます!!

 頂上戦争もそろそろ終わりたい……。あと、今回悩みました。軌道修正するしか無かったんだ……。ではどうぞ。


689 五十八頁「運命は逃がさない」

「白ひげと奴が手を組んだぞ!!!『可憐なる賞金稼ぎ』も元々は海賊の身。決してこの場から逃がすな!!」

 

 

 これも作戦の内か、スマラに敵対心を見せるセンゴクの放送が響き渡ったのだった。

 

 

「なっ……」

 

「グラララ!!海軍はテメェと敵対する道を選んだようだぜ」

 

 

 センゴクの放送を聞いた白ひげがニヤリと笑う。嬉しい事があったのではないが、スマラの事情を知っているが故に面白さを感じ取ったらしい。

 大局的にスマラは絶句した。元々は一般人、良くても賞金稼ぎとして世間では通していたのだ。それをこんな場所で大々的に海賊の身であったとバラされてしまえば、誰であろうと言葉を失うであろう。

 

 センゴクの放送を受けた海兵が遠巻きに見ていることを止め、スマラ達に砲弾や剣撃を放ってくる。海兵達の多くはスマラの名前すら知らないだろう。が、実力は先に見たばかり。『可憐なる賞金稼ぎ』が元々海賊であり、白ひげに匹敵する力を持った実力者だと分かれば、二度と海に戻すものか!!と猛攻を仕掛けてくる。

 スマラが海賊行為をした事がないと知っていながらも、センゴクが海賊だといえばそう従う。海軍にはセンゴクの言葉こそが全てなのだ。そこにスマラ個人の意志は関係ない。

 

 

 実力を見ている為か最低での少将、主に中将が徒党を組んで襲ってくる。スマラは面倒そうに全てを反射させて防御。中将レベルは新世界の船長であろうと手こずる実力者だが、スマラはその攻撃を難なく捌いて行く。

 複数ともなるとスマラとて本気を出さざるえない大将レベルならともかく、中将なら問題ない。しかし、中々追い払えない。こちらから動く必要がある……。

 

 

「で、だ。そろそろ決心がついたんじゃねぇのか?俺の息子達の撤退を手伝ってやれ。そうすればここは俺が引き受けるぜ?」

 

「馬鹿言わないで。このくらい自分で対処するわ」

 

 

 白ひげと軽口を叩きながら攻撃を反射してくるスマラに切れた中将が数名、一斉に襲いかかって来る。

 スマラはため息を吐き出すと同時に気合いを入れた。

 

 吐き出された息が止まった瞬間、空気が震えた。それはこの戦場では二度目の出来事であり、一度目よりも多くの実力者を昏倒される結果に至った。

 覇王色の覇気。雑魚を始末するには丁度いい手札だった。

 

 

「おい馬鹿野郎!!!味方にまで被害を出してどうしやがる!!」

 

「味方になった覚えはないわ。敵対していなだけで、覇気の対象外にするわけないわ」

 

 

 スマラの覇王色の覇気によって少なくない人数の白ひげ海賊団の人員が倒れる。撤退に徹していたことと、同じ分だけ海軍側にも被害が出ていることから、白ひげ海賊団に大きな被害は発生していない。

 しかし、無許可に巻き込む形で覇気を発動して白ひげが怒るはずもない。対してスマラは、味方じゃないからと言って無責任を貫く。

 かっこいいことを言っているようにも見えるが、実は覇王色の覇気をコントロール出来ないスマラは、自然と誰構わず対象として発動しただけであった。

 現にスマラはフラフラと足取りは重い。発動前に能力を使う事でリスクを最小限まで減らしただけで、本音を述べると今でも倒れて休みたい。が、それは場所が許さない。いくらスマラでも気を失っていては能力を使いこなせない。

 

 

 

 幾ら覇王色の覇気を発動しようが、倒れない者は存在する。海軍の精鋭中の精鋭である中将等や大将である。

 

 

「どんだけ綺麗であったも、敵対されちゃあ仕方ない。火拳とは能力相性最悪なんで、俺がお前さんを相手しよう」

 

「青雉……よく私の前に立つわね。死にたいの?」

 

「俺だって死にたくはねぇよ。ただ、やられっぱなしってのもメンツが潰れるんでな!!」

 

 

