Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義 作:ヨツバ
今回で第二章は完結です。
二章の後日談をどうぞ。
207
ある女性がカツカツと廊下を歩いていた。
今の彼女を見れば近寄りがたい雰囲気であると分かってしまう。
「あーっムカツク!!」
孫策は袁術の謁見から戻る道すがらイラついていた。その理由としては今の孫呉は袁術が握っているからである。
更に袁術は孫堅が目指していた揚州牧になったのだ。これで袁術は南陽だけでなく、揚州や豫洲の西武も支配下に置く巨大勢力の一角になったのである。
袁術が孫呉の上の存在になった瞬間から孫堅に忠誠を誓っていた豪族たちは反旗を翻したのだ。
反旗を翻した者たちは袁術に忠誠を誓っていないからこその叛乱である。こればかりは孫策も耳が痛い状態だ。
黄祖との戦いが終わった後は孫呉の叛乱を抑える戦になってしまったのだ。
孫策としては敵味方とも被害なく勝利を目指している。
「荒れているな雪蓮」
「荒れたくもなるわよ。それに心も参っちゃうわよ」
袁術に対するイラつきと孫呉に忠誠を誓っていた豪族たちが反旗を翻したという負い目に孫策は悩まされている。
正直なところ袁術のイラつきよりも自分が孫堅の後継者だと認められていないという方が精神的に参ってしまう。
「こんなダメな二代目なんて見放したくもなるわよねえ」
「雪蓮、弱気が過ぎるぞ」
「だって冥琳…」
叛乱を起こしている者には豫章でも死闘を共に戦った豪族たちもいる。それが今では孫策を認めない者たちになってしまった。
彼女の弱気も分からないでもない。
「母様が必死に築き上げた地盤をそっくりそのまま袁術に奪われちゃったし」
袁術には恩がある。しかし国を乗っ取られたのは予想外だ。
それを孫策は自分の器量の無さとおもってしまっているのだ。何もかも彼女だけの問題ではない。
「いい加減にしないか。愚痴をこぼしているだけで現状は何も変わらないぞ?」
「分かってる。気持ちだけが焦ってるのよ。でも何をすればいいのか…」
「孫堅の存在が大きかったか」
「何よ孔明」
孫策と周瑜の話が聞こえてしまい、つい口が出てしまった諸葛孔明。
「上に立つ者を継いだ者の宿命だ。どうしても下についていた臣下や部下たちは先任と後継を比べてしまうものだよ」
「そんなの分かってるわよ」
下にいる者たちは孫堅と孫策を比べてしまっている。比べて孫策では忠誠を誓えないからこそ豪族たちは反旗を翻しているのだ。
その事実が孫策の精神を削っている。周瑜としては本当に孫策が折れてしまう事を恐れているからこそ付きっきりだ。
「大丈夫だ。雪蓮ならすぐに認めてもらえる。なんせお前なんだからな」
「ふふ、何よそれ冥琳」
今の孫策には誰か横にいるべきなのだ。それが周瑜や太史慈たちだ。今の彼女は誰かが支えてなければ折れてしまう。表面上はそう見えないかもしれないがただのやせ我慢にすぎない。
「まあ、確かに何とかなるだろうな」
「何よ孔明まで、その何とかなるって」
「何とかなるものさ」
今の孫策は未熟だと思われている。しかし彼女ならばいずれ孫堅の遺志を継ぐことになるのだ。
208
「時が経つのは早いものね」
「蓮華姉さま…シャオ、まだ信じられない。母さまがもういないなんて」
「そうね…私もよ。今もすぐそこから母様の怒鳴り声が聞こえてきそうな気がするもの」
孫権と孫尚香は戦いが終わった後は孫堅が亡くなったという事実に対して考えると心にポッカリと穴が空いてしまった。
その穴は簡単には埋められない。しかし埋めなければ彼女たちは未来には進めないのだ。
孫呉は孫策に任せれば良いと考えてはいけない。孫権たちもまた孫堅の娘として孫呉について考えなければならないのだ。
