前回のクイズの回答は2話分後に書こうと思います笑。
少しずつヒントは出していきますので気軽に参加していただけるとうれしいです。
金曜日の夕方のビットワールドが楽しみなんじゃ~
(大ヒント笑)
「な…何をしているのですか。薫先生。」
先程の攻撃はリーネの師匠である志葉薫さんのものだという事に一瞬理解が追い付かなかった。そもそも志葉さんは僕達の推測でも消息不明という事から死んでいると考えていた。もし生きていたならなぜこんなことをするのか………
「………………………………」
志葉さんは何も答えなかった。僕が知っている彼女が前と違う点は目が赤く染まり、敵意のようなオーラを出していることだ。
「私です。あなたの弟子のリーネです。」
リーネの彼女への声かけが辺りを響かせる。
「ムダですよ。」
シャビが声かけをする彼女に対して冷たく放つ。
「なんですって…………」
リーネはシャビに敵意をむき出しにした。
「何故なら彼女はもう……………
死んでいるからですよ。」
シャビは彼女に冷たい言葉でいい放つ。
死んでいるだと。ならばここにいる志葉さんはいったいなんなんだ。僕は動揺を隠しきれない。
「嘘よ!!師匠はここにいるわ。さっきの攻撃だってきっと訳があるはずよ!!」
リーネは彼の言葉に反論して叫ぶ。
「彼女が生きているのは僕の魔術師の能力です。死にかけの人を自分の人形にする能力ですよ。今の彼女は私の命令に動く忠実な部下です。」
「そ、そんな………」
「死んでいるというのは私を倒すと能力が解除され、彼女はすぐに息絶えるという意味ですよ。」
シャビがつらつらと悲しい現実を突きつける。
「死にかけていると言ったな。お前はどこで志場さんを見つけたんだ。答えろ!!」
僕は久しぶりに怒りに身を任せ怒鳴った。
「そうですね~。たしか4,5年前位でしょうか。日本に送った私の人形兵が全滅した頃、東南アジア近くで死にかけの彼女を見つけました。ただ者ではないオーラと私は思い、私は彼女に能力をかけたのです。文字の力は実に万能で僕の実験にも良い刺激を与えてくれました。」
シャビが志葉さんを見つけた頃を自慢気に説明した。余程彼にとっては気に入ったのだろう。
「黙りなさい偽善者が!!どこまで人の尊厳を愚弄する能力なんだ。」
リーネは『sword(剣)』と書き、彼女の手に西洋刀を顕現させた。
「話は終わりです。あなた達を死にかけの状態にして私のこれからの計画の人形になってもらいましょう。希少な同じタイプの魔女にグランドスラム候補者……僕は実に運がいいようです。」
シャビは志葉さんを戦闘体勢にして、彼自身も手元から花のような形をした銃型煌式武装を取り出す。
「使役タイプの人って案外本体が弱いイメージがありますけど、僕は違いますよ。まぁ僕はたまに参加するだけなんですけどね。ヴァルダさんは手を出さないでください。」
「まぁ、いいだろう。」
そう言ってヴァルダは戦闘からはずれた。
「霧咲君。私のインク残量はあと少しなの。サポートをしてちょうだい。」
リーネが僕に目を配らせる。
「分かった。無理をするなよ。」
僕も少し本気を出す。僕は力を込め……
「オフェンシブオーラ!!」
僕に体力と攻撃力の向上をかけた。これで志葉さんとあの偽善者にどこまで通用するのか…………
路地裏で師匠と弟子の最悪な邂逅が幕を開けた………
戦闘描写回に次回から入りますが、なかなか自分でも難しくて自信がありません。読んでアドバイスをくれたりしてくれたら私は嬉しいです。
それではまた次回会いましょう。