1.理不尽の極みIII(ラブライブ!)
I.
――西木野家――
穂乃果「みんな揃ったところでいよいよ始めるよ!」
穂乃果「夏合宿特別企画、μ’s対抗ゲーム大会~!」
凛「いえーい!」パフパフ
真姫「はぁ、なんでこんなことOKしちゃったわけ?」
花陽「あはは……それは――」チラッ
絵里「ハラショー……パジャマパーティ……!」キラキラ
真姫「…………はぁ」
穂乃果「司会進行役はお馴染みこの方、東條希ちゃん!」
希「みんな思う存分楽しんでなー」
にこ「とは言っても何するの?9人でできるボードゲームって言ったら人生ゲームとか?」
希「ううん、今回は簡単なミニゲームやボードゲームをたくさん用意しておいたから、二つに分かれて2対2のペア対抗戦で競ってもらうよ」
希「ミニゲームで勝利したペアに1ポイント、最後に合計点数の高かったペアが優勝やで」
希「それじゃあAチームににこっちとえりち、真姫ちゃんと花陽ちゃん」
花陽「真姫ちゃん、がんばろうね」
真姫「ふふん、この真姫ちゃんがいれば楽勝よ」
にこ「絵里、足引っ張らないでよ」
絵里「わ、わかったわ」キリッ
希「Bチームに穂乃果ちゃんと凛ちゃん、海未ちゃんとことりちゃん」
穂乃果「よーし、負けないよー!」
凛「ゲームなら凛たちに分があるにゃ!」
海未「勝負もいいですが、みんなで仲良く楽しんでやりましょう」
穂乃果「もちろん!」
ことり「海未ちゃん頑張ろうね」
ことうみ「」
希「最初のゲームはこれ!」
希「タライ寸止めチキンレース!」
希「この椅子に座って頭上のタライと繋がっている紐をしっかりと握ってな。それで目隠しをして、落ちてくるタライをより頭に近いところで止めた方が勝ち、まさにチキンレースやね」
希「頭に当たってしまうとアウト、チームのどちらが1位ならそのチームが1ポイント獲得。それではスタートやで」
凛「最初からかなりハードにゃ」
穂乃果「よーし、まずは穂乃果から行くね」
穂乃果「ふっ…………えい!」
ガラガラ ピタッ
ことり「海未ちゃんはい、メジャー」
海未「ふむ……頭上より70センチですね」
凛「穂乃果ちゃんナイスだよ」
穂乃果「もう少しギリギリで止めれば良かったかな」
凛「大丈夫、後は凛に任せるにゃ」
ことり「次はことりだね」
海未「ことり、頑張ってください」
ことり「いきます…………えい!」
ガラガラ ポトン
海未「15センチですね」
ことり「やったぁ!」
穂乃果「ちょっとことりちゃん!」
凛「頭の上に枕を置いたらダメだよ!」
穂乃果「そんなの絶対アウトにならないじゃん!」
海未「しかし、ことりはタライに触れていませんからね」
ことり「ごめんね、無意識の内につい」
凛「む、無意識?」
穂乃果「とにかくもう一回やり直そうよ」
海未「そうしたいのは山々ですが、テンポが悪くなってしまうので」
ことり「とりあえず次に行こうよ」
凛「で、でも……反則だから――」
海未「はっ?」
凛「!?」ビクッ
海未「凛、あなた……ちゃんとルールを聞いていたんですか?」
海未「枕を使ってはいけないとは言っていなかったでしょう!」
海未「自分がルールを間違っておいて、ことりにそういう言い方はやめなさい!」
凛「……ごめんなさい」
海未「ことりに謝りなさい」
凛「ことりちゃん、ごめんね……?」
ことり「ううん、気にしないで♪」ニコッ
穂乃果「……………………」
海未「それでは次、凛の番ですね」ニコッ
ほのりん「……………………」
穂乃果「凛ちゃん頼んだよ」
凛「よーし、いくにゃ!」
凛「…………とう!」
ガラガラ ピタン
穂乃果「おおっ!」
ことり「・8・」バシッ
ガラガラ ガーン!
凛「いたっ!」
海未「アウトですね」
穂乃果「ええっ!今ちゃんと止めてたよ!?」
海未「しかし現に凛が当たっていますから」
凛「誰かに手をはたかれたにゃ……」グスッ
穂乃果「さっきことりちゃんが凛ちゃんの手を――」
凛「えっ?」
ドカンッ!
穂乃果「ひっ!?」ビクッ
海未「これはすいません、タライが飛んでいってしまいました」
ことり「穂乃果ちゃん、何か言った?」ニコッ
穂乃果「……なんでもないです…………」ガクガク
凛「……こ、ことりちゃん、それほんと――」
ダン!
凛「!」ビクッ
海未「すいません、さっき蚊がいたような気がしたのですが」
ことり「凛ちゃん、なあに?」ニコッ
凛「……ごめんなさい、何でもないです」ブルブル
ことり「そっか、じゃあ次は海未ちゃんの番だね」
ほのりん「…………………………」
海未「ふむ、2メートルといったところでしょうか」
穂乃果「海未ちゃんこういうの得意そうだもんね」
凛「油断できないにゃ」
海未「それでは行きます」
ことり「海未ちゃん頑張って」
スルスル
穂乃果「えっ…………」
ことり「まだまだいけるよ」
スルスル
凛「海未ちゃん…………?」
ことり「もうちょっともうちょっと」
スルスル
ことり「あともう少し!」
スルスル
ことり「もうひとこえ!」
スルスル
ことり「海未ちゃん、すごいよ!」
海未「……よし、ここ!」
ピタッ
ことり「えっとね……8センチだよ」
海未「ふむ、かなりいきましたね」
ほのりん「…………………………」
穂乃果「ど、どういうこと……海未ちゃんどうなってたの?」
凛「ゆっくり降ろしたらダメだよ……?」
海未「そうなのですか?」
凛「それにことりちゃんが指示をだしてたにゃ……」
ことり「ことりは応援してただけだよ」
海未「凛、ことりにそういう言い方はやめなさい」
海未「仲間なんですから声援を送り合うのは当然です」
ことり「ということは、ことりたちのチームが1ポイント獲得だね」
海未「序盤からいい調子です」
ほのりん「………………………………」
希「次のミニゲームはこれ、金魚すくい!」
希「ペアでたくさん金魚をすくった方が勝ち、網は一度破れたら終了やで」
穂乃果「今度はなかなかシビアだね」
凛「凛、金魚すくいは得意だよ。縁日でいつもやってるにゃ」
ことうみ「」
希「それではよーい、スタート」
穂乃果「ほっ……おっとっと」
凛「まずは手堅く1匹にゃ」
穂乃果「凛ちゃんすごいねぇ。……んっ?」
海未「」ビリッ
ことり「」スッ
海未「」ビリッ
ことり「」スッ
海未「よし、1匹目です」ヒョイ
海未「」ビリッ
ことり「」スッ
海未「」ビリッ
凛「よし、5匹目にゃ……んっ?」
ことり「」スッ オワン
海未「」ガバッ
希「終了~!」
海未「よし、やりました」
ことり「海未ちゃんすご~い!大量だね!」
ほのりん「…………………………」
凛「い、いま、お椀ごとすくって――」
海未「」ギロッ
凛「っ!」ビクッ
凛「…………………………」
穂乃果「それにさっきことりちゃんが、何回も網変えて――」
ことり「」ギロッ
穂乃果「ひっ!」ビクッ
ことり「はぁ~穂乃果ちゃんにそんなこと言われるなんてショックだなぁ」
ことり「やっぱりあの時留学してた方が良かったかも~」
穂乃果「……ごめんなさい」グスッ
海未「私たちは合計10匹ですので1ポイント獲得ですね」
ことり「やったね」
ほのりん「………………」グスッ
希「最後のゲームはこれ!魚釣りゲーム!」
fgm01
希「マグネットの魚を磁石のついた釣竿で釣るゲームやね。制限時間30秒以内にたくさん釣れた方に3ポイント贈呈です」
穂乃果「よーし、一発逆転チャンスだね!」
凛「これで勝てば優勝にゃ!」
ことうみ「」
穂乃果「まずは穂乃果たちからだね」
希「準備はいい?」
凛「オッケーにゃ!」
希「それではよーい、スタート!」
穂乃果「…………よし、1匹目」
凛「これで2匹にゃ」
希「残り時間、あと10秒やで」
穂乃果「凛ちゃんファイトだよ!」
凛「これを釣れば6匹目にゃ!」
ことり「・8・」チュン!
凛「げふっ!」ボフッ
希「終了~!」
希「記録は5匹、なかなかやね」
穂乃果「ああ、おしかったぁ~」
凛「……ほんとは、6匹釣れたんだけど……ことりちゃんが枕を――」
海未「ことりがそんなことをするはずないでしょう」
凛「……………………」
希「次は海未ちゃんたちやね」
希「それではよーい、スタート!」
海未「」ガチャガチャ
ことり「」ガチャガチャ
穂乃果「案外難しいよ!」
凛「これは優勝もらったにゃ!」
希「残り10秒やで」
穂乃果「やったぁ!」
海未「」ガッ ウラガエシ
海未「」ドサッ
ことり「」ヒトツ モドシ
凛「えっ………………」
海未「ことり、もう少しです!」
ことり「あと1匹でパーフェクトだよ!」
希「終了~!」
海未「くっ、無念です」
希「おおっ、11匹やね」
穂乃果「ええっ!?」
凛「……………………」
海未「ラストスパートをかけて頑張ったのですが」
ことり「あと少しだったのにね」
凛「……さ、さっき海未ちゃんが、ひっくり返して……」
穂乃果「えっ」
海未「はっ?」
凛「っ!」ビクッ
凛「……………………」ビクビク
穂乃果「う、海未ちゃん……その」
海未「はぁ、悲しいですね」
海未「まさか後輩が先輩にこんな言いがかりを付けるなんて」
凛「……ごめんなさい……凛の勘違いです……」グスッ
穂乃果「凛ちゃん…………」
ことり「そっか、ならこの話しはこれでおしまいにしよう。はいチュンチュン♪」
海未「っ…………」(笑)
ほのりん「………………」グスッ
希「さて、おまちかねの結果発表やで」
希「まずAチーム、優勝は――」
希「まきぱなチームです!」
花陽「やったね真姫ちゃん!」
真姫「ふふん、当然の結果ね」
にこ「PKEは戦力外だったわ……」ガクッ
絵里「ハラショー……ボロ負けね」
希「Bチーム、優勝は――」
希「ことうみチームです!」
海未「やりました!」
ことり「すごく楽しかったね!」
ほのりん「…………………………」
穂乃果「明日の夜は、みんなでトランプでもしよう……」
凛「うん……μ’sみんなで遊びたいにゃ」
希「それもそうやね」
ことうみ「」
II.
――西木野家――
海未「これがジェンガですか」
穂乃果「えへへ、昨日部屋から見つかったんだ」
凛「凛、これ前から一度やってみたかったにゃ」
花陽「はうぅ……なんだか難しそうだね」
ことり「みんな初心者だし、大丈夫だよ」
真姫「それで、なんで私の家なわけ?」
穂乃果「だって、罰ゲームの実行とか広い部屋じゃないとできないもん」
海未「罰ゲーム?」
穂乃果「うん、いくつかのジェンガには罰ゲームが書かれてるんだよ」
穂乃果「そのジェンガを取って崩してしまった人はそのジェンガブロックに書かれてある罰を実行しないといけないんだって」
凛「おお~おもしろそうにゃ!」
海未「やれやれ、またくだらないものを……」ハァ
ことり「でも、緊張感があって楽しいかもね」
花陽「みんながいいなら、怖いけど私も……」
真姫「ええ~私は嫌よ、パス」
凛「ああっ、真姫ちゃん凛に負けるのが怖いんだ~?」ニシシ
真姫「なっ、違うわよ!いいわ、やってやろうじゃない!」
全(ちょろい…………)
穂乃果「それじゃあせっかくだし、チーム戦にしよっか」
穂乃果「凛ちゃん!」
凛「よーし、ほのりんタッグでいくにゃ!」
ほのりん「いえーい!」パチッ
海未「それでは私はことりと」
ことり「海未ちゃんと一緒なら心強いな」
花陽「真姫ちゃん、足引っ張ったらごめんね?」
真姫「大丈夫、この真姫ちゃんに任せなさい!」
穂乃果「勝敗は、崩した回数の一番少ないチームが優勝だよ」
穂乃果「それでは第一回μ’sジェンガ大会、開催~!」パフパフ
ことうみ「」
海未「それでは穂乃果→ことり→花陽→凛→わたし→真姫の順番で行きましょう」
穂乃果「よし、トップバッター行くよ」
凛「穂乃果ちゃん頑張るにゃ!」
穂乃果「うーんと……これだ」
スッ
穂乃果「セーフだよ」
ことり「次はことりだね」
スッ
ことり「成功だよ」
花陽「ええっと……これ」
スッ
花陽「よかったぁ……」
凛「次は凛だね」
凛「ええっと――」
ことり「」ドンッ
凛「うにゃぁ!?」
ガラガラガラ
ことり「凛ちゃんアウトー!」
真姫「まったく、ドジね」
凛「今ことりちゃんに背中押されたにゃ!」
海未「なにを言っているんですか、ことりがそんなことするはずないでしょう」
ことり「うん、ことりはしてないよ」
穂乃果「で、でも、穂乃果も見たよ。ことりちゃんが凛ちゃんの背中を押すとこ――」
海未「いい加減にしなさいっ!!!!」ダンッ!
