今回は序章パートなので短いですが、見てくれると嬉しいです。
僕は手がかりを掴む
アスタリスクは遂に春を迎えた。ガラードワースでの入学式も何事もなく終わり、そして今に至る。
「うん、今日の仕事は終わったね。他のみんなはもう上がってもいいよ。」
アーネストさんがそう言うと生徒会のメンバーはぞろぞろと生徒会の部屋を出ていく。
僕もランと一緒に出ていく。
「ランはしばらくどうするんだ?」
「お前が《王竜星武祭(リンドブルス)》の練習で忙しい中、俺はちょっと用があってな。たびたびアスタリスクを離れることが多いな。」
「そうか……。ランには練習に付き合って貰おうと思っていたんだが。」
「悪いな。今から俺はダイバーシティの本部でルナティック・ジークヴルムの最終調整があってな。
そうそう、タオさん達が持って帰ってきたウルム=マナダイトが今純星煌式武装に調整をされているだろうから、そろそろお前にも新しい純星煌式武装の実験の連絡が来ると思うぜ。」
僕はたびだび《調和》の力を用いた実験があり、今回もその一つである。
そんな話をして正門まで行って僕は家に帰るためそこで別れた。
「そうだ、今日は食料がないからスーパーに寄って帰らなければいけないな。」
そう思い、僕はスーパーに寄って家に帰った。
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僕が家で調理をしていると一本の電話が来た。
『ヤッホ~、スバル君今大丈夫?』
電話の相手はシルヴィである。
「別に大丈夫だよ。どうしたんだ?」
『実はペトラさんからなんだけど、リーネさんがここ最近連絡が取れないらしいんだけど、スバル君は知らない?』
「リーネには実はウルスラさんの事も任せているんだ。もしかすると今も調査中かもしれないな。」
彼女には悪いがリーネには彼女の仇敵探しと並行してウルスラさんの調査もやっている。これは彼女なりの気遣いで僕やシルヴィがメディアの被害や事件に巻き混まれないためにやっていることである。
『そっか、ありがとうスバル君。ところで今何を作っているのかな?』
「ビーフシチューだな。今日はスーパーで牛肉が安かったんだ。」
『私もスバル君の料理食べてみたいなぁ。』
シルヴィがこちらを見ている。
「分かったよ。シルヴィが帰ったらいくらでも作るよ。とりあえず、シルヴィは春から夏までのワールドツアーがんばれよ。ずっとアスタリスクにいないんだしな。」
『うふふ。ありがとねスバル君。またね♪』
シルヴィがそう言うと電話が切れた。
「やっぱりシルヴィは可愛いな………」
冬の出来事があってから僕はシルヴィに対してたびだびドキドキしてしまう。やはり僕は………
そう思っていると一件のメールが来た。
誰だろう。
メールを開くとそこには、
『霧咲くんへ。
先日、ウルスラさんと思われる青髪の女性を歓楽街にて発見しました。明日の夜もそこに行くと思われる予定。霧咲くんには万が一のサポートを頼む。』
先程話題に出ていたリーネからの報告だった。
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???
『やぁ、悪辣の王(タイラント)。私がいない間に色々とあったらしいね。』
「けっ。お前が《獅鷲星武祭(グリプス)》が終わった瞬間に南極に行かなければこんな事態にはなってないかもしれなかったけどな。」
『いや、いくら私でも星武祭の願いを邪魔することは無理だよ。これにはやられたね。』
仮面の男は残念そうに呟く。
「ところで、南極に行くほどの価値があったんだろうな。今回のテメーの行動はイレギュラーなんだよ。」
『もちろん、成果はあったよ。ただ2つあった内の一つがダイバーシティに取られちゃってね。これにはまたしてもやられたって感じかな。』
「そう思うなら、とっとと帰ってきやがれ。あの組織と協力体制を組んだと思ったら予想以上に絡んできやがる。」
『はは。天候が悪くてね。もうしばらくかかるからそっちは君とヴァルダ君と《再編の魔女》君で頑張ってくれると嬉しいよ。』
「ちっ。」
ディルク・エーベルヴァインは電話を切った。
「少しいいか。」
ディルク・エーベルヴァインが後ろを向くとネックレスをしている青髪の女性が立っていた。
「用件はなんだ。」
「今日、あの組織の者と歓楽街を散策していたら私を尾行している奴がいた。」
「何?正体はバレてないんだろうな。」
「分からない。分からないから明日もそこに行くフリをして奴を隠滅する。」
青髪の女はスバルがリーネから連絡をもらっている頃、尾行したリーネを潰そうと目論んでいた。
はい。今回からはリーネさんが出番の話が続きます。
そしてついに《金枝篇同盟》のメンバーと邂逅。
それではまた次回会いましょう。