シン・アスカの異世界渡航記『完結』   作:サルスベリ

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 唐突に思いついてネタを詰めてみて、いけそうなので書いてみた。

 最近、シンが主人公のはずなのに、他の視点が多いなと反省。

 やっぱりシンは中心にいないと。

 だからさ、シン。喜劇で踊ろうぜ。





シン・アスカのとても長い長い一日・1

 強さとは何か。多くのものが疑問を浮かべ、答えを探す問題であり、一口ではとても表せない深い問いかけでも有る。

 

 近年、遠距離武器の発達により相手との距離が開けば開くほど、武器も多様化していくので、一口に強さといっても武器の種類によって様々な戦い方が行われるので、誰もが解るような強さは『あり得ない』とされている。

 

 戦艦、航空機、機動兵器、あるいは重力兵器や空間兵器。大量破壊、あるいは広域破壊兵器の前に個人の力など無力なものだ。

 

 ならば、強さとは兵器の優秀さということになるのだが。

 

 そんなことはない。

 

 ジョーカー銀河帝国においていえば『強さ』とは、いかに自分の得意分野に相手を引き込み、自分の土俵で戦えるか、となる。

 

 身体的特徴、外見的特徴。基本能力、武器の種類、スキル、魔法、あるいは付加されている能力等など。多種多様な手段を用いて、相手をこちら側に引き込むのは、戦闘を行う上では必須なスキル。

 

 結界に引き込んでの戦闘は、特に自分の土俵に相手を引き込みやすいとされており、中でも『固有結界』は最強不敗とまで言われている。

 

「何の冗談だね?」

 

 とある場所で執事服の男が、呆れたように告げたが、今は関係ない。

 

 『固有結界』っぽい魔法やスキルを使う存在は、ジョーカー銀河帝国に八人いるが、今回の話には関係ない。

 

 つまり何が言いたいかというと、『色仕掛け』も立派な戦術になるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 早朝五時といえば、大抵の人が夢の中。夜勤でもやっていなければ、起きていることなど稀だろうか。早朝から仕事に入る人もいるが、一般的な人たちは普通は寝ていることだろう。

 

 シン・アスカも夢の中にいた。先日の宰相の『休みなさい』発言と、大型モールを混乱に落とした罰則のため、『謹慎三日』を言い渡されたので、今日は珍しく家で熟睡中。

 

 いつも襲撃してくる妹は、軍務のために一週間はいないと連絡を受けたので、今日は穏やかにすやすやと夢の中。

 

「シンの馬鹿ぁぁぁぁ!!」

 

 夢の中で何故か殴られるっていうオチがなければ、絶対に起きないだろう休日の朝だったりする。

 

「・・・・今の誰だ?」

 

 なんだか複数の女性から殴られた気がした。金髪でフワフワカールの少女とちょっと赤い髪のサイドテールの女性だった気がする。

 

「りりかるってなんだっけ?」

 

 何故か頭に浮かんだ単語を余所に、二人の存在の向こう側にいたメンツの一人には見覚えがあった。

 

 確か、士郎さん家の次女だった。名前は確か、高町・なのはだったような。接点はあるが、二度か三度ほど挨拶した程度なので顔見知りくらいでしかないのに、夢にまで出てくるとは。

 

「はぁ・・・・おい、マユ」

 

「あれ、お兄ちゃん、なんで起きてるの?」

 

 何故か、ドアのところに立っている妹からの疑問に、シンは盛大に溜息をついた。

 

 もう夢のことなど何処かに行ってしまって、視界の中に彼女を入れつつ体をベッドから動かす。

 

「おまえこそ、軍務じゃないのか?」

 

「ラクスさんが参加したから」

 

 一言で解る、演習が強制終了になった原因にして、妹が戻ってきた最大の理由。きっとまたあの砲撃馬鹿歌姫が開幕から最大火力を使ったのだろう。

 

「絶好調でノリノリで最初から歌っていたから」

 

「被害は?」

 

「中央四軍はしばらく軍事行動不能」

 

 何をやらかしたんだ、あの暴走歌姫は。ちょっと気になったシンだったが、余計なことを聞いて頭痛を味わいたくないので忘れることにした。

 

「バスターランチャーと相転移砲と波動砲をマシンガンみたいに撃ちまくったから」

 

「知りたくなかったよ」

 

 無情だ。なんであんなブレーキのきかないレーシングカーみたいな奴に、惑星クラスの大型ジェネレータ搭載型の試作機動兵器を回すのだろうか。

 

「で、また俺を襲うつもりだったのか?」

 

「え? うん、違う・・・・かな。襲うつもりだったけど」

 

 妙に歯切れが悪い妹に訝しむシンの前で、妹はにっこりと笑顔を向けた後に予想外な言葉を言ってきた。

 

