学戦都市アスタリスク~調律の魔術師~   作:リコルト

31 / 56
まもなく、運動会の時期ですね。
僕としては受験生のため、雨が降ってくれれば家で勉強ができると考える自分がいますね。




僕は新しい純星煌式武装の試運転をする

「おおー。これが新しい純星煌式武装か。」

 

 

あの事件から半年近く経ち、各学園の夏休みは終わろうとしていた。シルヴィもつい先日、ワールドツアーから帰国してきたばかりである。その一方で、リーネは志葉家の当主になったため、親族に挨拶をするためにアスタリスクをつい先日発った。次に会えるのは王竜星武祭の最終日辺りだろうと彼女は言っていた。

 

 

そんな時期に僕は純星煌式武装の実験をするため、ダイバーシティの本部の練習室に来ていた。なんでもその純星煌式武装は僕の為に作ったと聞いている。

 

 

「ええ、そうです。」

 

 

そう言うのは金髪で上品な感じはするが、なかなか腹黒い所を持つ星導館学園序列2位で生徒会長のクローディアである。なぜ彼女がここにいるのかというと今回の純星煌式武装は星導館学園の運営母体である『銀河』から支給されたもので、彼女はその代表として来ていた。

 

 

僕はその純星煌式武装を近くまで来て見てみる。それは赤色と金色に輝いていた。

武器の形状はというと……

 

 

「……これは弓かしら?」

 

 

そう呟くのはダイバーシティの一員でもあり、レヴォルフの序列1位であるオーフェリアである。

 

 

「半分正解です。これは弓にもなれば剣にもなるという純星煌式武装です。その名は『光龍弓剣 サジット・アポロニクス』でございます。」

 

 

クローディアが説明をする。

 

 

「でもクローディア、本当にこんなすごいものを僕がもらってもいいのかい?」

 

 

たしかに星導館学園は六学園の中で純星煌式武装の数は最多を誇るが、それでも二桁位で本当は利益などを考えたらそっちが持つべきだろう。

 

 

「私は上層部からこれは霧咲スバルにしか使えないから彼に渡しなさいと言われただけでしたので、私にも詳しい事はよく分からないんです。」

 

 

クローディアにも分からないらしい。なんだろう、曰く付きの純星煌式武装かな?

 

 

「分かった。じゃあ使わせてもらうよ。」

 

 

僕はサジット・アポロニクスを手に持つ。オーフェリアとクローディアは《調和》に失敗して暴走をするといけないため、僕から離れた。

 

 

 

「はあぁっ!!」

 

 

 

僕はサジット・アポロニクスに星辰力を込めて起動をする。その際に純星煌式武装から毎度記憶のようなイメージが頭の中に入ってくる。

 

 

 

(神々の砲台、異界魔族…なんだこれは?)

 

 

僕の頭には南極のようなクレバスで赤い髪をした男と角が生えた男が戦っている描写が流れ込む。

 

 

(あれ、この赤い髪の人どこかで………)

 

 

僕がそう思っていると、映像が途切れたため僕は目を開く。そこには赤色と金色を基調とした武装をする自分の姿があった。

 

 

「どうやら成功したみたいですね。」

 

 

クローディアとオーフェリアは安心したような様子で僕の元に近づいてくる。

 

 

「ああ、次は戦闘データだな。」

 

 

 

「それは俺がやる。」

 

 

声のした方を見ると、そこにはランとシェインさんがこっちにやって来た。

 

 

「……ラン、私もやるわ。」

 

 

オーフェリアもこれに立候補する。だが……

 

 

 

 

「だめだ。これは俺だけがやる。」

 

 

 

 

ランはそれを拒否する。ランのその顔は普段では感じない真剣な顔だった。

 

 

「まぁまぁ、オーフェリアは健康のためにあまり戦闘をするなって言われてるんだろ。」

 

 

僕はオーフェリアを慰める。

 

 

「……分かったわ。」

 

 

オーフェリアがそう言うと、彼女とクローディアは練習室の観覧席に向かった。

 

 

「新人さん、これを。」

 

 

僕が彼女らを見届けると、シェインさんは僕に向かって2つの煌式武装を投げる。

 

 

「これは?」

 

 

「専用のブレイブ煌式武装です。『シャイン・ブレイザー』と『トレス・ベルーガ』です。」

 

 

「おお、ついに僕もブレイブデビューだね。」

 

 

僕は嬉しそうにそれをしまう。

 

 

「じゃあ、私も見てますから。」

 

 

シェインさんも観覧席に向かう。

 

 

 

 

 

 

「なぁ、スバル。変なところはないか?」

 

 

ランが僕を心配そうにしながら聞いてくる。

 

 

「??。大丈夫だけど?」

 

 

「……そうか。ならいい。」

 

 

ランは僕の話を聞いて納得をすると、ルナテック・ジークヴルムを起動する。

 

 

「いくよ‼ラン。」

 

 

 

「……ああ、来い。」

 

 

 

 

僕とランが純星煌式武装を構えると練習室から試合の開始を宣言するアナウンスが流れる。

 

 

 

 

『スタート・オブ・デュエル!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキィィィン!!

