転生天使は視続ける   作:オルフェイス

5 / 16
遅くなりました!なんか、進めませんでしたすみません!


来訪の悪魔。そして目覚める───

ギィとの戦闘から、約一ヶ月ほど経過した。

 

 

この一ヶ月で、元はただの洞窟が完全な図書館に生まれ変わった。具体的に言うと、本がたくさんある。建築するのは難しくなかったが、本を集めるのに苦労した。

 

 

旧拠点に置いてきていた本は、所々虫食いにあっていたが、全て無事だった。虫食いのある箇所は記憶を掘り返して修復したので、実質問題はなかった。

 

 

…まぁ、持ち運ぶのに苦戦することになったのだが。それはともかく、新しい本が欲しかったので、人の国に入り込んで集めれるだけ集めた。

 

 

因みに、盗んだりはしていない。そこまでするつもりもなかったし、本は読んでいれば内容は覚えられるので、紙を使って持っていけなかった分の本を新しく作成すれば事足りた。

 

 

持ってきた本は防水加工をして、濡れないようにした。魔法を使えば十分に可能なことだ。

というか、これをしていないと濡れてしまうので、当然の処置だろう。

 

 

周りが海で囲まれているので、湿ってしまうのは仕方ないことだが、それでもちゃんと本を読めるようにしておきたい。

 

 

…まぁ、本に関する問題は別にいいのだ。それよりも、問題…というほどでもないが、少し面ど───困ったことがあった。

 

 

「よお」

 

 

「…また来たんですか?飽きませんね、あなたも」

 

 

「くくく、まぁそう言うなよ。俺とお前の仲だろ?」

 

 

「仲良くした覚えはありませんね。殺しあったことはありますが」

 

 

───あの日から、ギィは度々私の元に訪れるようになった。あのような危機迫る戦いは、もうしたくないので、あまり来ないでほしいのだが、ギィは頻繁に訪れるものだから、困っているのだ。

 

 

……というか、最初に来られた時の衝撃で図書館が崩壊しかかったので、思わず『殺す』と短く言い放って第二回戦となり殺しあった。多分、あの時が一番怒っていたと思う。

 

 

幸い、思ったよりも被害は少なかったので、今回は許した。だが、ギィが終始面白そうに笑っていたのは非常に気に入らなかった。

 

 

今回もいつも通り一人で来たのかと思えば、今度はメイドの二人を連れてきていた。それも、ギィと同じ原初の悪魔───『緑』と『青』の二柱。

 

 

レインとミザリーというらしい。なんでもギィが名付けたのだとか。召喚された時に、気分が良かったから、と言っていた。そんな簡単に、しかも元は同格だった悪魔に"名付け"はそうそう出来ないのだが……

 

 

あまり気にしないことにした。興味もさほどなかったし、見た感じではギィほど強くもなかった。

 

 

「───それで、どうやら派手に暴れたようですね?北が氷で覆われたと聞きましたが」

 

 

「くく、やっぱり知ってたか」

 

 

少し前にギィは"竜種"と争ったらしく、ギィが根城としている場所が氷で覆われ、悪魔のような精神生命体か、高位の魔物でなければすぐに死ぬような魔境と化しているらしい。

 

 

なぜ、この世界で最強の存在である"竜種"と戦ったのかは不明だが、それで生き残っているギィは、やはり規格外なのだろう。

 

 

───もしくは、相手の"竜種"がまだ未熟なだけなのか……いや、そこは興味がない。どうでもいいことだ。

 

 

「知らないほうがおかしいですよ。なにせ、相手は"竜種"。星王竜ほどではないにしろ、他の"竜種"も強大な存在なんですから」

 

 

「まぁ、ヴェルダナーヴァと比べることは間違ってるがな」

 

 

「それもそうですね───なら、相手は白氷竜ですか」

 

 

「ああ、中々楽しめたぜ?」

 

 

「…そう言えるのは、世界でもあなただけでしょうね」

 

 

白氷竜───その名の通り、白い鱗を持つ氷の"竜種"だ。星王竜の次に生まれた二番目の"竜種"でもある。"竜種"の特徴である圧倒的なエネルギー量は、どのような存在も霞んで見えるほど。

