シロツメクサを捧げる   作:Kamadouma

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…そんなの、ずるいじゃない…

 

〈ちぃーす。どう進んでる~?〉

 

「ごめんごめん。ちょっと話こんじゃって」

 

 

 

 

 

 

「結城さん、縫製はもう終わったわ。あとは綿詰めて口を閉じるだけよ」

 

「オッケー芽吹ちゃん!これなら終わって背景の方に手伝いにいけるね!」

 

「そうね。あの二人を野放しにはできないわ」

 

 

 

パペットの製作はラストスパートに入っていた。生地の切り出しは結城さんに任せて、私がそれを縫い合わせる。

 

 

ミシンでの作業はあまり経験なかったけど、機械はマニュアル通り使えば応えてくれる。早い段階でコツを掴んだおかげで、なんとか三好さんと犬吠埼さんの救援が間に合いそうだわ。

 

 

そこに、会議を終えた部長と教導が部室に戻ってきた。

 

 

 

「教導、お疲れ様です。あと少しで終わるのでちょっとだけ待っててください」

 

「え、うそ。パペットもう終わるの!?」

 

「すごいんですよ~芽吹ちゃん!まさに出来る女って感じで!風先輩とは違った意味で女子力マックスです!」

 

「くぅ~、銀の人材マニアめ!あたしの後輩じゃないのがほんと悔しいわぁ~!」

 

〈えっへん。あたしの自慢の後輩でさぁあたたたちょっタンマっ!〉

 

 

 

得意げに私の自慢をする教導を、部長はヘッドロックした。女子力とは一体。ノリが男子だ。

 

 

部長は進捗率の高さが予想の遥かに上を行っていた模様。たぶん最後はこの人が全力で頑張る予定だったのかもしれなかったけど、そうはさせません。

 

 

 

「結城さんだって、謙遜した割には手際がよかったじゃない。あなたじゃなくて三好さんが一緒だったらこうはいかなかったわ」

 

「そーよ。友奈こそ讃州勇者部のエース!丸亀勇者部なんて敵じゃないわぁ!」

 

〈何で張り合ってるんすか…〉

 

「えへへ。芽吹ちゃんみたいに頭は良くないけど、なせば大抵なんとかなる!で頑張ってます!」

 

 

 

____私と三好さんに必要なのは、結城さんみたいな柔和な心だと思った。

 

 

ぶつかりあってばかりの私と三好さん。お互いに自分を決して曲げないんじゃわかりあえるわけがないのかも。

 

 

妥協____じゃないけど、相手に寄り添ってあげられる心が私たちの関係をなんとかするきっかけになる。はず。

 

 

 

「んで、樹と三好さんは?」

 

「美術室借りて背景画を塗ってまーす」

 

「…思った以上にあの二人は不器用みたいだから、早く終わらせてあっちにいかないと」

 

〈あー、うん。そうだね。魔王城の絵だけど地獄絵図になるからね〉

 

 

 

線は引いたので、あとは指定した色を塗るだけ。

 

 

____なんだけど。

 

 

まず、絵の具を混ぜて色を合わせるところから上手くいかない。調整っていうのは要はバランス感覚なんだけど、二人ともそれが壊滅的にない。たぶん三好さんも犬吠埼さんも料理が苦手なタイプだ。

 

 

見るに見かねてパーセンテージ化したレシピを叩きつけてきたけど、それでも不安しかない。

 

 

 

「オッケーオッケー。そっちは銀に任せるわ。友奈、台本少し変わったからそれの練習よ」

 

「はい!あ、でもパペットあと少しで終わるんでちょっとだけ待ってください」

 

〈あたしが引き継ぐよ。女子力サイボーグギンちゃんに任せなさい〉

 

「教導、音響や大道具の用意はできたんですか?」

 

〈もちろんさ。こっち来る前に音は準備してたし、大道具のチェックはさっきやったから〉

 

