這いよれニャル美さん!〜ヒーロー物はやっぱりいいですね〜 作:岸波
この小説初の長さじゃないですかね。
はいどうも皆のアイドルニャル美です!
私達A組は今USJに来ているのです!
うその災害や事故ルーム略してUSJ!
訴えられません?
「えー、ではお話を1つ…2つ…3つ…」
(((増えてる…)))
リンドウさんかな?
人造人間13号さんのお話を要約すると、個性の中にも簡単に人を殺せるものがあるけど使い方を間違えなければちゃんと人を救えるよ!
という内容でした。
誰かを救うって事は…誰かを救わないって事、と誰かが言ってましたねぇ。
まぁだからこそ死柄木弔という人間が生まれてる訳ですけど。
どんなヒーロー物のアニメや漫画でもそうですが、あくまでハッピーエンドが必ず最後に来ます。
しかしハッピーエンドの裏で必ず救われないものが存在するのです、弱きものが淘汰され切り捨てられていく。
これが世の常です。
そんな弱きものを集めて世界を変えようとしているのがヴィラン連合、まぁ今はまだオールマイトを殺すというしか弔君は考えられてないのですが。
…そろそろ来る頃ですね、私の分身個体をつくっておきますか。
究極生命体、カーズ様です。
まぁカーズ様のようなものですけどね、しかし性能は折り紙付きですよ。
「あれは…!動くな!13号は生徒を守れ!!」
「え、なんだ!?またもう始まってるパターンか!?」
「動くな!アレは…ヴィランだ!!」
「は?ヴィラン!?バカだろ!?ここはヒーローが集まってるところだぞ!?」
にゅるんと、はいワープ。
「んだよ…オールマイトがいねぇじゃねぇか…ガセ掴まれたか…?」
「彼は忙しく出勤前にヒーロー活動していたようですし、それで遅れてるのでしょう」
「あぁ…ありえるな…まぁ…でも…生徒を殺せば来るだろう 」
「…んで、お前は誰だ?」
「ニャル美と言えばわかるだろう?分身個体だ」
「アイツなんでも出来るなおい」
「ともあれ嬉しい誤算です、問題ないでしょう。名をなんて呼べば?」
「カーズとでも呼んでおけ」
「ではカーズ、教師を頼みますよ。私は生徒を散り散りにしてくるので」
「よかろう」
…さて、ここからどう動くか。
まずは13号の無力化、次にイレイザーヘッドでいいだろう。
おっと、自己紹介がまだだったな。
「死柄木弔、指示を出せ」
「…教師共を始末しろ」
「了解だ」
ところ変わりましてこちらニャル美です、まぁ見事な手際で散り散りにされましたとも。
まぁ何もしなかったので当たり前ですが…
こちらにいるのは焦凍君に透ちゃんですか、まぁ問題ないでしょう。
「ニャル美ちゃん、私達は何もしなくていいんだよね?」
「えぇ、我々はあちら側ですし。といってもそこにいるチンピラには情報は行ってないので襲ってく…!」
あっぶなっ!!!!
物凄い速度で地面が凍りましたよ、犯人は言わずもがな焦凍君。
青キジじゃないんですからいきなりアイスエイジぶっぱはやめてくださいよ…
まぁチンピラの足は全部凍ってる訳ですが。
「ちょっと焦凍君!?私達共々殺す気ですか!?私はともかく透ちゃんに何かあったらどうしてくれるんです!?」
「…いたのか、悪ぃ…気をつける」
「もー、気をつけてよ!ありがとうニャル美ちゃん」
「いえいえ、礼には及びません。ところでこの人たちどうします?」
「…奴らオールマイトを殺すとか言ってただろ、その事を聞き出す」
「なるほど、任せましたよ」
「あぁ、任せとけ」
さてさて、カーズの方は…
「なんだ今のは…どうやって13号を仕留めた…」
「さァなァ?敵に教えるバカがいるかァ?だか安心しろ、同じ手は使わんさ」
「…せいぜい油断してろ。飯田、走れ…扉をぶっ壊してもいいから応援を呼んでこい」
「し、しかし相澤先生!」
「行け!!」
「…っ!はい!!」
ン〜、まァ黒霧が何とかするだろう。
だが今は目の前の男をどういたぶるか…
「さて、ではさっきはあぁ言ったが俺の個性を教えてやろう。俺の個性は「究極生命体」ッ!この世全ての生物の能力を持つ生命体ッ!つまり、どんなに足が早かろうといとも簡単に追いつき、どんな熱量をぶつけられても耐えられる体を持つッ!」
「異形型か…厄介だな」
「つまり貴様の持つ個性は無力!ただの人間風情が俺に適うと思うなッ!所詮貴様はモンキーなんだよォ!!」
「!!!」
「VOOOOOO!!!!」
タコの足だッ!
