ヤンデレ系主人公!?「桜柳絵美里」さんの爆走恋愛論 作:C・S
「まあ、いろいろありまして。詳しくは言いたくないですね」
「そう」
この学校に来た理由がトウヤ君だったら命はないけどまあ言いたくないこともあるわよね。でも本当にトウヤ君と付き合うことが目的だったらどうしよう。でもトウヤ君なら大丈夫ね、私しか見ていなさそうだし。いいえ、私しか見ていないに違いないわ。たとえ四万十川さんを見ていたとしてもそれは友情の関係であって絶対に何があっても恋愛感情に発展することなんてありえないわ。
それはさておき、私がこの高校を選んだ理由はもちろん、
「私は中学時代友達がいなくて、唯一私と話をしてくれるトウヤ君と同じ学校に行きたいって思ってこの学校を選んだの」
「本当にトウヤ君のことがお好きなんですね」
「そうね。もうトウヤ君がいない学校生活なんて考えられないわ。でも、いや、トウヤ君がいなくてもいいってわけじゃ絶対ないんだけどその、こうして一緒に食事ができる友達ができたのは四万十川さんが初めてだったの」
「私もそうでしたね。中学時代は友達がほとんどいませんでした」
「それは意外ね」
てりやきバーガーをむしゃむしゃと口に頬ばる四万十川さん。
「なんでですかねぇ、リーダーシップをとっていたら友達が全員消えていたってところですね」
なんだろう、どうやって友達が減っていったのかが手に取るように見えるなあ。
でもでも、高校に入ってからはクラスの中心って感じではないし今は友達がいるんじゃないかな?そのことについて聞いてみると、
「そんなことはないですよ。私も高校に入ってこうして友達と食べるのは初めてなくらいですし。でも桜柳さん。トウヤさんとは一緒にお食事したりしないんですか」
「トウヤ君は家で家族と食べるから夕ご飯は一緒に食べることはないわ。今は6時30分だからそうね、ちょうど夕食を食べ終わっているころかしら」
「さすがは桜柳さんですね」
四万十川さんはハンバーガーを頬ばろうとしたのをやめ、驚きの表情を見せる。
「さすがって?」
「いや、何でもないです」
四万十川さんは一瞬笑っているような表情を見せたような気がするが気のせいであろうか。彼女はただひたすらにハンバーガーを食べている。
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「今日は誘ってくださりありがとうございました。こんなに安くておいしい食事ができる場所があるなんて知りませんでしたよ」
このような店に入るのは初めてとは言っていたものの、このような店の存在まで知らなかったとはどうやって今まで生きてきたのかしら。ますます謎が深まるわね。まあ、四万十川さんはずっと私の友達でいてくれたらなとかいう、今までの自分では考えられなかった感情が芽生えてきた。
「また一緒に食事に行こうね」