ほのりん「ひっ!」ビクッ
海未「人が甘い言葉をかけていれば、チーム揃ってなんですかあなた達は!」
海未「体育会系の分際で、ことりに変ないいかがりはやめなさいっ!」
穂乃果「……ごめんなさい…………」シュン
凛「………………」グスッ
ことり「真姫ちゃんかよちゃん、どうしたの?」ニコッ
花陽「う、ううん…………」ビクビク
真姫「なんでもないわ…………」ガクガク
海未「それでは、次は私からですね」ニコッ
ほのまきりんぱな「…………………………」
海未「また最初からスタートですね」
海未「ふむ、ここはあえて一番下を頂きましょう」
スッ
真姫「次はわたしね」
真姫「…………このへんかしら」
ことり「」グイッ
ガラガラガラ
海未「真姫、アウトですね」
真姫「ヴェェ!?私まだ取ってもいなかったわよ!?」
花陽「あれ、よく見たらこれ――」
凛「ジェンガに透明ミシン糸が巻いてあるにゃ!」
ことり「チュン!」・8・マクラナゲ
凛「げふっ」ボフッ
海未「」スッ カイシュウ
ほのぱな「あっ…………」
ことり「そんなのどこにもないよ?」
穂乃果「いま凛ちゃんが倒れてる隙に、海未ちゃんが隠してたよ!」
花陽「わ、わたしも見た」
真姫「えっ」
海未「それはあなた達が幻覚でも見ていたんでしょうが!」
ほのぱな「ひっ!」ビクッ
海未「ゆるふわな曲ばかり歌っているからそんな現象が起こるんです!」
海未「ご飯やパンばかり食べて、反省しなさい!」
ほのぱな「………………」グスッ
真姫「…………で、でも――」
ドカン!
真姫「っ!?」ビクッ
ことり「ごめんね真姫ちゃん、ジェンガが飛んでいっちゃった」
ことり「大丈夫?」ニコッ
真姫「……うん…………」ビクビク
海未「さて、次に行きましょうか」
ほのまきりんぱな「」ビクビク
穂乃果「うーんと……これだ!」
スッ ガラガラガラ
ほのりん「あっ!」
真姫「罰ゲームね」
花陽「真ん中を取れば良かったのに、穂乃果ちゃんチャレンジャーだね」
穂乃果「うぅ、凛ちゃんごめんね?」
凛「全然気にしなくていいにゃ」
海未「早く罰ゲームを読み上げなさい!」
ほのまきりんぱな「!」ビクッ
穂乃果「あっ、ごめん……えっと、氷水を頭からかぶる……」
ことり「もっとテンポよくいこうよ、ねっ?」
穂乃果「うん…………」
海未「さっそく罰ゲームの用意をしましょう」
ほのりん「……………………」
ことり「………………えいっ」
スッ ガラガラガラ
ことうみ「」
穂乃果「ことりちゃんアウトー!」
凛「しかも罰ゲーム付きにゃ」
花陽「ええっと……あっ、さっきと同じ氷水だよ」
真姫「さっそく冷蔵庫から持って来るわ」
ことうみ「……………………」
穂乃果「海未ちゃんことりちゃん、こっちだよ」
凛「早く早く」
海未「……いえ、もういいでしょう」
ほのりん「えっ?」
海未「氷水を頭からかぶるということは髪型が乱れてしまうということです」
海未「ことりの髪型がしおれてしまっては一大事です」
海未「とさかの命に関わります」
花陽「と、とさかの命……?」
真姫「でも、お風呂入ったらいつもしおれるでしょ?」
ことり「」ゴニョゴニョ
海未「」フムフム
海未「それとこれとは別のようです」
海未「例えるなら部屋で一人の時についやってしまった恥ずかしいことをみんなに見られてしまうような感覚です」
ことり「………………っ」(笑)
ほのまきりんぱな「……………………」
穂乃果「どうしよう……」
凛「じゃあ、海未ちゃんだけやってもらうとか」
真姫「そうね、そうしましょうか」
海未「ふむ、確かにそうしたいのは山々なのですが」
海未「ここで私が罰を受けてしまうとことりが卑怯者のようになってしまいそうなので」
海未「そうなっては私としても悲しいですし、ことりにも迷惑がかかります」
花陽「…………………………」
海未「ということで、次に行きましょう」
ことり「ごめんねみんな、次は頑張るから♪」
ほのまきりんぱな「……………………」
花陽「………………」ドキドキ
スッ ガラガラガラ
花陽「ぴゃあ!」
凛「かよちんアウトだにゃ」
花陽「真姫ちゃんごめんね?」
真姫「気にしなくていいわよ、罰ゲームを読みなさい」
花陽「えっと……わさびの一気飲み……」
真姫「イミワカンナイ!」
ことり「さっそくとりかかりましょう」
海未「はい、真姫ちゃん家の本物のわさび」
花陽「ダレカタスケテ~!」
ことうみ「」
海未「…………ここですね」
スッ ガラガラガラ
ことうみ「」
穂乃果「海未ちゃんアウトー!」
花陽「罰ゲームは?」
凛「えっとね……ビニール製のバットでお尻たたきにゃ!」
真姫「バットは買ってあるわ、さっそくやりましょう」
ことうみ「……………………」
穂乃果「海未ちゃんこっちこっち」
凛「ことりちゃんこっちだにゃ」
ことり「」ゴニョゴニョ
海未「」フムフム
花陽「ことりちゃん、海未ちゃん?」
海未「待ってください」
海未「ことりが嫌だと言っています」
真姫「嫌って……だから罰ゲームよ?」
ことり「」ゴニョゴニョ
海未「」フムフム
ほのりん「…………………………」
海未「他の罰なら甘んじて受けるのですが」
海未「お尻叩きは少し違うようなんです、キャラクターのイメージと」
ほのまきりんぱな「……………………」
海未「というわけで、次行きましょう」
まきぱな「……………………」
ことり「えい」
スッ ガラガラガラ
ことうみ「」
花陽「ことりちゃん、またアウトだね」
真姫「しかも罰ゲームよ」
穂乃果「えっと、粉フリスクの一気飲みだね」
凛「もう用意できてるよ、はい」
ことり「いたたたた…………」
海未「ことり、大丈夫ですか!?」
ことり「急にお腹が痛くなって……」
海未「大変です、すぐに病院にいきましょう」
ほのりん「えっ………………」
海未「今日はここに来る前から少し調子が悪かったんです」
海未「心なしかとさかも小さいですし」
ことり「くっ………………」(笑)
海未「とりあえず私はことりを病院に連れて行きます」
海未「ジェンガはまた今度にしましょう、それでは」
ことり「みんなごめんね、また明日」
トコトコ バタン
ほのまきりんぱな「……………………」
穂乃果「…………夜、みんなで何か食べにいこっか……」
凛「うん……近くにラーメンがおいしい定食屋さんがあるにゃ……」
花陽「白いご飯、食べたいな……」
真姫「今度は、μ’sみんなでやりましょうね……」
III.
μ’sではこれまで様々な出来事があり、数々のイベントが行われてきた。
しかし!
海未とことり、穂乃果と凛が揃うと……ことうみが理不尽な行動を取ってしまう!
―――――――――――
凛「今度は海未ちゃんたちが罰ゲームにゃ!」
ことうみ「」
穂乃果「海未ちゃんこっちこっち」グイグイッ
凛「ことりちゃんこっちだよ」グイグイッ
海未「手を離しなさいっ!!」
ほのりん「」ビクッ
ことり「ギューってやられたらイッーってなっちゃうよ」
海未「あなたたちは最低ですっ!」
ほのりん「……………………」
―――――――――――――――――
凛「ええっ!かよちんが勝ってたよ?」
真姫「どう見たって花陽の勝利よ、いいがかりだわ」
海未「いい加減にしなさいっ!」ドカン!
まきりんぱな「ひっ!」ビクッ
海未「……はぁ、ややこしい話しはやめましょう」
海未「あなたたちは何年生ですか?」
まきりんぱな「……1年生です」
ことり「まぁそういうことだよ♪」
穂乃果「……………………」
ほのまきりんぱな「……………………」
IV.
――西木野家 別荘――
穂乃果「ええ~っ!遊ぼうよぉ!」
海未「そんな時間はありません。さぁ、就寝の準備をしますよ」
穂乃果「まだ9時前だよ!?そんなの眠れないよ~!」
凛「凛もまだまだ遊び足りないにゃ~!」
ワーワー ギャアギャア
ことり「あはは……ねぇ海未ちゃん?せっかくだし10時までみんなで遊ばない?」
にこ「そうね、高校生にもなって9時就寝はさすがにきついでしょ」
海未「ことり、にこまで…………はぁ、分かりましたよ」
ほのりん「やったーっ!!」
真姫「もう、しょうがないわねぇ」
花陽(真姫ちゃん嬉しそう)
希「じゃあみんなでトランプでもする?」
絵里「そうねぇ……百人一首とかどうかしら?」
海未「いいですね、賛成です」
ことり「懐かしい~中学生の頃よくやったよね」
真姫「私もやるならそれがいいわ」
花陽「私もいいけど……でも――」チラッ
穂乃果「百人一首なんて覚えてないよ~!」
凛「凛も蝉丸しか知らないにゃ」
にこ「確実に不利なのが二名いるわね」
希「うーん、なら坊主めくりにする?」
ほのりん「坊主めくり?」
絵里「確かにあれならルールも簡単だし、凛や穂乃果にも分かりやすいかもね」
海未「坊主めくり、ですか」
真姫「しょうがないから私もそれでいいわ」
ことり「坊主めくりも楽しいもんね」
にこ「じゃあ二手に分かれて対戦しましょうか」
希「にこっちとえりちは強そうやし、ウチと花陽ちゃんと真姫ちゃんの2対3チームにさせてもらっていいかな?」
絵里「ちょうどいいハンデね」
海未「では、こちらのチームは私と穂乃果が――」
穂乃果「いいや!あえて穂乃果はパートナーに凛ちゃんを指名するよ!」
凛「任されたにゃ!ビギナーズラックの強さを二人に見せてあげるよ!」
海未「本気ですか……」
ことり「海未ちゃん、せっかくやる気になってるんだし、私と海未ちゃんで組んであげよう?」
海未「そうですね……わかりました。ではことうみチーム対ほのりんチームです」
穂乃果「よーし、凛ちゃん」
凛「目指すは優勝にゃ!」
ことうみ「」
希「それではルールを説明するで」
希「百人一首は色んなローカルルールがあるけど、今回はμ’s内ルールでいくよ」
希「男性を取った人はその札を手札に加える」
希「女性を取った人はもう一枚めくることができる」
希「坊主をめくった人は手持ちの手札を捨てなければならない」
希「ただし、蝉丸を引いた場合、もしくは女性を二回連続で引いた場合、その人は捨て札置き場の札を全てもらうことができるよ」
希「100枚目が終わるまでに手札の合計枚数が多いチームが優勝やで、わかった?」
穂乃果「うん、だいたい読み込めたよ」
凛「意外と簡単にゃ」
ことうみ「」
希「それではいきます、よーい……スタート!」
穂乃果「穂乃果からいくね……えい!」
――男性
穂乃果「よし!」
ことり「次はことりだね、えいっ」
――女性
ことり「もう一枚」
――男性
ことり「やった♪」
凛「次は凛だよ」
――坊主
凛「うぅ、初端から最悪にゃ」
海未「いえ、手札が溜まった時に引くより遥かにいいですよ」
海未「次は私ですね」
――――――――――――――――
ことり「いきまーす♪」
――女性
ことり「もう一枚だね」
――坊主
ことり「」・8・
穂乃果「あっ、ことりちゃんアウトだ」
凛「たくさん持ってたのにこれは痛いにゃ~」
ことうみ「……………………」
海未「いいえ、アウトではありません」
ほのりん「えっ?」
ことり「」カキカキ
穂乃果「でも坊主だよ?」
ことり「そんなことないよ、ほら」
yjimage54KLEOOA
ほのりん「……………………」
海未「ふむ、立派な髪が生えてますね」
ほのりん「……………………」
穂乃果「……これ…………」
凛「どう見てもマジックで塗って――――」
海未「はっ?」
凛「!」ビクッ
海未「凛、あなた……ことりが不正をしてるとでもいいたいのですか?」
凛「……………………」ウツムキ
穂乃果「……で、でもこれ、マジックで――」
ドカン!