「くそぅ。総合力じゃ銀たちに敵わないじゃない…」

 

 

 

あなたのご指導のおかげですよ、犬吠埼部長。教導があなたの仕事っぷりを学習したのは誰の目にも明らかですから。

 

 

 

 

 

 

__________________

 

 

 

 

 

 

 

結城さんと部長はそのまま別の部屋に移って演技の練習をするみたいだ。残された私と教導でパペットを完成させる。

 

 

 

〈すごいじゃん芽吹。ちゃんとみんなと協力して仕事できたじゃんか〉

 

「……三好さんとは折り合いが悪いだけです」

 

〈…なんでだろうね?単純に嫌い、ってわけでもなさそうだし〉

 

「……負けたくないんですよ。三好さんだけには」

 

 

 

たぶん、これが私と三好さんの心を隔てている一番の壁。お互いにこの人だけには負けたくないと思っていること、貸しを作りたくないと思っていること。

 

 

だから、相手のことを素直に認められない。認めてしまえば、それこそ敗北だから。

 

 

 

〈…じゃあ、勝ちたい?〉

 

「え?それはもちろん」

 

〈…あたしの目にはね、何だか決着をつけるのを二人ともためらってるように見えるんだ〉

 

「………………」

 

〈理由は…芽吹自身が一番わかってるんじゃないかな〉

 

 

 

三好さんとの決着を躊躇する理由。そんなこと言われても、機会がなかったとしか言い様がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____いえ、わかっています。

 

 

勝っても負けても、その瞬間ようやく巡り会えた“好敵手”は私の前から去ってしまう。私の全てを賭して挑むべきやりがいが、砂になって手のひらからすり抜けてしまう。

 

 

いつの間にか勇者になるという目標は通過点でしかなくなり、三好さんと競うことこそが私の本質となっていた。

 

 

 

〈…はい、完成!芽吹の職人魂が宿ったことで勇者も魔王もこんなに風格が出た!〉

 

「…ありがとうございます」

 

〈よし、休んでるヒマはないぞガーデルマン!美術室に出撃だ!〉

 

「誰が空の魔王の相方ですか」

 

 

 

____教導の“勝ちたい?”という質問の真意が掴めない。決着を躊躇してることを再認識させて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____それで、私をどうしたいの____?

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっとだけ様子を見に来たら…そ、想像以上に禍々しい絵ができてしまったわね…」

 

「お、お姉ちゃん、その…」

 

「い、いいんじゃないかな!?魔王のお城なんだしっ!」

 

「………………」

 

 

 

楠が置いていったレシピ通りに色を合わせて、楠が指定した箇所にその色を塗ったはずなんだけど。

 

 

出来上がったのは、あいつが描いた見取図とは程遠い、それこそ樹海のような不条理な世界だった。

 

 

 

「……全部私の責任よ。犬吠埼さんは何も悪くない」

 

「い、いえっ!わたしが設計図を見間違ったり絵の具落としちゃったりしたから!三好さんに責はありません!」

 

「あー。それでどうにかフォローしようとして色が混ざっちゃったわけね」

 

「…うまくいかなかったことには変わりないわ。一からやり直させて」

 

「いやいやいやいや!これから全部やったら下校時間、間に合わないよ!?」

 

 

 

私にこういう才能がないのを見抜いてか、あいつは一からレールを敷いていった。

 

 

それだけでも悔しいのに、些末事の軌道修正すら満足にできずに完成までこぎつけられないなんて。

 

 

悔しさとわけのわからない感情が頭を支配して、視界が歪んできた。

 

 

 

「…うぇっ!?か、夏凜ちゃんっ!?なんで泣いてるのっ!?」

 

「し、知らないわよっ!!こんな、こと…!」

 

「おおおお落ち着きなさいってっ。だ、大丈夫よっ、なせば大抵なんとかなる!から!」

 

「ごごごごごめんなさい三好さん!!わたしのポカのせいで!!」

 

 

 

その同情のような心遣いが、余計に火に油を注ぐ。どうにかなりそうな気分だ。

 

 

こんなところであいつに負けるなんて____!

