六花商業エリア
今、僕はシルヴィとノエルといっしょに商業エリアのカフェに来ていた。あの後、僕達は中央区のゲームセンターである程度遊び、今休憩がてらここに来ている。
「そう言えば、スバルくんそろそろ公式序列戦だよね。」
シルヴィがチョコレートケーキを食べながら言った。
「うん、でも誰も僕に挑もうとする人はいないんじゃないかな。」
「それはスバルくんがグランドスラム候補者だからだよ。」
隣に座っているノエルも飲みながらうなずいている。
「そうだ。今思い出したけど、ペトラさんがルサールカについてスバルくんにすごく言ってたよ。」
「ああ、あのクインヴェールのバンドチームね。たしかに悪いことをしたかもね。」
―獅鷲星武祭準々決勝―
チームランスロットはチームルサールカと戦うことになった。
彼女たちは自信満々で、ライア=ポロスをふるっていた。
彼女らの味方の身体向上や相手の弱体化には僕達も苦労した。けれど、僕が周囲に調和の能力を使うとそれは打ち消され、そこからチームランスロットによるルサールカの蹂躙が行われた。結果はもちろん僕達の勝利である。
ただ、あるサイトを観ると僕のことを「ルサールカキラー」と呼ばれているのが記憶に新しい。
「今、なんかルサールカのみんなトラウマでしばらく部屋にこもっていたらしいよ。」
シルヴィが当時のマフレナの電話を思い出して言った。
「うん、ほんとにごめんペトラさんに後で謝るわ。」
僕は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「あとアーネストさんに聞いたけど、今回の願いでオーフェリアさんをレヴォルフの会長から開放するって本当なの?」
「えっ!?。本当に言ってるんですかお兄さん?」
これにはノエルも驚きを隠せないようだ。
「うん、これしか彼女を助ける方法がないからね。」
今、彼女はディルク・エーベルヴァインに契約書付きで彼にしたがっている。そんな彼女を助けるには願いであの男から契約書を破棄もしくは譲渡しかない。これにはダイバーシティもとても賛成していた。
「私も最初はびっくりしたけど、スバルくんなら納得だよ。」
シルヴィがそう言うと、僕に電話がかかってきた。
『もしもし、スバルくん。今は大丈夫かい。』
声の主はアーネストさんだった。
『実は今から、ガラードワースの生徒会室でお茶会をしようと誘ってみたんだけど。』
「別に大丈夫ですけど、シルヴィやノエルも行っていいですか。」
『構わないよ。むしろ大歓迎だ。子供時代の話でもするかい。』
アーネストさんが冗談っぽく言った。
「ありがとうございます。それでは今から向かいます。」
『うん、レティシアと準備して待ってるよ。』
そう言って電話を切った。
「今からガラードワースに行くの?別に大丈夫だよ。ちょうどおみやげも渡せるし。」
「わ、私もガラードワースに行きたいです。」
二人の了承を取り、僕は残った飲み物を飲んだ。
登場人物(ガラードワース)短くてすみません。
アーネスト・フェアクロフ
ガラードワース学院の生徒会長で、序列一位で《聖剣》こと《白濾の魔剣》をふる姿から聖騎士(ペンドラゴン)の二人名を持つ。霧咲スバルの留学時代に《魔女狩り》に遭遇し、スバルと鎮圧するために共闘した。あの事件をとても鮮明に覚えているため、彼のことをよく知る理解者である。クインヴェール女学院に妹が在籍している。
レティシア・ブランシャール
ガラードワース生徒会副会長で、序列二位で天戒翼(エイル・ド・アンジュ)という巨大な光の翼を操る魔女で《光翼の魔女(グロリアーラ)》と呼ばれている。
《魔女狩り》の被害者で、アーネストほどではないが、スバルに助けてもらったことがあるため、事件を鮮明に覚えている。プライドが高く上品な立ち振る舞いをし、ことあるごとにスバルの面倒を見て説教している。星導館のクローディアとは深い因縁がある。
ライオネル・カーシュ
序列三位で生徒会会計であり、パルチザン型煌式武装を使うことから《王槍(ロンゴミアンド)》という二つ名を持つ。謹厳実直な性格で、豪快な闘い方をするが細やかさも併せ持っている。《魔女狩り》の被害者だが、軽く覚えている位で、ガラードワースでスバルとはじめて会い、あの事件について詳しく教えてもらった。
ケヴィン・ホルスト
序列四位で生徒会副会長を務め、防御に徹する闘い方から
《黒盾(ガレス)》という二つ名を持つ。ガラードワースの正騎士としてはかなり珍しくやや軽薄な性格で、学園内外で浮名を流している。彼も《魔女狩り》の被害者で、軽く覚えており、ライオネルと同じ形で詳細を知った。