穂乃果「ひっ!」ビクッ
ことり「ごめんね穂乃果ちゃん、金づちが飛んでいっちゃった」
ことり「何か言った?」ニコッ
穂乃果「……ううん……何でもないです…………」ガクガク
海未「ことりがそんなことするはずないでしょう、変な言いがかりはやめなさい」
凛「……でも……さっきことりちゃんがマジックで――」
海未「いい加減にしなさいっ!」ドカン!
凛「ひゃう!」ビクッ
海未「さっきから人が甘い言葉をかけていれば、なんですかあなたは!」
海未「立派なおかっぱ頭でしょうが!自分の無知を棚に上げてことりにそう言うことを言うのはやめなさい!」
凛「……ごめんなさい」シュン
ことり「それじゃあこの札は獲得だね♪」
海未「次は凛ですよ、楽しく行きましょう」ニコッ
ほのりん「……………………」グスッ
穂乃果「えいっ」
――女性
穂乃果「もう一枚!」
――女性
穂乃果「やったぁ!」
海未「」ドタッ バラバラ
凛「あっ!」
ことり「海未ちゃん大丈夫?」
海未「すいません、足がつってしまって……」
穂乃果「ばらばらになっちゃった…………」
凛「でも確か女性2連続は捨て札獲得だよね、やったにゃ!」
ことり「仕方ないからもう一度引きなおそっか」
海未「そうですね」
ほのりん「えっ………………」
ことり「さっき穂乃果ちゃんが何を引いたのか誰も覚えてないもん」
凛「凛見てたよ、穂乃果ちゃんは女性を引いてたにゃ」
海未「しかし凛は穂乃果の味方ですからね」
海未「穂乃果と内通していることも充分考えられますから」
穂乃果「そんな……疑うなんてひどいよ!」
ことり「」ギロッ
穂乃果「っ!?」ビクッ
ことり「あっ、そういえば穂乃果ちゃん、ライブ前日に雨の中マラソンしたよね」
海未「あの時穂乃果の言葉を少しでも疑っていればあんなことには……悔やんでも悔やみきれません」
穂乃果「……ごめんなさい…………」ジワッ
凛「ほ、穂乃果ちゃん」アセアセ
ことり「だからもう一回やり直そう、ねっ?」
穂乃果「……うん」
海未「わかってくれればいいのです」ニコッ
ことり「あの時のこと気にしなくていいよ、ことりたち全然気にしてないから♪」
凛「………………」ビクビク
穂乃果「あと残り5枚だね」
ことり「このままいけば私たちの勝ちだね」
凛「ここで逆転してみせるにゃ」
凛「えいっ」
――蝉丸
Koreyakono
ことり「チュン!」・8・マクラナゲ
凛「げふっ」ボフッ
海未「」カードソウサ
穂乃果「あっ…………」
ことり「坊主だよ、凛ちゃんアウトだね」
凛「えっ!蝉丸だったよ!?」
海未「恐らく気のせいでしょう、現に普通の坊主ですから」
穂乃果「……さっき、海未ちゃんがカードを入れ替え――」
凛「えっ?」
ドカン!
穂乃果「ひっ!」ビクッ
ことり「ごめんね、今穂乃果ちゃんの足元に虫がいたような気がして」
ことり「ところでなにか言った?」ニコニコ
穂乃果「なんでも……無いです…………」ブルブル
凛「……………………」
凛「う、海未ちゃん……それほんと……?」
海未「」ハァ
凛「」ビクッ
海未「悲しいですね、後輩が先輩のことをこんなに疑うなんて」
海未「凛だけは純粋のままでいてくれると思っていたのに、残念です」
凛「……ごめんなさい…………」グスッ
ことり「それじゃあ坊主だったよね?」
凛「……はい…………」
穂乃果「凛ちゃん…………」
海未「ではあと4枚ですね、気合を入れていきましょう」
ほのりん「……………………」グスッ
希「お待ちかねの結果発表やで」
希「まずはウチらのグループ、優勝は――」
希「にこえりチーム!」
絵里「ふふ、当然ね」
にこ(KKEなところ初めて見たわ……)
真姫「坊主めくりとはいえ百人一首で負けるなんて……それも3対2で……」ガクッ
花陽「運勝負なのに二人とも強すぎだよ」
希「やっぱり姉妹がおる方が有利なんかもね」
希「続いて穂乃果ちゃんグループ、優勝は――」
希「ことうみチームです!」
海未「圧勝でしたね」
ことり「蝉丸引けたのがラッキーだったよ♪」
希「うわ、すごい量。ほんとに圧勝やん……」
希「まぁ穂乃果ちゃんと凛ちゃんは初心者やったし、仕方ないかもね」
ほのりん「…………………………」
希「んっ、二人ともどうしたん?」
穂乃果「今度は、みんなでトランプでもしよう……」
凛「百人一首は、もう懲りごりにゃ……」
希「?」
ことうみ「」
V.
――休日 部室――
ガラッ
海未「失礼します――おや?」
穂乃果「あっ、海未ちゃんことりちゃん!」
凛「いいところに来てくれたにゃ」
ことり「まだ30分間前なのに二人とも早いね」
穂乃果「あはは、実は午前中に二人で遊んでたんだけど」
凛「あまりに暑かったからクーラーの付いてる部室に非難したの」
海未「なるほど、それで暇をもてあましていたわけですか」
ことり「ウォーミングアップにはまだ早いし、少しだけみんなで遊んでよっか」
凛「おお、さすがはことりちゃん」
穂乃果「よーし、みんなでトランプしよっ」
海未「ふむ、トランプですか……せっかくですし、ババ抜き以外で遊びませんか?」
穂乃果「大富豪とかどうかな?」
凛「大富豪だと何度もするから長くなっちゃうにゃ」
ことり「じゃあ七並べでもしない?」
海未「いいですね、それなら一度でちょうどいい時間になります」
穂乃果「七並べかぁ、四人いるし良いかも」
凛「凛、七並べは得意だよ」フンス
海未「それではババは無しでいきますか」
ことり「パスは三回まで、一番はやく手札が無くなった人が勝ちだね」
――――――――――――――――――――――――――――
海未「それでは始めましょう」
ことり「ダイヤの7を持ってたのは凛ちゃんだから、凛ちゃん、穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりの順だね」
穂乃果「負けないよー」
凛「まずは凛のターンにゃ」
ことうみ「」
凛「ハートの6」
穂乃果「うーん……スペードの6」
海未「スペードの8」
ことり「ハートの8」
――
――――
――――――
凛「パスにゃ♪」
穂乃果「ふふん、クローバーの11」
ことり「ううーん、このままだとまずいよぉ」
海未「…………」コトリノテフダ チラッ
海未「誰ですか、ずっとダイヤの6を止めてるのは」
海未「いい加減出さないと終わらないじゃないですか」
穂乃果「うーん、たぶん作戦じゃないかな」
凛「七並べの極意にゃ」エッヘン
海未「しかし、本来ゲームとはみんなで楽しむものですからね」
海未「こんな意地悪をされてはやられた方も見ていた方も気分を害してしまいます」
ことり「そうだよねぇ」
穂乃果「えっ……でも――」
凛「これ、七並べだから……」
海未「」イラッ
海未「っ……いい加減にしなさいっ!」ダン!