「お兄ちゃん、私って女として魅力ないかな?」

 

「は?」

 

 意味不明だ。何の話を振られたのか解らない、どういった理由でそんなことを話したのか。グルグルと言葉が頭の中で回るシンの前で、マユはちょっと顔を赤くして顔を背ける。

 

「あ、あのね、私ね、お兄ちゃんのこと、好きだよ。異性として、ね」

 

「はい?」

 

「うん、だからね」

 

 意を決したような妹に疑問を投げかけたシンは、慌てて回れ右をした。

 

 妹が上着のボタンを外し始めたので。

 

「ちょっと待て?! 何してんだよ?!」

 

「だから、女として魅力ないのかなぁって」

 

「待て待て待て! 俺達は兄妹なんだぞ!」

 

「うん、知っているよ」

 

 止めるために全力で叫んでもマユは止まらない、自分の声と相手の声の合間に布のすれる音がして、床に落ちる音がして、とシンは自分の聴力の良さを呪った。戦場で助けられたことは多いが、こんな時まで発揮しなくてもいいだろうが。

 

 聞くなと自分に言い聞かせるシンの耳に、次に床を踏みしめる足音が入ってきた。

 

「マユ?! 落ち着け! 話せばわかる!」

 

「解らないよ。お兄ちゃんは、私のことどう思っているの? 私だって女なんだよ」

 

「いやいや知っているから! 十分に魅力的だから! な! だから落ち着けって!!」

 

「落ち着けないよ」

 

 一歩一歩と踏みしめる足音と、すでにしない布の音。シンの冷静な思考がもしかして裸と結論を出すと同時に、なんでここから逃げないと警告を発しているのだが、体が動かない。

 

 極度の緊張状態は自分の体を拘束する、覚えておくように。昔、ラウ・ル・クルーゼがそんなことを言っていたな、なんて余計なことを考えて精神を安定させようとするくらいに、シンは切羽詰まっていた。

 

「ねぇ、お兄ちゃん」

 

 距離的にもうすぐ近く、密着まで数ミリかというところからの声に、シンはハッとして。

 

「だからね、死んで」

 

「おまえ!!!」

 

 咄嗟に回避、頭上を光が通り過ぎていく。

 

 屈んだままで一気に跳ね上がり、天井を蹴とばしてドアの方へ飛ぶ。

 

「惜しい! もうちょっとだったのに!」

 

「おまえな?! って、ちょっと待て!!」

 

 説教くれてやろうとしたシンだったが、視界に入った妹の姿に絶句してしまう。

 

「なんで裸?!」

 

 何も身につけていない生まれたままの姿の妹に対して、兄は言葉に詰まった後に視界を閉じた。

 

「だって脱いだから!」

 

「どういうことだよ?!」

 

「色仕掛けならやれるかなぁって思ったの!」

 

 次々に攻撃を繰り出してくる妹に、『羞恥心は何処にいった』と叫びたいシンだった。

 

 その後、あまりにドタバタうるさいために母親がシンの部屋に怒鳴りこみに来たのだが。

 

「二人とも・・・・・」

 

 見下ろすのは自分の子供たちなのだが、どうにも常識を疑ってしまうような光景だった。

 

 兄は妹を抑えつけて床に転がしている。妹は全裸で涙目でいる。

 

 まさかの事案と考える母の視界には、斬撃の跡だらけのシンの部屋が映っていて。

 

「・・・・シン、マユに襲われたのね?」

 

 兄は無言で首を縦に何度も振っている。

 

「マユ、シンを襲ったのね?」

 

「悔しい! もうちょっとだったのに!」

 

 全力で悔しがる妹を見つめた後、母は小さくため息をついて、部屋を後にした。

 

「近親相姦は帝国では禁止されていなかったわね」

 

「妹に欲情するようなお兄ちゃんじゃないから大丈夫!」

 

「なんでおまえが言うんだよ!」

 

「え? するの?」

 

「するかぁぁぁぁ!!」

 

 シンの朝は、何時もと変わらない妹からの襲撃で始まったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 グッと疲れた。もう何処かで寝ていたい。しかし、何処で寝たとしても厄介事に巻き込まれるかもしれない。

 

 というわけで、安全だろう場所を選んでみたのだが。

 

「おいおい、シン。おまえは休みじゃなかったのか?」

 

 呆れた顔で見つめるハイネに対して、シンは突っ伏していた顔を上げてのだが。

 

「解った。ゆっくり休め」

 

 一瞬で察してくれるハイネのありがたみに感謝し、シンは再び自分の机に顔をつける。

 

「仮眠室、許可もらってきてやろうか?」

 

「ここで大丈夫です」

 

「そっか、なら部隊長には俺から言っておいてやるよ。後、宰相にもな」

 

