前線小話   作:文系グダグダ

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世界観ガバガバだけどゆるして
日本版準拠、ネタバレ見たくないんじゃ
おにいさんゆるして

ちょっとした掛け合いシーンばかりを書いていく予定


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「入るわよ、指揮官」

 

 ノックの後、WA2000が指揮官のいる部屋に入る。

 指揮の際には指令所としても機能するこの部屋の片隅にぽつんと置かれたソファ、そこに指揮官がいた。

 

「アンタまた寝てるの……」

 

 昼下がり、端の肘掛けを枕代わりにソファで仰向けに仮眠を取る指揮官に呆れながら、事務作業用の作業机に向かう。そして手に持っている【模擬作戦 経験値特訓 上級訓練作戦報告書】と書かれた紙束を置いた。

 

「サボりだったら、ただじゃ置かないんだから……」

 

 そうボヤキながら、赴くままに手近な書類に手を伸ばし中身を確認する。

 中身は週間成果の報告書らしく、事細かに撃破した敵、作戦領域、味方の被害状況と消費資材内容が記載されていた。その中身はWA2000も納得がいく内容で、欠けや間違いは見た目ではないと感じられた。

 

「……なかなかやるわね。でも、居眠りしておいてサボってない訳がないわ」

 

 報告書を元に戻すものの、まだ納得がいかずもう一つの書類に手を伸ばす。

 どうやら購入品目のようで補給パックと発注書のようであった。詳細に目をやると、補給パックの中身は中級及び上級訓練資料と発注書は快速訓練契約のようであった。

 

「ふーん、どいつにやらせるのかしら」

 

 さらに紙を捲ると詳細が書かれており対象の人形はWA2000と書かれていた。

 必要事由としても、かいつまんで言えば自部隊SMGの負担軽減の為に敵後衛の早期排除と機甲兵の対抗手段として、またMk211徹甲榴弾の調達に伴いさらなる効率的な活用として必要不可欠と書かれていた。

 

「なにニヤニヤしてるのよ」

 

 唐突に第三者に声をかけられ、WA2000がとっさに振り向くとそこにはグリズリーが後方支援活動をまとめた報告書を持って彼女を訝しげに見ていた。

 

「べ、べつに! あんたには関係ないでしょっ!むぐ……」

 

 声を荒げたWA2000にグリズリーはずいと詰め寄り、片手で彼女の口を閉ざした。

 

「指揮官が寝てるんだから、静かにしなよ」

 

 コクコクとWA2000は頷くと、グリズリーはそっと手を話し、作業机に報告書を置く。

 

「で、ここで何してたの?」

 

「何って、模擬作戦の報告書を出しに来たのよ。それで指揮官が居眠りしてたから」

 

「サボってないか確認してたのね」

 

 グリズリーは合点がいったという感じに未だに寝ている指揮官に視線を向けた。

 

「私も最初に気になったけど、アレでもやること済ませたるまでは結構しっかりしてるのよ。

 昔はもっと体が動いていたけど『解凍されたばかり』でちょくちょくシエスタってヤツをしているらしいわ」

 

「解凍? シエスタ? ナニソレ?」

 

「さあ?」

 

 指揮官の腹部に載った片手が落ちてだらんと垂れる。

 グリズリーは『しょうがないわね』と言うと、彼女の4体のダミーリンクが指揮官の部屋に入ってきた。

 

「? 何するの?」

 

「何って、このまま指揮官を寝かせるのも可哀想じゃない」

 

 そう言うと、ダミーリンクは2体1組となって指揮官の両脇と両方の太ももを抱えて上に軽く上げる。その後、グリズリーはソファと指揮官の隙間を器用にくぐり抜けて指揮官の頭の方に座り込む。スタンバイを終えた後、ダミーリンクはゆっくりと指揮官を彼の頭が彼女の太ももの上に乗るように下ろした。

 

 ――俗に言う膝枕状態である。

 

「は? なんでそんなこと」

 

「パートナーなんだから当たり前じゃない。それに指揮も取れるし、事務も一通りこなせるし。

 ……偶に緊急の救難信号が届いたら指令所に置いてあるダミー用の銃器と車両持ち出して単身連れ帰ってくるのがアレだけど」

 

 呆れ顔で指揮官の頬を軽くつつく。指揮官は眉を引くつかせるが起きる様子は見られなかった。

 WA2000も指揮官に近づき、寝顔を見て呆れる。

 

「まあ私自身、その指揮官の悪癖に助けられたからあんまり強くは言えないけどね。

 ほんと、この指揮官はどこの生まれかしら? 軍部の銃器に疎い癖に人形用の銃器には嫌に詳しいし、単身で突っ込んで平気な顔して帰ってきて、ご先祖様は石器時代の英雄かなにかかしら?」

 

 指揮官に【拾われて】日の浅い彼女ではあるが、この指揮官はどこか変わっている事に気づいていた。浮世離れしているというか、どこか古臭い物を感じていた。

 

「でも、結構可愛いとこあるし、うるさい人じゃないし、悪くないわ」

 

 WA2000はグリズリーの言い分に納得しながら、指揮官の頬をつついたのであった。

 

 

 

   ■   ■   ■

 

 

 

 のっしりと腹部に重みが来るのを感じ、指揮官の意識は覚醒を迎えた。

 

「おはよう指揮官。気持ちよく眠れた?」

 

 指揮官に気づいたのか、上から覗き込むようにグリズリーは指揮官と顔を合わせる。

 

「ああ、君のおかげだ」

 

 指揮官もグリズリーが膝枕をしていることを察し、そう言ってから首を起こす。

 腹部にのしかかる重みの正体はG41であった。半ば膝立ちの状態で上半身だけを指揮官の腹部にのせて寝ていることがわかる。

 やがて、指揮官の視線に気づいたのか彼女も目を覚まし指揮官とお見合う形になった。

 

「あ、ご主人様! おはようございます!」

 

 G41は眼をきらめかせながら指揮官にさらに這い寄る。

 

「おはようG41。グリズリー、報告書は模擬作戦と後方支援活動の2つが寝ている間に来てると思うが、他には?」

 

「他には無いわ、特に救援要請もないし、特に問題はなさそう」

 

 やんわりと左手で押し出しながら、指揮官はG41の狐耳を右手で弄りながら、グリズリーに今後の予定を聞いた。

 

「そうか、ならその2つを終わらせるとしよう」

 

「そうね。G41、そこをどきなさい」

 

 G41は『うん』と言って立ち上がり、『じゃあね、ご主人様』と言って寮舎へと向かっていった。

 

 グリズリーと指揮官はG41に対して手を振って応えると、両者ともに作業机に向かい、事務作業を始めたのであった……




某氏よりも先にM249出して告白されたので初投稿です。

ひたすら推しを書いていくスタイル
WA2000とグリズリーとトンプソンほんすこ
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