輝きのスター!   作:第7サーバー

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第4話・偉大なる航路

次に麦わらの一味が向かった先は“ローグタウン”。

始まりと終わりの町と呼ばれるそこは。

海賊王“ゴールド・ロジャー”の処刑が執行された町であり、その海賊王が残した宝

ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”が存在すると言われている、偉大なる航路(グランドライン)への玄関口でもある町だ。

 

その町において――なぜかルフィは処刑されかけていた。

 

スター達と出会う前にルフィが倒した海賊“道化のバギー”と“金棒のアルビダ”による、恨みからの奇襲を受けた結果である。

 

「ゾロ! サンジ! ウソップ! ナミ! スター! わりぃ、おれ死んだ」

 

「「縁起でもない事を言うんじゃねえ!!!」」

 

「勝手に――おれさまより目立つなぁーーーッッッ!!!」

「ぐあっ!!? ――ぴぎゃッッッ!!?」

 

その処刑を止めたのはスターの“フライングスター”と突然の落雷という自然現象だった。

 

「――なははは、やっぱ、生きてた。もうけっ」

「ルフィ、てめェ! おれさまの許可なくおれさまより目立つなって言っただろ!」

「うん、わりぃ。助かった」

 

ルフィと合流したスター、ゾロ、サンジの三人だったが、それまで海賊同士が潰し合うのならと、様子見をしていた海軍の海兵達が広場に雪崩れ込んで来た事で、逃げに徹する事になった。

ゾロと何やら面識があるらしい女剣士“たしぎ”と海軍本部大佐で“モクモクの実”を食べた“煙人間”の“スモーカー”の部隊が、嵐に変わった天候の中で麦わらの一味を追撃する。

 

「くそっ! なんだこいつ、殴れねェっ!」

「ここまでだ麦わら。一度おれの煙に捕まった以上、もう逃げられねェぞ」

「――“スタービーム”!!!」

「おっ! 煙がはがれた! サンキュー、スター!」

「ちぃっ、そういや、もう一人能力者がいたんだったな……ッ!」

 

“スタービーム”に殺傷能力はない。

だが、重さのない煙を霧散させる事には役立った。

その後――突然の突風に押し飛ばされ、スモーカーと距離が離れた事で、スターの“スターシップ”に乗り込む余裕が生まれ、一気にゴーイングメリー号へと飛んだ。

他のメンバーもそれぞれ追跡を振り切り合流すると、そのまま船を出航させる。

 

「おれは“オールブルー”を見つけるために」

「おれぁ大剣豪」

「おれは海賊王!!!」

「わたしは世界地図を書くため!」

「お、おれは勇敢なる海の戦士になるためにだ!」

「そして、おれさまは世界一の有名人(スター)になるためだ!!!」

 

「「「「「「行くぞ!!! 偉大なる航路(グランドライン)!!!!!!」」」」」」

 

 

~~中略~~

 

 

“リヴァース・マウンテン”を越え、“双子岬”で巨大なクジラ“ラブーン”と約束を交わし、そこで撃退した怪しげな二人組“Mr.9”と“ミス・ウェンズデー”の頼みで“ウイスキーピーク”へと航路を定めた。

ウイスキーピークで一行は住民の大歓迎を受けたが、それは住民全員が賞金稼ぎである彼らの罠であった。

百人の賞金稼ぎを相手に――しかし、ゾロは一人でそれを返り討ちにした。

だが――。

 

「ゾロ!!! お前がそんな恩知らずだとは思わなかった!!! おれはお前を許さねェ!!!」

 

すっかり罠にハマって眠っていたために、事情がまったくわかっていないルフィがゾロへと攻撃を仕掛け――。

 

「てめェら!!! これで何度目だ!!! おれさまの許可なくおれさまより目立ってんじゃねェ!!!」

 

“スターシップ”で空から酒の雨を降らせ、そのままふらふらと酔っぱらいながら空を飛んでいたスターも、若干酔った勢いそのままに乱入した事で三つ巴の戦いが繰り広げられる事になった。

 

「“ゴムゴムの(ピストル)”!!!」

「“鬼斬り”!!!」

「“スターダストビーム”!!!」

 

「「ダスト?」」

 

“スタービーム”なら問題ないと無視しようとしたルフィとゾロの二人が己の直感に従ってその場から跳び退く。

 

ヒュゴッ――スガアアアアアンッッッ!!!