 青雉がスマラの前に立ちはだかった。ホントによくである二人だ。何かの因果関係がるのではないか?と運命を呪いそうになるスマラを前に、青雉は能力を解き放つ。

 周囲に冷気が漂い、石畳が凍っていく。ノータイムで地面から氷の刃が生成され、スマラに襲い掛かる。命中すれば風穴を空けて傷口から凍らさられる。

 相手がただの覇気使いならばの話だが……。

 

 

「それで不意打ちのつもり?」

 

「ちっ、やっぱ無理か。火拳相手するよりは幾らかマシだが………まったくどうなってのやら」

 

「敵に教える訳ないでしょ。そのくらい自分で考えなさい」

 

 

 ノーダメージ……まではいかないが、スマラに青雉の攻撃は全く意味をなさなかった。氷の刃は反射能力で壊され、触れることで万物をも凍らせるヒエヒエの実の能力はスマラの悪魔の実の能力で防がれる。

 マグマや炎でもないのになぜか?それは以前も述べた様に、熱量を弄っているだけだ。これにより、スマラは年中快適な環境で生活できる。

 もっとも、青雉や赤犬と言った覚醒級の能力者が本気を出さば、スマラとてダメージを覚悟しなければならない。

 今回の攻撃は手調べなのか、本体から離れているせいなのかはわからないが、全く効きやしなかった。青雉もそれは分かっているのだが、一見何もしてないような人に防がれるのは堪えるらしい。

 

 

「まぁおおよその予想は付いてるんだがな………氷河時代!!」

 

「……っ!!?」

 

「いくらお前でも一瞬の変動は無理そうだな」

 

 

 剃で接近、油断して臨戦態勢に入る前にカタをつける。そう言わんばかりに青雉はスマラに触れて能力を限界まで使用した。

 青雉の推測は正しい。スマラだって反応速度に限度がある。それに加えて青雉レベルの力だと反応する前に凍らされる。

 

 青雉の前には、氷漬けにされたスマラがあった。

 

 

 

「………まぁこうなるよなぁ。白ひげと言いバケモンかよ」

 

 

 凍らせただけで終了するはずもなく、スマラを凍らせていた氷は解け始める。真まで凍ってなければ、一定上の人間は再起可能。

 まさしくバケモノと言っても過言ではない。が、当の本人の青雉も一般人からすれば十分バケモノである。

 

 

「寒い……」

 

「だが、足止めはこれで充分だろ?」

 

 

 しかし、これも青雉の作戦の内。まだ万全に動けないスマラの後方から閃光が迸る。黄猿のレーザー攻撃がスマラを襲ったのだ。

 ご丁寧にもまだ溶けきっていない部分を狙い撃ちする正確さ。話し合ったわけでもないはずなのだが、見事なコンビネーション。無駄に働きが良いのが腹立たしい。

 溶けきっていない場所へとレーザーは着弾し、爆発を引き起こす。並みの人間なら一発で即死するが、生憎と相手は生半可な火力では傷一つすら負わないバケモノだ。

 熱量を変化させて氷を溶かしながら並行してダメージ量を変更。二つの量を同時に弄るのは流石に無理がったのか、爆破によるダメージは無効化に失敗してしまう。

 肌は少しだけ傷を負い、服はボロボロ。スマラの能力で服の機能を失うまで破壊されてはいないが、それでも紳士なら目を逸らさるおえない。

 爆破の熱によって氷の拘束は無くなり、完全に自由を取り戻したスマラが現れた。

 

 

「…やってくれたわね。女の子一人に大将二人がかりって大の大人としてどうなの?」

 

「女の子って歳じゃないでしょ。っと、もう言わねえから睨むの辞めてくれね?」

 

「ふ~む~。青雉の能力で拘束した上で、わっしの攻撃を喰らってその程度のダメージ………全く、嫌になるねぇ~」

 

「私の方が嫌だわ。サッサとこんな場所おさらばしたいのに、どうして邪魔するのかしら?」

 

「わっしだってアンタみたいなバケモノを相手するのも御免だね~」

 

「だが、上からの命令なんでな。世間に放送されてる今、ここでお前さんを捕らえない訳にはいかないのよ」

 

「チッ、だったら押し通るまでよ!!」

 

 

 青雉&黄猿vsスマラの戦いが始ま…………らなかった。

 

 

 

 

 