 

 

芸術の才能で負けるならともかく、課された仕事をこなせないのは完全な敗北じゃないのよ____!

 

 

 

「……ぅうっ…!」

 

「か、夏凜ちゃんっ、待ってっ!!」

 

 

 

この場にいられなくなって勝手に動き出した身体を、結城さんが手を引いて止めた。

 

 

力ずくで振りほどこうとしたけど、振り返って見た結城さんの表情が私を畏縮させてしまう。

 

 

あまりにも銀みたいな、真っ直ぐで優しい顔。

 

 

 

「友奈、ナイス!」

 

「夏凜ちゃんがどうして泣いてるのかはわからないけど、悩んだら相談だよ!」

 

「そうそう!三好さんがそんなに思い詰めてたのは別の理由がありそうだしっ!部長として相談乗ってあげるわよ!」

 

「…ぅるさい。…あんた達には関係ないでしょ」

 

「そ、そうはいきませんよ!みよs…夏凜さんだって勇者部の一人ですから!失敗の原因はわたしなんですから、罪滅ぼしさせてくださいっ!」

 

 

 

____今まで諦めてた優しい言葉が、私に向けられている。出来損ないとそしられ、誰の関心も得られなかった私に。銀が優しいのも、それが使命だからと言い訳つけて認めなかった私に。

 

 

 

今まで私が見てきた人間たちこそ例外で、ほんとは世界にはこの勇者部みたいな人たちの方が多いって____そう思っちゃうじゃない。

 

 

 

そして私は____そっち側の人間だって。

 

 

 

「……あんたら揃いも揃って…」

 

「残念だったわね。みんな銀と同じでお人好しでお節介で、…夏凜のこと放っておけないのよ」

 

「…そんなの、ずるいじゃない…」

 

 

 

最後の力を振り絞って涙を引っ込める。こんな場面銀や楠に見られたら、どんなことになるかわからない。

 

 

 

「よし!あたし達の練習は帰ってからやるわよ!オーケー友奈!?」

 

「ラジャー!」

 

「じゃあ友奈には別の任務!銀と楠さんを精一杯おもてなししてきなさい!」

 

「了か…うぇぇ!?」

 

「いい!?絶対にあたし達が背景やり直してるのを気付かせちゃダメよ!」

 

 

 

ビックリしてるのは結城さんだけじゃない。私自身が一番動揺してる。

 

 

____部長が、図星を言い当てたから。別の理由があるのを察するのはわかるけど、そこまで正確に心を読まれたらさすがに。

 

 

 

「なっ…なんでそれを」

 

「勇者部部長をなめないでくれるかしら?あんたみたいなわかりやすい人間の心くらい読めるのよ!」

 

 

 

わかりやすいって____!?

 

 

 

「お、おもてなしって…どうやって…?」

 

「とと、とりあえずうどん食べてきなさい!ほら、これで好きなだけ食べていいからっ」

 

「お札握らせるとか、とうとうお姉ちゃんも悪代官さまに…」

 

「あ、あたしだってどうやったら銀と楠さんを満足させて時間稼げるかわかんないのよぉ!」

 

 

 

かっこいいこと言った部長だけど、銀と同じで肝心なところでポンコツだ。とっさに思い付いたことなんだろうけど、やり方があまりにも雑すぎる。

 

 

でも、この部長にして、あの教導だ。その理屈だけで納得してしまうあたり、勇者部スピリットはそういうものらしい。

 

 

 

「ほ、ほらっ!さっさと迎えにいかないと銀と楠さんもこっちにきちゃうわよ!」

 

「わぁ~っ!ははいぃ!結城友奈超特急でVIPのお迎え行ってきまぁ~すっ!!」

 

 

 

