フライィィィィィィィィィィィング(騒音迷惑)
リーネside
「はあぁぁああぁぁ!!!」
私はインロウマルで強化した火炎の舞で先生に素早い剣撃を当てているが、それを先生はキョウリュウマルの伸縮自在な剣の性質で防ぎながら、私に攻撃を当てて来る。やはり、先生の剣術は誰よりも優れている。
「……どうした。そんなものか。」
先生はキョウリュウマルを私の死角から突いて、私は怯んでしまい、隙が生まれる。
「………終わりだ。」
先生はキョウリュウマルを構える。
「…………天地一閃。」
先生が星辰力を込めて、キョウリュウマルを私の体に突き刺そうとする。
だけど…………
「私は倒れる訳にはいきません!!」
「………ぐっ!?」
私は咄嗟に言霊一筆で『火』と書いて、先生が愛用する烈火大斬刀を取りだして、その攻撃を防ぐ。そのまま私は烈火大斬刀に身をまかせてキョウリュウマルを先生の手から離す。先生は無防備になった。
「今だ!!」
私は『双』と書いた。すると、烈火大斬刀がもう一振り私の手に具現化する。
「烈火大斬刀『真・百花繚乱』!!」
「ぐあぁぁあぁぁ!」
私は女性ながら二つの大太刀は力にまかせて、先生に烈火大斬刀による斬撃を食らわす。
「……ぐはぁぁあ……はぁぁ…」
先生は私の烈火大斬刀の二刀流による剣撃をこれでもかと当てたのに立ち上がる。
これも操り人形だからこそなのだろうか。
「………先生。終わりです。」
私は落ちてるモウギュウバズーカを拾い、そこにインロウマルの付いたシンケンマルを取り付ける。
「スーパーモウギュウバズーカ…セット。」
私はそれを先生に照準を合わせる。私が照準を合わせている間、先生は攻撃をしてこなかった。
これは先生の意思だろうか。
「先生……………行きます!!」
私は引き金を引いた。
「志葉家極伝『外道覆滅』!!!」
私は比べ物にならないほどの星辰力を使い、先生に向かって高密度の弾が放たれる。
「………ぐっ………よくやりました。」
先生は弾を食らい、そのままその場に倒れた。
「先生!!!」
私は煌式武装をしまい、先生のところに向かう。霧咲君やランも先生のところに向かう。
「先生!!!」
「……リーネ……また話ができるなんて。」
先生には先程の殺気は全くなく、私が知っているあの頃の先生だった。だが、その体はもう満身創痍で死にかけているというのに話せるのが奇跡である。
「貴方の攻撃…判断…能力全てにおいてあの頃とは大違いです。………成長しましたね。」
「いえ、先生がくれたこれのおかげです。」
私は言霊一筆を先生に見せる。
「……あらあら。爺ったら…秘密だっていたのに。」
先生は懐かしいそうにそれを見る。
「……これはね。リーネがアスタリスクに行くときに渡そうと思っていたの。あなたの能力は汎用性はあるけど、制限があるからときどき危なっかしい時があったからね……。けど、私があの任務に行ったからもう渡せる機会は無くなっちゃたのだけれどね。」
先生の頬には涙が伝っていた。
「志葉さん。あの時、志葉さん達の身に何があったんですか。教えてください。」
霧咲君が先生にたずねた。
「……スバル君も大きくなったわね…。そうね…私達はある女の子に依頼されたの。手引きをしてくれって…。たしか眼鏡をしていて黒い剣の煌式武装を持っていたわ…。それでね私はその子を無事に手引きをしたのだけれど、そこで襲われてね……。私は仲間に海に放り出された…。ごめんなさい。
そこまでしか……。」
先生は息絶え絶えであの事件を語る。
「ねぇ……リーネ。」
「……何でしょうか。先生。」
「……あなたが次の………………
志葉家の当主よ。」
「「っ!?」」
霧咲君とランはとても驚いていたが、私はあまり驚きはしなかった。なぜなら……
「…ふふっ。その顔だと爺に言われたわね。」
先生はくすりと笑う。
そう、私は昨日帰り際に丹波さんにその事を言われたのだ。もし先生が倒されたら、次の志葉家の当主は私だと言う事を。私はダイバーシティに来る前はただの孤児だったというのに。私はもちろん、それを断った。
けど、丹波さん曰くモヂカラをここまで扱える人は少なく、このままいくと遠縁の名前も知らないやつに家督を譲ることになってしまうらしい。
「けど……私は先生ほどでは……」
「…いいえ。リーネは私を倒しました。これがあなたが次の当主にふさわしい証明です。それにね……貴女に目をかけていたのは文字を使う魔女だからじゃなくてね、あなたは私の『養子』だからよ。」
「っ!?」
え!?養子!?ということは私のお母様は先生ということ!?でも丹波さんそのことについて何も言ってなかったような……
「…ふふっ。驚いているようね。だってこれは私が独断でやったことだから。私の部屋のタンスの引き出しの裏にそれを証明する紙があるわ。」
な、なるほどだから丹波さんも知らないのか。
「……なぜそのことを今?」
「……爺は頑固だから家督をあくまでも血縁の人に譲ろうとしていたでしょう。でもリーネにモヂカラを教えたり、家督の話をするところから見ても、リーネが私と血の繋がりがなくても貴女を認めていることは分かるわ。」
先生は私を見る。
「……だから、お願い。リーネが次の志葉家の当主になりなさい。あなたにはその力と立場がある。」
先生が強く言った。
「……分かりました。先代志葉薫様の言葉をもって次代の志葉家の名を私が踏襲をします。」
私は強く宣言をする。
「……ふふっ。ありがとう。」
先生は息が荒くなる。もう長くない。
「……リーネ。昔みたいに笑いなさい。操られていた時、貴女を見たけど仮面を被っているみたいだったわ。もし貴女が復讐を考えていたら、もうそれは終わったわ。後は貴女次第でアスタリスクの生活を…人生を楽しみなさい。」
「………はい!!」
私は涙を流しながら先生に応える。
「……はぁ……はぁ……もう時間切れのようね」
「お母様!?」
ふと、私はそんな言葉が出る。
「……ふふっ。お母様か。ありがとね、リーネ。私にとって最高の送別の言葉だよ……」
私は先生の手を握る。
「……私の極伝はリーネに託すわ……。……あの眼鏡の子は無事かしら。向こうでは剣術の話をしていたわね……。」
先生が最後の力を振り絞る。
「……リーネ……。言葉の力は無限大よ。貴方のように何でも出来る。だから、苦しい時や辛い時は言葉に表しなさい。きっと貴女を助けるわ……。あなたには私のような人生を迎えて欲しくないの………。
たった一人の私の娘の…………………」
先生の手から力を感じない。
「お母様!?お母様!?」
私のせんせ……お母様は反応しない。
私は悟り、目から涙が止まらない。
「お母様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
夜の路地裏に私の声が響く。
こうして、私の戦いは幕を下ろした。
どうも。今回の話はどうでしたか。
ついに章も完結です。次回はリーネのその後のアスタリスクの生活を描く予定です。
ようやく原作キャラが出せますね。
また次回、お会いしましょう。