 広場の一角で炎とマグマの衝突が起こる。エースと赤犬の衝突だ。

 エースを救出した途端に撤退する白ひげ海賊団の悪口を言い挑発した赤犬は、見事に乗ってきたエースを向かい打つ。一度救出されて相手が抵抗するならば、この手で処刑するのみ。

 海軍の中でも取り分け過激派な赤犬は、どんな手を使ってでも白ひげ海賊団、エースとルフィを逃がすつもりはなかった。

 

 今までの疲労から膝をついてしまったルフィに向けて赤犬が迫る。それをエースを身を挺して庇った。

 

 

「エースがやられたァ~~~!!!」

 

 

 戦場に響き渡る白ひげ海賊団の悲鳴。

 

 誰もがその場に注目している。白ひげも、隊長等も、海兵も、青雉、黄猿、センゴク、ガープ、バギーやその仲間が持っていたら映像電伝虫によって中継されているシャボンディ諸島に集まった民衆、そしてスマラでもだ。

 騒がしくあった戦場の時が止まったかのような静寂が訪れる。そんな中、一番早く動いたのはスマラだった。今がチャンスとばかりに青雉と黄猿の前から立ち去ると、自身から発生する音量をゼロにして戦場を駆け抜ける。

 青雉と黄猿が気づいたときにはもう遅い。スマラの姿は消え、見聞色の覇気による追跡も戦場では困難。まんまと逃げ押せたスマラに向かって、青雉は珍しく悪態を吐いたのであった。

 

 

 

 戦場をスマラは駆ける。と言っても、青雉と黄猿の追跡を振り切った今、走って体力を消耗することは無い。

 音量はそのままゼロにしたまま、移動距離は人間の歩幅と変わりない。つまり、能力の使用を抑えているのだ。

 理由は簡単。先の戦闘で体力を消耗し過ぎたのだ。さすがのスマラも怒りによる暴走からの大将二人との戦闘はキツすぎる。このまま逃げ押せるつもりだが、万が一にも戦闘に再び入った場合、体力を残していないと勝率は低い。

 

 戦場を町中を歩く様に歩くスマラ。存在を消している訳ではないので、目に入った海兵がスマラを捕えようと攻撃を仕掛けて来たり、流れ弾が飛んでくる。

 それを見聞色の覇気を使って優雅に避ける。本人はそう言ったつもりはないのだが、まるで踊っているようにも見えたとか……。

 

 歩いている間にスマラはこの場から逃げる方法を考える。

 

 船に乗せてもらうのが一番手っ取り早いのだけれど……。それでは白ひげに借りが出来てしまうわね。

 私としてはそれでも問題ない。場所を提供して貰う代わりにちょっとした雑用を捏ねせば良いわ。それでこそ新世界入りしたルーキーの排除を数回でも。それで恩を返したと思ったなら船を降りて、またふらふらしてもいい。

 だけど、それじゃああいつらが許さない。私としてははた迷惑な関係でも、向こうからしたら貴重な情報と戦力源。決して逃れられない縁がある

 ……どうせこの処刑の放送も観ているんだろう。いずれ私の目の前に現れるはず……。

 ならば白ひげ海賊団に乗っているのは無しね。面倒な事になり兼ねない。ならば……海を能力で歩いて渡るか、小型船を一隻盗んで能力で動かすか……。

 どっちにしろ、今の私には現実的じゃないわね。

 

 

 どうする?どうする?

 気が付いたら追い詰められている。これも深く考えずに行動した結果。

 方法は思うかぶが、どれも現実的ではない。否、現実に実行可能なのは確かだが、どれにもデメリットが存在する点が、スマラを悩ませる。

 

 

 

 

 

 そうこう悩んでいる内に状況は刻一刻と変化していく。エースが死に精神が崩れたルフィを守ろうと、ジンベエとマルコが赤犬の前に立ちふさがる。ルフィはジンベエに背負われたまま撤退する事となった。

 赤犬が白ひげ海賊団の攻撃をものともせずに追撃に走るが、それを白ひげが見逃すはずがない。赤犬にエースを殺された怒りをぶつける。顔の半分を失ってなお白ひげは赤犬に攻撃を直撃させる。今までも本気を出していないことは無いが、それでも今の白ひげは怒りで倍以上強くなっている。

 白ひげの一撃で広場に亀裂が……広場が真っ二つに割ける程の結果を生み出した。これにて海軍と白ひげ海賊団は完全に別つ形となる。いずれ追いつかれる可能性もあるが、一時的にも時間を稼げる。