彼女たちも孫策を支えなければならない。
「大変じゃのう。じゃがお主らは今2つの選択肢を迫られておる」
「何よ武則天」
孫権と孫尚香が虚脱感と母を亡くした悲しみを感じていると武則天がトコトコと歩いてい来た。
「2つの選択肢って何かしら?」
孫権は武則天の言葉が気になったのか聞き返してしまう。
「諦めるか。前に進むか」
今の彼女たちにはその2つしかない。
諦めてしまえば楽になるが未来は無いかもしれない。前に進めばこれから辛い事や大変な事もあるだろうが未来がある。
どちらを選ぶかなんて決まっているものだ。
「前に進むわ」
「うん。母さまはもういないけど…孫呉にはまだシャオたちがいるもん」
孫呉はこれからだ。やっと取り戻したと思ったら袁術の支配下にされたがこれで終わりではない。
「私たちも雪蓮姉様を支えないとね」
「うん!!」
今は袁術の支配下だがいずれは独立する。それはきっと遠くない未来である。
「何じゃすぐ元気になったのう」
「少しね」
少しは元気になったかもしれない。だがそれでも孫堅が亡くなった事実はすぐに乗り越えるのは難しいのだ。
これから少しずつ乗り越えていくのだ。
「努力せい。何事も努力する事が必要なのじゃ。妾も自分の力で上り詰めたからな」
「上り詰めた?」
「くっふっふー、こっちの話じゃ。ところで妾は杏仁豆腐を食べたい」
「あんた…こっちの気持ちも知らないで」
「妾は関係無いからな。だがいつまでも暗い気持ちをしていると周りの臣下にも影響を与えるものじゃ。お主らも上に立つ資格がある者…ならばいつまでも暗い顔なぞ出来んという事じゃ」
上に立つ者は悲しむ暇も無い。それが上に立つ者の運命でもある。
「まあ、お主らはこれから嫌でも試練が降りかかるじゃろうて」
「どんな試練か分からないけど私たちは乗り越えるわ」
209
黄祖との戦いが終わり、少しの間だけ建業で世話になっていた諸葛孔明たち。孫呉が多少落ち着いたのを見計らって出立する事を孫策たちに伝える。
普通に建業で過ごしていたが孫呉に根をはわすつもりはない。彼らにもやるべきことがあるからいずれ孫呉から出ていかねばならないのだ。
「ではな。頑張れよ」
「はい。俵さんも頑張ってください!!」
「くっふっふー。なかなか面白かったぞ」
「またねー」
「あなた達に御仏の加護がありますように!!」
「□□」
何だかんだで世話になった者たちに別れの挨拶をしていく。
縁があればまた会えるかもしれない。
「世話になったな孫策殿」
「世話になったのは此方よ。あなたたちが力を貸してくれたから私たちは孫呉を取り戻す道が見えたんだから」
「そう言ってくれると光栄だ」
「あなたたちがこのまま残ってくれる方が私としては嬉しいんだけどねー」
特に諸葛孔明と俵藤太は人材として喉から手が出るほど欲しいものだ。
「嬉しい誘いだが私たちにも目的があるのでね。ここに留まってはいられない」
「はいはい、分かってるわ」
残念だとヤレヤレと首を振る。
「雪蓮よ」
「何と?」
「あなたたちは私たちの恩人だしね。真名を預けさせてよ」
「有りがたく預からせてもらおう」
孫策たちの真名を受け取る。信頼を得られた証拠である。
共に命がけの戦いをした仲間なのだ。孫策たちにとって真名を預けるのに後悔はない。
「また縁があれば」
「ええ」
諸葛孔明たちは建業を出立するのであった。
「行ってしまったな」
「そうね冥淋」
「やはり惜しいな。今の孫呉には彼らのような人材が欲しがったのだかな」
「もお、それは言わない約束でしょ」
クスクスと笑い会う雪蓮と冥淋。
だが孫呉の力となる新たな人材は彼等以外にすぐに見つかる事になる。