無意味にドタドタ慌てた様子で美術室を出ていった結城さん。ムチャ振りに付き合わされて____元はといえば私のせいだから、ホントにごめんとしか言い様がない。

 

 

 

『わっ!銀ちゃんに芽吹ちゃん!?』

 

 

 

どうやらすぐそこで出くわしてしまったらしい。あと少し遅かったら、二人が美術室に突入してきていた、と。

 

 

 

《ん?どうしたの友奈?そんなに慌てて》

 

『え、えっとね!風先輩がね、練習は今日の夜やるから、二人をおもてなししてきてって!』

 

『……?ちょっと話がつながらないけど…』

 

『大丈夫!!大丈夫だから!!風先輩は無敵だから大丈夫!そう!うどん食べれば大丈夫だから!!』

 

《…友奈こそ、大丈夫?》

 

『ささ、久々にかめや行こうよ銀ちゃん!芽吹ちゃんもねっ!!』

 

『…はぁ』

 

 

 

もう完全に勢いだけで二人を連れていこうとしてる。がっしり腕を掴んで引っ張ってる結城さんの様子が見えなくても脳裏に浮かぶ。

 

 

 

《…ま、そうだね。風さんがそう言うなら大丈夫なんだろうし、うどん食べたいし》

 

『部長に絶対の信頼を置いてるんですね』

 

《まあね。あたしがこうしてリーダーしてるのだって、半分あの人の真似だし》

 

『教導の師、ですか。……何となく、察しました』

 

『よ、よし!じゃ、じゃあ行こうよ二人とも!はは!風先輩ってばすごいなぁー!』

 

 

 

____その威光だけで銀と楠を納得させたのは、確かにすごいと思うけど。こんな大変な役回りを結城さんに押し付けるのは、さすがにいただけない。

 

 

三人の声が遠くなっていって、美術室に残った私たちがなぜか同時にため息をついた。

 

 

 

「……友奈、ごめん」

 

「あとでおわびしないといけないよお姉ちゃん」

 

「……なんか、私も、ごめんなさい」

 

 

 

何とも言えない空気が三人の間に漂う。勇敢な勇者の一人が“何か”を犠牲にして危機を退けたんだから、そりゃ変な空気になるわ。

 

 

 

「……さっさと詫び入れるために、終わらせましょうか」

 

「そうね。夏凜の言う通りね。下書きはあたしがやるから、とりあえず二人は片付けと色の準備をお願い!」

 

「オッケーお姉ちゃん!」

 

 

 

____よし、切り替えていこう。結城さんが何とか用意してくれた状況だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____楠。今回はあんたの勝ちよ。けど、何度だって私はあんたに挑戦する。負けたなら、倍勝てばいいんだから。

 

 

 

 

 

 

________________

 

 

 

 

 

 

「うあ~何とか間に合ったぁ~!」

 

「下校まで残り5分よ!?急いで出ないと!」

 

「幽霊さんとばったり出くわしちゃうね」

 

 

 

部長の指揮は手慣れたものだった。割と自由放任な銀とは違って、常に私たちに目を配ってあれこれとアドバイスをくれる。

 

 

のお陰でこれといったミスもなく背景画は何とか完成した。____残念だけど、リーダーとしての能力は犬吠埼部長の方が上よ、銀。

 

 

 

「!?いいいい急いで出るわよ樹ぃ!」

 

「?部室の鍵って閉めてる?お姉ちゃん」

 

「あああああ!閉めてないぃぃぃ!どぉぉしよぉぉ!」

 

「…先生に断り入れて閉めてもらったら?」

 

 

 

妹さんの方は、姉に対しては的確ないじりというか、コミュニケーションができるらしい。

 

 

____なんか、私と二人で作業してた時は、結構ビクビクしてたのに。私って、そんなにガラ悪いかしら?

 

 

そして部長はというと、____たぶん霊的な何かはNGらしい。一言でここまで狂乱してるのもなかなかだけど。

 