 

「「…………」」

 

「てめェも殺す気かッ!!?」

「なんだ今の! すっげーーーッッッ!」

「はーっはっはっはっはっはっ! おれさまがいつまでも現状で満足していると思うな! “海賊スター”になるにあたって戦闘力が必須だという事に気づいたおれさまは“スタービーム”の力で“星”を撃ち出すという新たな攻撃手段を思いついたのだ!」

 

“スターオーラ”ほどの消耗を必要とせず、大砲並みの破壊力を持つ新技。

確かにそれはなかなかの閃きであった。

加えて――。

 

「――“スターオーラ”!!!」

「ここで使ってきやがったか……っ!」

「まけねェぞ、スター!」

 

“スターオーラ”によってスターが大幅に強化される。

三つ巴が一対二の戦いへと移行していく。

 

「――“スピードスター”!!!」

 

スターの速力が上がり、その姿が掻き消えた。

 

「くそっ! うわっ、いてェっ!」

「いてェ……? ゴム人間であるルフィに打撃が効いてやがるのか? なるほどな……やはりアレを覚える事が鷹の目を超えるのに必要な一つのようだな。なら、この状況はうってつけだ。存分に盗ませてもらうぜ、スター!」

「――“スターソード”!!!」

 

スターの蹴りに痛みを感じるルフィの様子を見て、ゾロはこの状況を最大限に利用する事にした。

そして、ルフィもまた――。

 

「ててっ……あの速さにはだいぶ慣れてきたぞ。だけど、今のままじゃ追いつけねェ……っ。このままじゃダメだ。おれはもっと強くならなきゃいけねェ。スターにまけてるようなおれじゃ海賊王にはなれねェ……っ!」

 

ゾロの刀を、速力の差でなんとか弾く事に成功したスターは、距離を取りながら“トリックスター”でその追撃を防ぐ。

それによって一瞬余裕が生まれるかと思ったが、そこにルフィが突っ込んでくる。

 

「スタァアアアアアッッッ!!!」

「――振り切れない? ちょっと速くなったのか!」

「しししし! わかってきたぞ、地面をたくさん踏めばその分だけ速く動けるみてェだな! ――“ゴムゴムの回転弾(ライフル)”!!!」

「くおっ――腕まで速く……っ!」

「くそ、おしいっ! 次はぶっ飛ばしてやる!」

「……おれを忘れるなよ。 ――“艶美魔夜不眠(えんびまよねず)鬼斬り”!!!」

「おわっ!!?」

「――“ペンタグラム・フィールド”!!!」

 

ルフィが横に跳び逃げるとほぼ同時に、スターは能力を発動し、五芒星が刻まれた地面から伸びる光の壁によって、ゾロの刀から放たれた“闘気”を受け止めた。

 

「やっぱ“闘気”じゃ足りねェのか……」

「てめェら、おれさまを――」

 

「――あんた達、いい加減にやめなさーいッッッ!!!」

 

ナミがその戦いを止めた時には町が半壊していた。

それに巻き込まれて、何やら倒れている二人組がいたが、それはナミの話によると敵らしいので放置した。

それぞれが説明を受けたり、酔いや眠りから醒めた事によって事情を把握していく。

 

「“B・W(バロックワークス)”?」

 

秘密犯罪会社B・W――最終目的である理想国家の建設のために“アラバスタ王国”の転覆を狙う謎をモットーにした組織。

その特性ゆえにボスの正体を知る者は副社長であるそのパートナー以外にはいないとされていたが……ミス・ウェンズデーことB・Wに潜入していたアラバスタ王国の王女“ネフェルタリ・ビビ”がその正体に辿り着いた。

 

王下七武海の一人“クロコダイル”、その人物に。

 

「王下七武海っていうと、あの鷹の目の」

「さっそく会えるとは運がいいぜ」

「どんな奴だろうなー」

「黙れ、そこ!!!」

 

もともと、10億ベリーと引き換えに王女の護衛の話を持って来たのはナミだったが、まさかの大物の名前に腰が引けているようだった。

その話を断る事を考えたナミだったが、B・Wのエージェントである鳥とラッコ“13日の金曜日(アンラッキーズ)”に一部始終を見られており、ボスの正体を知ってしまった事でB・Wの抹殺リストに乗る事になってしまった。

だが、ビビの護衛隊長である“イガラム”が囮として先行した事で、一時的にだがその目を晦ませる事に成功する。

しかし、それも束の間――B・Wの副社長である“ミス・オールサンデー”が麦わらの一味の前に姿を現した。

 

「――さっき、そこで“Mr.8”にあったわよ。ミス・ウェンズデー」

「まさか……あんたがイガラムを……!」

 

ミス・オールサンデーは謎の多い女だった。

わざとビビに尾行させて、ボスである“Mr.0”の正体に辿り着かせたり、今回も助言のような事だけをして去って行ったので、何がしたかったのかがよくわからなかった。

 

――とにかく、こうして麦わらの一味はその船にアラバスタ王国の王女ビビという新たな人物とB・Wとの因縁を加えて、ウイスキーピークを出ると、次の島である“巨人島・リトルガーデン”へと航路を取ったのであった。

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