※鎮守府を放置するのは止めましょう   作:ドラゴンTHEドラゴンAG

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艦これ復帰します!!多分、恐らく、いやどうだろうなぁ・・・だって編成とか装備とか全然理解できてないし難しいし、でもみんな可愛いしなぁ・・・

駄文ですがよければ楽しんで行ってください





「引継ぎはいらない?アッハイ」

 「・・・鎮守府に帰ってくるのも久しぶりだな。俺が居ない間も大本営が艦娘達は面倒を見てくれていた訳だし皆元気にしていると良いな」

 

そう呟きながら道を歩いているのは単冠湾泊地で提督業を営んでいる男だ。とはいえ数年前から今まで提督の仕事を疎かにしており、本人曰く「俺にしかできない遠征」だそうだ。・・・まぁ実際の所はパズド●、メンコバースetcといったことにのめり込んで鎮守府に帰って来なかっただけなのだが、とんだ糞提督である。

 

 「今日久しぶりに帰ってきたのも、引継ぎのためだしな~」

 

そう、なぜそんな数年ぶりに帰って来たのかというと、何年も不在になるくらいなら艦娘のためにももっと有能な提督に提督業を引き継ごうと思い立ってやってきたのだった。

 

 「少しばかり寂しい気もするがそれが皆のためだし・・・それに提督業しんどいしな」

 

幸いなことにケッコンカッコカリも行っていなかったし、引き継いだ後の提督との間でも不和は起きないだろう。とりあえずは執務室に行って引継ぎ書類に目を通すとするか。

 

 「おぉ着いた着いた。思ったより変わってないんだな。それにしても執務室に来るまで誰ともすれ違わなかったけど、皆自室に籠ってるか?それとも食堂にでも行ってるのか?まぁどっちでもいいや、書類書類~っと」

 

 「・・・提、督?」

 

 「ん?あっ浜風か?」

 

書斎机に座りながら既に送られているはずの引継ぎ書類を探していると、最後に秘書艦として手伝ってもらっていた艦娘浜風が驚きが隠せないというような顔でこちらを見つめていた。俺は一旦書類を探す手を止めて久しぶりに会った浜風に挨拶をする

 

 「いやー久しぶりだな。俺が居ない間も皆元気にしてたか?あっなんなら俺が帰って来なかった方が気持ち的に楽だったか?なんてな」ハハハ

 

 「あ、あぁ・・・ようやく帰って来てくれたんですね!!一体今までどこに行ってたんですか!貴方が突然いなくなってから私たちがどれだけ心配した事か分かりますか?で?どこに行っていたのですか?大本営に呼び出されていたのですか?遠方まで出かけて道が分からなくなったのですか?それとも深海棲艦に襲われたのですか?・・・まさか女でもできたんですか?ねぇ!答えてください提督!!」

 

 

 「お、おい浜風?そんな一気に聞かれても答えられないよ?」

 

 「・・・すみません。少し取り乱しました」

 

 

 (す、少し?以前はこんな感じの娘じゃ無かった気がするんだけど・・・ていうか何か今の浜風は怖い!!)

 

 

取り敢えずは落ち着いてくれたみたいなのだが、どうにも様子がおかしい。もしかして俺が居ない間に何かあったのだろうか?あっ分かった。俺が居ないせいで面倒な書類仕事なんかの雑務を押し付けられたことを怒っているんだ。確かに何年もやらされれば嫌になるよな、そこに俺が帰って来て書類仕事から解放されることが嬉しいんだな。

 

 「いや、いいんだ。浜風の気持ちもわかるからな。でも安心しろ!明日からはちゃんと(有能な提督が)来るからな!」

 

 

 「本当ですか?!来てくれるんですね!」

 

 

 「あぁ、勿論だ」(すごい食い気味だな、そんなにうれしかったのか)

 

 

 「言いましたよ?絶対ですからね!!では私は皆さんにもこの事を伝えてきます!」

 

 

 「え?お、おう宜しく頼む」

 

 

何だか興奮気味にそう言うと浜風は執務室から走り去っていった。浜風ってあんなに落ち着きのない娘だったかな?まぁ浜風が伝えてくれるなら俺から皆に引継ぎの事を伝える必要はないな。

 

 「さぁて浜風も行ったことだし、書類を探しますかね」

 

ーなんだかんだ5分後

 

 

 「あ、あるぇ??引継ぎ書類がどこにも入ってないのだが・・・うーん手違いでもあったのかな?」

 

 

どういうことか書斎机のどこにも引継ぎ書類が見当たらなかった。おかしいなと思いながらももう一度見落としが無いか引き出しをゴソゴソと探していると、突如執務室のドアがバァンという轟音と共に開かれた。おいドア壊れちまうでしょうが・・・

 

 「「・・・」」

 

 「って皆揃ってどうしたんだ?」

 

