ナガレモノ異聞録 ~噂の都市伝説召喚師、やがて異世界にはびこる語り草~   作:歌うたい

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Tales 76【Marry:Re】

「自分でそう何度も口にしたくはありませんけど……わたくしが賢知たる種エルフの中で、いわゆる落ちこぼれだった事は……以前話しましたわね」

 

「あぁ。それで色々苦労したってのも、なんとなく」

 

「あっさり苦労の一言で片付けられるのも複雑ですわね……まぁ構いませんわ」

 

「キュイ」

 

 

 貴方には、きちんとお話しておきますけれど。

 

 そう、珍しく畏まった前置きから紡がれたのは、お嬢自身の過去について。

 真剣味を帯びた紅い瞳に見据えられて、こっちの背筋も自然と伸びた。

 

 

「……本国の執政官や他領の伯爵様が頼りに屋敷を訪れるほどに、勇知に優れたお父様。本国の精鋭魔法部隊に所属して、数々の重要な任務を成し遂げ、多くの勲章を授かったほど武と魔に優れたお母様。そんな二人の間に出来た娘が、わたくしなんですのよ」

 

「それはまた……なんつーか」

 

「別に、濁さずとも素直に言っても良いんですわよ。ペガサスが駄馬を産んだ、とでも。今だけなら許して差し上げますわ」

 

「……」

 

 

 卑屈な言い回しも、それなりの下地があってこそだろうか。

 似合わない暗い笑みを浮かべるお嬢のお許しには、応じる訳ない。

 

 

「……まぁ。あの頃はそういう意味でも苦労しましたし、お母様からの、き、き、きき厳しい教育、とか、も、ほんと。ほんっと大変でしたけれど……!」

 

「うわぁ……」

 

「でも……でも。あの時はお父様や、アムソンが庇ってくれたりして。泣き……じゃなくて、気落ちしていたわたくしを励まそうと、サミュリが紅茶を淹れてくれたりしてくれましたし」

 

「サミュリ?」

 

「……サミュリ・ゴールドオーガスト。エトエナの母親ですわ。グリーンセプテンバー家に、給仕として働いていましたの」

 

「!」

 

「お父様達との昔馴染みでもあったそうで。サミュリが作ったクッキーを摘まみ食いしたお父様を叱ったり、あのお母様でさえサミュリ相手には強く出れなくて」

 

「へぇ。メイドなのに、愉快な力関係だな。いや、そのサミュリさんの人柄なのかも。お嬢もなついてたんだろ?」

 

「あのちんちくりんからすれば、面白くない話だったんでしょうね。屋敷に来てはわたくしに突っ掛かって。サミュリに叱られて、その後のお茶会で茶菓子を取り合いになって、また叱られて……」

 

 

 彼女らエルフの言葉を借りるなら、葉脈に光が射す様な暖かい日々だったんだろう。

 目を細め、尊ぶように物語った過去の一幕は、落ちこぼれという苦境にあった彼女にとって、かけがえの無い思い出。

 

 

「……でも。そんな日々も──ある日、唐突に、前触れもなく……何もかもが、灰になってしまいましたわ」

 

「……!」

 

 

 でも。

 太陽は雲に隠され、やがて水平の向こうに沈む様に。

 安寧は終わり、違う何かが始まってしまった。

 

 

「お父様も、お母様も、サミュリも……変わったくしゃみをする庭師も、腰の悪い料理長も、背が低くて掃除が苦手な若いメイドも……全部、全部。燃え盛る屋敷ごと、炎に呑み込まれてしまいましたわ。いつもの魔法のお稽古が嫌で、街へと逃げ出していた……『落ちこぼれ』のわたくしと、そんなわたくしを探していたアムソンだけを残して」

 

「キュイ……」

 

「……お嬢」

 

 

 お嬢の掌に収まったグラスの水面が、喪った者への想いを映すように波を生む。

 深い悲壮を浮かべた瞳を閉じようと瞼で覆っても、その哀情は隠し切れるものじゃない。

 彼女の心模様を汲んだかの様な、ナインの淡い鳴き声が静かな室内に響く。

 