足でイレイザーヘッドにぶつけやつが吹っ飛ぶ。
集まってきた生徒が叫ぶが今はもう立つことさえ不可能だろう、何せ心臓部分を強打したのだからな。
「終わりだな…早くも…」
「…強いな、流石ニャル美だ。これは脳無の出番は無さそうだ」
「脳無…?名前からして能無しのクズじゃあないか?」
「そういうな、それでもオールマイト対策を詰め込んだ人造人間だ」
「成程、後で見に行かせてもらおう」
「この話は後だ、イレイザーヘッドにトドメを刺してこい」
「うむ」
ゆったりと歩いてイレイザーヘッドに近づく、よく見ると身体は血に染まりピクリとも動かない。
だが心臓は動いている、気絶しているのだろう。
なら潰せばいい、それだけで人は死ぬ。
「さらばだ、イレイザーヘッド」
「SMAAAAAAASH!!!!!!」
「何ィ!?ぐぅっ!」
咄嗟に腕でガードしたが数メートル吹っ飛ばされる。
「驚いたこれ程までのパワーを持っている生徒がいたとは…だがこれだけで腕が使い物にならんとは何とも情けないなァ〜?」
「ぐ…くそ…この力さえ制御出来れば…」
「まだ未完成と言ったところか…まぁ所詮はヒヨッコだな」
「だけど…まだ動ける!」
「ところで、その個性、オールマイトに酷似しているなァ?」
「!」
「お前がオールマイトの後継者か…だがその後継者はこんなにも頭が悪い…それも仕方ないか。活動時間も残り僅か、そんな中でお前を後継者に選ぶとは見る目がないなァオールマイトは」
「なんだと…!」
「まァ…オールマイトなんぞ先の時代の…敗北者じゃけぇ…」
「はァ…はァ…敗北者…?取り消せよ…今の言葉!!!」
「おいよせ緑谷!!無視しろ!!」
「アイツ、オールマイトを馬鹿にした!!」
「お前の憧れのオールマイトはただ笑って目の前の人間を救っただけで平和の象徴と崇められ、さも救えなかった人間がいないかの様に振舞っている。何処に間違いがある」
「平和の象徴平和の象徴と無力な人間に慕われ、ヒーローまがいの茶番劇で夜にのさばり」
「やめろ…!」
「何年ものNO.1の座に君臨するも、真の黒幕には何も出来ず、捕まえることすら出来ず。終いにはこんなにも役に立たん後継者を育てている、そしてこの場には来ない。実に空虚じゃあないか?救ってくれてると信じているお前達からすればなァ」
「やめろ!!」
「乗るなデク!!!戻れ!!!」
「オールマイトは僕に希望をくれた!お前なんかにオールマイトの偉大さの何がわかる!!」
「別に知りたくもない、必要もない」
「貴様らを守れなかったとオールマイトは敗北者として生きる!!ゴミ山の大将には誂え向きだろう?」
「オールマイトはこのヒーロー社会を作り上げた平和の象徴だ!!僕を救ってくれたオールマイトを馬鹿にするなァァァ!!!!」
ぬぉ!?
この!力は!!
「もう大丈夫、何故って?私が来た!!!」
「Carolina SMASH!!!」
「ぬっ!これがオールマイトの力か!痺れたぞッ!」
「その割にはピンピンしているなヴィラン!」
戦いはまだ続く