習作です。
ないようはないよう

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ないようはないよう


dialogue

え?神様がいるかどうかだって?

 

僕はいると思うよ。この世の中、不思議なことって結構たくさんあるしね。

例えばほら、幽霊の存在を信じる人は神様の存在を信じる人より多いだろう?そして、魂の存在を信じる人は幽霊の存在を信じる人より多い。ココロの存在を信じる人は、魂の存在を信じる人よりずうっと多い………。

ほら、そう考えると神様だっていそうな気がしてこないかい?

 

え、そんなことない?あはは、まあそういう人もいるよね。

 

 

 

 

 

神様の存在、ですか?

 

うーん………わからない、ですね。

 

ああ、誤解させてしまいましたか。存在しているかどうか判断できない、という意味です。

神様がいる、いないの話はずいぶん前からある使い古された話題ですけど、実際に見て、誰しもが納得できる証拠を見せられる人って、いないじゃないですか。

なら神様は絶対にいないのかっていうと、これもまた違いますよね。絶対にいない、という証拠を見せられる人もまた、いないんですから。

なのでまあ、わからない、としておきます。

 

 

 

 

 

 

カミサマ、ねぇ。

 

………なあ、たとえば、まあ唯一神なのか多神なのかわかんないけどさ、カミサマがいたとして。

なんの意味があるんだろうな?

どうしようもない不幸に見舞われる人はいなくならない。

カミサマはそういう人たちを救わないってことだ。

けど、オレはこの世界がぜーんぶカミサマの都合よくまわってるとはおもわない。カミサマは都合のいい時だけ縋る便利な道具としかおもわれてないんだからな、その点では報われない。けど、それは正されることはない。

つまりカミサマってのは、

人間を救うこともなく、

自分を救うこともない。

誰にも幸福を与えず、

誰の不幸も取り除かない。

 

 

 

そんなカミサマに、なんの意味があるんだろうな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『でも、急にどうしてそんな話をしたんだい?かなり唐突だったけれど……』

 

『そうですね、まあ私としては君が珍しく饒舌になっていた理由も知りたいですけどね。』

 

『うるせ、なんでもいいだろが。んで、結局どういうことだったんだ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理由なんて、なんだっていい。

 

ただ話がしたかった、それだけ。

 

君達と、なんでもない話をして、時を過ごしたかった。

 

そのために、『カミサマ』をダシに使った。

 

いいよね、かみさま?

 

幸せを、与えてくれなんて言わないから、

 

小さな一人の人間が、小さな自分のために、

 

あなたを利用することくらい、許してくれるよね?

 

存在してようが、してなかろうが、

 

許しを与えてくれるよね?

 

ねえ、かみさま?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




でしょ?

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