シルヴィアside
「それって……………」
「そうよ、スバルが私のために作ってくれた彼の特製のストラップよ。」
オーフェリアさんがそう言ってポケットから三色のストラップを3つ出す。
「それって確かオーフェリアさんの瘴気を抑えるためにスバル君の《調和》の力を込めてるんだよね」
私はかつてスバル君から聞いた話を思い出す。
「……ええ。そうよ。」
オーフェリアさんは私に対して頷いた。
「……これにはスバルの《調和》の力が込められている。つまり私達もこれを付ければスバルのように《調和》の力を使えるっていうことよ。」
「じゃあ、それを使えば
「……そういうことよ。」
オーフェリアさんはそう言って私に紫色のガラスの玉が付いているストラップを渡した。今は感じることができない暖かい力が湧いてくる。
「よし、それじゃあ今からシルヴィアさんとオーフェリアは俺と一緒にダイバーシティの本部の純星煌式武装の倉庫に向かおうか。」
ラン君が私達に指示を出した。
「私達は何をすればいいですの?」
レティシアさんがラン君に訊ねる。
「レティシアさんは休んでいてください。貴女もパーシヴァルさん同様怪我をしているでしょう。……無理をしないならばクローディアさんとノエルちゃんと共にガラードワースと星導館の上層部の動きを報告してください。」
レティシアさんは顔の絆創膏に手を当てて、しばらく考えるようにしていた。
「……分かりましたわ。頼みますわよ。」
レティシアさんがそう言うとラン君は頷き、私達とシェインさん達を連れて病室を後にする。
「………………」
ただ、私が見た病室で見た
私達はその後、ダイバーシティの本部でシェインさんやレイナ社長の下で純星煌式武装を選び、ひたすらそれを扱う練習をした。時間が流れて
ただ、まさか
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ランside
俺は今、シルヴィアさんとオーフェリアと共にダイバーシティの純星煌式武装の倉庫に来ていた。
「……ラン君、勝機はあるの?」
シルヴィアさんとオーフェリアさんが純星煌式武装を選んで俺の近くにいない中、シェインさんとレイナさんが俺に話しかけてきた。
「いいえ、今の俺にはありませんよ。」
俺は病室ではあんなことを言ったが、本当は勝機はほぼない。それは俺がスバルと戦って一番よく分かっている。
「姉御の言う通りです。ランだけですが、戦闘のシミュレーションをした結果今までのままでいくと勝てる確率は1%もありませんでしたよ。」
シェインさんはそう言って俺に修復されたルナテック・ジークヴルムとブレイブ煌式武装を渡す。
勝てないことは分かっている。でもスバルがあのままだったらあいつらに利用されて、世界も終わってしまう。なによりこれは俺のケジメだ。あの時もっとしっかりスバルに調子を訊ねておけば良かったんだ。俺は情報を前もって知りながら何も出来ず、親友すら助けることができないバカ野郎でしかない。
俺がそんな無力感にまみれた事を心の中で呟きながら、俺はスバルを助けるための強い力に心当たりがあるのを思い出す。
「…………《十二宮シリーズ》。」
俺はそんな言葉をポツリと呟くと、レイナ社長がその言葉に反応する。
「……確かにあれを使えば勝てる確率は多分上がるわ。でもまだスバルにも試運転をしてもらっていないのに、未知数でまだどんな危険があるか分からない物を使わせると私が思う?」
「ですがもう完成はしていてるんですよね。だったら俺はどんなリスクがあってもその手段を使いますよ。今度こそ俺は親友を助ける!!」
レイナ社長に向かって俺はそう言う。
「……シェイン。ダイバーシティの工房から南極で見つけたウルム=マナダイトで新しく作ったあの純星煌式武装を持ってきなさい。」
レイナ社長がシェインさんに命令をすると、シェインさんは急いで工房に向かっていった。
数分後、シェインさんは銀色に輝く拳の籠手ような純星煌式武装をカートに乗せてやって来た。
「これがそうです。一応新人さんのような事があったために念入りに検査をした結果何もなかったそうですよ。」
