這いよれニャル美さん!〜ヒーロー物はやっぱりいいですね〜 作:岸波
評価と感想待ってるんだからね!
知らない天井だ…
なんつって。
目が覚めた私はネズミー校長とヒーローについて3時間程語り合った後雄英高校を出て街探索してるわけですが、ヒーローという概念が存在するということは当然ヴィランもあるということ。
確か敵連合というものがありましたね(コミックスをペラペラとめくり)
あぁ、ありましたありました。
暗いバーが本拠地ですか。
魔法で何とかなりますね、悪の心を探知してそこに悟空よろしく瞬間移動で行きましょう!
え?チートすぎる?
嫌ですねぇ、私は神ですよ?邪神ですが。
人間が出来る範囲が魔術、到底できないことを出来るのが魔法です。
Fateをご存知の方は理解できるのではないでしょうか。
むむ、ここから2kmの範囲にありますね!
ではでは、ジャーンプ!
「こんちわー!」(COBRA的挨拶)
「!?」
「…おい、誰だよお前」
「はいはい私はニャル美と申しまして、ここが悪い事を考えてる敵連合さんです?」
「世間ではまだ公表していない筈なのですが…」
「情報が漏れたって事だろう」
「いえいえ、悪い心を探知して飛んできただけですので誰にもバレてはないと思いますよ?」
「チートかよ」
「私と同じタイプの個性ですか…」
「これは私の個性の一端に過ぎませんよ?で、どっちがボスですか?誰にも言いませんので名前教えてくださいな!」
「…どうしますか?」
「…教えよう、もしかしたらこちら側に引き込めるかもしれないしな」
「そうですか、私の名は黒霧と申します」
「死柄木弔、一応トップだがボスは先生だ」
「ほほう、先生ということは弔君より強いって事ですか?」
「当たり前だ」
「先生に会ってみたいですね!」
「会わせるわけないだろ、得体の知れないやつに」
【いや、それには及ばないよ】
「先生…?」
【黒霧、彼女をここに連れてきてくれるかい?】
「…了解しました」
「おお!まさかもう会えるとは!」
「ニャル美さん、貴方をお連れ致しますので少しの間目を閉じて下さい」
「はーい!」
さてさて、一足先に会いにイッちゃいますね!
黒霧ジャーンプ!
【よく来たね、歓迎しようニャル美君。僕はオールフォーワンだ】
「初めまして!いつもニコニコ欲望の赴くままに這い寄る混沌ことニャル美でっす!趣味は嫌がらせと人間観察に同人誌漁り、好きな本はヒーロー物!今回ここには観光に来てましてヒーローがいるのならヴィランもいるだろうと思ったので来ちゃいました!」
【観光にわざわざ来たのかい?君も中々の物好きだ】
「いやぁそれほどでも」
【それで?見てはい帰りますでは済まさないんだろう?】
「えぇ、よく分かってますね!流石はラスボスの雰囲気を醸し出してるだけあります、少しだけお話しましょう」
【ふむ、何を話すのかな?】
「まずはお互いの個性についてお話しましょう、私は人に能力を与え奪う事もできる個性です」
【ほぅ?僕と似たような個性だ…】
「おや、奇遇ですね?よき友達になれそうです!」
【奇遇だね、僕も同じことを考えていたよ】
「ところでオールフォーワンは筋肉モリモリマッチョマンの変態と知り合いです?私の個性の名前をオールフォーワンにしようとしたら顔色変えてたので」
【オールマイトかな?うん、確かにオールマイトは知り合いだ。というよりも憎き敵といった所だけどね】
「ほほう、ライバルのようなものですね。ヴィランがヒーローに敗れ数年後に復活してまたヒーローの前に立ち塞がるというのはヒーロー物によくある展開ですし」
【ふむ、つまり僕はまたオールマイトに敗れると?】
「かもしれませんしそうじゃないかもしれません、例えばヒーローが力尽いて後継者に後を託すドラゴンボール的な展開とウルトラマン最終話のようにヒーローを倒して終わるなんてのもありますしね」
【そういう事か、完全に理解したよ(わかってない)】
「ともかくメル友になりません?私これから雄英高校で生徒になる予定なので私が差し支えない程でリークしますよ?」
【LINE通話なら僕と話せるからそうしよう、僕は目がないからね。雄英高校ならヒーロー志望なんだろう?君になんのメリットがある】
「言ったでしょう?私の趣味は嫌がらせだと!オールフォーワンも好きでしょう?例えばオール電化を困らせたり嫌がらせするの」
【オールマイトね、あぁ好きだとも。いやはやここまで気が合うとは】
「そうですねぇ、親愛のハグをしましょうオールフォーワン。こんな美少女に抱きついてもいい権利を与えられたのだからハグしなきゃ損ですよ!」
【ははは、そうかもしれないね?じゃあおいで、僕は諸事情で動けないからさ】
「ではでは、ぎゅーっ」
少し釘をさしておきましょうか。
色々面倒な事になりそうですからね。
「…私を裏切らない事を期待してますよオールフォーワン、裏切った暁には貴方の傍に這い寄り全てを奪うつもりなのでよしなに…おっと、私の個性を奪おうとしても無駄ですよ。何せ私のは個性ではなく元より存在する能力ですので…」
【…わかった、その前に僕が信用出来るように1度君から個性を奪ってみてもいいかい?君が言う事が本当なら奪う対象がないから問題ないだろう?】
「えぇ、勿論構いませんとも!ささ、どうぞどうぞ!」
アレが触手ですか。
おお、コワイコワイ。
【では…】(ドスッ)
ゴフッ!?
ちょ、痛いじゃないですか!
【すまないね、この方法でなきゃ奪えないのでね…む、本当に個性がないようだ】
「あたり前田のクラッカーですよ、ないんですから」
ここで私の手を触手に変える。
まぁ見たら正気を失うんですけど見えないなら問題ないですね。
ちょっと顔を撫でてみますか。
「どうです?これが私の手です。本来のですが」
【…君は人ではないのか?】
「私は邪神、ニャルラトホテプ。クトゥルフ神話を知っていたらわかると思うのですが」
【作り話だと思っていたのだけどね、事実は小説より奇なりとはこの事だ】
「ふふふ、そうでしょうとも。なので裏切ったなら即殺すのであしからず」
【いやはや、とんでもない大物と友達になってしまったな】
「後悔してます?」
【まさか、ワクワクしてきたよ】
「どこのサイヤ人ですか貴方、まぁそんな訳でこれからも仲良くしてきましょ?いつでも連絡くれてもいいので」
【わかったよ、帰りも気をつけて帰るといい】
「はいはーい!ではでは!黒霧さーん、送り迎えお願いしマース!」
「終わったようですね、では送ります。先生、失礼します」
【うん、よろしく頼むよ。後で会議するから弔に言っておいてくれ】
「わかりました、それでは」
「また会いましょー!」
いやぁ楽しかった!
これでNO.1ヒーローとNO.1ヴィランと知り合えましたね、これからどうなるか楽しみです!
「ではではここでお別れです!また会いましょうね黒霧さん!また会う時はオールフォーワンに連絡入れるのでよろしく!」
「はい…はい?連絡?先生に?」
「えぇ、友達になりましたので!」
「友達に…」
「それではさよーなら!」
この後、オールフォーワンから伝えられた事実に死柄木弔と黒霧は腰を抜かしたという。
さぁて、暫くぶらぶらして入試試験に臨みましょうかね。
どうやって戦いましょうか。
ニャル子に名状しがたいバールのようなものでも借りましょうか!
「あ、もしもしニャル子です?あのですね…」