ポケットモンスターTrip 頂へ目指す者 作:匿名おっさん
「これと、あとはこれも長旅には必要だよな。あー、こいつは多めに持っておかないと」
ああだ、こうだと朝いきなり旅に出ることになってしまったけど、1か月程度の短い旅なら何度も行っているためある程度ならすぐに準備は出来る。
今悩んでいるのは、ゾイが初めての旅だと言うのと同行者である二人、クロナとユヅの事を考え色々と準備は必要だと感じたからだ。
ゾイについてはいつもの我がままだから最低限でも良いけど、二人については仕事として考えないといけない。内容は二人の強化と護衛。これをこなすには必要な物が多くなってしまう。
「これとこれで荷物は終わった..後はゾイが終わるのを待ってよっと」
横の部屋でガタガタと騒がしい音が聞こえる。あいつ自分で今日旅に出る日だって決めて来たのに準備を全くしてこなかったのか。下に行ってよ
「あら?リクモ早いわね」
「うん、まあ慣れてるからね」
「そうね...」
母さんはどこか暗い表情をして下を向く
「ごめんなさいね。あなたばかり大変な目に会わせて」
「大変てゾイの事?あれはもういつも通りだし、大変て言うより面倒なだけだしね」
「そっちじゃないわよ」
いや、お母様その当たり前みたいなのは流石にどうかと思いますが?
「トレーナースクールに通わせてあげられなくてごめんなさい。その上あんなことが起きる何て思わなかったわ...」
「別に過ぎたことじゃん」
「ずっと、謝りたかったのよ」
謝る謝らない以前にあれは仕方ない事だしなぁ。
「スクールに関しては父さんの会社が倒産して家計のやりくりで如何にか一人だけスクールに通えるように頑張った母さんの手腕でしょ?それでゾイは上位の成績を取って卒業できたんだから」
「でも、あなたにも本当は通わせたかったのよ。あなたも通わせれたらあんなことにはならなかったのにって何度も後悔してるわ」
母さんは本当に僕たちの事をよく考えてくれている。
「もう過ぎたことだし、考えすぎ」
「でも」
「そのおかげで今の仕事が出来るんだし、大丈夫だよ」
本当に感謝しているのはこっちだ。この人がこの世界の母さんで本当に良かった。
「もう、頑固なのは誰に似たのかしら?」
「鏡を見て言って?」
そう言うと二人して笑ってしまう。
ダンダンダンと階段を下りる音がする。
「ほら、お兄ちゃん?弟の面倒はしっかり見るのよ?」
「そっちの方はもう少し考えてほしいんだけど」
「お兄ちゃんの仕事なんだから頑張りなさい」
「丸投げした!」
「後、お父さんの給料今月少ないから後で私の口座に振り込んでおいて」
「息子の金を普通取る?!!」
「薄月給のお父さんより全然稼いでいるでしょ?なら問題ないわ」
「軽く父さんディスられてるよ...」
「まあ、そんなことは置いておいて」
「そんなことで済ませっちゃったよ!!」
「おら、さっさと行くぞクソ兄貴!!」
「ゾイ、うるさいわよ!!」
「それ以前にお前の準備で待っていたんだろうが!!」
「(ビクッ)すいません」
「なら、ポケモンバトルで決着を付けましょう」
「へっ、僕にポケモンバトルで勝てると思ってるの?少しは加減しようか?」
「ふふ、その減らず口はいつまでもつのかしら?負けた時赤恥かくわよ?」
「だったら望み通り一切加減してやらねぇから覚悟しておけよ!!」
「さあ、今日こそリクモに勝たせてもらうわよ!!」
「上等だコラァ!!」
「そろそろ、待ち合わせの時か...」
「「ゾイはおとなしくそこで待ってろ!!」」
この後のポケモンバトルで1時間遅れてしまい二人から説教を受けてしまった。バトルの結果はまあ、僕の勝ちで終わったけど後で振り込んでおこう。