「さて、孫呉はこれから天下を獲るわ。そのために今は我慢。でもすぐに巻き返すわよ!!」
「ああ!!」
これから孫呉はまた耐える日々が始まる。だが黄祖との戦いを乗り越えた彼女たちに今の状況を比べたら軽いものだ。
孫呉が袁術から独立するのは遠い未来ではない。
「今、帰ったわ華佗ちゃ~ん!!」
「ダーリン。浮気しておらんよな。儂はしておらんぞ!!」
貂蝉と卑弥呼はカダたちがいる拠点に到着するやいなや華佗の浮気を心配するのであった。
「華佗よ。マスターは、立香は帰ってきて…え?」
次に諸葛孔明が入ると目の前にはよく分からない光景が広がっていた。
「ガツガツあぐもぐもぐもぐ…んぐんぐ!!」
諸葛孔明の記憶が確かならば長江で助けた瀕死の女性が物凄い勢いで飲食をしていた。
「血が足りねえんだ。もっと肉を持ってこい!!」
「おいおい、そんながっつくな。病み上がりなんだから消化のよいものが…」
「粥か何かじゃ足りないんだよ。おかわりだ!!」
「はーい!!」
藤丸立香が配膳を世話しなくしている。
「よく食うねぇ」
「もー、どんだけ食うのよ!!」
燕青や地和たちもまた同じように料理や水を配膳していた。
その全てを彼女は勢いよく口に運んでガツガツと平らげていった。
「まずは説明を求む」
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まずはどこからどう説明しようか。もしくは説明してもらおうかと目頭を押さえる諸葛孔明。
彼の目の前には孫堅を名乗る女傑が豪快に飲み食いをしていた。そしてマスターである藤丸立香がどんどんと食事を配膳している。
「んぐんぐんぐ…ぷはぁ!!」
丁度、食事を終えた孫堅。
「あー…貴女が孫堅殿であっているか。孫策や孫権の親である孫堅で」
「そうだぜ。てめえは?」
「これは自己紹介が遅れた。私は諸葛孔明と言います」
「諸葛孔明か、よろしくな」
瀕死の状態であった彼女は生気を取り戻しかのように覇気が滲み出ていた。傷の状態も最初の頃に比べたらマシになっている。
「…あんたらが孫策たちの手助けをしてくれたんだよな。感謝するぜ」
「いや、此方も孫策殿たちには力を貸してもらった。お互い様だよ」
「いんや、お前らのおかげさ……さてオレの説明をしないといけないよなあ。つーかオレ自身も知りたいんだよな。あとてめえらと立香たちの関係も」
「はい。説明します!!」
挙手をする藤丸立香。まずは彼等と孫堅たちの経緯を説明しなければならない。
「回想行ってみよう。ぐだぐだほわほわ~」
「……」
「~~というわけです」
「何も説明されてない気がするが理解した」
簡単にまとめると于吉に操られた孫堅を打ち倒して藤丸立香は現在に戻って来たのだ。
逆に諸葛孔明たちは孫策たちと黄祖を倒してきて戻って来たのだ。
「炎蓮…孫堅は儂が確実にこの拳で撃ち抜いた。その時点で命は風前の灯であったはずだ」
「ああ。オレも死んだと思っていたんだがな」
「いや、実際に孫堅は死んでいた。ん、てか李書文が孫堅を撃ち抜いた?」
「そこは気にしないで華佗ちゃん」
ここで華佗が説明に加わる。
「オレが死んでいた?」
「でも長江の河で助けた時はギリギリ生きていたんだよね?」
孫堅がギリギリ生きていたのは哪吒や華佗も確認していた。生きていたから華佗は治療を施したのである。
「最初の時は俺も彼女の進行状態は気付かなかったんだ」
「進行状態?」
「孫堅は人間じゃない。今の彼女は鬼神だ」
孫堅は人間ではなく鬼神。それは于吉の手によって鬼神の力を植え付けられたから知っている。
「孫堅は于吉によって鬼神の力を植え付けられたんだよな?」
「ああ」