ほのりん「ひっ!」ビクッ
海未「なにが極意ですか、あなたたちは人の嫌がることをしてはいけないと両親から学ばなかったのですか!」
海未「自分の欲のために人を犠牲にするような見苦しい真似はやめなさい!」
『ほのりんの間違った考えに思わず声を荒げる海未』
穂乃果「…ごめんなさい……」シュン
凛「…………」ビクビク
海未「……凛」
凛「!」ビクッ
海未「まさかあなたは他人に、あまつさえ先輩にそんなことはしませんよね」ニコッ
ことり「凛ちゃんは優しくていい子だもんね、ことりは信じてるよ」ニコッ
凛「…………」グスッ
凛「ごめんね……ダイヤの6、出すの忘れてたにゃ……」ウルウル
穂乃果「凛ちゃん…………」
海未「気にしないでください、うっかりすることは誰にでもあります」
『凛のミスを許してあげる心の優しい海未』
ことり「これでダイヤの5が出せるよ♪」
ほのりん「………………」シュン
ことうみ「」
凛「ハートの3が出ないとまずいかも……」
穂乃果「えっと、スペードの10」
ことり「ごめんね凛ちゃん、助けてあげたいけどことりは持ってないかな」
海未「……………………」
テフダ ハート 3
海未「」
ことり「…………」ウミノテフダ チラッ
ことり「………………」
ことり「うっ…………」ドタッ
穂乃果「ことりちゃん!?」ガタッ
凛「大丈夫!?しっかりして!」
ことり「なんだかいきなり身体の力が抜けて……」
海未「」コソコソ
凛「日頃の疲れが出たのかな」
穂乃果「ことりちゃんすぐに無理するから……」
海未「」コソコソ
凛「!……海未ちゃん…………?」
海未「ことり、大丈夫ですか!」
ことり「……あれ、なんだか急に楽になってきたかも」
穂乃果「えっ、ほんと!?」
ことり「みんなありがとう、もう大丈夫だよ」
凛「……………………」
海未「そうですか、では再開するとしましょう」
穂乃果「ことりちゃん、ほんとに大丈夫?」
ことり「うん、一時的なものだったみたい」
海未「ところでさっきからハートの3を止めてるのは誰ですか」
海未「このままでは凛が可哀想です」
海未「ダイヤの9」
凛「……パス」
ことり「ことりは持ってないかなぁ、穂乃果ちゃんは?」
穂乃果「穂乃果も持ってないよ――――あれ?」
穂乃果「…………これ」スッ
ハート 3
ことうみ「………………」
穂乃果「なんで……さっきまで無かったのに」
海未「……穂乃果、まさかあなたの仕業だったとは」
ことり「穂乃果ちゃんがこんな意地悪するなんて……」
『穂乃果がハートの3を隠し持っていたことにショックを隠し切れないことうみ』
穂乃果「ち、違うよ!さっき確認したときはハートの3なんて無かったもん!」
海未「しかし、現にあなたの手札にありましたよね」
ことり「今回は見落としていたとは考えにくいし……」
凛「……さっき、ことりちゃんが倒れたときに海未ちゃんが……」
穂乃果「えっ……」
海未「はっ?」
凛「!」ビクッ
海未「凛、それはいったいどういうことですか」
海未「あなたまさか、わたしが穂乃果に罪をなすりつけてると言いたいのではないでしょうね?」
凛「…………」ウツムキ
海未「なんとか言いなさい!」
海未「わたしは今あなたのために穂乃果に説教しているのですよ!」
海未「それをこともあろうか、わたしに因縁をつけるなんて……」
凛「…………」グスッ
海未「悲しいですね、まさか凛がこんな人間だったとは……」ハァ
『凛の心無い疑いに怒りを通り越してどこか悲しい海未』
ことり「海未ちゃん大丈夫、きっと凛ちゃんも心が動揺しただけだよ」
ことり「ねっ、凛ちゃん?」
凛「……ごめんなさい……凛の勘違いです……」ポロポロ
穂乃果「凛ちゃん……」
海未「わかってくれましたか、さすがは凛です」
ことり「穂乃果ちゃんは?」
穂乃果「……で、でも、言われてみれば、さっき海未ちゃんが――」
ことり「はぁ~」
穂乃果「!」ビクッ
ことり「悲しいなぁ、穂乃果ちゃんは人を疑うような人間になっちゃったんだ」
ことり「こんな穂乃果ちゃん見たくなかった……やっぱり留学してたほうが良かったかも」ハァ
穂乃果「……」グスッ
穂乃果「ごめんなさい……なんでもないです……」ウルウル
ことり「そっかぁ、ことりびっくりしちゃったよ」
ことり「穂乃果ちゃんがそんなこと言うはず無いもんね」ニコッ
海未「いつまでも純粋な穂乃果でいてくださいね」ニコッ
ほのりん「…………」グスッ
―――――――――――――――――――――――
穂乃果「ぱ、パス……」3回目
凛「凛もパスにゃ……」3回目
ことり「穂乃果ちゃんと凛ちゃん、あと一回パスしたら負けだね」
ことり「早くダイヤの10が来ればいいんだけど」
ことり「あっ、ことりもパスだよ」2回目
海未「ふむ、パスです」2回目
穂乃果「……負けちゃった」
凛「うぅ……ダイヤの10さえ来てくれたら出せたのに」
海未「穂乃果の札が11、凛の札が12だったんですか」
ことり「パスだよ」3回目
海未「ダイヤの10、これでおしまいです」
ほのりん「えっ……」
ことり「あっ、ことりもやっと出せるよ。ダイヤの13、これでおしまいだね」
海未「ということは、わたしは一番、ことりが二番ですね」
ことり「穂乃果ちゃんたちおしかったね」
ほのりん「……………………」
海未「んっ、どうしましたか?」
凛「……海未ちゃん、ダイヤの10持ってたのに……」
穂乃果「さっきパスして……」
海未「ああ、すいません、パスを残すのがもったいない気がして」
ことり「有給休暇は全部使わないともったいないもんね」
海未「くっ…………」(笑)
『パスの権利を余すことに気が引けてしまった海未』
穂乃果「………でも」
凛「さっき……意地悪はしちゃいけないって……」
ことり「二人とも、そういう言い方は良くないよ」
ことり「海未ちゃんはただパスの権利を余らすともったいないから使っただけだよ」
ことり「二人を蹴落とそうとか、そんな気持ちなんてあるはず無いよ」
海未「ええ、その通りです」
ほのりん「………………」グスッ
ガラッ
にこ「あら、あんたたち早いわね」
希「みんなでトランプしてたん?」
絵里「ハラショー……わたしも混ざりたかったわ」ガクッ
海未「時間的にもちょうど良かったですね」
ことり「今度はみんなで大富豪でもやろうね」
ワイワイ ガヤガヤ
ほのりん「……………………」
穂乃果「凛ちゃん……今度からは、ババ抜きにしよ……」
凛「うん……凛、七並べよりババ抜きのほうが得意にゃ……」
VI.
――西木野家 別荘――
穂乃果「ふぅ~食べた食べたぁ」
凛「年明けから満足にゃ」
花陽「にこちゃんってなんでも作れるんだね、憧れるなぁ」ポワーン
にこ「普通お正月といえばおせち料理じゃないの?なのにこんな揚げ物やサラダばかりって……」
希「μ’sらしくていいんやない?みんなの要望やし」クスッ
絵里「ハラショー……にこの作ったペリメニ、私のよりおいしかったわ」
真姫(デザートのリンゴがうさぎになってる……カワイイ)
穂乃果「さてと、ご飯も済んだし、そろそろみんなで遊ぼっ♪」
凛「お正月といえばカルタ、凛、この前希ちゃんと一緒に作ってきたんだ」
凛「その名も、μ’sカルタだよ」エッヘン
穂乃果「おおー楽しそうだね!」
絵里「ちょっと待った!」
μ’s「!」
絵里「わたしとにこと希は辞退させてもらうわ」ドヤァ
にこ「はぁ!なんでよ?」
絵里「ふふん」ドサドサッ
にこ「これ……ジェンガに将棋、チェスにオセロ……」
希「あっ、この前にこっちの家に三人で泊まった時に遊んだやつやん」
にこ「絵里が思い切りひとり負けしたやつね」
絵里「その通りよ。この1週間、わたしは寝る間も惜しんで修練に励んだわ」
絵里「ボロ負けしたあの日の屈辱を晴らすためにね」ドヤァ
にこ「」
絵里「さぁにこ、希!一対一で正々堂々と勝負よ!」ドヤドヤァ
にこ「……希、どうすればいい?」
希「うーん、えりちは一度言い出すと絶対に引かないし……」
希「ごめんね穂乃果ちゃん、ウチも不参加でいいかな?」
穂乃果「なら、希ちゃんはゲームの進行役をお願い」
凛「ゲームのルールとかを説明してほしいにゃ」
希「それくらいならできそうやん。なら、真姫ちゃんと花陽ちゃん、穂乃果ちゃんと凛ちゃん、海未ちゃんとことりちゃんがカルタチームやね」
穂乃果「あれ、そういえば海未ちゃんとことりちゃんは?」
凛「さっきから見てないよ」キョロキョロ
海未「すいません、遅くなってしまって」ガチャッ
ことり「お待たせ~」
穂乃果「海未ちゃんことりちゃん、どこ行ってたの?」
海未「すいません、いい天気ですので日向ぼっこでもしようかと」
真姫「日向ぼっこ?」
ことり「温かい太陽と空気が気持ちよかったよ」
花陽(今は冬でしかも夜中なのに……)
凛「あはは、二人とも天然だにゃ」
穂乃果「今からみんなでカルタするんだ、二人も一緒にやろっ」
海未「ええ、構いませんよ」
ことり「カルタなんて久しぶりだね」
穂乃果「よーし、μ’sカルタ大会開催だよ!」
凛「いえーい!」パチパチ
ことうみ「」
―――――――――――――――――――――――――
希「それではルールを説明します」
希「距離の関係などから取りにくいカルタがあるため、今回はチーム戦で競ってもらいます」
希「カルタの裏に☆マークがあった場合はチャンスカード。番号を宣言し、こちらの番号パネルにあったボーナスが加算されます」
希「ミニゲームの場合は、それをクリアすればボーナスポイント加算、以上です」
希「それでは最後にチームの紹介を」
希「穂乃果ちゃん、凛ちゃんチーム!」
穂乃果「いえーい!」
凛「優勝はもらったにゃ!」
希「花陽ちゃん、真姫ちゃんチーム!」
花陽「真姫ちゃん、頑張ろうね」
真姫「しょうがないわねぇ~」
希「ことりちゃん、海未ちゃんチーム!」
海未「勝ち負けよりもゲームですので、みんなで楽しみましょう」
ことり「カルタなんて久しぶりだなぁ」
希「それではいきます……」
希「ファイトだよ、μ’sのリーダー穂乃果ちゃん」
凛「……はい!」バン
ことうみ「」
穂乃果「凛ちゃんナイスだよ!」
凛「えへへ、カルタは得意にゃ」
真姫「まぁ、最初は譲ってあげるわ」
花陽「わたしたちも負けてられないね」
ことうみ「……………………」
海未「穂乃果と凛がチームなのですか、初耳ですね」
ことり「ことり、凛ちゃんは同じチームだとばかり思ってたよ」
ほのりんまきぱな「えっ?」
海未「なるほど、だからことりは手を出さなかったんですね」
ことり「うん、ほんとは分かってたんだけど凛ちゃんに譲ろうと思って」
ほのりんまきぱな「……………………」
穂乃果「……でも、最初にちゃんと希ちゃんがチーム紹介をして…」
凛「うん、穂乃果ちゃんと凛がチームだって……」
海未「ふむ、そういえばあなたは凛という名前でしたね」
凛「えっ………」
ことり「キラキラネームの苗字だからすっかり忘れてたよ」
凛「……………………」
真姫「そんなわけ……ことりも海未もずっと凛って呼んでたじゃない」
花陽「うん、初めて出会った頃から星空なんて一度も……」
海未「まぁいいでしょう、後輩ですし今回は譲ってあげますよ」
ことり「うん、凛ちゃんだししょうがないね」
凛「……ごめんなさい」シュン
穂乃果「凛ちゃん………」
真姫「気にすることないわ、凛が取ったんだもの」アセアセ
花陽「気を取り直して次行こう、ねっ?」アセアセ
ことうみ「」
――――――――――――――――――――――――
希「お米大好き、白米天使花陽ちゃん」
真姫「……はい!」
穂乃果「ああ~そっちだったかぁ」
凛「凛のほうからじゃ届かないにゃ」
花陽「真姫ちゃんすごいね」ニコッ
真姫「ふふん♪」
真姫(花陽のカルタだけは誰にも譲らないわ)
ことうみ「……………………」
海未「真姫、あなた少しフライングしませんでしたか?」
ことり「読み終わる前から取りに行ってたよね」
ほのりんまきぱな「えっ……」
海未「お米大好きの辺りからもう既にカルタに手を伸ばしてましたよ」
真姫「で、でも、カルタって確かそういうルールじゃなかったかしら」
花陽「うん、頭文字を言った時点から取っても良かったような気がするけど……」
海未「それはカルタのルールです、これは凛と希が作ったオリジナルカルタですから」
海未「国がそれぞれ法律が違うように、カルタもルールが違うと思いまして」
ことり「ことりも、読みおえた後にスタートだと思ってたよ」
ほのりん「……………………」
海未「真姫と花陽は後輩ですし、わがままが通ることは多々ありますが今後は気を付けてくださいね」
ことり「うんうん、年も変わって新年にもなったことだし」
まきぱな「……………………」ウツムキ
ことり「さて、気を取り直して次にいこっか」
――――――――――――――――――――――
希「いきます…………」
希「KKE、カシコイカワイイエリーチカ」
穂乃果「……はい!」バン
凛「やったぁ!」
花陽「ごめんね真姫ちゃん、せっかくのチャンスだったのに」
真姫「大丈夫よ、まだ同点だから」
ことうみ「……………………」
海未「穂乃果、あなたは取りに来るのが早すぎます」
穂乃果「えっ」
海未「わたしもそこにあるのは分かっていましたよ、でも普通は少し遊ぶじゃないですか」
ことり「そうだよねぇ」
凛「遊ぶ……?」
海未「阿吽の合図みたいなのがあるんです、阿吽の遊ぼうという合図をちゃんとあなたに送ったじゃないですか」
海未「なのになんですかそのスピードは」
穂乃果「ご、ごめん……でも、遊ぶ合図っていうのが分からなくて」
真姫「そもそも遊ぶっていう意味が良く分からないし……」
花陽「そうだね、カルタって早さ勝負だから……」
海未「あなたたちは最低です!」ダン
ほのりんまきぱな「!」ビクッ
海未「ことりの気持ちを考えなさい!」
海未「そんなオレンジ色の髪の人間がバッてきたら誰だってウワッとなるでしょう!花陽やことりのような大人しい子だっているんです!」
海未「真姫、どう思います?今のをにこの妹であるココロちゃんやココアちゃんが見たら」
ことり「くっ…………」(笑)
真姫「……………………」
海未「……気を付けなさい」
穂乃果「うん……ごめんね」
凛「穂乃果ちゃん…………」
ほのりんまきぱな「……………………」
ことうみ「」
――――――――――――――――――――――
希「変顔連発、アニメでキャラ崩壊海未ちゃん」
花陽「……あっ、はい!」バン
海未「」ギロッ!
