シルヴィアside
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私達四人が決勝戦の戦いの場であるシリウスドームの舞台に上がると、観客の歓声が沸き上がる。
『さぁ、長かった
『皆さんよろしくッス。』
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実況のミーコさんと解説のチャムさんが挨拶をすると、会場に再び歓声が湧く。
『さぁ、チャムさん。今回の
『そうッスね。まず4人共に高い実績と実力を持っていますから目が離せないっス。また今回はバトルロワイヤルという事もあり、一人に対して多勢で仕掛けることもできますから私も優勝者はなかなか予想出来ないッス。』
『成る程。ではそんな予想が難しい中、観客の皆さんと共に選手の情報を確認していきましょう。』
ミーコさんがそう言うと、シリウスドームの大きなパネルから私達の戦う映像が流れ出す。
『まず、紹介するのは一昨年の
『今シーズンのガラードワース総合優勝を導くきっかけを作った大物ルーキーっスね。その実力は≪銀翼騎士団≫に入ってもおかしくない位強いッス。』
『今回の大会では以前使っていた純星煌式武装である《ルナテック・ジークヴルム》は使わず、新たな純星煌式武装である拳型の《ストライクヴルム・レオ》を使用しての参加です。ラン選手には目新しい感じはしますが、素手での戦いも一流なのはこれまでの試合が証明しています!』
『でもミーコさん。ラン選手だけを贔屓に紹介しちゃだめッスよ。もう一人ガラードワースの大物ルーキーがいるじゃないっスか。』
『チャムさんの言う通りです。今大会には皆さんも知っているもう一人のガラードワースの大物がいますね。ですが、その方は後にして次はこの選手を紹介しましょう。』
ラン君の映像が途切れると、今度はレヴォルフのエンブレムの映像が流れ始めた。
『続きまして紹介するのは、昨年
『彼女もまた優勝候補であり、これに勝てば
『今大会において彼女は未だ瘴気を使うような場面は見られず穏やかな戦い方をするようにはなりましたが、彼女の持つ純星煌式武装はとんでもないものです。彼女の持つ純星煌式武装《ダークヴルム・ノヴァ》はダイバーシティで危険すぎるため凍結封印をされていた一品で、今大会でもその純星煌式武装による攻撃は凄まじいもので、ダイバーシティ側曰く所有している純星煌式武装でもトップレベルのスペックを持っているそうです。』
『鬼に金棒とはこのことっスね。今回は気が引けない戦いなので瘴気を使うと思いますが、他の選手達はどうやって戦うのかが気になる所ッスね。』
『そうですね。ではオーフェリア選手の紹介はこの辺にして次の選手の紹介に移りましょう。』
ミーコさんがそう言うと、オーフェリアさんの映像が消えてクインヴェールのエンブレムが映る。
『さぁ、次は皆さんもご存知、世界のトップアイドル!シルヴィア・リューネハイム選手!』
私はそう言われると、周りに手を振った。
『彼女は
『また、彼女は能力に頼るだけでなく、剣術や射撃等煌式武装を使った彼女のバトルセンスも優れているため、非の打ち所がない完璧超人です。』
『ここまでラン選手達はそれぞれ純星煌式武装を持っていましたが、彼女も何かを隠しているように煌式武装で戦ってきたように見えたっス。決勝戦で明らかになるのは確実だと思うっス。それにしてもシルヴィア選手といい、オーフェリア選手といい、魔女でありながら純星煌式武装が使える人が多くないっスか?。本来、そんなことができるのはアスタリスクの歴史でも数える位しかいないのに……』
私はそれを聞いて少し冷や汗を垂らす。いや、それ本当はチートレベルの所業なんだよな~。だからって、スバル君のストラップの事を話したら多分、アスタリスクの歴史が大きく変わっちゃうし、しゃべれないんだよな~。
『まぁ、チャムさん。それはそれで凄いことだと思うんですが、そろそろ最後と行きません?』
『そうっスね。じゃあ次に行くっス。』
私は思わずその話が深堀りされるかと思ったが、ミーコさんの進行でされずに済んだ。よかった~。
私がそう考えると、映像の画面は変わり、ガラードワースのエンブレムが映り出す。
『さぁ、最後です。今大会最有力候補であり、グランドスラムへのゴールが目前の大物ルーキー、霧咲スバル選手!』
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スバル君の紹介が始まると、観客はまだ試合が始まっていないのに最高潮のような盛り上がりだ。
『出たっスね。グランドスラム候補。彼の強さは確かにバケモノ級っス。しかも彼は今大会のために新しい純星煌式武装をこしらえたとか。』
『はい、霧咲選手が今大会使う純星煌式武装は《サジット・アポロニクス》というもので、弓や剣にもなる万能型タイプの純星煌式武装です。しかも、彼は新型のブレイヴ煌式武装を取り付けることでパワーアップもできる万全の体制で今大会に望んだと思われます。彼に勝つのは至難の極めるでしょうね。』
「久しぶりだな、三人とも。」
スバル君が私達に話しかけてきた。
「ああ、本当だよ。お前は開会式や試合が終わるとすぐどこかに行くからな。ダメージが蓄積しているところを他人に見られたくなかったのか?」
「っ!!」
ラン君が挑発すると、スバル君はそれに反応する。
「………ああ、そうだよ。俺のコンディションは最悪さ。だが解説らが言うように俺を倒すのは至難を極めるそうだぜ。やってみろよ、ラン、オーフェリア、
ああ、スバル君はここまで変わっていたなんて……。私は嫌だな、もうシルヴィと呼んでくれないスバル君なんて。だから私は………
「…………うん。私は全力でスバル君を倒す。今すぐ解放してあげるから待ってなさい。」
私はスバル君に宣言をする。
「………ノエルの時より心が踊る戦いを楽しみにしてるよ。後ろの二人もね。」
スバル君はそう言うとラン君達を見る。
『さぁ、紹介も終わったところで、決勝戦を始めようとしましょうか。」
ミーコさんがそう言うと、私達は等間隔に離れて、煌式武装を構える。
『それでは皆さんお待たせしました。決勝戦のスタートです。』
『スタート・オブ・ザ・デュエル!!』
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「やぁ、ヴァルダ君。準備はいいかい?」
処刑刀はヴァルダに話しかける。
「今の所はな。まさかあのシャビからもらった赤い薬を撃ち込む役目が私とはな。」
「まぁ、あの赤い薬は生産コストが高いから注射器型の銃弾に込めても一発なんだよね。幸い、君の体の持ち主は射撃にも精通してたからそこはね。」
「仕方がない。私も早く動くのは厳しいががんばってみよう。合図はお前に任せるぞ。」
そう言ってヴァルダはガンケースを持つ。
「ああ、《再編の魔女》にもなるべく《再編》が行えるように連絡をしておこう。」
処刑刀はそう言ってヴァルダから離れる。
「ふふ、あと少しだ。計画が上手くいけば《再編》と《調律》で私の望む世界の完成だ………。」
大会の裏では闇の計画が動き始めていた。
ついに決勝戦を始める事ができました。残りの話もあと数話を予定しています。戦闘シーンはなかなか1日では描けないため間が空くかもしれませんがよろしくお願いします。コメントやアドバイスも受け付けています。