高3の中間テストって楽ですよね。なぜならセンター試験対策のため全てがマークだからです。
『スタート・オブ・ザ・デュエル!!』
ついに試合開始の合図が鳴らされた。
「いくぞ!!スバル!!」
試合の合図が鳴った瞬間、ラン君は脚の脚力を使って素早くスバル君の元に拳を当てに行く。
「…………やはり、速いな。俺も最初から少々本気を出していこうか。守れ!シャイン・ブレイザー!」
スバル君はいつの間にかブレイヴ煌式武装を使用しており、具現化した六枚羽がラン君の前に現れる。
「させないよ!」
私はいつも使う煌式武装《フォールクヴァング》を銃の形に変えてそれらを射撃する。
バシュッ!バシュッ!バシュッ!
「ちっ!」
ラン君は六枚羽が撃ち落とされたことを理解すると、そのままラン君の攻撃を避けようと後退する。
私が撃ち落とした六枚羽も再起するのが遅い。やはりノエルちゃんの戦いでブレイヴ煌式武装も消耗しているのだろう。
「…………私を忘れないで頂戴。」
すると、私とラン君でスバル君に攻撃の一手を加えようと奮闘していると、オーフェリアさんが気配を殺してスバル君の死角から純星煌式武装による攻撃を仕掛けようとする。
「ぐっ!!」
ガギイィィィィィィィィン!!
スバル君はそれを純星煌式武装でオーフェリアさんの攻撃を防御する。純星煌式武装同士がぶつかり合う鈍い音が会場に響き渡る。
「なんて強さだ。」
スバル君はオーフェリアさんの攻撃に耐えきれなくなり始め、両手を使って防ごうとする。
「吹き飛べ!
ラン君はその隙を突いてスバル君を吹き飛ばす。ラン君の一撃がスバル君の体に直撃する。
『おっーーーと。ここでついに霧咲選手に三条選手による一撃が初めて決まりました。』
『今の状況は霧咲選手に対して三人で連携して戦っている感じっス。恐らく三人でないと、霧咲選手という敵を倒せないと判断したんでしょう。』
「ちっ。なかなかやるな。お前らが三人で仕掛けてくるなら俺も容赦はしないぞ。」
スバル君は攻撃を食らった部分を押さえると、純星煌式武装を弓の形にして構える。
「サジッタ・フレイム!!!」
スバル君が空に向けて一本の火の矢を射つと、それは分離して観客席にも雨のように降り注ぐ。観客席には一応、ガラードワースの練習場より強度が強い障壁が張られていると思うが、私達も正直心配する余裕があまりない。
「デルタバリア!!」
ラン君は私達を守るように大きな魔方陣を空に作り出し、バリアで火の雨を回避する。
「
ラン君がバリアで私達を守っている間、私は歌を歌って能力を発動させる。私はその能力をバリアにエンチャントをするようにした。
すると、私達を守っているバリアはスバル君の火の矢が当たる度に吸収し始め、火の雨が止む頃にはバリアは赤いオーラを纏っていた。
「発射!!」
私は再び能力を起動し始めると、赤いオーラを纏ったバリアからスバル君に向けて火の雨がカウンターのように容赦なく放たれた。
「ぐうぅぅぅぅぅ!!」
スバル君にそれが被弾をして、スバル君の周りに黒煙と爆風が吹き荒れる。
「ちっ。クソがっ!!」
黒煙が止み始めると、スバル君がイラついたような表情をして私を睨んでくる。
「睨んでいる暇はお前にはない。とっとと倒れて俺達が知るスバルに戻ってくれるかな。」
「…………ランの言う通りよ。」
だがスバル君には隙も与えず、黒煙の中からラン君とオーフェリアさんが攻撃を仕掛ける。
「ブレイヴ煌式武装ホーク・ブレイカー装着。ブレイヴ煌式武装最大出力!!」
ラン君は新たなブレイヴ煌式武装を装備した。するとラン君の背中に翼が具現化され、素早さが向上し、その勢いでスバル君の腹に一撃を食らわす。
「ぐはっ!?」