「その時はおそらく孫堅は完全な鬼神では無かった可能性があるんだ。人間と鬼神の間といったところだ」
藤丸立香たちと戦った時の孫堅は人間と鬼神の間。しかし今、目の前にいる孫堅は鬼神になっているとのこと。
「孫堅は討ち取られた後は死んだ。死んだ後は孫堅の内に残った鬼神の力が彼女を完全な鬼神にしたんだ」
長江で溺れていた孫堅は既に人間ではなく、鬼神であったのだ。人間としてではなく鬼神としてギリギリ生きていたということである。
「オレってやっぱ死んでたのか」
「ああ。だが肉体は鬼神となっていたが孫堅の魂はまだ残っていたんだ」
この外史に魂という概念があるとして、助けた時に孫堅の肉体にはまだ彼女の魂が残っていたのだ。
人間が死んだ時に魂がすぐに肉体から離れるというわけではない。実は死んだ後も肉体と魂は繋がっているのだ。
地獄の鬼がその繋がりを切り離して魂を地獄に向かわせるなんて話もあるほどである。
「あのままだったら孫堅は悪鬼羅刹な鬼神になっていた。だから俺は意識まで鬼神になる前に治療したんだ」
華佗は医者であると同時に道教組織の1人だ。そういうのも理解はある。
道教と医術の組み合わせにより孫堅の意識が鬼神に乗っ取られることを防いだのである。
(…本当にこの華佗は何者だ)
「簡単にまとめると肉体は鬼神だが魂はオレのままなんだな?」
「その通りだ」
孫堅が生きていたカラクリは中身を空けると予想外なものであったのだ。
額を矢で討ち抜かれても腹部を拳で打ち抜かれても無事に生きていたわけではない。孫堅は一度死んでいた。
孫堅は鬼神となって生き返ったのだ。
「オレが鬼神か…実感ねえな」
「角とか生えてないしね」
孫堅が生きていた謎は分かったのであった。
「オレの事は分かった。で、てめえらは?」
「俺ら?」
「そうだよ立香。諸葛孔明や華佗たちがてめえの仲間ってのは分かった。だが天に帰ったんじゃねえのかよ」
藤丸立香たちは孫堅の中で天に帰った事になっている。しかし孫堅が生きていたというくらいに藤丸立香たちが目の前にいることも驚きである。
「まだ使命は終わってないって事かな。于吉について解決していないからね」
「そういうことか」
そういう事にしておいた。事実そうなのだから。
「そうなると天から降りた人間はたくさんいんだな」
「天の人間ではないんだが…」
諸葛孔明も藤丸立香と同じことを言うのであった。
そもそも華佗や天和たちはこの外史の人間である。貂蝉と卑弥呼はまた別存在である。正直なところ藤丸立香たちの一団はいろいろとごちゃまぜであるのだ。
「立香ちゃん。于吉は何か言ってなかったかしらん?」
「確か…群雄割拠が始まる前の大きな戦で策が発動するって」
「群雄割拠が始まる前に起こる大きな戦ねえ」
(もしや…)
貂蝉と卑弥呼は何か思うところがあるのか思案し始めた。
(……まだ可能性の範疇だが可能性は高いな)
群雄割拠が始まる前の大きな戦で策が発動する。それまで藤丸立香たちは何もできない。
「…立香たちはこれからどうするんだ?」
「于吉を追うよ。まだ戦いは終わってないから」
「だよな」
孫呉での戦いは終わった。しかし于吉との戦いは終わっていないのだ。
「なあ立香。その戦いにオレも連れてってくれないか?」
「ええ!?」
「何で驚くんだよ」
「だって炎蓮さんはこのまま雪蓮さんたちの元に帰るんじゃないの?」
「てめえらは知らないだろうが…あんな別れをしたんだ。顔を出せるかよ。つーか死んだ事になってるんだからなオレは」
「どんな別れをしたか分からないけど生きていたなら雪蓮さんたちは喜ぶと思うけどな」
大切な母親が実は生きていた。それは雪蓮たちにとって奇跡のような報せだ。喜ばないはずがない。
