ヤンデレ系主人公!?「桜柳絵美里」さんの爆走恋愛論 作:C・S
「トウヤさん、昨日は楽しかったですね」
普段の私であったらその言葉に対して怒りとまではいかないが何らかのマイナスな印象を抱いていたと思う。でも昨日のバスの中や電車の中の四万十川さんは少し暗い表情をしていたのが気がかりだった。なんだろうなこの気持ち。
そう考え事をしているとトウヤ君は、
「う、うん。そうだね。遊園地に行けて僕は楽しかったよ」
「四万十川さん、また今度どこか行きましょう。今週末はダメだけど、それ以外だったら私はいつでも空いてるわ」
「桜柳さんからそんなことを言われるとは。意外でしたわ」
四万十川春見はまたにやりと微笑みを浮かべた。やっぱり四万十川さんは何を考えているのか全然わからないな。
「べっ、別に大した理由なんてないんだからね。ただ、友達として、四万十川さんとは遊びに行きたいって思っただけ。私のトウヤ君は絶対に四万十川さんには上げないんだからね。これは絶対なんだから」
「いつも通りの桜柳さんで安心ですわ」
こうして私たちのいつもの学校生活が始まった。
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学校生活で一番の楽しみ。それは昼休みにトウヤ君と一緒に食事を食べること。いつもは学食で食べているのであるが今日は早起きをしてトウヤ君にお弁当を作ってあげた。
「とっ、トウヤ君、そのぉー。今日もお弁当持ってきてないで学食で食べるはずだったよね」
「まあいつも通り学食で食べるつもりだったけど」
トウヤ君はきょとんとした目をしながら言った。
「わっ、私、今日お弁当を作ってきたの。トウヤ君の分も。だから一緒に食べましょう」
こうやって私は強気で言ったものの、トウヤ君は私が作った弁当についてどう感じるか不安で不安で仕方がなかった。私が作った弁当でトウヤ君が喜んでくれればと思って作った弁当。でももしトウヤ君の口に合わなかったらどうしよう。トウヤ君のことだから何も言わず喜んで食べてくれるとは思うの。でも、本当においしいと思ってくれるかどうかがとっても不安だわ。まあ、全部ちゃんと味見しているから私の味覚がくるってなければトウヤ君は喜んでくれるはずなんだけど。
「絵美里が弁当を作ってくれたのなんて初めてだね」
「そっ、そうね。今回初めて作ったんだけど……お口に合うかしら」
トウヤ君と机を向かい合わせにして食べることにした。
「おっ、とってもおいしそうだね。このハンバーグ自分で作ったの?」
「そうよ。このポテトサラダも全部私が作ったわ」
「はぇー。すごいねえ」
「ねぇねぇ、早く食べてよ」
トウヤ君がハンバーグを食べ、おいしそうな表情をしてくれた。やっぱり早起きして弁当を作った甲斐があったわ。
そう思ったのであったが、ふと周りを見てみると四万十川さんが教室の隅で一人でお弁当を食べているのが見えた。