あと知らない間に5000UA達成しました。皆さんに読んでいただきありがとうございました。これからも受験までは頑張っていくのでよろしくお願いいします。
「なぁ、リーネ。気が早過ぎるんじゃないか。」
僕は今リーネと共に歓楽街を歩いている。
「そうかしら。でも霧咲君も早くその人がウルスラさんかどうか確かめたいんじゃないかしら。」
僕はその言葉に反論はできなかった。
だからこそ彼女に着いていっているのだ。
「…そろそろ近づくわ。準備をして。」
リーネが路地裏に向かい、僕を呼んだ。
すると、リーネはいつものペン型煌式武装で『clear(透明)』と書いて文字の効果を発動した。
「これで他人から認知されないわ。」
「やはりその能力便利ですね。」
「……そうでもないわ。たしかに私は会長の歌の能力みたいに汎用性は高いけど、私の場合は会長と違って制限があるわ。」
「それは文字の使用回数ですか?」
リーネは同じ文字を1ヵ月のサイクルで使えない。
つまり自分の思い通りのことが出来ない場合があるということだ。
「それはあまり気にしてないわ。文字というのは類義語がたくさんあるから知識があればどうにかなるけど、使う文字によっては効果はいっしょでも範囲や威力が変わってきて場面的には厳しいところもあるわ。例えば、『火』と『炎』だと後者の方が強いわ。知っているでしょう。」
そうだ、たしかリーネは昔キャンプに行った時、たき火に火をつけようとしたが、『炎(flame)』と書いて、山火事にしかけたことがあった。
今思えばリーネは師匠が死んでから変わってしまったな。昔はもっとやんちゃで笑う時があったのに、今では仮面を被ったかのように笑わないな。
「私が気にするのはこのペンのインクの残量ね。これは私の星辰力(プラーナ)と直結していて、私が星辰力切れになるとこれも使えなくなるわ。会長は喉でもつぶれない限り能力が使えるとおもうけど、私はこれがないと能力のイメージが難しくて発動ができないの。それにイメージが難しいものほどインクの消費量が多いからかなり使いどころが難しいのも欠点かしらね。」
「そうですね。リーネのような計画的な人じゃなきゃ難しい能力だね。」
「……さて。話はおしまいよ。ここからは屋根を登って行くわよ。準備をしなさい。」
「分かった。」
僕とリーネは屋根を伝って目的地に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「着いたわ。あそこにいる二人よ。」
リーネが指差したところには路地裏でローブをした二人組が取引をしていた。
「昨日もやったけど、気づかれている感じはないわ。このまま不意打ちをして奴等の素性を明かすわよ。」
「待ちなよリーネ。もう少し様子をみよう。何だかいつものリーネらしくないよ。」
「ここで逃したらどうするの。私の調査がムダになるかもしれないのよ。」
普段のリーネならもう少し冷静に判断するのに今日は妙に様子がおかしい。
僕とリーネが言い合いながら様子を見ているとローブをした二人組は笑い出す。取引が終わったから雑談でもしているのだろうか。僕がそう思っていると
「もういい。茶番は終いだ。」
ローブの一人が僕らのところに向かって飛躍し、強烈な蹴り技をかましてくる。
「ジークヴルム・ノヴァ起動!!」
僕は咄嗟に純星煌式武装を発動して、ジークヴルム・ノヴァの翼でリーネを抱えてそれをかわした。
「な、なんで分かったの?」
リーネは予想外の出来事に動揺している。
「あんなこと。昨日の内からバレている。」
ローブの人が無機質な声で告げる。
「まさか、ダイバーシティの方達でしたか。」
蹴りをしなかったローブのもう一人も合流した。
「お前らはいったい何者だ!」
僕は彼らにたずねた。
「……知りたければ私に攻撃の一つでも当てるんだな。」
先程蹴りをかました人が襲ってくる。僕は純星煌式武装を構えてそれに備える。