花陽「ひっ……!」ビクッ
ことり「」シュバッ
花陽「あ…………」
ことり「わーい、取れたよ」
海未「さすがはことりです」
穂乃果「あれ、いま花陽ちゃんが取ってなかったっけ?」
海未「いえ、間一髪でことりのほうが早かったです」
ことり「危なかったよ~」
凛「……いま、目で海未ちゃんが威圧して…」
海未「はっ?」
凛「!」ビクッ
海未「……凛、もう一度言ってみなさい」
凛「…………」ビクビク
真姫「……わ、わたしも見たわ!その隙にことりがカルタを――」
ことり「チュン!」マクラナゲ
真姫「ヴェ!」ボフッ
ことり「真姫ちゃん、先輩に対してそんなこと言っちゃだめだよ?」ニコニコ
真姫「……!」
ことり「あとで、怖いことになっちゃうかも……」ニコニコ
真姫「」ブルブル
穂乃果「……………………」
海未「花陽、なにか言いたいことはありますか?」
花陽「!う、ううん……ごめんね凛ちゃん真姫ちゃん、わたし、少し取り遅れたみたい」
真姫「花陽…………」
凛「かよちん………ごめんね……」
海未「しかも☆マークがありますね」
希「おっ、チャンスカードやね」
希「ことりちゃん海未ちゃん、さぁ何番?」
ことり「うーん、それじゃあ8番」
希「8番は――箱の中身はなんでしょうゲームです!」
希「こちらの箱の中身を横から手を突っ込んで当ててください、見事当てることができれば50ポイント獲得です」
希「二人のどっちがやるかは自由に決めてもらっていいよ」
希「ほかのみんなは、箱の反対側をオープンするからこっち側から見ててね」
穂乃果「わぁ面白そうだね、当てれるかな」
凛「凛は試しにやったけど難しかったよ」
花陽「声には出しちゃダメなんだよね」
真姫「逆にわざと煽るのも手かもしれないわ」
希「海未ちゃんことりちゃん、どっちがやるか決まった?」
ことり「うん、じゃあことりがやるね」
海未「わかりました、わたしがこちら側で見ていますので」
ほのりんまきぱな「え…………」
海未「どうしました?」
花陽「えっと……海未ちゃんは見たらダメなんじゃないかな?」
凛「うん、同じチームだし……」
海未「なぜ同じチームだと見てはいけないのです?」
穂乃果「その……ズルできちゃうかも知れないから」
海未「」
海未「あなたたち……わたしがそんな汚い真似をすると思っているんですね」
穂乃果「ううん、全然思ってないけど、疑いの目がかからないように――」
海未「はぁ……わたしとしたことが幼馴染や後輩に卑怯者だと思われていたとは……悲しいですね」
まきりんぱな「……………………」ウツムキ
海未「穂乃果にいたっては、小さい頃からずっと一緒だったというのに………はぁ」
穂乃果「………ごめんなさい」
海未「ならここでも良いですね」ニコッ
ほのりんまきぱな「……………………」
希「箱の中身は――こちらです!」バッ
『熊手』
穂乃果「うわぁ、難しいね」
凛「これは難問にゃ!」
花陽「さすがのことりちゃんも無理じゃないかな」
真姫「さすがは希、いいチョイスね」
海未「ふむ…………」
希「さぁことりちゃん、触って当ててみよっか」
ことり「……………………」・8・
ことり「うっ…………」ガクッ
海未「ことり!大丈夫ですか!?」
ことり「いたたたた…………」
穂乃果「ことりちゃんどうしたの!?」
凛「大丈夫!?」
海未「どこが痛いんですか?」
ことり「えっとね、心臓以外が全部痛いの……」
海未「くくっ…………」(笑)
花陽「心臓以外が…………」
真姫「なにその病気、イミワカンナイ……」
海未「とりあえず外の空気でも吸いましょう」
ことり「うん、ちょっと休めばよくなるかも……」
海未「少し待っててください」
ガチャッ バタン
ほのりんまきぱな「……………………」
――5分後――
海未「お待たせしました」
ことり「もう大丈夫だよ」ニコッ
穂乃果「そっか、よかった……」
凛「……………………」
海未「それではことり、ボックスの中身を当ててください」
ことり「うん、えっとね……」サワサワ
ことり「このカタチ……うーん……」サワサワ
ことり「あっ、わかった、熊手じゃないかな」
ほのりんまきぱな「」
ピンポーン
海未「さすがはことりです!」
ことり「えへへ、自分でもびっくりだよ」
ほのりんまきぱな「……………………」
海未「んっ、どうしたんですか?」
真姫「……どこから突っ込めばいいのかしら」
花陽「さっき……外に行ったときに、海未ちゃんがことりちゃんに答えを教えたとかじゃない…よね?」
ことり「もうかよちゃんたら、ことりも海未ちゃんもそんな卑怯なことしないよ」
海未「ええ、100パーセントしてません」
穂乃果「……………………」
海未「わたしが教えて分かったのだったらどうしてわたしたちはこんなに喜んでいるんですか」
海未「本当に当たったからこんなに喜んでいるんです」
海未「ことりはあの理事長の娘ですよ、そんなことするはずないでしょう」
ことり「ぷっ…………」(笑)
凛「…………………」
海未「とさかも付いていますし」
ことり「くくっ…………」(笑)
真姫「………………」
海未「それは言わないでください、それを言われてしまったらわたしたちはただの卑怯者になってしまいます」
海未「わたしはともかく、理事長の娘であることりにはいわれの無い疑いがかかるのは耐えられませんから」
ことり「海未ちゃん、うん、もう大丈夫だから………」(笑)
花陽「……………………」
希「……ことうみチーム、50ポイント獲得です」
海未「よし、いい調子ですね」
ことり「このままいけば優勝だね」
ほのりんまきぱな「……………………」
―――――――――――――――――――――――――
希「いきます……」
希「にっこにっこにー、宇宙一アイドル矢澤にこ」
真姫「……はい!」
海未「っ」バシン!
真姫「いたっ!」
花陽「真姫ちゃん大丈夫?」
真姫「ええ、なんとか取れたわ」ヒリヒリ
海未「すいません、手が重なってしまいました」
凛「真姫ちゃん、それ裏に☆マークが付いてるよ」
穂乃果「チャンスカードだね」
真姫「えっと……それじゃあ7番」
希「7番は……他チームから30ポイントずつ奪取やね」
真姫「ことうみチームから30ポイント」
ことうみ「」
真姫「そしてほのりんチームからも30ポイントもらうわ」
凛「どうしよう、凛たちのチームなんだかんだで20ポイントしかないにゃ……」
穂乃果「取れるとしても20ポイントだけになっちゃうね」
真姫「景気が悪いわね、しょうがないから20ポイントでいいわ」
海未「では穂乃果、凛、脱ぎなさい」
ほのりん「えっ……」
ことり「ポイントが払えないんだもん、脱がないとダメだよ」
凛「で、でも、賭博じゃないんだし、そんなルール――」
海未「先輩が言ってるんです!早く脱ぎなさい!」
凛「ひゃう……!」ビクッ
海未「最初からあなたたちオレンジ髪チームにはイライラしてるんです!」
ことり「穂乃果ちゃん凛ちゃん、とりあえず下着姿になろう、ねっ?」
ほのりん「………………」グスッ
シュルシュル……パサッ
穂乃果「こ、これでいいかな?//」
凛「うぅ、寒いにゃ……」ブルブル
まきぱな「………………//」ゴクリ
海未「ふむ、まぁよしとしましょう」ハナヂポタポタ
ことり「」カシャカシャ
―――――――――――――――――――――
希「最後の2枚です……」
ことり「……はい!」バシン
海未「はい!」バシン
ほのりんまきぱな「えっ……」
希「脳トロボイス、とさかが特徴南ことり」
ことり「最後の一枚取れたよ!」
海未「おっと、わたしとしたことがお手つきをしてしまいましたか」
穂乃果「二人とも、いま読み終わる前に……」
凛「二人で両方取ったらどっちかは当たるよ……」
海未「いいえ、希が読み始めた刹那に取りに行きました」
ことり「さっきの真姫ちゃんパターンだね」
真姫「……………………」
花陽「ダレカタスケテェ……」
希「はーい、終了でーす」カンカンカン
希「結果発表です、優勝は――――」
希「ことうみチームです!」
海未「いや、まさか勝てるとは思いませんでした」
ことり「全然勝てる気しなかったもんね」
ほのりんまきぱな「……………………」
にこ「ところで見てなかったけど……どうして穂乃果と凛は下着姿なわけ?」
絵里「にこ!もう一度よ!あともう一度だけ勝負よ!」ズルズル
にこ「ええい!離しなさいPKE!」グイグイ
希「えりち、そろそろ諦めよ……」
穂乃果「……カルタは、やっぱりみんなでやろう…」
凛「うん……その方が楽しいにゃ……」
花陽「このおにぎり、食べてもいいかな……」
真姫「わたしは、パスタもらうわ……」
希「穂乃果ちゃんたち、意気消沈やん……」
ことうみ「」
VII.
――西木野家 別荘――
ことり「ふふっ、お楽しみ会の準備みたいで楽しいね」
海未「……何の騒ぎですか、これは」
花陽「えっと……」
真姫「レクリエーションをやるそうよ」
海未「レクリエーション?」
絵里「なんでもこの前のわたしたちのライブがDVD化するらしいの、今回はその特典DVDの撮影とか」
海未「」
にこ「事前に穂乃果からあんたたちに連絡があったでしょ?」
海未「」
希「その顔を見ると、もしかして穂乃果ちゃん……」
穂乃果「あはは……」
海未「ほ~の~か~!!」ゴゴゴ
穂乃果「うぅ~だって、言ったら絶対海未ちゃん来てくれなかったもん!」
海未「まったく、急に合宿をやりたいなどというのでおかしいと思ってました」
海未「それに、特典DVDの撮影であれば別に断ったりしませんよ」
凛「でも、お題が『新しいカップリング発掘、メンバーキスバトル』だよ?」
海未「へっ……?」
―――――――――――――――――――――――――
海未「は、ハレンチです!メンバー内でキスなんて!//」
海未「そんなZ指定のDVDは認めませんよ!//」
穂乃果「ほらやっぱり!」
希「まぁまぁ海未ちゃん、あくまで頬にやからノーカンやん」
海未「頬も口もありません!女の子同士でそんな……!」
にこ「海未は放っておいてさっさと始めましょう、それでルールは?」
花陽「これから行う3つのゲームで、負けてしまった二人がキスだよ」
絵里「罰ゲームの代わりにキスってことね」
真姫「ばかばかしいわね……」カミノケクルクル
凛「真姫ちゃんって実はキス魔っぽい気がするにゃ」
真姫「はぁ!?イミワカンナイ!」
希「準備はこれでオッケーかな」
海未「聞いているのですか!?わたしは断じてこんなハレンチなゲームは――」
ことり「海未ちゃん、ちょっと……」コソッ
海未「ことり……?」
ヒソヒソ チュンチュン
海未「……!」
穂乃果「さて、それじゃあ始めよっか」
海未「早くやりましょう!!」
μ‘s「!」
海未「勝負ごとである以上逃げるわけにはいきません!さぁ早く!」
絵里「すごいわ、海未から青いオーラが……!」
希(ことりちゃん海未ちゃんに何言ったんやろ……)
――――――――――――――――――――――――――
希「始まりました、μ’sメンバーキスバトル」
希「司会はおなじみ、東條希です」
ほのりん「いえーい!」パチパチ
ことり「希ちゃんかっこいいよ♪」
希「ふふっ、ありがとう」
希「さっそく1回戦に参りたいと思います」
希「最初の勝負はこれです、『同じ絵柄を引いたらアウト!運命の神経衰弱ゲーム!』」
希「こちらのテーブルに9枚のカードがあります、その中に同じ絵柄のカードがありますのでそれを引いてしまった二人がアウトです」
穂乃果「これは運勝負だね」
花陽「はうぅ、キスなんて恥ずかしいよ……//」
真姫(花陽か凛と一緒の絵柄を引ければ……!)