 ありがたいことだ。一言と顔色だけでここまで気が回る男は、帝国広しといえどハイネくらいなものだ。

 

 後は師匠とか、野比相談役とか。いや、師匠だと気を回してもそれが普通の回し方じゃないから厄介事にしかならない。

 

 あるいはルルーシュあたりであるならば、『仕方がない奴だな』とホテルの一室くらいは借りてくれるかもしれないが。

 

 少ししてシンは肩を叩かれる感触で目を開けた。

 

「ほら、カギだ。休んでこいよ」

 

「ありがとうございます、ハイネ」

 

「いいからさっさと行け。ゾンビみたいだぞ」

 

 そんなに酷いかと思いながら歩いていくと、丁度ガイが戻ってきたようでこちらを見た後に顔をしかめていた。

 

「妹さんか?」

 

「はい。もう朝からなんだか、訳が解らなくて」

 

「大変だな。ゆっくり休んでこい」

 

 優しく肩を叩かれて、本当にいい人達がいるなと、仲間達のありがたみを改めてかみしめた。

 

 仮眠室のカギを開けて、中に入る。普通、和式と洋式の二つなのだが、ハイネが借りてくれたのはベッドタイプの部屋だった。

 

 布団を敷く手間が省けてラッキーと考えながら、シンはベッドへダイブした。

 

 掛け布団をかける間もなく夢の中へ。もう誰にも邪魔させないと安心して眠った彼を待っていたのは、またも妙な夢だった。

 

 『さあ、救世の旗の基でまいりましょう、シン』とかよく解らないことを金髪の聖女様に言われて、何故かバスターソードを持って竜に突撃することになった。赤い髪の少女と大きな楯を持った少女と共に、中世っぽい街の中を駆け巡った後、何故だか知らないが英雄王と一騎打ちをしていたが。

 

 『我を楽しませるとは! やるな道化! いや『凍焔の鬼神』よ!』と高笑いする英雄王に、『どういうことだよ』と叫びたくなったが。

 

 『フ、貴様の師であるテラに伝えよ。次は我と戦えとな』とか伝言まで預かったのだが。

 

 師匠、何をしたのだろうか。あの英雄王と知り合いとか、あり得ないことではないだろうか。いや、あの師匠のことだからやりかねない。何処ぞで聖杯戦争に参加していました、と言われても納得してしまう。

 

 戦闘が終わり、何故か聖女様に膝枕してもらっていたシンだった。

 

「え?」

 

 感触が妙にリアルじゃないだろうか。疑問を感じて意識が覚醒した瞬間、視界一杯に見慣れた顔が映った。

 

「え? あれ?」

 

「起きましたか?」

 

 優しく髪を撫でる手の感触と、穏やかな微笑み。普段から見慣れている顔が違うものに見えるから不思議だ。

 

「ティーラ? え、俺って何で?」

 

「男ならば女性の膝枕は大好物だと知ったので」

 

「は?」

 

 心地よいかもしれない。確かに枕では味わえない感触だろうが、だからといってこれを味わっていいものか悩む。

 

「お疲れ様です、シン。大変だったようですが」

 

 ちょっと普段と口調が違う気がする。まだ夢の中ではないだろうか、こんなに優しく語るティーラは見たことがない。きっとまだ夢だ。

 

「おやすみなさい、シン」

 

「あ、ああ」

 

 夢ならばまだ寝ていても大丈夫だ。そう思い込んだシンは、自分の思考がまともじゃないことに気づくことなく、再び深い眠りについた。

 

 夢は見なかったが、心地よい感触と綺麗な子守唄を聞いた気がした。

 

「・・・・なんだったんだ?」

 

 目覚めて見ても自分一人。誰もいない仮眠室を見回した後、シンは首を傾げつつ部屋を退出した。

 

 使用終了の合図を出すとバッタ達が清掃に入っていくのだが、その中の一匹が戻ってきて頭部ユニットを僅かに斜めにしてきた。

 

『ピ? シン様、何もなかったんですか?』

 

「え?」

 

『ピ ティーラ様が入って行ったので、『事が起きた』かと』

 

 言われたことで、一瞬で眠気が吹っ飛んだ。

 

 慌てて執務部屋に飛び込むと、目的の人物は自分の机で書類を確認していた。

 

「ティーラ」

 

「シン、ありがとう」

 

「へ?」

 

 何故かお礼を言われて困惑していると、眼前に携帯電話の待ち受け画面が付きつけられる。

 

「いい待ち受けでしょう?」

 

 ぐっすり眠っている見慣れた顔の横に、目の前にいる少女がくっついている画像だった。

 

 まさか、ここもか。シンはがっくりとうなだれて、ティーラは上機嫌で微笑んでいたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 安全と安心していた場所でのまさかの落とし穴を受けて、シンは深いため息をつきながら、政庁の入口へと足を進めていた。