「ライトニングバリスタ!!」
ローブの人は足に先程より力をため僕に食らわすが、僕はそれを純星煌式武装で耐える。
「くぅぅぅぅ………。」
(この技はたしか…………………)
僕がそれを弾き返すとローブの人はその勢いを利用し、再び僕らに攻めてくる。
すると、『shield(盾)』という言葉が現れ、僕の目の前に大きな盾が現れた。
「私のイメージをほとんど乗っけたわ。これなら、余程の事がなければ大丈夫よ。」
リーネは先程より落ち着きを取り戻し僕のサポートにまわった。
「ふん。たしかに強い盾だが、私の前では無意味だ。」
ローブの人はさらに力をこめた。
「ダブルハート!!」
ローブの人に赤いオーラが纏い、彼は拳一つで………
その盾を何事もなく破壊した。
「そ……そんな。私の能力が………」
リーネはその場に座りこんでしまった。
「やはり、グランドスラム候補はなかなかやりますが、そこの女はそうでもありませんね。」
拳をしまい、無機質な声でリーネを侮辱する。
「あなたは………そんなことは決して言わない優しい人だったはずです。何があったんですか。
ウルスラさん!!」
僕は叫ぶようにあの人に向かって言った。
「ほぉ、この女を知っているのか。意外だな。」
ローブを脱ぐとそこにはシルヴィにかつて音楽と体術を教えていた青髪の女性の姿があり、胸元には大きなネックレスみたいなものがあった。
「霧咲スバル。一つ質問だ。どこで気づいた?」
「最初の技は昔、何十回もやられた技なんですよ。」
「なるほどな。」
「こちらからもあなたに質問をします。あなたは誰なんですか?」
「誰かか。私の名前はヴァルダ。お前の知るこの女にとりついている者とでも言っておこう。」
ヴァルダは無機質な声で質問に答えた。
「ローブで姿を隠しているからてっきり秘密にしているのではないかと思ったんですけど。」
「そうだな、だからお前達を倒して私達の記憶を消させていただこう。」
ヴァルダは再び拳を構える。
「ちょっとヴァルダさん。別に記憶を消さなくても大丈夫でしょう。」
もう一人のローブがヴァルダに声をかける。
「僕はまだ自己紹介をしていないのですが。」
「ちっ。勝手にしろ。」
ヴァルダがそう言うと、もう一人のローブの人がローブを脱いだ。そこには白と黒が交じった髪に黒いモノクルをした男性が現れた。
「僕の名前はシャビです。ヴァルダさんとは組織は違いますが、彼女とは同盟という形で組ませてもらっています。」
シャビという男が軽く僕らに会釈する。ただ、僕は彼に対してかつてないほど恐怖を感じた。
この人はヴァルダさんよりヤバイかもしれない。
僕はそう思いながら煌式武装を構える。
「シャビさんも普通に素性を明かすんですね。」
僕がシャビさんにそう言うと、
「そうですね。たしかに私もバレると少々危険だが、ヴァルダさんみたいに記憶を消すとかね、
僕はそんなに甘くはないよ。殺すだけだよ。」
シャビが冷たく言葉を放つと、僕達がいる路地裏の死角から、赤い火の玉が僕らに飛んできた。
「……烈火大斬刀……大筒モード」
「「ぐあぁぁぁぁっ」」
僕とリーネはそれによって吹き飛ばされる。だが、ジークヴルムの翼でガードして僕達は致命傷をどうにか避けた。
先程声のした方を見ると、そこには和服をした女性が赤い大太刀を持っていてヴァルダ達と合流した。
だが、その人は僕が知る人物のため動揺をしている。リーネは僕なんかよりもひどく動揺している。
だって……………
「な…何をしているのですか。薫先生。」
リーネが言うその女性はかつてリーネの師匠であった志葉薫その人だったからだ。
はい、ついにリーネは師匠と対面しましたね。
そして新キャラのシャビ!!
これは僕が子供の頃ハマったテレビのキャラから名前をとっています。能力は次回公開しますが、名前で分かった人はコメントよろしくお願いします。ヒントはNHKです。
感想も待ってます。また次回会いましょう。