 それだけでなく、白ひげはここに残るという覚悟の現れでもあった。

 

 戦争は終盤へと傾く。

 王下七武海のはずの黒ひげが姿を表し、白ひげに襲い掛かる。衰弱、病気、怪我、体力の消耗。色々な事が重なり、白ひげはついぞや命を散らした。

 最後に、『ひとつなぎの大秘宝』は実在すると爆弾発言を残して………。

 

 

 

 

 

 白ひげ死亡。それは全世界を駆け巡る。それは戦場でも同じことだ。

 エース、親父と家族を立て続けに失った白ひげ海賊団、白ひげを殺した張本人である黒ひげ海賊団に頭を抱える海軍。

 様々な思いが飛び交う中スマラもまた、この戦場で次々と起こる時間について考えていた。

 

 

 ゴール・D・ロジャーの息子、火拳のエースが死んだ。これならまだ世間は混乱しない。せいぜい、海賊王の息子が処刑されて良かったと安心するだけ。

 でも、白ひげが死ぬは火拳よりも影響力が違う。四皇はそれぞれが力を持った存在。それは単純に海賊としての力が強いだけじゃない。他の海賊よりも一つも二つも飛びぬけているのは勿論、それ以外にも新世界の経済を回している存在なのだ。

 赤髪は別として、白ひげ、カイドウ、ビッグ・マムと誰もそれぞれのナワバリを持っている。ナワバリ内では海軍……世界政府は関与できない。その代わり、彼らが新世界を航海している海賊から守っているのだ。見返りにとして、お金や技術、食べ物を融通して貰う。

 それが四皇のやり方。他の海賊と違って、海を航海するのではなく君臨する海賊。私の知識ではそう覚えている。四つの海や偉大なる航路の楽園では考えられないことだが、新世界ではこれが常識。海賊が支配する海域があるとは、また非常識な感覚だ。

 その四皇の中で最もナワバリが多く、尚且つ白ひげの名で民間人を守っている場所は多い。白ひげが死ぬとその場所が無法地帯と化するだろう。そうなれば世界政府だって手間暇が増えるはず。

 

 あの黒ひげ……あいつはそこまで考えて白ひげを殺したのだろうか?

 白ひげの死体と共に黒幕の内側に籠りっきりだし……。まか私には関係のないことだわ。

 

 

 

 これから起こるであろう混乱に頭を痛めながら、スマラは歩く。

 白ひげ海賊団の船を頼るにしろ、海を単独で渡るにしろ、逃げる方向は一緒だ。

 白ひげ海賊団に紛れながらスマラは先を急ぐ。

 

 そんなスマラを又しても運命は見過ごさなかった。

 

 

「オイ、お前さん!!!」

 

 

 戦場に声が響いた。ジンベエの切羽詰まった声だ。

 当然、スマラは無視する。だって名前を呼ばれている訳じゃないのも。

 ……名前を呼ばれていても、無視する可能性もあるが、それはそれだ。

 

 無視して先を急ぐスマラを、誰かが服の裾を掴んで止めた。

 

 

「待て。ようやく思い出した。貴様は『可憐なる賞金稼ぎ』のスマラだな。海賊の子供だったとは……」

 

「それ以上その話題を出すのなら、二度と口を開けない状態にするけど?具体的には喉の声帯を潰して……」

 

「おうおう、コエーことだ」

 

 

 無謀にも白ひげや大将二人と殺り合っていたスマラを止めたのは、何時の間にか見えなくなっていたビスタだ。

 剣は二本とも鞘の中にしまったままだ。白ひげの敵討ちに来たわけではないらしい。

 下っ端の海賊ではなく隊長。この戦場では白ひげ側の最上位の役職だ。スマラとて反応しないわけにはいかない。

 ただ、急いでいるので逃げながらだ。立場はことらの方が上なのだから、失礼にも当たらない。もっとも、スマラの場合、四皇であろうと自分の方が上だと思っている節があるが……。

 

 

「で、何?」

 

「何じゃないろ!!?ジンベエが貴様を呼んでいるんだ。何でも、エースの弟の仲間だとか…」

 

「はぁ……」

 

 

