学戦都市アスタリスク~調律の魔術師~   作:リコルト

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スバルとシルヴィはついに………

 

 

 

「私と恋人になってください。」

 

 

シルヴィの告白が僕とシルヴィしかいない家のリビングに響き渡る。

 

 

束の間の静寂が辺りを包み込む。

 

 

いつか僕が言おうと思っていたのにな……まさか考えている事まで一緒だなんて………。

 

 

見るとシルヴィは僕の顔をうかがっている様子だった。別にそんな不安そうな顔をしなくてもシルヴィへの返事はもう決まっている。

 

 

 

「こちらこそ宜しくお願いします。」

 

 

 

僕はシルヴィに告白の返事を返す。

 

 

「ほ、本当に?」

 

 

シルヴィが半信半疑な様子で聞き返す。

 

 

「うん、本当は僕から言いたかったんだけど、まさかシルヴィに先に言われちゃうなんてね。それにシルヴィと付き合わない理由なんて逆にないよ。」

 

 

僕は照れながらシルヴィに言う。

 

 

「ふふっ、でも良かった。てっきりスバル君って昨年のクリスマスだって普段通りだから恋愛とかに興味がないと思っていたから。」

 

 

「いや、シルヴィって今ではトップアイドルじゃないか。現に今もだけど、アイドルと付き合っても良いのかなと思ってなかなか切り出せなかったんだ。そう言えばペトラさんにはこの事を言ったのか?ペトラさんはこういうことには結構厳しいと思うんだけど?」

 

 

「ペトラさんにはもう言ったよ。『ようやくですか…。』って呆れていた様子だったけど、スバル君となら世間的な部分でも申し分がないって許してくれたよ。それにあの映像が流れていた時点で世間でも知られちゃったしね。」

 

 

シルヴィはそう言いながらテレビのリモコンを持ってテレビの電源をつける。

 

 

するとどの番組もまだ星武祭について報道している。そんな中、半分近い番組がある話題について報道していた。

 

 

 

その話題とは………

 

 

 

 

『霧咲スバル&シルヴィア・リューネハイムは恋人同士なのか?その実態に我々は迫る!!』

 

 

 

 

そう、これが今アスタリスクを駆け抜ける三つの話題の最後の一つである。そして僕が先程言ったように世間体を重要視したら一番重要度が高いと思う。

 

 

 

『霧咲選手とシルヴィア選手が恋人同士かも知れないと言う話題がアスタリスク中で流れていますが、クインヴェールに勤めているメディア学に詳しい〇〇〇さんはどう思いますか?』

 

 

 

『私はクインヴェールの学園長であるペトラさんとは古い仲でありますが、彼女から聞くとシルヴィアさんにはそのような雰囲気を漂わせる所があったそうで、シルヴィアさんと霧咲さんはお忍びで遊んだこともあると聞いております。ただ、このように公になるのは初めての事だと思います。近い頃に記者会見を開くかも知れないと私は聞いていて、その時に明らかになるでしょう。』

 

 

クインヴェールの年季の入った女性の専門家がそう答えると、彼女が言う恋仲が公になったと思われる映像が流される。その映像とは王竜星武祭でシルヴィが僕を膝枕している映像である。

 

 

なぜこうなったのかと言うと、シェインさんがカメラの映像を編集して《クトゥルフ》らによる干渉がないようにしてもらう筈だったが、シェインさんは僕がシルヴィに膝枕をされている映像を使い、それによってカメラでしか分からない皆が誤解したからである。

 

 

とんだ放送事故である。いきなりアイドルに膝枕されている男の映像が流れたら、シルヴィのファンにいつか物理的にも社会的にも殺されかねない。

 

 

シェインさんにこの事を話したら、『わぁー。おめでとうございます。』と他人事のように言う。シェインさん自身もとんだ上司である。

 

 

「記者会見をやるって言ってるけど、これって当事者の僕も参加するんだよね?」

 

 

「そうだね。私も参加するから話は聞いていて、すぐにはやらないとペトラさんは言っていたよ。」

 

 

僕はそれを聞いてゲンナリする。

 

 

「そうか~。やっぱり僕も参加するのか。記者会見って緊張するから嫌なんだよね。」

 

 

「グランドスラム候補者として記者会見を何回もやったスバル君が何を言うんだか。」

 

 

シルヴィが僕の話を聞いて、笑いながらソファに座る僕の肩に体を寄せる。

 

 

なんか恥ずかしいな……。こういう時ってどうすればいいんだろ。こういうことに詳しいランが居たら分かるのにな。しかもシルヴィの髪の毛から僕の鼻をくすぐるように良い匂いが漂ってくる。

 

 

「大丈夫だよ。さっきの評論家もだけど、私達の恋仲を認めている人は結構いるから。」

 

 

シルヴィが僕に寄り添いながらそう言う。

 

 

「そうかな。じゃあ改めてこれからも宜しくね、シルヴィ。」

 

 

「うん、宜しくねスバル君。」

 

 

そう言って二人は互いに体を寄せ合った。

 

 

 

 

 

「そう言えばスバル君、ノエルちゃん帰って来るの遅くないかな?」

 

 

「いや、そろそろ帰って来る筈だが…………」

 

 

 

 

 

ピーンポン

 

 

 

 

「お、噂をすれば…………」

 

 

 

僕は車イスに乗り換え玄関で出迎えようとする。

 

 

「はーい!」

 

 

僕は玄関のドアを開ける。

 

 

そこにいたのは……………

 

 

「お、お兄さん。あ、あの…………」

 

 

買い物袋を持ったまま狼狽えるノエルと………

 

 

 

 

「スバルさん、お久し振りですね。」

 

 

 

 

娘がこんな状況で狼狽えているのにもまったく動じず、挨拶をするノエルの母親がいた。

 

 

 

「お久し振りです。直接に会うのは何年ぶりでしょうか。今日は一体どんなご用件です?」

 

 

 

思わぬ来客に仕事モードが入ってしまう。

 

 

 

「別にそんな畏まる必要はないわ。今日はスバルさんにお話をしに来ましたの。」

 

 

 

「は、はぁ………」

 

 

 

 

「スバルさん、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノエルの責任を取ってくれませんか。」

 

 

 

………………………は、はい!?

 

 

 

 

霧咲スバルの一日はまだ終わらない…………

 

 

 

 

 





すいません、日曜日は模試のため書けないかもしれません。一応夜の七時ぐらいに終わりますが、努力はして完成すれば投稿します。それではまた次回会いましょう。
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