スバル君はラン君の一撃を食らって吹き飛ばされるかと思ったら、そうはならなかった。なぜならオーフェリアさんがスバル君を瘴気で作った腕みたいなもので捕まえていたからだ。
「……まだよ。
オーフェリアさんはそのままスバル君を瘴気で蝕みながら、彼をそのまま地面に叩きつける。
「やったか?」
「…………いえ、まだよ。乗っ取られているとは言え、スバルには《調和》があるからあまり瘴気が効いていないと思うわ。」
私達はスバル君の動きに警戒をする。
「………ハハハ。実にいい攻撃だったよ。このままだと俺は負けるかもね。だけど、俺は戦いは好きだけど、負けるのは嫌いだからさ。本気を「出させる前に俺達がお前を倒してやる。」おっと!?」
オーフェリアさんの言う通り、スバル君には猛毒な瘴気が効いておらず、まだピンピンとしている。ラン君は躊躇わずスバル君に再び攻撃を仕掛ける。
「おいおい、必死だなラン。」
「ああ、お前が元に戻るなら何も躊躇わないさ。例えこれが俺の最後の戦いになってもな!!」
スバル君はラン君の拳による攻撃を純星煌式武装で一つずつ防御する。ラン君の攻撃速度は私達の中ではトップクラスなのに、それに対応することができるスバル君はバケモノだと改めて感じる。
「
だけど、私達三人は同じ目的を持つ仲間である。私はラン君に攻撃速度と攻撃力の向上をする歌を歌って能力を飛躍させる。
「ハアッッ!!」
ラン君は能力により攻撃速度が上がり、ラン君の拳がスバル君の顔面にヒットして吹き飛ばす。
「………ブレイヴブレイク!!」
さらにそこをオーフェリアさんが待ち構えるように純星煌式武装を構えてオーフェリアさんはスバル君の純星煌式武装を狙って攻撃をする。
ドゴォォォォォォォォォォォォン!!
すると、スバル君のブレイヴ煌式武装にヒビが入り、そのまま会場の壁に叩きつける。
『ここまで霧咲選手に対して一方的に攻撃を仕掛けてきましたが、霧咲選手に勝機はあるのか?』
ミーコさんの実況を静かに聞きながら、私達はスバル君に対して警戒を続ける。もしここで倒れたらスバル君の純星煌式武装に私かオーフェリアさんの持つストラップによる《調和》で外からスバル君を乗っ取った原因を取り除くことになってるが、もし倒れていなかったらそのまま戦闘は続行である。
「………もうやめだ。周りのことなんか気にするものか。俺がこの楽しい戦いでは勝つんだよ!!」
私達はそれを聞いて攻撃体勢になる。
「くそっ。親友ながらタフな奴だ。」
ラン君は再び突撃しようとする。
すると、スバル君の方から火炎放射機のように炎のブレスが私達や私達側の観客席に放たれる。
キャアァァァァァァァ!!!!
観客席からは悲鳴が上がる。すると、そこにはヒビが入った防御障壁が私の目に入る。
「なんだ一体!?」
先に突撃をしたラン君は先程の攻撃をなんとかかわしており、私達の場所まで後退をする。
「………さぁ、ここからは俺も本気を出してやるよ。ノエルの時みたいにすぐ倒れるなよ。」
私達は未だかつて感じたことのないスバル君の星辰力の上昇を感じる。
「バーニング・サン。ダブルブレイヴ煌式武装装着。最大出力フルパワー。」
スバル君はノエルちゃんが見たというもう1つのブレイヴ煌式武装を装着し、六枚羽もスバル君の元に集まり、背中に再び取り付けられる。
これがスバル君の本気………………
「さぁ、ここからだ。」
スバル君がそう言って純星煌式武装を振り回すと、私達の周りは火の海となった。
「素晴らしい。これが彼の本気というわけか。この星辰力なら計画に支障はないな。早くその力を私に見せて、彼女らを始末してくれるかな。」
ある場所ではスバルの星辰力の高まりを感じ、赤い剣型煌式武装を持つ男はそれを見て笑っていた。