今回は前回の話に出たガラードワースの帰省した人たちのお話です。1時間内でのアクセスが100件を越えた事を自分の中で記念してもう1つ作成しました。
メスメル家 ノエルside
私は今欧州の実家に帰省しています。お兄ち……エリオット君や会長もこの時期を使って帰省しているそうです。
そんなわけで今私は家族で食卓を囲んでいるのですが、とても家族とは思えないほど緊迫した空気なのです。
と…とても怖いです。
「……………なぁ、ノエル。」
「ひゃっ、ひゃい。」
私のお父様が声をかけてきて思わず変な声が出てしまった。
「アスタリスクでの生活はどうだ?」
「は、はい。とても充実しております。」
「……………………そうか。」
お父様がそう言うとまた静かで緊迫とした食事に戻った。
「あ……あの。私が何かしたのでしょうか。」
私はもうこの空気が耐えられず、聞いてみることにした。
すると、お母様がナイフとフォークを置いた。
「………………ノエル。」
「な、何でしょうかお母様。」
「私達はノエルの口からアスタリスクでの生活や序列入りをしてどうかという話を一番に聞きたくないの。」
「ではお母様達はいったい何が一番に聞きたいのでしょうか。」
「それはね、
スバルさんとはどこまでいったかということよ。」
「ふぇっ!?」
私は思わず聞き返したくなりました。
「だって、あなたがスバルさんを好きなのは魔女狩りの事件で助けられてから知っているわ。だから、あなたが入学するまでの間彼と一緒にいる時間をフォースター家を巻き込んで彼には依頼をしたのよ。あなただってホテル暮らしには反対してたけどこの事を聞いたらとても賛成してたじゃない。」
「そ、それはそうですけど………」
私は顔を赤らめてそれを肯定してしまいました。
「それにあなたが序列入りをして、寮が与えられた時に私に相談をしてきたのはあなたでしょう。もう少しスバルさんと一緒に居たいってね。その時に私が週に何日か彼の所に泊まりに行くという案を出したのですがそちらはどうなのですか?」
「ひゃっ、ひゃうぅ。」
お母様の問答は止まりませんでした。実は私が寮生活になった後もお兄さんの所に泊まりに行ったのは私がお母様に相談をして実行した事なのです。実際にやったのですが、エリオット君が居ないとこんなに恥ずかしいなんて思いませんでした。
「私と妻はね、ノエルの恋を応援しているのだよ。相手はグランドスラム候補者だから実績はとても申し分ないし、彼はダイバーシティではしっかりと実力もある。それにあの事件を通して周りが知らない秘密を持つってなかなか趣深いじゃないか」
今度はお父様がそれに参加した。
いや、魔女狩りの事を鮮明に覚えている方は女性でいうと、シルヴィアさんやレティシア先輩やユリスさんなどなかなかいると思うのですが。
「あなたの周りには彼を狙う人はたくさんいるのよ。歌姫さんやリーゼルタニアの王女、もしかするとブランシャール家の娘だって。全員レベルが高いのですよ。」
「あの………お母様はどうしてそんなに必死なのでしょうか?」
たしかに私にはそこそこ名家なため結婚をする方の写真が送られてきて、両親も真剣に考えていた時がありました。ですが、今回はとても必死でびっくりしました。
「はぁ……あれを持ってきて頂戴。」
お母様がメイドさんを呼ぶと、メイドさんが一冊の雑誌を持ってきた。
「これを見てちょうだい。」
お母様がページを開いて私に渡してきた。
そこには「調和の魔術師、孤毒の魔女とデート!?」という見出しでオーフェリアさんとお兄さんがショッピングモールで買い物をしている写真が写っていた。
「おそらく彼が星武祭の願いで孤毒の魔女を解放したことで、なにか事情があるのではと思ったゴシップ記者が彼を張って撮影したのでしょう。」
「は…はい。そうですね。」
「こんな記事を鵜呑みにするわけにはいきませんが、彼女も今回の件で助けられたことで付き合うきっかけはあります。」
たしかにそうである。これで私のライバルは増えてしまった。
「これだけライバルが強いとノエルでは勝ち目がありません。
それにあなたは周りよりも年齢が幼いため、スバルさんから見ても恋愛対象ではなく、先輩後輩のような関係だと思っているかもしれません。ですが、あなたには彼女らに追い付くアドバンテージがあります。」
「それは何でしょうか?」
「スバルさんとの二人きりの時間です。あなたにはこれからも彼の家で泊まっていただきたいですね。」
私はそれに頷いた。
「ライバルは彼女らだけではありませんよ。彼女らはあくまでアスタリスク内でのライバルでダイバーシティにも恐らくですがライバルはいるでしょう。」
たしかにクインヴェールのリーネさんもまだ分からないが、お兄さんとはなかなか親しそうだった。
「たしかにハプスブルクさんのように重婚という手もありませんが、彼は余程のことがない限りあまり受容はしないでしょう。別に私はフェアクロフ家のように欧州ではそこまで力を持たないので世間体を考えても重婚は平気です。」