俺はその純星煌式武装を手に取る。
「オーフェリアのストラップは一応、最後の一つが余っているらしいけど使う?」
「いえ、何となくですが行ける気がします。」
「そう、なら適性検査をしましょう。」
レイナ社長はそう言って俺を適性検査をするための部屋に連れていった。
………………
……………………………
………………………………………
「ハァッ……ハァッ……ハァッ………」
『て、適合率98%。オールグリーンです!』
シェインさんの驚くような声が聞こえる。俺はこれがスバルの持つ物と同じ場所に埋まっていたんだ。何か宿命のような事があると思っていた。それに腰に着けてあるルナテック・ジークヴルムも俺が手に着けているそれに白い光りを放って共鳴しているかのようだ。
「短い間かもしれないが、よろしく頼むぞ。
《獅機龍拳》ストライクヴルム・レオ。」
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オーフェリアside
「……まさか貴女の口からそんな物騒な純星煌式武装の名前が出るとは思わなかったわ。」
レイナ社長はそう言って厳重に保管されている個人用サイズの金庫のロックを外そうとする。
私は今、シルヴィ達とは別の倉庫に来ている。私があのローブの女性に言われたように《滅神星剣》とレイナ社長に言ったらシェインさんと共に驚愕に満ちて青ざめた表情をしていた。どんなものなのかしら。
「全くランもだけど皆チャレンジャーね。」
そう言ってレイナ社長は最後のロックを開く。そこには紫色を基調として所々緑色に輝く剣型の純星煌式武装があった。
「これがそうよ。」
「……これが《滅神星剣》………。」
私はそれを手に持つ。
「正式名は《滅神星剣》ダークヴルム・ノヴァ。トップクラスの実力はあるけど、あまりに危険すぎるため使い手が現れないから凍結処理をしていたの。これを知っているということは…あの子がきっと言ったのかしら。」
レイナ社長は私にその事を言わせた人を確信しながら溜め息混じりに呟く。
私はあの時見たのは彼女がローブの下にダイバーシティの一員であることを示すバッジで私はそれを見て一応彼女を信用することにした。それにしてもあの同盟に潜伏しているって彼女は何者なのかしら。
私はそう思いながら純星煌式武装を起動する。
「ぐっ!?……体が………」
私は純星煌式武装を起動すると、体に何かが流れる感じがしてそれが私に痛みを与える。
「それが《代償》よ。起動すると、純星煌式武装から毒素が流れてやがて使用者の体を蝕んでしまう」
レイナ社長がそう説明する。
確かにこれは普通の人が使ったらヤバイわね。でも私の体にはね毒は効かないのよ!!
「おやっ?」
シェインさんは異変に気づく。
「ハァァァァァァァァァァ!!」
私はそれを全身に星辰力を込めてその毒素に対抗する。すると、純星煌式武装から流れる毒素がなくなり、純星煌式武装の光も鈍くなる。
「ハァッ……ハァッ……やったわ。」
私は純星煌式武装を腰にしまう。
「まさかその子の制御に成功するとは………。いったいどのようにやったんですか?」
シェインさんが私に訊ねる。
「………私の星辰力で毒素に対抗をした後、私の毒でこの子を屈伏させてあげたの。」
「なるほど。」
シェインさんはそれに納得する。
「でも、これでスバルに勝てる可能性が上がったわ。みんな戻りましょう。」
レイナさんはシェインさんと私を促してシルヴィ達がいる場所に戻ろうとする。
スバル………絶対に助けるから。
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そして時が流れて、
???side
アスタリスク再開発エリアのガラードワース側に位置する劇場のような場所にその男がいた。
「何の用だ?………」
その男は赤色と金色の弓のような純星煌式武装を起動し、あの時と同じ姿を見せる。
「元に戻ってもらいます!!!」
私は煌式武装を構える。
「やってみろよ。