 

「誰の仕業か、ってのは……」

 

「屋敷に駆けつけた時に、それらしき者を一応……けれど、屋敷を見るなり意識を失ってしまったらしく、はっきりと覚えてませんの。あの時、燃える屋敷の前に立っていたのが、男であったか、女であったかでさえ」

 

 

 総てを奪っていった、憎むべき相手の顔も(おぼろ)の向こう。

 或いは、喪失の痛みから心を壊してしまわない為の、せめてもの手段だったのかも知れない。

 

 

「憎むべき、仇の顔すらしっかり覚えていない体たらく。そんなわたくしが、グリーンセプテンバーの再起と復讐を誓って、旅に出る。お父様の古くからのご友人だったファエル・ゴールドオーガストに復興作業を託し……いえ、"押し付けて"」

 

「ゴールドオーガストって、つまり……」

 

「エトエナのお父上ですわ……そう、エトエナからすれば、そんなわたくしの姿が『逃げた』としか映らないのも至極当然、ですわよね……」

 

「んなこと……」

 

 

 顔を合わせる度に口論に発展していた彼女との間柄も、単なる腐れ縁の一言で片付けられるものじゃなかった。

 エトエナが頻繁に口にしていた、臆病風という侮蔑。

 取り繕う為の『そんなことない』も、途切れて宙に浮く。

 うわべだけの安易な否定なんて、きっと軽薄な慰めにしかならないのだから。

 

 

「……いいえ。ナガレ。わたくしは逃げたんですのよ。こんなわたくしに、お父様の代わりなんて出来ない。途方にくれた領民を導くことなんて、出来ない。

 落ちてこぼれたエルフであるわたくしなんかより……お父様が頼りにしていたファエルの方が、ずっと、ずっと。そういって、逃げるように……故郷を発ったんですわ」

 

「……」

 

 

 決して一言では表せない感情の渦の正体に名前を付けることは出来なくても、測ることは出来る。

 奪われた痛み。埋めなくてはならない多く。

 その華奢な背中で負うには、余りに重い荷物と立場。

 

 お嬢がいつもグリーンセプテンバーに相応しくあろうとしてたのも、そこから逃げた罪の意識に対する、懺悔みたいなモノだったのか。

 見下ろす先の、切り傷だらけのエルフの少女は、"それがなくとも"傷だらけだったんだ。

 

 

「臆病で非力な自分を誤魔化して、逃げるように故郷からどんどん離れて……そんな時に、出逢ってしまったんですわ」

 

「……ん?」

 

「惚けるんじゃありませんわ。貴方とセリアですわよ」

 

「あぁ。なるほど」

 

 

 初めて会った時、エルフであるお嬢とアムソンさんがなんで東の地であるガートリアムに居たのかも、これで合点がいった。

 故郷への負い目が遠ざけて、その先で俺達と出会ったという顛末だったらしい。

 

 

「優雅でもなんでもなく──ただ、格好悪い。ほんっと……よくも遠慮なく言ってくれましたわね。悔しいったらなかったですわ」

 

「あー……結構勢い任せだったというか。まだ良くも知らない相手に言うべき事じゃなかったかもだけど」

 

「……良いんですのよ。癪ですけれど、事実でしたもの。それに、あの言葉だけじゃなく、この闘魔祭で嫌ってほど貴方に"見せ付けられましたし"?」

 

「見せ付けたって……なにを?」

 

「わたくしに"足りなくて"、貴方が当たり前のようにやってたことですわよ……」

 

「……?」

 

 

 要領を得ないお嬢の言い回し。

 意地の悪いクイズの様だなと首を捻れば、お嬢の顔が仕方なさそうに、プイっとそっぽを向いて。

 

 

「我武者羅で、滅茶苦茶で。優雅さの欠片もない。でも、強敵に相手にも退かず、勝利の為なら身を差し出す……そんな姿を見せられれば……『わたくしだって』と、思うじゃありませんの」