 

「あ、ごめんね、シン。御休みだったんだよね?」

 

 入口にいたシャルロットに大丈夫と伝えながら、彼女の前に立つ。

 

「で、どうしたんだよ?」

 

「うん、遊んでいるだけじゃダメだから、ちょっと働こうかなって」

 

「別に大丈夫じゃないか」

 

 彼女はゲストとして生活は保障されているのだから、無理に働く必要性はない。生活費も一定額が口座に振り込まれるし、それ以外に欲しいものがあるならば申請すれば送られる手はずだ。

 

「でも、せっかくここにいるんだから、色々と体験したいんだけど、ダメかな?」

 

「ダメじゃないけど。なら、いっそのこと学校とかどうだ?」

 

「学校かぁ」

 

 提案にシャルロットが、そういえば自分達は学生を途中で辞めてきたことを思い出す。

 

「帝都にも学校はあるからな。シャルロットなら高校くらいは受かるだろ?」

 

「ええ? 自信ないよ。知識からまったく違いそうだし」

 

「大丈夫だって」

 

 不安を感じるシャルロットに安心するように告げるシン。

 

 確かに、地球と銀河帝国では教えている知識に隔たりはあるかもしれないが、同じ宇宙にいるのだから物理法則には、あまりに違いはないはずだ。

 

 その上で、ジョーカー銀河帝国は日本がベースになっているため、IS学園で学んだことを生かして、その上で足りない部分を補えばいいだけ。

 

「善は急げって言うし。そうだな、まずは制服を見てみるか?」

 

「うん、そうだね。ところで、どこで制服を見るの?」

 

「カタログがあるからさ」

 

 何処にとシャルロットが聞いてくるので、シンは自分の右腕にしているブレスレット型の携帯端末を指差す。

 

 一口に帝都の高校といっても、公立高校と国立高校の二種類が存在する。運営母体がジョーカー銀河帝国であるか、それとも各居住区エリア行政であるかの違いなだけで、中身はほとんど変わりがない。

 

 教えている知識、実施している教科などに差異はあまり見られず、行っている授業が微妙に違っている程度だ。

 

 かといって、まったく同じではないのは高校が何を目的としているか、教育方針の違いが差異として出ているためだ。

 

 中でも特に特色として違うものといえば、『制服』だろうか。

 

 『思春期の青春は学生服で決まる』とか、議会で誰かが大演説を行って、それに議員一同拍手喝采したのは、帝国の議事録の中でも特筆するべき会議となっている。

 

「・・・シン、この装甲服みたいな学生服って何?」

 

「安全第一をモットーにした高校だな。公立だから、学則がちょっと緩やかだ」

 

「この七色を取り込んだ学生服は?」

 

「美術系の公立高校だな。美的センスを磨くために、三年に一度は学生からデザインを出させて、許可が出れば制服が変わるらしい」

 

 次々に出てくる学生服にシャルロットは驚きと共に、ここにも『帝国の気風』が出ているなと感心していた。あの皇帝が治める国では、当たり前かと思ってしまうのは、仕方がないことかもしれない。

 

「う~~~ここの近くって何処なの?」

 

「近く? 国立の高校は・・・あった」

 

 立体画像のいくつかを操作したシンは、ある制服を示して表示させる。

 

 古典的な学生服とセーラー服。遊び心がない昔ながらの制服に、シャルロットは疑問を感じてしまう。

 

「あの皇帝陛下のお膝元で?」

 

「これ、皇妃様の黒歴史だな」

 

「へ?」

 

 シャルロット、意外な話に間抜けな声を出してしまう。

 

「二人ほど、セーラー服を着ても違和感ない人がいてな。その人たちの趣味、というかシャレのつもりがそのまま決定した結果かな」

 

「へ、へ~~~~」

 

 予想外の一言を貰い、シャルロットは引きつった笑みを浮かべて、画像に視線を戻した。

 

 モデルは黒髪と金髪の少女二人。何処か引きつった顔をした二人が、画像の中で様々なポーズをとっている。

 

 とても愛らしくまさに学生っていう二人なのだが。

 

「ちなみに、この二人がそうだ」

 

「・・・・・・はい?!」

 

 驚愕の声を上げるシャルロットは、嘘でしょうとシンを見つめるのだが。

 

 彼は力なく首を振った。

 

 その後、彼女は実際に試着することにして、シンに付き合ってもらい。

 

「似合うじゃん」

 

「ありがと」

 

 素直に褒められて赤面することになった。

 

 

 

 

 

 




 

 というわけで、シンのとても長い一日の『午前中』終わり。

「はぁ?! 待てよ! これで午前中って?!」

 はっはっはっは、シン、だからいったろ?

 長い長い一日だって。

「嘘だろ、マジか」




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