ヤンデレ系主人公!?「桜柳絵美里」さんの爆走恋愛論 作:C・S
四万十川春見は立ち上がり、今までのにこにこ笑顔がどこかにすっ飛んでいったかのような真剣なまなざしで坂本東也を睨めつけるとまではいかないが鋭い視線を飛ばしている。
「わたくし、未来から来ましたの」
「はい?」
坂本東也は空からUFOが落っこちてきた時を思わせるような驚いた表情をした。
「わたくし、未来から来ましたの」
四万十川は同じ言葉を繰り返した。それはまるでこの言葉が重要であるといわんばかりに。
「えぇーと。四万十川さん、どうしたんだ?」
「いきなりわたくしが未来から来ましたと言ってもあなたが理解に苦しむということは存じております。しかしながらわたくしはそれをあなたに伝えなければならない状況となりました。信じるか信じないかはトウヤさんにお任せしますが。まあとにかくわたくしが今から言う言葉を頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。さて、前置きはこれくらいにして、そろそろ本題に入ります。わたくしは、いつの時代とは言えませんが未来からやってきました。今の未来、いいえ。私がいた未来ではいま非常に混乱した状況となっているのです。その原因は、桜柳絵美里にあります。桜柳絵美里のこの時代で思い通りのことができない状況が続くとなりますと私が住んでいる未来にて非常に困った状況になります。そこでわたくしは、桜柳絵美里の思い通りの世界を作り上げる手助けをするべくこの時代にやってきました。桜柳絵美里はあなたと仲良くしたいと思っています。それはあなたも思っていることだと思いますが。まあとにかく、未来はあなたたちにかかっていますとわたくしは忠告しなければならない状況となりました。」
マシンガンで集中攻撃するかの如く四万十川春見は坂本東也に未来の現状とその原因についてを話していたのであるが、
「ごめん、さっぱりわからん」
「まあとにかく、あなたには桜柳絵美里さんと仲良くしてほしいってところですの。詳しいことはこの手紙に書いてありますので受け取ってください」
四万十川春見はいつもの御嬢様口調もどきに戻り、一通の手紙を渡した。
「あなた、桜柳絵美里さんに渡したいものがあるんでしょう。それは今から渡しに行ってくださいね」
坂本東也は何でそのことを知っているんだ?と言いたげな表情をした。
「早く渡さないと桜柳絵美里は帰ってしまいますよ」
四万十川春見は桜柳絵美里が走り出している後姿に指を差して言った。
「早く行ってください。彼女はわたくしの行動でとある誤解をなさっていますのよ」
四万十川春見は坂本東也の右手に持っている手紙を見つめて、怪しげな微笑みを浮かべていた。
次回から第2章が始まります。
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