 

「────」

 

 

 して、やられた。

 

 そんな風に言われれば、もしかしてと思うだろ。

 

 つまり、エトエナとの試合の終盤で、お嬢がやってみせた闘い方は単にあの場面で思い付き組み立てたモノではなくて。 

 彼女に足りないモノを埋め合わせるのに必要とした『面影』が、あの一連には詰め込まれていたという訳で。

 

 

 自然と、包帯の巻かれたお嬢の左腕へと視線が落ちる。

 勲章でも誇るみたく、お嬢は"傷痕"をシーツで隠そうともしなかった。

 

 

「そ、それと!」

 

「え? っ、んおっ!」

 

「キュイ?!」

 

「…………いっ、一度しか言いませんから、耳の穴かっぽじって、よーく聴いてくださいまし!」

 

 

 

 そして、話はこれで終わりではなく、むしろここから。

 明るみにしたくない自分の過去を引っ張り出してまで、お嬢が俺に伝えたかった本題ってのがまだ残っているらしく。

 わしっと急にナインの両脇を掴んで、目隠しするように俺の顔へと付きつけたお嬢が、告げる。

 

 震える腕で。震えがちな声で。

 多分、顔も耳まで真っ赤にしながら。

 

 

 

「ナガレ……わ、わたくしに……っ……、──臆病なわたくしに……"勇気を"出させて、くれて。

 

 ありがとう、ございますの」

 

 

 

────

──

 

【Marry:Re】

 

──

────

 

 

 

 

 まずい。どうしよう。

 上手い言葉が、切り返しが見つからない。

 呼吸困難に陥ったみたいに、口が開いて閉じてを繰り返す。

 むしろ不手際や不恰好さのがよっぽど目立つ俺の闘いを、こんな……『真っ直ぐな』形で認められて。

 視線は然程動いてやいないのに、目を回してる気分だ。

 

 

「あー……」

 

 

 何て言えばいいんだよ、こんなの。

 こちらこそ? どういたしまして? お嬢の方こそ?

 違う、どれもなんかしっくり来ない。

 

 これ以上となく長い一秒の間、ぐるぐるぐるとそれっぽい返答が、思い浮かんでは消えていく。

 口ごもり、目を泳がせて、それでもなんとか。

 なんとか手繰り寄せた言葉は。

 

 

 

「じゃあ、これからは敬語とか使ってみよっか」

 

 

……我ながら、とんでもなく下っ手くそな誤魔化し方だった。

 

 

「……絶対、ずぅえったい嫌ですわ! 調子に乗るんじゃありませんわよ!」

 

「えー。調子に乗るなとか、お嬢に言われたくない」

 

「それどーいう意味ですの!」

 

 

 素の反応か、それとも情けない男のプライドを立ててくれたのか。

 どちらであるのか今一つ読み取れ切れないのがある意味、お嬢の魅力的な所なのかもしれない。

 

 

「──ぴぎっ! うぁ、も、もう! ナガレが大声出させるから、傷口が開いてズキズキとして来たじゃありませんの!」

 

「いやいや、んな難癖の付け方ないだろ」

 

「難癖もなにも事実ですわっ、んにぃ! くぅっ……な、ナガレ。責任取って何とかなさい!」

 

「って言われても。アムソンさん戻って来るの待つしかないだろ?」

 

 

 どうやら大声を出した弊害か、傷口に障ってしまったらしい。

 ふやけた涙目になりながら対策を投げられても、俺にどうにかする術なんてない。

 

 だが。

 後ろ頭を掻きながら、苦笑がちにお嬢を(なだ)めようとする俺よりも早く、白銀のシルエットが動いた。

 

 

「キュイ!」

 

「うぐぐ……え、ナイン?」

 

「自分に任せろって、どういう……」

 

 