だが孫堅はどうやら建業に戻るのは乗り気ではないようである。
「帰った方が…」
「帰らん。どんな顔して帰ればいいんだ。つーかこっぱずかしい」
頑固な孫堅である。
「いいんじゃないの」
「お、よく言った筋肉」
「貂蝉よん」
外史の流れとして孫堅はこの時点で死んでいた事になっている。
流れとしては孫堅を孫策たちの元へ必ず返さなければならないという事はない。
「オレとしてはケジメをつけてえからな」
「ケジメ?」
「ああ。于吉にはケジメをつけさせないといけねえってことさ」
孫堅の言いたい事は分かる。
「オレにも于吉をぶっとばすのを手伝わせてくれってことさ。オレは鬼神なんだろ。なら力になる」
「えーっと…じゃあよろしく!!」
「おう、よろしくな!!」
またも藤丸立香たちの旅に新たな仲間が加わるのであった。
「オレの名前は炎蓮だ。そう呼んでくれ。孫堅の名前は使えないからな」
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新たな仲間である炎蓮が加わり藤丸立香たちは次に向かう目的地について話し合う。
于吉を捕まえるために次の目的地を考えるのはよいのだが全く持って情報が無い。大きな戦に于吉が何かを仕出かすだけでは情報として漠然としすぎているのだ。
このままでは今いる場所から出立することさえ出来ない。だからこそここで口を開いた者がいる。
「それならアタシは向かってみたいところがあるのだけどいいかしら?」
「それなら俺も行きたいところがある。というよりも依頼があるんだ」
貂蝉と華佗が目的地について口を開いた。于吉の居場所が分からない今、何も向かう目的地が無いよりかは行くべき場所がある方がよい。
「なら華佗ちゃん優先でいいわよん!!」
「ありがとな貂蝉」
実は華佗の元にはある依頼が入っていた。ならば患者を待たせるわけにはいかない。
炎蓮さえ大丈夫ならいつでも出発できる。
「オレならもう平気だぜ。出立するならしちまおうぜ」
治療が終えて養生してからまだ間もないが炎蓮的には問題無し。やはり鬼神の肉体だから治癒能力が高まっている可能性がある。
自分の身体の事は自分が一番分かるというものだ。
「ところで患者って誰?」
「曹操だ」
まさかの名前が出たものである。
読んでくれてありがとうございました。
次回から3章になります。更新はそのうちです。
さて、過程は違いますが孫策(雪蓮)たちは原作の通りに袁術の下につく形になりました。これも過程が違えど辿る未来は同じになるということです。
孫策たちの活躍はまたいずれ!!
そして孫堅(炎蓮)ですが藤丸立香たちの旅に同行する形になりました。
恋姫革命をプレイしている人は分かるかもしれませんが、あるルートでは彼女って生きていたって事実が発覚するんですよね。言わずもがな漢ルートです。
何故、生きていたかまでは語られていませんでしたが実は奇跡的な生還でも果たしたのかもしれません。恋姫はルートによって結果は異なりますが過程に関しては多少違えがあれど大体同じ道を辿ってます。恋姫の『蒼天』や『血脈』ではどちらも孫堅は死んでしまう事になってましたが漢ルートではどちらも生きていました。その事実を知った少数の孫呉関係者は孫堅を見た時は相当驚いていたので実は生きているかもしれないという考えは無かったと思います。どんな奇跡が起きたやら…
この物語では肉体が鬼神になり、魂が完全に離れる前に華佗の治療によって奇跡的に助かったという事にしました。(華佗がそんな力があるかは置いておいて)
まあ、そもそも藤丸立香たちが辿っているルートって第11話の「筋肉と筋肉」に書きましたが漢ルートなんですよね。だから孫堅が実は生きているルートなんです。