絵里「用意はいいかしら?」
にこ「それじゃあ、せーので引くわよ?」
μ‘s「せーの!」
バッ
希「うーん、これはセーフかな」
花陽「希ちゃんわかるの?」
希「ウチの占いは百発百中や♪」
にこ「確率は9分の2だものね」
絵里「当たりは誰かしら?」
穂乃果「♪~♪♪」
ことり「…………」チラッ
ことり「」ゴニョゴニョ
海未「」フムフム
凛(お魚のマーク……誰か引いたかな?)
海未「凛」
凛「わわっ、海未ちゃん見ちゃダメだよ」
海未「あなたのカードは魚ですか」
凛「うん、なんだか嫌な予感がするにゃ」
海未「でしたらわたしのカードと変えてあげましょう」
凛「えっ……?」
海未「このチェリーマークと変えてあげようと言ってるんです、凛はサクランボが好きでしょう?」
凛「う、うん、サクランボは好きだけど……」
海未「では問題ありませんね、さぁどうぞ」
凛「でも、それってルール違反じゃあ……」
海未「……わたしはあなたのためを思って言ってるんですよ?」
海未「あなたが魚嫌いなのを知っているからこそ交換してあげようと言ってるんです」
凛「海未ちゃんの気持ちは嬉しいけど、これはカードだから……」
海未「いいから貸しなさい!」
凛「!」ビクッ
穂乃果「海未ちゃんどうしたの?」
海未「あっ、いえ、何でもありませんよ」
にこ「何でもないようには見えないけど……」
海未「……凛、先輩の優しさを無下にするつもりですか?」
凛「……ごめんなさい」
海未「よろしい、決まりですね」パシッ
凛「あ……」
海未「さて、みんなで同時に見せましょう」
μ‘s「せーの!」
穂乃果「あ……」サクランボ
海未(きたーっ!!)サクランボ
希「キスするのは穂乃果ちゃんと海未ちゃんです!」
にこ「いきなり定番のカップリングね」
絵里「これはアタリと言ったほうがいいかしら?」
穂乃果「そ、それじゃあ……海未ちゃん?//」
穂乃果「穂乃果が……キス、するね?//」
海未「仕方ありませんね、罰ゲームですし」ハナヂポタポタ
花陽「海未ちゃん大丈夫!?」
真姫(めちゃくちゃうれしそうね……)
凛「……………………」
希「では穂乃果ちゃん、どうぞ!」
穂乃果「……ん」チュッ
海未「~~~っ!//」
希「はいありがとう、ごちそうさまでした~」
穂乃果「ああ恥ずかしかった~//」
ことり「海未ちゃんどうだった?」コソッ
海未「単純に、生きててよかったです」
ことり「そっか良かったぁ、なら次はことりだね」
海未「仕方ありませんね」
凛「……………………」
―――――――――――――――――――――――――
希「続いて二回戦はこちら、『誰とピッタンコ?ドキドキコール!』」
希「こちらに9つの携帯電話があります。好きなものを選んで着信ボタンを押し、繋がった二人がキスやで」
凛「これなら反則できないよね……」ホッ
花陽「凛ちゃんどうしたの?」
凛「ううん、なんでもないにゃ」
絵里「どれにしようかしら……」
にこ「迷うわね……」
希「ウチはこの青色で」
穂乃果「穂乃果はこれ」
真姫「赤色でいくわ」
花陽「黄色……」
ことうみ「」
希「みんな、準備はいいかな?」
希「それでは、一斉に着信!」
ポチッ
Prrrrrrrrrr――
花陽「あっ……!」
真姫「花陽……!」
ことうみ「」
希「花陽ちゃんと真姫ちゃん、キス決定~!」
にこ「これは絵になりそうね」
穂乃果「ひゅーひゅー!」
凛「真姫ちゃんからかよちんにしてほしいにゃ!」
真姫「花陽と……//」
花陽「はうぅ……//」
希「さっそくキスしてもらいましょう、どうぞ!」
真姫「花陽……動かないで//」
花陽「ん……//」
海未「ちょっと待ってください!」
μ‘s「!」
海未「真姫、花陽、キスなんてしなくていいですよ」
ことり「うん、ことりたちが代わってあげるから」
まきぱな「えっ……?」
海未「後輩が嫌がっているのを見捨てる先輩がどこにいますか」
ことり「花陽ちゃん、ことりに任せて♪」
花陽「……で、でも」
希「うん、海未ちゃんたちの優しさは素晴らしいと思うけど……」
絵里「それだとほら、視聴者が納得しないし」
にこ「そうよ、これはこういうゲームなんだからちゃんとしないと――」
海未「あなたたちは最低ですっ!!」
μ‘s「!」
海未「後輩の嫌がることを強制して、それでも上級生ですか!」
海未「先輩なら後輩の代わりに身代わりになってあげるくらいしなさい!」
μ‘s「……………………」
海未「……凛、穂乃果」
ほのりん「!」ビクッ
海未「あなたたちもそう思いますよね?」
ことり「穂乃果ちゃんと凛ちゃんは良い子だもん、ことりたちの気持ち分かってくれるよね?」
凛「……うん」
穂乃果「そうだね……」
海未「決まりですね」
ことり「花陽ちゃん、あとは任せて」
花陽「うん……ありがとう」
海未「真姫の代わりは……そうですね、穂乃果にやってもらいましょうか」
穂乃果「えっ、また穂乃果?」
ことり「ハノケちゃん、早く早く」
真姫「ちょっと待って!わたしも花陽も別に嫌がってなんか――」
海未「」ドカン!
真姫「ひっ!?」
海未「真姫、静かにしないと音が入ってしまいます」
真姫「………………」ブルブル
希「……そ、それでは穂乃果ちゃんからことりちゃんに、どうぞ」
穂乃果「……んっ//」チュッ
ことり「ありがとう穂乃果ちゃん、大好きだよ」ニコッ
穂乃果「あはは……//」
海未「『ことほの』もいいじゃないですか、『ほのうみ』には及びませんが」
μ‘s「……………………」
―――――――――――――――――――――――――――――――
希「最後の勝負はこれです、『ビリビリ回避!真の百合カップルは誰だ?』」
希「こちらに9つの湿布があります。これを肩に貼って電流を流しますので、見事電流が来なかった二人がキスやで」
穂乃果「今度はセーフだった二人がキスかぁ」
にこ「最後まで運勝負ってわけね」
花陽「電流が流れるなんて怖いなぁ……」
真姫(今度こそは、花陽か凛と……!)
希「それでは肩にセットしてください」
ことうみ「最初はグー!ジャンケンポン!!」
海未「やりましたぁあああ!最後はわたしですね」
ことり「くっ……!」
絵里「あの二人何してるのかしら?」
凛「……………………」
希「みんな準備はいいかな?」
希「それではスイッチ、オン!」パチッ
にこ「意外と強力!?」ビリビリ
花陽「ダレカタスケテェ!」ビリビリ
ことり「ビリビリがきてないのは……」ビリビリ
穂乃果「また穂乃果!?」
希「穂乃果ちゃんと……」
絵里「わたし――」
海未「わたしですっ!」ビリビリ
μ‘s「!」
絵里「えっ、でも……」
凛「海未ちゃん、明らかに痺れてるよね……」
海未「痺れてません」ビリビリ
絵里「でも、3人もセーフなわけ――」
海未「痺れてません!」クワッ
絵里「ひぃ!?」
海未「絵里……ビリビリしますよね?」
絵里「へっ……?」
海未「ビリビリしますよね!?」
絵里「あっ……あとからビリビリしてきたわ!はらぁ~しょぉおおお!!」ドタバタ
花陽「絵里ちゃん!?」
にこ「うわぁ、大根以下ね……」
希「えりち、わざとらしすぎるよ……」
凛「でもこれだと、また海未ちゃんと穂乃果ちゃん……」
真姫「もう一回やり直した方が……」
海未「ふむ、でしたら今度は反対にしましょうか」
穂乃果「反対?」
海未「わたしが穂乃果にキスしましょう」
穂乃果「ふぇぇ!?」
ことり「それだと絵も被らないね」
μ‘s「……………………」
海未「では穂乃果、いきますよ……」ゴクリ
穂乃果「ま、待って海未ちゃん!そこ口だからぁ!」
海未「どうせやるなら口のほうが良いでしょう!いいからおとなしくしなさい!」
穂乃果「だれかたすけてぇ!」
ことり「海未ちゃん抜け駆けは無しだよ!穂乃果ちゃんのファーストキスはことりが――」
希「ちょっとことりちゃんも海未ちゃんも落ち着いて……!」
ギャーギャー ワーワー
μ‘s「……………………」
にこ「……この企画は、ボツにしましょう」
凛「うん……」
花陽「穂乃果ちゃん、可哀そうだもんね……」
真姫「いや、むしろ私たちへの被害のほうが……」
絵里「いやぁああ!!しびれるわぁああ!!」ドタバタ
にこ「もうスイッチ止めてるんだけど?」
絵里「え゛っ?」
海未「離しなさいこのチーズ鍋!」
ことり「そっちこそ、ラブアローシュート!」
穂乃果「腕がちぎれるぅ!」
−−−−−−−−−−−−−−−−
2.破天荒の女(ラブライブ!)
I.
――部室――
穂乃果「お待たせ!みんな今日も頑張ろうね」
海未「すいません、ホームルームが遅れてしまって」
ことり「あれ……凛ちゃんたちは?」
絵里「それが、まだ来てないのよ」
にこ「凛はまだしも花陽や真姫まで……おかしいわね」
希「うーん、欠席連絡も入ってないし」
ガチャッ
凛「みんな、お待たせ……」
真姫「……………………」
穂乃果「あれ、二人だけ?」
海未「花陽は一緒ではないのですか?」
凛「っ…………そ、それが……」
真姫「今日……花陽は来てないわ」
ことり「かよちゃんお休みなんだ」
絵里「風邪でも引いたのかしら?」
凛「ううん、そうじゃなくて……」
μ’s「?」
真姫「この前、私の別荘でパーティーしたでしょ」
希「ゴールデンウィークの時やね」
穂乃果「みんなで夜中まで騒いで楽しかったよね」
にこ「料理作るのは大変だったけど」
絵里「にこのサンドイッチもペリメニもおいしかったわ」
海未「あの時のことがどうかしたのですか?」
凛「あれ以降かな、なんだかかよちんが急に荒れだしちゃって……」
μ’s「えっ!?」
真姫「昨日電話かけてみたら言ってたんだけど、『もう音ノ木坂もμ’sもやめようかな』って」
穂乃果「そ、そんなの困るよ!」
ことり「せっかくみんなで一緒にここまでやって来たのに……!」
にこ「あの花陽がアイドルをやめたいだなんて……これは重大ね」
希「おとなしい花陽ちゃんが……キャラ転換がすごいやん」
絵里「ハラショー…………」
海未「どうしてそんな……いったい何があったんですか?」
真姫「私たちも理由が分からなかったから、この土日に花陽から直接聞いてきたわ」スッ
ことり「DVD?」
凛「映像を撮って来たから、とりあえずみんなに見てもらうにゃ」カチッ ピッ
穂乃果「そんな……あの花陽ちゃんが……」
にこ「信じられないわね……」
海未「しっ、始まりますよ」
――AM9:06――
凛「真姫ちゃん、撮れてる?」
真姫「ええ、大丈夫よ」
凛「……なんだか怖いね」
真姫「ええ……最近の花陽、少し様子がおかしいものね」
??「おーい!」
まきりん「!?」
凛「あれ……かよちん……!」
花陽「真姫ちゃん凛ちゃん、こっちだよー!」
真姫「す、すぐに行くわ!」
『どこか奇妙な違和感を感じるまきりん』
穂乃果「たしかに変だね……」
海未「まさか花陽があんな大きな声を出せるなんて」
花陽「なにしてるの!こっちだよー!」
凛「ちょっとまっててー!」タタタ
真姫「はぁ……はぁ…………」ゼェハァ
凛「かよちん、お待たせ」
花陽「おはよう凛ちゃん、真姫ちゃん」ニコッ
花陽「あれ……そのカメラ……」
凛「えっ!えっと……!」アセアセ
真姫「み、μ’sのPVに使えるかもしれないから、私たちが遊んでいる所を撮ろうと思って」
花陽「そっかぁ、μ’sの活動も大変だね」
凛「あはは……」
凛(真姫ちゃんナイスフォローにゃ)
花陽「待ってね、もうちょっとで食べ終えるから」ビリビリ
凛「それ……コンビニのおにぎり……」
真姫「朝ごはん食べてこなかったの?」
花陽「うん、最近はいつもこれにしてるの」
まきりん「……………………」
花陽「あれ…………取れないなぁ……」
花陽「…………」イライラ
『海苔の袋が上手く破けずイライラする花陽』
凛「か、かよちん、凛がやろっか?」
花陽「ううん、大丈夫だよ」ビリビリ
真姫「は、花陽…………」
イラッ
花陽「」ビリッ!