 どうするつもりと首を傾げれば、自信満々なナインが

お嬢の膝上にピョンピョンと飛び移る。

 するとナインは、未だに多くの『切り傷』が残ったお嬢の右腕に己の三尾をポフッと乗せた。

 

 

「キュ~イ~……キュ~イ~……」

 

「なんですのその気の抜ける鳴き声……って──あら? な、なんだか、傷口がスースーとして来ましたわ……」

 

「『傷口』が…………、────っ! そうか、もしかして!」

 

「ナガレ? 急にどうしたんですの」

 

 

 当惑するお嬢を尻目に、ホルスターから外したアーカイブをペラペラと捲っていく。

 ナインの行動。

 お嬢の切り傷。

 そして『鎌鼬』の尻尾とくれば、自ずと閃くものがある。

 

 斯くして予感は──的中した。

 

 

 

───────

 

 

No.004

 

 

【カマイタチ/鎌鼬】

 

 

・再現性『B+α』

 

・親和性『A』→『A+』

 

・浸透性『B+α』

 

 

保有技能

 

・【一尾ノ風陣】

 

真空の刃を発生させ、放つ事が可能

 

・【二尾ノ太刀】

 

自分の身体を鎌に変える事が可能

 

・【三尾ノ治癒】

 

切り傷を治療することが可能。加えて、存在自体にセラピーの効果あり。

 

 

──────

 

 

「【三尾ノ治癒】……やっぱりか」

 

「一人で納得しないでくださいまし! なんだか傷口がぽやーって光ってますけれど! 大丈夫なんですの、これ!」

 

「心配いらない。というより、むしろナインに感謝しときなよ、お嬢」

 

「どういう意味……って。え? あれ、痛みが段々引いて……それに、き、傷が塞がっていきますわよ!」

 

 

 推測が的を射た実感に満足しながら目を向ければ、ナインの尻尾に撫でられたお嬢の右腕の傷を、ぼんやりと翠色に光る膜が覆っていた。

 まるで立体的な絆創膏(ばんそうこう)、ゼリー状の塗り薬みたいだ。

 間違いなく、新たに発現したナインの保有技能によるものだろう。

 

 

(鎌鼬は『三匹一組』の神様って説もある。一匹目が転ばせて、二匹目が皮膚を切って、三匹目が傷口に薬を塗るから、痛みがなくて直ぐ治る……って伝承)

 

 

 ナインの持つ保有技能も、伝承になぞらえれば所々違和感があるものの、納得がいく。

 もっとも、そもそもナインは三匹一組ならぬ三尾一匹という存在として再現されてる以上、多少の違和感なんて今更だ。

 

 

「ナインの新しい能力。切り傷を治す効果があんだってさ……あと、なんでか俺も良く分かんないけど、ナイン自体に癒し効果があるらしい」

 

「そ、そうなんですのね。わたくしの傷を治癒しようと……本当に、アナタは良い子ですわね、ナイン」

 

「キュイ! キュ~イ~」

 

「あぁ……確かに癒されますわねぇ……」

 

 

 丸っこい鳴き声と共に尻尾を振る、ナインの愛嬌に溢れた姿がハートに刺さったらしい。

 癒えていく傷口に比例してお嬢の表情も、にへらっとだらしなく緩んでいった。

 

 しかし存在自体にセラピーか。

 言われてみればセリアやお嬢もナインに構ってる時は、大体機嫌が良い事が多い。

 

 それにナインの『キュイ』という鳴き声も、よくよく思えばイルカの鳴き声の特徴に似ている。

 『ヒーリング(癒し)効果』といえばイルカが一番有名だろうし、セラピーってのはそこから来てるのかも知れない。

 

 

「傷付いたわたくしの為に、新しい力を身に付けるだなんて……本当に出来た子ですわね。やはりここは褒美としてなにか……ふむ。そうですわね……ナイン! これからはナインという名前だけではなく、ナイン・ゴージャスデスパレード雪風と絢爛華々しいフルネームを名乗るが宜しいですわ!」

 

「いやいや、だからそれは長い。幾らなんでも長いってお嬢。軽い罰ゲームじゃん」

 

「キュイィ……」

 

 

 気分任せなお嬢の命名は、一文の得にもならない褒美だ。

 懐かしさと呆れを覚える長ったらしさに、ナインも困惑するように小さな耳を垂れさせた。

 

 

(しっかし、最後の保有技能に加えて、ちゃっかり親和性も上がってる……お嬢の言うとおり、タイミングが良い…………)

 

 

 ん、待てよ。タイミング?