ハプスブルクさんの事もあり重婚は許さないと思っていたのだが、案外そこはルーズでびっくりした。たぶんお母様は妥協したのでしょう。
「取り敢えず、あなたは次のクリスマスに彼と距離を縮めなさい。彼がもしあなたを先輩後輩のような関係に思っていたなら、恋人に近い認識を持たせるだけで上出来です。クリスマスからの行動は私も相談に乗ります。」
「は…はい!」
私は次のクリスマスでお兄さんに恋愛対象として見てもらう事を誓いました。
ノエルside out
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アーネストside
僕は今お母様とこれからのアスタリスクでの活動について話している。そこで僕はある話を親から聞いた。
「またソフィアが王竜星武祭に出るのですか。」
「ええ、またあなたのために出るって言っていましたよ。」
お母様が淡々と話す。
やはりあの事を気にしているのだろうか。別に僕は気にしてないと言っているのに。ただ、ソフィアは今回2回目の星武祭の出場である。しかもトラウマがあるのに僕としてはソフィアに無理をして欲しくない。
そんな事を考えると、お母様はある男の話題を出した。
「そう言えば霧咲スバルはどうですか?」
「僕と共闘したこともあり、彼の事はよく知っているつもりですが……………
彼はまだ本気を出してないと思います。」
「それはどういう事ですか。アーネスト。」
「彼は純星煌式武装を使って炎を操ったりしていましたが、あれは純星煌式武装が持つ能力で彼の力ではありません。
たしかに剣術などは彼の固有のものですが、《調和》という力がただ純星煌式武装を扱うだけの能力だとは思いません。
ルサールカと戦った時も彼は星辰力を使ってただ周りを《調和》して応用したに過ぎませんし。」
「なるほど。たしかに《調和》というのは応用性が高い能力ですが、その他にも彼は能力があるというのですね。」
「僕の推測では魔女狩りの事件で消失したと仮定しています。ただ、あの時は彼も当時は幼かったためただ自分の能力を知らないだけという線も考えられますが。」
「あなたの意見に私も賛成です。彼はまだ底を知れません。
決して敵に回してはいけませんよ、アーネスト。」
「分かりました。お母様。」
実は今回の星武祭の願いを保留したのは彼の事がある。
私は星武祭の参加権を増やしてオーフェリアなど獅鷲星武祭に参加してない強い人と戦いたかったが、僕が戦いたいのはアスタリスク最強ではなく、アスタリスク最強の剣士と戦いたいのだ。オーフェリアさんや万有天羅は剣術を使うところはない。
アスタリスク最強の剣士と思うのは今のところやはり霧咲スバルしかいないと思う。彼はオールラウンダーだが剣術にも目を見張るところがある。次は三条ラン君だろう。
ただ、彼が本気を出してないのが分かると本気を出させてから戦わせたい。それが数十年かかったとしても。
だから、今は保留なのだ。彼がそれを僕の在籍中に覚醒したらそれを彼と戦うために使うし、もししなければその時は家のために使おう。
それに僕は白濾の魔剣に縛られているため、彼とは純粋な剣術では戦えないためそれも僕としては満足しない。
恐らく白濾の魔剣に縛られている間は私を満足させてくれる人はいないだろう。
あぁ、誰か僕を白濾の魔剣から解放してくれるほどに僕を剣術で満足させてくれる人はいないのだろうか。
アーネストside out
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おまけ
エリオットside
僕は今食事を楽しんでいるはずです。
「エリオット、箸の持ち方が前回より良くなったが少し違うぞ。」
「私が送った『外人でも出来る日本のマナー100選』を読んで、霧咲さんに教えてもらったでしょう。」
僕は今食卓で日本食を食べ、両親に注意されている。
え、これ帰省ですよね。
日本の正月にテレビでやる大御所達が品位を確かめる番組の間違いだよね。
「これからは帰省中の間だけだが、私がE=Pで培った日本人とのマナーを教えよう。」
「日本のマナーが終われば次はアジア系かアフリカ系のマナーの練習ですね。」
両親の言葉に僕は早くガラードワースに帰りたいと思った。
エリオットside out
前回の話も投稿した時間帯が100件を越えるアクセスがあってびっくりしました。
なかなか書くことがあって短くできませんね笑。
図々しいかもしれませんがそろそろ感想やコメントが来ないとなかなか不安ですね。改善点や質問何でも構いません
一言でも書いていただくと、私も読者がどう思っているのかが分かり、書きやすくなります。
これはあくまで独り言なので無視してもかまいません。
ご愛読ありがとうございました。また次回会いましょう。