大地がマルディアスと呼ばれていた時代
まだ人間が、この世に生まれて間もないころ
悪しき三柱の兄弟神がおりました
長兄のデス
弟のサルーイン
末妹のシェラハ
彼らは、恐ろしいモンスター達を率いて
神々の王エロールと人間達に戦いを挑みました
激しい戦いでした
デスとシェラハはエロールと神々の力に屈し
最後には降参しました
しかし、サルーインだけは戦いをやめませんでした
エロールは、サルーインを封じ込めるため
10種の力の宝石を作り
人間達の選んだ一人の英雄に与えました
その戦士ミルザは見事に役目を果たしサルーインを封じました
彼も命を失いましたが
その名前と宝石の物語は伝説として世に残りました
その後、千年の時が経ちサルーインは復活を遂げました
エロールは神々の戦いにより大地が荒れるの恐れ
再び人間の英雄達を導くことにしました
英雄達はサルーインとの戦い勝利します
しかし、戦いの終わりとともに決戦の場も崩れ去りました。
英雄達の行方は知れず物語が伝説として語り継がれました
神を倒した人間として・・
戦いはこれで終わりのように見えました
だが、新たな争いの火は瞬く間にマルディアスの大地を覆います
人間達は神々に不信を持っていたのです
神々は戦いにより大地が荒れるの恐れていた
その汚れ役を人間に押し付けたに過ぎないのだと
また、神々の中にも人間を危険視するものがいました
エロールや神々が倒せなかった邪神を退け倒したからでした
神々と人間の戦いが始まるとマルディアスの大地は荒れます
激しい戦いでした
神々と人間は相打ちになりました
最後に残ったのは荒れ果てた大地と傷ついたエロールでした
彼は最後にディスティニーストーンを掲げると
私は間違っていたのかもしれない
兄弟よどうか私の代わりに
夢見た幻想を見届けてほしい
そう呟いてマルディアスの大地へ消えていった
悲しいことに彼らを語り継ぐ者はもういないのです
そして、語るものが消えた大地から幾億の月日が流れた。
夢を見ていた
ありきたりな人生
人に知られると恥ずかしいなと思い
アニメやWEB小説を読み漁り
気が付けば30代
お袋にはいい人がいないのか遠巻きに小言を言われる
食うために仕事をそこそここなしつつ
趣味に勤しむ
だが、夢とは覚めるものだ
「嘘だ・・ 嘘だあああああぁぁっ!!」
「エロオオオオォォール」
「お前はいったい俺に何を・・何をしたっ!」
何もない荒野の中
独りの神が目を覚ます
「この俺がゴミのような人間だったと?」
「さっきまで家族と食事を・・」
「いや俺は何を言っているのだッ」
目が覚めると私はすべてを思い出した。
破壊と憎悪を象徴する神
サルーイン
そして、地球で生きた人間でもある
それは、マルディアスの地で戦った数千年の記憶だけではなく
人間として生を受けた知識があるからだ。
「ここは、ロマンシング・サガの世界?」
「いや、ここは現実のはずだ・・」
自分自身、転生物の小説を好んで読んでいた
だが、誰が気が付くというのだろうか・・
人間であった事こそが自分にとっての転生の物語であったなど
今なら解る
どちらの世界も現実
邪神であった自身にはゴミのような人間であったなど耐えられない屈辱である。
だが、人間であった自身も内にある。
人から見れば幼稚な行いでマルディアスに混乱をもたらした恥を恥とも知らぬ神であった事。
二つの価値観が混ざる衝撃が
この荒れた大地にいつまでも叩きつけられ
響いていくのだった。
お読みくださった皆様ありがとうございます。
今回、初投稿しましたトキハラと申します。
ロマサガの新作が出ると聞いて昔考えた妄想を形にしたくなったのが切っ掛けです。
ただ、熱心な信者というわけではなくSFC版ロマサガ1とPS2版ミンストしかプレイしたことがありません。
サルーインは私の人生で初めて倒したラスボスであり、何故か好きな敵キャラでもあります。
拙い文章で申し訳ありませんが、少しづつ投稿したいと思います。
全くの素人ですので駄文多々あることに関してご了承ください
お付き合いいただける方は宜しくお願いします。