まきりん「!?」
花陽「」ポイッ モグモグ
『海苔のついた袋を捨て、白いご飯だけを頬張る花陽』
花陽「やっぱりおにぎりはおいしいね」モグモグ
まきりん「……………………」
希「食べ物を粗末にするなんて、花陽ちゃんらしくないね」
絵里「それに、なんだかさっきから笑顔が怖いわ」
花陽「ふぅ、おいしかった」
凛「……そ、それじゃあ3人でどこかいこっか」
花陽「待って、その前に一服したいな」スッ
まきりん「!?」
真姫「花陽、それって……!」
花陽「んっ、ココアシュガーだよ?真姫ちゃんも食べる?」
真姫「あっ……お菓子ね。いえ、結構よ」アセアセ
凛「てっきりあれかと思ったにゃ……」ホッ
花陽「もう、凛ちゃんたら考え過ぎだよぉ」ボリボリ
まきりん「……………………」
――商店街――
凛「……………………」
花陽「うーん、この辺なにも無いね」
真姫「……あの……花陽?」
花陽「んっ、どうしたの真姫ちゃん?」
真姫「なんだか……その」
真姫「……ゴールデンウィークの頃から、イライラしてない?」
花陽「ん~そんなことないよぉ?」
凛「………………」チラッ
花陽「」スタスタ
『靴のかかとを折って歩く花陽』
凛「か、かよちん……何かあるなら素直に言ってほしいな」
花陽「……みんなでにこちゃんの作った晩御飯を食べたでしょ?あれだよ」
まきりん「?」
花陽「あれにすごくイラッときちゃって」
真姫「ど、どうして……にこちゃんの料理おいしかったわよ?」
凛「なにかあったかにゃ?」
花陽「……ほんとはね、主食はサンドイッチとペリメニ、白いご飯のはずだったんだよ」
花陽「なのに、穂乃果ちゃんが――――」
――西木野家 別荘――
穂乃果『白いご飯炊けたよ~――きゃっ!』ドタッ
ベシャ
花陽『!?』
穂乃果『うぅ……ご飯が……』
にこ『ったく何やってるのよ、しょうがないわねぇ』
にこ『とりあえず食べれる部分だけすくいましょ』
穂乃果『でも……ご飯が少なくなっちゃった」
海未『ではチャーハンにしてみてはどうでしょう?あれなら具材で水増しできるかと』
にこ『そうね……材料も残ってるし、なんとか作ってみるわ」
穂乃果『にこちゃんごめんね、ありがとう~』
花陽『……………………』
花陽「穂乃果ちゃんがあの時白いご飯を零さなければ、きんぴらごぼうをおかずにおいしく食べられたのに……」
花陽「チャーハンときんぴらごぼうなんて、味が濃すぎて全然合わなかった……」
『パーティーの主食がチャーハンに代わってしまったことに怒りを覚えている花陽』
穂乃果「えっ~!ほ、穂乃果のせい!?」
凛「それじゃあ、穂乃果ちゃんが原因で――」
花陽「……誰がとか、この人がとか、そういうんじゃないかな」
花陽「提案した海未ちゃんも悪いし、作っちゃったにこちゃんも悪いし」
花陽「たぶんμ’sが私に合わないんじゃないかなぁ」
まきりん「……………………」
μ’s「……………………」
――翌日――
真姫「花陽、遅いわね……」
凛「もう20分も過ぎてるにゃ」
ダン!
まきりん「!?」
花陽「おまたせ…………」
『昨日以上にイライラした様子の花陽』
真姫「っ……き、気にしないで、そんなに待ってないわ」アセアセ
凛「うん、たかだか20分程度にゃ」アセアセ
花陽「そう…………」
花陽「…………なんだかイライラするね」
まきりん「……………………」
花陽「」ドカン!
まきりん「!?」
『自分の自転車を蹴り飛ばす花陽』
凛「か、かよちん…………?」ビクビク
真姫「自転車、壊れちゃうわ……」ブルブル
花陽「…………!」
真姫「!ど、どうしたの?」
凛「あれ……μ’sのポスターにゃ」
『ポスターを見た途端、全身に殺気を帯びる花陽』
花陽「ちょっとまってて」スタスタ
花陽「」キュポ キュッ キュッ
凛「か、かよちん!?」
真姫「花陽、何やってるの!?」
『ほのにこうみの顔にマジックで落書きをする花陽』
花陽「なにって……わたしポスター見たらいつもやってるよ?」
花陽「凛ちゃんには直接描いてあげるね」キュッ キュッ
凛「に゙ゃ~っ!かよちんやめて~!」
真姫「」ガクガク
凛「ひっく……ぐすっ…………」ポロポロ
花陽「さてと……今日も三人でどこかぶらつこっか♪」
まきりん「……………………」
花陽「」ドカン!
まきりん「!」ビクッ
花陽「」ニコッ
まきりん「」トボトボ
『壊れた花陽にもはや言葉も無い二人』
μ’s「……………………」
穂乃果「……穂乃果のせいだ」
穂乃果「穂乃果がご飯をこぼしちゃったから……」グスッ
海未「穂乃果のせいじゃありません……わたしが余計な提案をしたからです……」グスッ
にこ「あんたたちのせいじゃないわ……にこがチャーハンなんて作ったから……」グスッ
ことり「みんな、自分を責めちゃだめだよ」アセアセ
絵里「話し合いをしようにも花陽は学校に来てないし……困ったわね」
ガチャッ
μ’s「!?」
花陽「みんな、お待たせ」
凛「か、かよちん…………」ブルブル
花陽「凛ちゃん真姫ちゃん、昨日は楽しかったね」ニコッ
真姫「う、うん…………」ブルブル
穂乃果「花陽ちゃん、その……この前はごめんなさい」
海未「私も軽率でした……」
にこ「せめて花陽の分だけでも、白ご飯にしてあげれば良かったわ……ごめんなさい」
花陽「ううんいいんだよ、わたしもう全然気にしてないから」
花陽「わたし、普段からあんな感じだもん」ニコニコ
絵里「あんなの普段の花陽じゃないわ、元の優しいあなたに戻って!」
希「花陽ちゃん、とにかく落ち着いて」アセアセ
ことり「ほぉら、マカロンだよぉ」
花陽「さぁ、今日も練習頑張ろ、先に行ってるね」
海未「花陽、待ってください!」
穂乃果「花陽ちゃん、話しを聞いて――――」
バタン!
μ’s「……………………」
ほのうみにこ「……………………」グスッ
凛「……り、凛はこっちのかよちんも好きにゃ~」
II.
――部室――
にこ「凛たち遅いわね」
穂乃果「もしかして休みかな?」
希「真姫ちゃんと凛ちゃんは来てたよ、ねぇえりち?」
絵里「そういえばお昼休みにすれ違ったとき、二人とも元気がなさそうだったわ」
ことり「うーん、なにかあったのかな」
ガチャッ
凛「お待たせ……」
真姫「遅くなったわね……」
海未「おや、二人だけですか?」
穂乃果「花陽ちゃんは?」
まきりん「……………………」
凛「……今日、かよちんは学校に来てないにゃ」
希「……ま、まさか…………」
真姫「今日どころか、μ’sなんて一生休んでやろうかって言ってたわ」
μ’s「!」
にこ「こ、これってあれよね……」
絵里「ええ、以前にもこんなことがあったわ」
ことり「確か穂乃果ちゃんと海未ちゃんとにこちゃんの行動が原因だったんだっけ」
『以前、白ご飯をチャーハンにしたせいで花陽が破天荒に』
穂乃果「で、でも、あれはもうちゃんと和解したよ!?」
海未「高級米をみんなで贈ってなんとか許してもらえたはずです」
希「ということは、また別に他の原因が?」
凛「それでかよちん言ってたんだけど、この前あれだけ私の怖さを見せたのにμ’sのみんなは全然わかってないって……」
真姫「みんな私のことを舐めすぎだって怒ってたわ……」
穂乃果「そ、そんな…………」
海未「確かに花陽のことはいい子だと思っていましたが、別に馬鹿にしていたわけでは……」
絵里「もう少し花陽のことを気にかけてあげればよかったかしら……」
にこ「そうね、確かに花陽はいい子だからっていう先入観を押し付けすぎたのかも……」
真姫「でも具体的に何に怒っているのか分からなかったから、とりあえずこの休日に花陽と会ってきたわ」スッ
凛「このDVDを見てもらえば全てがわかるにゃ……」ピッ
μ’s「」ゴクリ
―――――――――――――――――――――――
凛「真姫ちゃん、ちゃんと撮れてる?」
真姫「ええ、大丈夫よ」
『待ち合わせ場所に向かう真姫と花陽』
凛「……かよちん、またあんな風になっちゃってるのかな」
真姫「あの花陽は……ちょっと怖いわね」
ドカン! ベシャッ!
まきりん「っ!?」
凛「こ、これ……スイカ……!?」
真姫「ぁ……あ…………」ブルブル
花陽「おーい、真姫ちゃん凛ちゃん!」
まきりん「!?」
花陽「ここだよー!」
『待ち合わせ場所より2メートル手前の飲食店二階にいた花陽』
凛「かよちん…………」
花陽「ちょっと待っててー」
穂乃果「あれ……危なかったよね」
海未「ええ、もう少し遅ければ直撃するところでした……」
ことり「そしたら…………」
μ’s「」ゾゾォ
花陽「お待たせー」タタタ
花陽「二人とも、おはよう」ニコッ
凛「お、おはよう、かよちん……」ビクビク
真姫「花陽、さっきのって……」
花陽「あっ、スイカのこと?ちょっとしたジョークだよ♪」
凛「ジョーク…………」
花陽「えへへ、驚いた?」
真姫「驚いたって……あ、あんなの当たったら大怪我するじゃな――――!」
花陽「え…………」ピクッ
真姫「!?」
花陽「そっかぁ……ごめんね。今度からは小玉にするよ」
花陽「凛ちゃんは大玉と小玉スイカ、どっちがいい?」
凛「そ、そんなのどっちも嫌だよ……」ガクガク
花陽「凛ちゃんはわがままだなぁ……真姫ちゃんは?」ギロッ
真姫「ごめんなさい……なんでもないです……」ブルブル
花陽「分かってくれればいいよ、それじゃあいこっか」ニコニコ
まきりん「……………………」シュン
――公園――
凛「……とりあえず公園に来たけど」
真姫「花陽、どこか行きたいところ――――!?」
凛「か、かよちん…………」
花陽「」モグモグ
『若鶏の骨付き肉にかぶりつく花陽』
まきりん「……………………」
真姫「花陽……朝ごはんは?」
花陽「」モグモグ
凛「お腹空いてたの……?」
花陽「」モグモグ
『無視しておにぎりを頬張る花陽』
まきりん「……………………」
ことり「かよちゃん、なんだかこの前よりひどくなってる気がするね……」
絵里「ええ、以前よりも凄みがずっと増してるわ……」
μ’s「……………………」
花陽「ふぅ、やっと落ち着いたよ」
花陽「ごめんね、お腹空いてるとイライラしちゃって」
凛「そ、そうだよね……あはは……」
真姫「」ビクビク
花陽「あっ、そういえばコンタクトが切れそうなんだ。良かったら一緒に行ってほしいな」
真姫「め、眼鏡屋ね、わかったわ」
凛「レッツゴーにゃ!」
花陽「」
――眼鏡屋――
凛「視力落ちてなくてよかったね」
花陽「うん、これからも落ちないように気をつけなくちゃ」
真姫「ブルーライトを控えれば基本的には大丈夫よ、後は視力を回復したければ遠くの物を見つめるのもいいわね」
花陽「そうなんだ、真姫ちゃんって眼のことも詳しいんだね」
凛(よかった……いつものかよちんに戻ってきたにゃ)ホッ
花陽「……なんだかのど渇いたね」
まきりん「えっ?」
花陽「ちょっと待ってて」
花陽「えっと……あっ、あった♪」
花陽「」ゴクゴク
まきりん「!?」
凛「かよちん、それ……!」
『洗浄水でのどの渇きを癒す花陽』
真姫「ダメよ!そんなの飲んだら!」
花陽「えっ、どうして?」キョトン
真姫「どうしても何も……!」
凛「これは洗浄水だから飲み水じゃないよ!」
花陽「そんなこと言われても、すごくのど渇いてるし……」
真姫「自販機でジュースを買ってくるわ、待ってて!」
花陽「いいよ真姫ちゃん、ほら、ここにも書いてあるよ」
『この洗浄水はご自由にお使いください』
まきりん「……………………」
花陽「洗浄水の水飲んでるのって、なんだかすごく悪そうじゃない?」
凛「う……うん…………」
花陽「そうだよね、私は悪い子だからあと2杯飲んじゃおっと」ゴクゴク
真姫「………………」
海未「やはりこれは…………」
にこ「ええ、いい子だって馬鹿にされまいとして……」
穂乃果「花陽ちゃん……そこまで思い悩んでたなんて……」
花陽「おいしかった、さて、そろそろいこっか」
凛「!かよちん、コンタクトは……?」
花陽「」トコトコ
まきりん「……………………」
凛「どうしよう……」
真姫「花陽の自宅に郵送してもらえるよう手続きしてくるわ」
凛「えっと、かよちんの家の住所は――――」
――――――――――――――――――――――――
真姫「…………」キョロキョロ
凛「かよちんどこ行っちゃったんだろう……」
Prrrrrrrrr――――♪
真姫「凛、携帯が鳴ってるわ、花陽からじゃない?」
凛「あっ……」
凛「もしもし、かよちん?」ピッ
花陽「凛ちゃん、早く」
凛「ご、ごめん……今どこにいるの……?」
花陽「回転寿司だよ、向かい側の」
凛「へっ?」
――すし屋――
花陽「二人とも遅いよぉ」
真姫「ごめんなさい、まさかお寿司屋さんにいるなんて思わなくて……」
凛「かよちん、さっきも食べてたけど……大丈夫なの?」
花陽「………………」
ダンダン!