執務室の入り口にはこの鎮守府の艦娘達が全員集合してるんじゃないかって程に所狭しと押し寄せていた。しかし皆こっちを見つめるだけで全く口を開かない。すげぇ怖い光景だなこれ。何てことを考えていると一番前にいた長門が一歩前に出た。

 

 「これは、夢ではないのだな」

 

 

 「いやそれは夢だ。なーんちゃっ「嘘だ!!」ヒッ!?」

 

 

 「どうしてだ?どうしてそんなことを言うんだ?見ろ頬をつねったら痛い、なのにどうして夢だなんていうんだ提督?もしかしてそんな嘘で煙に巻いてまたここを去るつもりか?」

 

 

 「な、長門?その何年もここを空けていたのはすまなかった!でももう大丈夫だ!浜風にも言ったがもう皆に辛い思いはさせないから、な?」

 

 

 「・・・わかった。私達は提督が帰って来てくれたことだけで十分だ」

 

 

よかった分かってくれたか。それにしても書類仕事や雑務は艦娘にとってはそんなにしんどいことだったのか。本当に申し訳なく感じる。まぁ彼女たちのためにも今日帰ってきたのは正解だったみたいだな。すぐにでも引継ぎ書類を纏めて、って書類が無かったんだった。これだけ艦娘が揃ってるんだったら誰かは知ってるだろうし聞いてみるか。

 

 

 「その帰って来て早々で悪いんだが、ここ何日かで大本営から重要な書類が届いてるはずなんだけど誰か知らないか?」

 

 

 「提督今日ぐらい執務は置いておいてもいいんじゃないか?」

 

 

 「いや、今日中に纏め切った方が良いモノなんだよ」

 

 

 「そうか、でそれはどういったモノなんだ」

 

 

 「えっとな。引継ぎ用の書類で、これくらいの大きさの奴だ」

 

そう言って似たようなサイズの紙をひらひらと動かすと、その瞬間に一瞬周囲の温度が数度下がったようなきがした。急に目線が集中したような感覚を受け、何事かと俺も探す手を止め顔を上げるとその場にいた艦娘全員が光を失った瞳でこちらを見ていたのだった。その光景に思わずヒッと情けない声が漏れる。

 

 

 「み、皆?なんか怖いぞ・・・」

 

 

 「怖いなんて言われたら傷ついちゃうなぁ?それで重要な書類だっけ?それなら私心当たりあるよ」

 

 

 「蒼龍、それはどこかな?」ブルブル

 

 

 「そうだなぁ、教えて欲しい?」

 

蒼龍は不敵な笑みを浮かべながらこちらに近づくとそう問いかけて来た。得体の知れない恐怖から声が出なかったが、ゆっくりと頷いて肯定を示す。

 

 「仕方ないなぁ。提督ゴミ箱の中覗いてみて、そこに答えがあるからね」

 

 

そう言われてゴミ箱を確認する。するとそこにはバラバラに引き裂かれた紙切れが入っていた。まさかと思いその紙切れを数枚取って見てみると、何とか引/継という文字を確認することが出来た。いや出来てしまった、これは間違いなく引継ぎ用の書類だ。一体どうしてこんなことを?

 

 「な、なんで」

 

 「どうしてそんな悲しい顔をしているんですか提督?」

 

 「古鷹・・・」

 

 「それに大本営も何でこんな書類送ってきたんでしょうね?提督の引継ぎ何てするわけないじゃないですか」

 

 「い、いやその書類は俺が「するわけ、無いですよね?」・・・はい」

 

 「うふふ、そうですよね。よかったです」

 

 

直感的に危険を感じたからそれ以上の言葉を紡ぐことはしなかった。古鷹は嬉しそうに笑っているが、その笑いが逆に恐怖心を煽った。そして分かったことが一つ、彼女たちが提督の引継ぎを望んでいないということだ。しかしそうなると俺がここに残るしか無くなるんだが、いや今まで俺が居なくても運営できてたし無理に引継ぎしなくていいってだけなのか?

 

でも浜風は雑務をやらなくていいって滅茶苦茶喜んでたしな、どっちが正しいのか分からん。とりあえず今は話しを合わせておいて、適当にそれとなく状況が分かってから対応するとしよう。うんそれが良い。今の皆は怖いし、気持ちに余裕ができれば大丈夫だろ、俺もすぐに急いでる訳では無いし・・・

 

 

 「あ~何て言うかごめんな。ちょっと焦りすぎてたみたいだ。引継ぎの件は大本営に伝えておくし、皆も気にせず、長い間鎮守府を空けてた俺が言うのもなんだが、ただいまかな?それとまた今日から宜しく頼む」

 

 

 「「はい!お帰りなさい提督(司令官)」」

 

 

 この時の俺はまだあんなことになるなんて一ミリも考えていなかった。俺はこの鎮守府に戻って来るべきでは無かったのかもしれない・・・

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