ヤンデレ系主人公!?「桜柳絵美里」さんの爆走恋愛論 作:C・S
「ごめんね四万十川さん、待たせちゃった」
「いえいえ、どこで食べます?」
そういえばさっきの電話ではどこで食べるのかを決めてなかった。急に誘うことになってしまったことだし今日は安く済むところにしようかな。
「あっ、そこのハンバーガー屋とかどうかな」
学校周辺のド田舎とは違い私たちが住んでいる町の駅前は全国チェーンのハンバーガー店からファミリーレストランまで幅広くそろっている。そんなこともあり多くの人でにぎわっている駅前を一人で歩いていると、制服姿の学生がよく出入りしているハンバーガー店に友達といってみたいと心の底でほんの少しだけ思っていた。
「友達が多いという意味の『リア充』を気取るおつもりですか。かまいませんが」
なんだろう。四万十川さんってこういう言い回しをしないと話せないのかしら。でも、普通に考えればハンバーガー店に行くってだけでリア充とは思わないはずではないだろうか。
まあ、そんなこんなで私たちはそのハンバーガー店に入った。
「チーズバーガーを2つ、てりやきバーガーを2つ、アボカドバーガーを1つ、チキンナゲットを1つ、えぇと……あとサラダをください」
四万十川さんよ、これは頼みすぎではないだろうか。
「えぇと一応聞くけど一人分の注文なんだよね」
「左様ですが、何か?」
「いや、別に……」
「実はこういう店に入るのって初めてでして。いろいろなものを食べてみたいと思いましたの」
「なっ、なるほどね」
初めて入る店でいろいろなものを食べたいという心理はわからなくはない。だとしても、一人の女子高校生が5つのハンバーガーとサイドメニューを平らげられるとはにわかには信じがたい。
ちなみに私は、チーズバーガーとポテトと飲み物といった至って特徴のない注文をした。
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ハンバーガーのタワーを目の前にして座り、口いっぱいにほおばる四万十川さん。しかし、どことなく感じる上品な食べ方に彼女の育ちの良さが垣間見える。
「四万十川さんって、どこら辺に住んでるの?以前この駅が最寄とは言っていたけど」
「えっ、あっ、そのぉー、はい。ここの近所ですよ」
「なるほどねえ」
駅前の便利な場所に住んでいるってことはまあ裕福であることは間違いないわね。
「わたくし実は一人で暮らしていまして、こうして誰かと食べるってことに焦がれていましたの」
「えっ、四万十川さん一人暮らしだったの?」
「はい。どうしても大内西高校に行きたかったので」
大内西高校にどうしても行きたいって変わってるわね。私は中学時代の知り合いとかかわりたくないっていうのと、トウヤ君が行くっていうことでそこに決めたのであったが、大内西高校はどこにでもあるような普通科の高校だ。ド田舎ではあるが駅から近いという理由で偏差値はそこまで低くはない。だからといって、一人暮らししてまでそこに入学したいって思ったのは謎としか言いようがないわ。
「いったいどうして?」
「それは、……」