 

 

「そ、そうね!仕方ないわよね!真っ暗な危ない校舎を生徒だけで歩かせるわけにはいかないものね!」

 

「…なんか一瞬でも偉大な人とか思って損した気分だわ」

 

「な、なにおう!」

 

「やめなよお姉ちゃん。一瞬だけでも尊敬してくれたんだからさ」

 

「樹まで言葉にトゲを生やしてくるぅぅぅ」

 

「でも…ありがと…。…私のこと、配慮してくれて」

 

「なによ、銀が話してたよりずっと素直な子じゃない。あやつめ、後でアームロックの刑ね」

 

「女子力(物理)って笑われちゃうよ」

 

「…物理的に校舎から排除される前に、早く出ましょうよ」

 

 

 

何でこんな時間のない時に無駄話してるんだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荷物をまとめてギリギリで校舎を出ると、校門でうどんを食べにいった三人が待っていた。

 

 

 

「うぐぐぐ…。まだお腹が重い…」

 

〈おおふ…。友奈め…風さんに付き合わされてあんなに大食いできるようになってたなんて…〉

 

「え?銀ちゃんも前はあれくらい食べてなかったっけ?」

 

〈え!?そうだっけ!?…確かに、そうかも…〉

 

「…教導、お気を確かに。普段私たちが摂ってるくらいが適量なんです。あれは身を肥やすどころか胃を鍛えてフードファイターにでもなるレベルの量です」

 

 

 

どうやら胃の限界を実感するくらいに食べてきたらしい。楠と銀は具合悪そうな顔でお互いを見つめあってる。

 

 

てか結城さん。もしかしてもらったお札の分、全部使ったの?そうでもしないとこんな状況にはならないわよね____?

 

 

 

「あれま、銀と楠さんがグロッキー」

 

〈…うっす。友奈が際限なくあたし達の分まで頼むんで、胃が…〉

 

「味はすばらしかったです……が、それ以上に……」

 

「勇者ともあろう者がなにやってんのよ。自己管理をしろって言ったのはどこの誰だったかしら?」

 

「ご、ごめんね銀ちゃん芽吹ちゃん!わたしと風先輩ならあれくらいぺろっと食べちゃうからつい…」

 

「友奈さん…お姉ちゃんは色々規格外の人間だよ…?」

 

 

 

女子力が違うとか部長はほざいてるけど、そういう問題じゃない。

 

 

もうどこからツッコんでいいかわからず____深く考えるのをやめた。

 

 

 

「…さて、今日はさっさと帰るわよ!」

 

「…ねぇ、思ったんだけとさ。私たちの宿泊先って」

 

〈ん?風さん家だよ?友奈も来るって話だから、勇者部全員揃い踏みだね〉

 

「こんなに大勢…ご迷惑では?」

 

「なーに水くさいこと言ってんのよ楠さん。妹が一人だろうが五人だろうが、最強のお姉ちゃんの手にかかれば無問題よ!」

 

「お姉ちゃんとわたしの二人暮らしだからスペースは大丈夫だと思いますよ」

 

「うん!こんなに大勢のお泊まり会、楽しみだなぁ~!」

 

〈うへへへ、ホントにねー〉

 

「なによその気色悪い笑いは。またセクハラしたら承知しないわよ!」

 

「…言っても無駄な気もするけど」

 

〈ようお分かりで芽吹や。今はしゃがないでいつはしゃぐんだよ?〉

 

「銀ちゃん銀ちゃーん!わたしも混ぜてー!」

 

〈お?友奈も挑戦するのか!?霊峰の数々に!〉

 

「やってやりますよ三ノ輪隊長!二人一緒なら、どんな困難だって越えていけるよ!」

 

 

 

結城さんは遠慮なく後ろから銀に抱きついて、お互いに一点のくすみのない笑顔を見せあった。銀が出向する前は、一番親しい友達だったんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 


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