 

 

 

 

 

 

僕とランは互いにぶつかり合う。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「はあぁっ!!」

 

 

 

 

「ぐうぅぅぅ!!」

 

 

 

 

ランは僕の剣撃をブレイブ煌式武装の鎌でそれをすべて払いのける。僕とランは始まってから、このような接戦を何回も繰り返していた。

 

 

 

『新人さん、サジット・アポロニクスの単体による基礎データがある程度取れましたので、お次はブレイブ煌式武装を試してみてください。』

 

 

 

すると、シェインさんの観覧席からのアナウンスが練習室に響き渡る。

 

 

 

「分かりました。」

 

 

 

僕はランから距離を取る。そして、煌式武装のホルダーケースから赤色と白色を基調とする『シャイン・ブレイザー』を取り出す。

 

 

 

「いくよ!!バーニングサン!!」

 

 

 

僕がそう宣言をすると、シャイン・ブレイザーはサジット・アポロニクスに取り付けられた。

 

 

すると、僕の背中にはジークヴルム・ノヴァのような翼の代わりに6枚羽のようなものが具現化される。

 

 

「おおー。これがブレイブか、いいね。」

 

 

 

「ブレイブの初デビューの感覚はどうだ?終わったなら、戦いにまた専念をしようぜ。」

 

 

ランはそう言うと、彼のお得意の空中に飛び、純星煌式武装に星辰力を込める。

 

 

「デス・ヘイズ最大火力………」

 

 

ランの純星煌式武装が紫色に輝き始める。

 

 

「せやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

ランは紫色の斬撃を数発放つ。

 

 

「やらせないよ。」

 

 

僕は背中の6枚羽をビットンのように飛ばし、それらが全ての斬撃を相殺する。その時の爆風で黒煙が巻き起こる。

 

 

「何だと!?」

 

 

ランは黒煙の中、必死にスバルを探す。

 

 

 

 

 

 

「上だよ。」

 

 

 

「っ!?」

 

 

ランが声をかけられ上の方を見ると、そこには弓を構えているスバルの姿があった。

 

 

 

「これで行くよ!!」

 

 

僕は光の矢を具現化し、力を込める。

 

 

 

「サジッタ・フレイム!!!」

 

 

矢は力の込もった1本を中心に火の雨のように無数の矢がランに向かって降り注ぐ。

 

 

 

 

「デルタバリア!!!」

 

 

ランはそれを何とか防ごうとする。

 

 

 

「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、そのバリアも虚しく破られ、ルナテック・ジークヴルムの外装にもヒビが入り、ランは空中からその攻撃を受けて地面に叩きつけらる。

 

 

 

 

『そこまでです。』

 

 

 

 

シェインさんがアナウンスで言うと、僕は空中から静かに降りてきてランの所に向かう。

 

 

「大丈夫か、ラン。」

 

 

僕はランに声をかける。

 

 

「ああ、大丈夫だ。」

 

 

ランは静かに立ち上がる。

 

 

「お二人とも、お疲れ様です。」

 

 

シェインさん達が観覧席からやって来た。

 

 

「お二人とも疲れたでしょう。少し休んでいてください。後、ルナテック・ジークヴルムは外装にヒビが入っているので、私にください。」

 

 

ランはルナテック・ジークヴルムをシェインさんに預けて、僕は純星煌式武装を解除する。

 

 

「それではまた後で会いましょう。」

 

 

シェインさんは練習室を出ていった。

 

 

「それでは、私達もダイバーシティの休憩室で少し休んでいきましょうか。」

 

 

クローディアの提案に僕とオーフェリアとランが賛成して、ランはトイレに行くために足早に練習室を出ていった。絶対吐いたなあいつ。

 

 

 

「………………ねぇ、スバル。」

 

 

オーフェリアが僕の顔を見る。

 

 

「………あなた、顔色が悪そうよ。」

 

 

オーフェリアが僕に向かってそう言う。

 

 

「大丈夫だよ。それより早く行こう。」

 

 

僕はオーフェリアに早く行こうと促す。

 

 

「…………そう、ならいいわ。」

 

 

オーフェリアは僕のことを心配しつつ、いっしょに練習室を出たのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(何だったんだ?あれは?純星煌式武装を発動した瞬間、いきなり悪意が頭に…………)

 

 

 

(けど、体に何ともなかったから大丈夫か。)

 

 

 

 

 




最近、塾とかの疲れで今回の戦闘描写が適当になってしまいましたが大丈夫でしょうか。
最近、風邪気味で体調にも不安がありますが、なるべく更新をしていくので、見て頂くと幸いです。
それではまた次回会いましょう
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。