 

 

そんな存在と戦い、それで楽しめた、と言えるのはおかしいのだが、そこはやはりギィだから、だろうか。

 

 

ギィでなければ、そんな言葉は出ないだろう。流石戦闘狂、とでも言えばいいのか……いや、そんなことよりも気になることがあった。

 

 

「一つ聞きますが、なぜ白氷竜と戦ったのですか?」

 

 

「あ?あー…あいつ、どうやら俺を試したらしいぜ」

 

 

「試した?」

 

 

「『兄は認めても私は認めない』だとよ。まぁそれを口実にして俺がどれくらい強いのか、試したんだろうな」

 

 

───今、なにやら聞き捨てならない言葉が聞こえた。

 

 

「………まさか、星王竜とも戦ったんですか?」

 

 

星王竜は正真正銘、世界最強だ。あらゆる存在も、星王竜に勝つことは不可能だ。例え、それが同じ"竜種"だとしても。

 

 

───そんな存在に、戦いを挑んだのか?

 

 

いや、もしかしたら、戦ったわけではないのかもしれない。そういう思いも乗せて、ギィに聞いた。

 

 

「ああ。強かったぜ。負けちまったけどな」

 

 

「──はぁ」

 

 

───ある意味、予想通りだった。思わずため息を吐いてしまうくらいには、わかりきったことだった。いや、聞くだけ無駄だったのだ。

 

 

恐らく、ギィが究極能力(アルティメットスキル)に覚醒したのは、星王竜と戦ったからだろう。ギィでさえも勝てない絶対強者だ。その戦いで得たものは大きかったのだろう。

 

 

そう考えれば、星王竜と戦い成長したギィに、白氷竜では力不足ではなかったのだろうか───だから『面白かった』で済ませられるのだろう。

 

 

……まぁ、そうでなかったとしても、『面白かった』で済ませてしまいそうなのがギィなのだが。

 

 

「負けて当然ですよ。何を思って星王竜に挑んだんですか?」

 

 

「強そうだったからな。戦ってみたくなった。想像以上だったぜ?」

 

 

「『強そうだったから』とか、そういう風に図ろうとすること自体が間違ってるんですよ」

 

 

そう、本当に。意思を持つ生命が図れることではない。なにせ、星王竜はこの世を造り出した創造主なのだから。創造は、この世界に存在する生命体では手に余るものだ。

 

 

だから、星王竜は最強なのだ。全てを知り、あらゆる力を行使し、そして造り出すことをできるが故に。

 

 

…やはり、私では図れない。星王竜ではなく、ギィの在り方を。

 

 

────それが、どうしようもなくイラついた。理由が──意味が───納得が───出来ない。この感情が……わからない。

 

 

ギィと会話を続けていく。他愛ないことを話し、語る。肉体の口は、自然と動き、喋っている。だが、その心は自らの内にある、この意味のわからない感情を『智謀之王(ロキ)』を使って思考し、理解しようとした。

 

 

────それは、ギィが帰っても続けられた。普段は、ギィが帰ったら本を読んでいるのに、今はそんなことをしている余裕がなかった。

 

 

…わからないことだらけだった。この、理解できない感情が、また増えている。これは……一体なんなのか?

 

 

────私の思考は、ギィがもう一度来るまで、そのことだけを考え続けた────

 

 

▼▼▼▼

 

 

────そして、

 

 

『確認しました。究極能力(アルティメットスキル)嫉妬之王(レヴィアタン)』を獲得……成功しました』

 

 

名もなき天使の心は、確かな変化を成し────人知れず覚醒する。本人にも気づかぬ内に────

 

 

 




人知れず、本人にもわからずに覚醒した嫉妬。
さて───どうなるのか?

なんか急展開になった気が……すみません。


因みにもしもリムルのスキルをfate風にしたらどうなるのか考えてみました。


『カリスマ:A+』

『神智核・シエル:EX』

『能力贈与:A』

『大魔王:A』

『虚無崩壊:EX』

こんな感じになりました。なにか間違ってたり足りなかったりするかもしれません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。