ヤンデレ系主人公!?「桜柳絵美里」さんの爆走恋愛論 作:C・S
遊園地のアトラクションをすべて乗りつぶした。川下りやら、ジェットコースターからメリーゴーラウンドなどを巡ったのち、この遊園地で一番の人気を誇るとともに私が午後に乗りたいといった大観覧車に乗った。トウヤ君とみる夕焼けの大自然はすごく美しかったわ。こんなに楽しかったんだからあんな早とちりで逃げ出すなんてしなければよかったと心から後悔しているわ。あんなことしなければよかった。あの時に戻れるなら私を力尽くで連れ戻しているわね。
「今日は存分に楽しめましたわ」
四万十川はトウヤ君を見ながら言った。
「そうだね」
トウヤ君は、四万十川にそう一言だけ答えた。でもその表情は非常に明るいものであった。よかった、トウヤ君も楽しんでくれたんだ。
やっぱり、今日抜け出してしまったこと四万十川に謝ったほうがいいかな……。やっぱり今日謝らないとまずいわよね。
「四万十川さん、お昼はごめんなさい……私勘違いしちゃって」
すると四万十川は、
「あら、やっぱり逃げ出してらしたのですね。まあ、私は気にしていませんよ。トウヤ君と二人っきりになれた時間が増えましたので」
それは誤算だったわ!確かに、あのタイミングで私が遊園地を抜けだしたら四万十川とトウヤ君が二人っきりになってしまう時間が増えてしまうじゃない!
……まあ、今回は私の勘違いが原因ね
「そう」
「桜柳さん、まったく気にしていないのでそう気を落とさないでください。私はすごく楽しかったですよ。トウヤさんと桜柳さんと一緒に遊園地に行けて」
「また機会があったらみんなで行こうな。絵美里もいいだろ」
「トウヤ君がいいなら私はそれで構わないわ」
私はトウヤ君と一緒に旅行に行けるんだから。
うきうきした気持ちを抑えきれないまま、私たち3人は帰路についた。
往路と同じようにトウヤ君の隣に座ることができた。
SLの客車内でもこうしてトウヤ君とずっと隣にいれるんだなと、旅行のことを想像している自分がいた。
ただ、どうしてだろう。四万十川さんが少しだけ暗い表情と言ったらいいのだろうか、少し複雑な表情をしているように見えた。
どうしてだろう、こういう表情を見てしまうとなんか私も悪いなって若干だけど思ってしまうな。でも、私はトウヤ君のことが好き。その気持ちは決して変わることはないし、ほかの人に譲れるものではないわ。でもなんでだろう。高校に入ってから初めての友達は四万十川だったからかな。よく考えれば私に対して話しかけてくれたのは四万十川だけだったかもしれない。