 スマラはため息をつく。視線の先にはジンベエに背負われたまま気絶している麦わらのルフィの姿。

 彼は船から降りたにも関わらずスマラのことを仲間だと喋っていたのだろう。いい加減な男だ。スマラでなくてもため息が零れ落ちるもの無理はない。

 どこまでその話が伝わているのか、想像に負えない。進んで鎮火しようとは思わないが、見つけた火種は消すに決まっている。

 

 

「確かに麦わらの船に乗っていた時期はあったわ。でも、それは少し前の話。仲間でもなんでもないわ」

 

「だが、この状況だ。助けに行くのは道理ではないか?」

 

「道理もクソもある訳ないでしょ?私は海賊ではないけれど、自分身勝手の女よ」

 

「海賊ではないとあくまでもそういうのか……。しかし、一夜の恩義は一生忘れない、と言う出ないか?」

 

「ハッ、恩義とか仁義とかどうでもいいのよ。私はしたいように生きるだけ。誰の指図も受けないわ」

 

 

 どうにかしてジンベエを、延いてはエースの弟を生かしたいらしい。

 現在ジンベエに背負われたルフィは赤犬の猛攻を受けている。白ひげ海賊団やおかしな連中が逃がそうと、砲弾を浴びせたりと足止めを行ってるものの、相手は全く怯まない。

 

 

「……親父が死んだ今、大将を相手取れるのは数少ない。海軍と敵対しておる貴様を使わない手は無い」

 

「だからなんで私が……」

 

「海軍に利用されていたといえど、親父に攻撃した事実は消えやしない。このまま後ろから斬りかかっても良いんだぞ?」

 

「チッ!!」

 

 

 思わず舌打ちが出てしまう。それほどビスタの言葉はスマラにとって面倒事極まりなかった。

 こちらの言うことを聞かないのなら、白ひげ海賊団を敵に回すぞ。海軍にも狙われている中、俺達まで敵に回せるのか?

 そう言ってるも同然。だからスマラはイラつくのだ。

 

 ビスタの攻撃なら幾ら受けようが反射で無視できる。しかし、ビスタが攻撃していることで他の白ひげ海賊団はスマラを敵対者だと認識し、攻撃を行うかもしれない。そうなればスマラは前に進むことが出来なくなる。

 無論、ダメージを受ける訳ではないので無視は可能だ。しかし、無視出来るくらいの攻撃量ならいいが、無視できずに一歩も動けないほどになれば厄介極まりない。

 さらに言えば、スマラは白ひげを無意味に攻撃している。白ひげの能力で部屋が崩れたと言う事実があっても、それが一度綺麗に精算されたとしていてもだ。

 だからこその舌打ち。何であそこで怒りに身を任せてしまったのだろか……とスマラは自分を責めたくなる。

 

 逃げるスマラ。追うビスタ。これではいつまで経っても埒が明かない。このままでは本気で斬りかかって来そうだ。

 話を聞くべきか、それとも無視して一人逃走に走るか……。悩んだ末、スマラは声を上げて振り返った。

 

 

「あぁもう!!何をしたら良いの!!?行っておくけど、私はタダでは動かない人間よ!!」

 

「エースの弟を助けてくれたらいい。元気で海に出港出来る様になるまでな。こっちからの条件は……居場所を用意しよう。白ひげ海賊団の名をかけて約束は守る」

 

「分かったわよ!!あぁ!!赤犬相手って面倒だわね!!」

 

 

 この時又しても後先考えずに行動したスマラはこの後、途轍もなく苦労する事となる。この時気付いていれば違った未来を歩くかも知れなかった。が、たらればはIFの世界。並行世界に当たる。この話は、スマラはここで気づけなかった場合の世界の話だ。

 もっとよく人の話をきいていればいい物の……。この女、予想外の展開が続けば適応力にかけている。後、数分前の自分から学ばない。

 

 

 スマラは面倒そうに悪態を吐くと、ルフィを生き残させるべく走り始めた。

 

 




 と言う事で、ビスタの説得内容が薄い気もしますが、自分にはこれが限界でした……。スマラはルフィの下に向かいます。まぁタイトルあるしね。

 明日はワンピース96巻の発売日でし!!コミックス派なのでこの発売日が生きる理由の一つと言っても過言ではない!!!深夜買いに行きます!!!
 おでんの過去!!最近はハーメルンで増えてきたロックス!!!楽しみ過ぎる!!!


 次回はもっと早く更新したいです(願望)

次回作品に向けてのアンケート。詳しくは活動報告にて

  • 原作SAO
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