 なんか違和感あるぞ。

 そういえば、保有技能の開示はともかく『親和性』まで上がってるのはなんでだ。

 今回、友好を深めたのって……ナインじゃなくて。

 

 

「ナガレ、喉が渇きましたわ! おかわりをお注ぎなさい!」

 

 

 弾んだソプラノと、突き出された空のグラス。

 そして向けられた、気を抜けば見蕩れてしまいそうな喜色満面の、お嬢の笑顔。

 

 

(…………あぁ。協力再現って、"ここも"、なのか)

 

 

 まぁ、つまり。

 傲慢不遜に見せかけてヘタレで浮き沈みの激しい、このお嬢様との距離も、更に一歩、近付いたって事なんだろうか。

 

 

「……だから、俺はお嬢の従者じゃないっての」

 

「オーホッホッホ! 似たようなモノですわ! というか、もう少しありがたみやがりなさいな!」

 

「……はいはい」

 

 

 グラスを受け取りながら、背を向ける。

 なんだか、変に気恥ずかしいというか。

 

 

「……はぁ」

 

 

 なんとも言えない溜め息が、勝手に喉から滑り落ちる。

 でもこの『気付き』を口にすれば、もっといたたまれなくなるのは目に見えたから。

 

 

(……あ、そういえば)

 

 

 お嬢に背を向け、グラスに水を注ぎながら、気を紛らわす何かを探す。

 そこでふと思い至って、ポケットをまさぐり、取り出したるは──スマートフォン。

 

 色々とごたついていたのもあって、お嬢とエトエナの試合が始まる前にメリーさんから何かしらのメッセージがあった事をすっかり忘れてしまっていた。

 

 

(メリーさん……何の用だったんだろ)

 

 

 それなりに時間が過ぎてしまったとはいえ、だからといって確認しない訳にはいかない。

 壊れたはずのスマートフォンの電源ボタンを押せば、ホーム画面がぼんやりと映し出される。

 

 すっかり慣れ親しんだ怪奇現象に気をやる事もなく、ホーム画面にポンと浮いたメリーさんからの、未読のメッセージをタップして。

 

 彼女からのメッセージに目を、通せば。

 

 

「…………、────」

 

 

 息を呑んだ。

 いや、止まった。

 まるで透明な、小さな手に柔らかく絞められたかの様に。

 

 

「────」

 

 

 液晶に、淡々と並ぶ文字列。

 一語一句が脳に刷り込まれていく度に。

 

 

 

『ねぇナガレ。

 やっぱり、ナガレの相棒は、カゲトラみたいな強い都市伝説の方が良い?

 ナガレの役に立てないメリーさんは、相棒にはふさわしくない?

 

 

 メリーさんみたいな弱い、お人形は……

 

 

 

 ……やっぱり、邪魔?』

 

 

 

 

 

 後悔が、押し寄せて来た。

 

 

 

 

 





No.004

【カマイタチ/鎌鼬】

保有技能

・【三尾ノ治癒】

切り傷を治療することが可能。加えて、存在自体にセラピーの効果あり。


────


 切り傷、及び裂傷を治癒する事が出来る能力。
 ナインの尻尾で傷口に触れ、傷口をゼリー状の翠色光の膜で覆い、回復する。
 また、ナインそのものにヒーリングの効果があり、ナインの鳴き声が鼬の「キーキー」「クククク」というものよりも、イルカの鳴き声に類似しているのはその影響と思われる。



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