凛「!」
花陽「凛ちゃん、何か言った?」ニコッ
凛「……ううん…………」ウツムキ
真姫「……………………」
花陽「真姫ちゃん、そのマグロ取って」
真姫「ええっと、これね」スッ
花陽「ありがとう、いただきまーす」
ヒョイ パクッ
まきりん「!」
『ネタをはずしてシャリだけ食べる花陽』
花陽「ここのお米は結構いけるね」モグモグ
まきりん「……………………」
凛「かよちん……その……マグロは?」
花陽「うーん、要らないから凛ちゃんにあげるね。はいあーん」
凛「えっ……で、でも凛……お魚苦手だから」
ダンダン!
凛「!」
花陽「凛ちゃん……早く」
凛「………………」
パクッ モグモグ
花陽「どう、おいしい?」
凛「ぅ……うん…………」ジワッ
凛「そっか、はいじゃあ真姫ちゃんも。あーん」
真姫「ヴエェ!わたしも!?」
花陽「真姫ちゃん、早く……」
真姫(マグロは割りと好きだし、大丈夫……)
パクッ モグモグ
真姫「――――!?」
真姫「げほっ!ごほっ!」
真姫「は、花陽……これって」ウルウル
花陽「うん、わさびが下にたっぷり付いたマグロだよ♪」
凛「真姫ちゃん大丈夫!?はいお水!」
真姫「」ゴクゴク
真姫「はぁ……はぁ…………」グスッ
花陽「真姫ちゃん泣くほどおいしかったの?」ニコッ
真姫「…………うん……」
花陽「♪」モグモグ
まきりん「……………………」グスッ
――30分後――
花陽「凛ちゃん……コーラ取って」
凛「で、でも、かよちん……今で5杯目だよ?」
真姫「大丈夫なの……?」
花陽「大丈夫だからぁ!どうせ私なんて……」
凛「………………」ビクビク
真姫「と、とりあえず、コーラが来るまでオレンジジュースでも飲んで落ち着きなさい……」
花陽「んっ……」ゴクゴク
花陽「……はぁ…………」
『態度とは裏腹に、どこか悲しそうな花陽』
まきりん「……………………」
花陽「……ねぇ、凛ちゃん、真姫ちゃん?」
凛「!」
真姫「な、なにかしら?」
花陽「……さっきのコンタクト屋、楽しかった?」
凛「う、うん!凛はかよちんと真姫ちゃん、二人と一緒ならどこでも楽しいよ!」
花陽「……最初のジョーク、おもしろかった?」
真姫「ええ!スイカには驚いたけどすごく面白かったわ!」
花陽「そっか………ふふっ……」
まきりん「…………?」
花陽「……おもしろいでしょ……わたし、毎日あんな感じなんだ……」グスッ
凛「かよちん…………?」
花陽「いい子じゃないでしょ……楽しいでしょ…………」ジワッ
真姫「花陽…………」
花陽「みんな勘違いしてるんだ…………」ポロポロ
まきりん「……………………」
希「これくらい自分は悪いんだぞっていうことやんね……」
絵里「花陽……泣いてるわ……」
ことり「虚勢が崩れて、抑えてた感情が爆発しちゃったのかな……」
『涙を流しながら、いい子じゃないと何度も繰り返した花陽』
翌日以降、花陽との連絡が途絶えた…………
――――――――――――――――――――――――
μ’s「……………………」
穂乃果「……とりあえず、花陽ちゃんの誤解を解かなくちゃ」
海未「そうですね、わたしたちは決して花陽のことを見下したりしてないことを伝えましょう」
にこ「でも、電話もラインも通じないんじゃあ……」
ガチャッ!
花陽「みんなお待たせー」
μ’s「!?」
ことり「か、かよちゃん……」
希「花陽ちゃん、それって……」
花陽「ああ、これ小玉スイカだよ。良かったらみんなで食べて」
絵里「え、ええ、後で頂くわ……」
海未「花陽聞いてください!わたしたちは決してあなたのことを馬鹿にしているわけでは――」
穂乃果「わたしたちはみんな花陽ちゃんのこと大好きだし、友達だって思ってるよ!」
海未「だからあんな馬鹿な真似は――――」
花陽「ううん、わたし普段からあんな感じだよ?靴もかかと踏んで履いてるし、ほら」
絵里「」
にこ「そんなの花陽じゃないわ!お願い、いつもの優しくて素直な花陽に戻ってよ!」
花陽「にこちゃん買いかぶりだよ。ほんとのわたしはこんなだよ」
花陽「とりあえず今日は帰るね、また明日からみんなでがんばろ♪」
真姫「花陽、ちょっと待って!話しを聞いて――――」
ガチャッ バタン
μ’s「……………………」
凛「り、凛はこっちのかよちんも好きにゃ~……」
−−−−−−−−−−−−−−−−
3.Additional Memory(ハッピーシュガーライフ)
※White Solfargue-Black salt garden-の別ストーリー
※名前は適当に決めました、すいません
神戸紗奈
大人びた美少女、神戸しおの従姉妹。しおとは似ていないが、年は同じくらい。
I.
あまぁい。あまぁい。
甘いのが欲しいの、、あんなモノは“愛”じゃない。
あぁ...何処かにいないかしら。
私に愛をくれる
あまぁいあまぁいお砂糖さん...
たとえそれが可笑シな愛でも
少女はそれを信じつづけた。
『ミィツケタ..♡』
濁った水は理想の〝お砂糖〟に目をつける...
II.
- 紗奈 side-
嗚呼...苦い。
苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い
苦すぎて気持ちが悪い。
愛?あんなもの愛なんかじゃない。
愛っていうのは、お砂糖みたいに甘くなくちゃダメなの。
だれかいないかなぁ...
お砂糖みたいに甘くて。
私の〝理想〟の愛を知ってる人…
III.
-さとうside-
やっとバイト終わった···
しおちゃんが待ってるし早く帰らなくちゃ...
今日の晩御飯は何がいいかなぁ...
そうだ、ハンバーグ...
しおちゃん喜んでくれるかなぁ..///
〝その時の少女はすれ違う誰もが振り返るほど美しかった。〟
でも少女は気が付かなかった。
その少女の愛す平穏が1人の少女の手によって大きく狂ってしまうことを...
『...松坂...さとう...
嗚呼...彼女こそが...私の追い求めた理想の方だわ...!!!////』
IV.
- 紗奈 side-
嗚呼......
さとう様...なんてお美しいの..!?
あの人なら知ってると思うの..
私の追い求めている〝愛〟を...!!!
知りたい。知りたい。味わってみたい。
その完璧といってもいいほどの愛の裏にある小さな歪みも。全て、全て、
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て...
私のモノにして愛して欲しい。
紗奈 と私の名前を呼んで貰いたい。
さとう様のためならなんでも致します...♡
嗚呼..さっそく会いに行かなくちゃ...
たとえ相手が居たとしても。
同じように愛して貰えばいい。
邪魔なら喜んでケシテやる。
嗚呼...さとう様...♡
待っていて下さい。
今、ワタクシが貴方に会いに行きます...♡
〝歪んだ愛は甘い愛に溶けてゆく〟
V.
-さとうside-
嗚呼...可愛いなぁ...
学校の疲れも、バイトの疲れも、全てお砂糖みたいに溶けて行くの。
誰にも渡さない。渡したくない。
大好きだよ。しおちゃん...
-翌日-
生徒1「知ってる?牧高1年の松坂さとう。尻軽で男取っ替え引っ替えだって、頼んだらすぐヤらしてくれるいー女」
生徒2「まじで!?ビッチじゃん しかもかわいい。」
生徒3「俺挑戦してみよっかなーw」
しょうこ「.......」
しょうこ「...おっ、きたきた さとう!」
さとう「おはよー しょーこちゃん」
しょうこ「ちょいちょいこっち! あそこの男のコ覚えてる?? アンタと遊んだことあるっぽいけど。」
さとう「....あるような ないような。わすれちゃった。いっぱいいるから。」
しょうこ「やっぱりねー!!流石このモテ助は言う事ちがうわ」
さとう「ふふ でもね、しょーこちゃん。私もうそういうのやめたの。 心に決めた人が出来たから。」
しょうこ「.....!?!?!?」
VI.
しょうこ「ウソでしょ!?!?!?〝あの〟男取っかえひっかえのアンタが!?!?」
さとう「ホント。 2人暮らしもはじめました。」
しょうこ「いきなり同棲かよ!!」
さとう「内緒にしてね?? しょーこちゃんに〝だけ〟話したんだから。 とにかくその為にも稼がなくちゃいけなくって。」
しょうこ【ヒモ....??】
しょうこ「私さとうは尽くすタイプじゃないと思ってたんだケド。 ねーまた2人で男遊びしよーよー」
さとう「......しょーこちゃん..太った??」(プニ)
しょうこ「ふぉべらきべおぁ!!!!!!!!」
さとう「触診から察するに体脂肪適正率より2%オーバー。しょーこちゃん男の子おとしたいなら常に最高の体型を維持しないと。 しょうこちゃんの身長なら54kgがベストです。」
しょうこ「アンタホントどうしてそんなのわかんの!!!?」
VII.
~さとうside~
-in エンジェル喫茶~あなたに本当の癒しを~〝キュア・ア・キュート〟
さとう「おかえりなさいませ~ ご主人様 がうがうっ」
店員A「しょーこ先パイ! さとう先パイバイト先増やすらしーですよ 平日の放課後」
しょうこ「え」
店員A「土日はここで平日もとかキツイじゃないですか~ そんなにお金欲しーんですかね?」
しょうこ「......へぇ...」
しょうこ【...さとう本気なんだ。あんなに男遊び激しかったのに一途になっちゃって... きっと相手は相当のイケメンなのね...】
そう
私は見つけたのです
最愛の人を
さとう「ただいま..!」
−−−−−−−−−−−−−−−−
end.