言葉の壁はノリで超えてゆく!   作:おおっさん

2 / 5
今日のコンディション:すこしやばい
今日のやる気:うわーーーー
今日の童貞力:100/100
今日の一言:生きる


二日目

なぜか今日は早く目覚めた。日本時間にして午前5時30分。台湾だと一時間遅れているのでちょうど4時30分といったところだ。しかし、早く起きたからといって特にやることはなく、残った眠気を消費しながら二度寝をする。目が覚めると午前7時。今日は10時からちょっとしたガイダンスがあるのでそれまでには身支度を済ませないといけない。まだ疲れが残っているからもう少し寝ていこう。目が覚めると午前9時。中々ちょうどいい時間に起きた。とりあえず身支度を始める。髭を剃って服を着替えて、ただそれだけ。終わってガイダンスの会場へ向かった。

会場へむかう途中、台湾の大学の生徒をちらほら見かける。中でも特におもしろかったのが、ダンスの練習をしている学生だった。日本の少なくとも私の大学ではこういったことは禁止されている。やろうものなら学生支援課がでてきて即座に中止させられるだろう。この大学ではそういったことがないのだろうか。規模が大きくてそこまで面倒見られないというなら納得できるが。たぶんそうなのだろう。俺の大学は規模が小さいしFランだしで、なにもかもが違う。悲しいことにな。

教室へつくと何人かの生徒が出迎えてくれた。最初中国語で話しかけられる。だが、早すぎて何を言っているのかわからない。それを見かねた向こうの生徒は次に英語で話しかけてくる。英語はもっとわからない。見たところ、ここに日本語を話せる生徒はいないらしい。おいおいまじかよ。しかし、なんとなく資料をもらい席につくことができた。しばらくすると、留学生と思われる人たちが続々と入ってくる。たぶん俺以外韓国からの留学生。日本人はいずこ…。そしてガイダンスは始まった。パワーポイントで進められていたので、話の内容はなんとなくわかった。初めに台湾で使う携帯電話の説明。空港で契約したから俺には関係ないな。うん。

ここでバトンタッチして、提出する資料の説明になった。ここでは、まじで何を言っているのかわからない。まるで赤ちゃんになったような気分だ。いや、無駄な雑念がない分赤ちゃんのほうがいくらかましだと思う。この40分ぐらいの時間は本当に苦痛でしょうがない。頼むから日本語にも対応してくれ。

ガイダンスが終わってから帰ろうとしたが、すぐに席を立ちあがって教室から出ようとしたのは俺ただ一人。他の生徒はというとなにやら担当者に質問しにいっているようだ。あれ?これ帰ったらまずいやつなのか?なんとなくそう思ったので受付にいたこの大学の学生らしい人に聞いてみた。

「我可以回家吗?」

「ペラペラ」

「(何言ってるかわからん)」

相手の学生は流石に困ったのか、先生のところへ質問しに行ってくれた。すると先生からパスポートの提示を求められたので差し出すと。

「ジャパーン!うおおおお!!!ウェルカム」みたいなことを言っていたのは印象的だった。この先生に聞いてわかったことは4枚ある資料のうち、二枚は書かなくていいということだ。これを12日以内に出さないと、退学になって強制送還されてしまう。なんとかガイダンスが終わり寮に戻る。あいかわらず寮のカギは開けっ放しで不安でしょうがないが、この国の習慣なのだろうと無理やり自分を納得させる。二人のルームメイトは相変わらずゲームをやっていた。俺もゲームやりてぇー。ところで洗濯はどうするんだろう。ふと疑問に思ったので太っちょに聞いてみる。

「在哪儿洗衣·?」

「下楼~」

まあ少しは聞き取れたな。昨日少しだけ案内してもらったあの部屋のことだろう。俺はお礼を言って寮を後にした。

エレベーターで下の階に降りて、その部屋に行くと何台もの洗濯機がある。コインランドリーだと思ってくれていい。たしか4台湾ドルだったな。5台湾ドルしかないからこれをいれよう。しかし、何も起こらない。え?なんで?よく見ると10台湾ドルと書いてある。ここで俺は物事の意味をようやく理解した。

10台湾ドル→十(shi)块→四(si)块→4台湾ドル

要するに俺が聞き間違えただけなのだ。5台湾ドルは吸われてしまったが、まあ仕方ない。次から気を付けよう。

洗濯が終わり、次は二時からの招集に向けて準備をした。ここでは何を行うのかまったく聞かされていない。しかし遅刻はまずいので早めに向かうことにした。だが、留学生と思われるやつは俺しかいない。奥の部屋に留学生と思われる人たちがいたのでそこの部屋で待っていたがどうも違うらしい。受付の人に英語で話されて、ひとまず席について待つことにした。しばらくすると見た顔の韓国の留学生が来て少し安心した。全員が集まったが、担当者がまだ来ていないらしい。スマホをいじって待つことにする。韓国の留学生はなぜか英語が堪能である程度のコミュニケーションはとれているようだった。俺は日本語オンリーなので全く分からない。頑張って話そうとするが、伝わらない。赤ちゃんなら微笑ましい光景のはずなのに、俺のナリだとただただ冷たい対応をされる。これって理不尽だと思わないか?そこで俺が逃げるのは2ch。日本の大きな掲示板だ。ここで○○の結果wwwと調べてその中から笑える記事を探すのだ。周りと話していても、最早なんの面白みも感じられないので、この掲示板を使って欲求を満たすわけだ。ここで見た記事は「台湾の屋台Hすぎる!!!」とか「1000円チャージしてください」、「藤田君も飲みなよ」とかどうでもいい記事ばかりだ。しかし、2chは俺を笑わせてくれる。スマホを見ながら笑っている変態にしか見えないなら、俺は喜んで変態になろう。

そして、担当者が現れた。担当者はなぜか俺に韓国人の留学生と自己紹介をさせた。韓国人の留学生は綺麗なお姉さん?が多くてスタイルはいい!それが三人もおられる。名前が難しいのでとりあえずリー、ジン、ジンと覚えた。この大学は学生の数が多い。顔と名前を一致させるのは至難の業だが、頑張ってみるか。

それが終わると次は健康診断が始まった。健康診断ではいろいろなことをやらされる。それに加えて語学は英語。ここでも言葉の壁が立ちはだかった。だが、サポートしてくれる台湾の学生がいたので通常よりは早く終わったのかもしれない。一番の鬼門は英語で手術をしたかどうかを聞かれた時だ。まじでわからなかったのでグーグル翻訳に頼り、なんとかなった。その後も色々あったが、健康診断は終わり、ようやく寮の帰路につくことができた。寮の帰路では留学生が「グーグ翻译·」と言っていたがなんのことかわからない。しばらくしてグーグル翻訳だということに気が付いた。どうやらまだ耳が慣れていなくてネイティブの発音が聞き取れないらしい。日本の学校では綺麗な発音で物事もある程度は綺麗に聞き取れるが、台湾だとそうはいかない。これからは注意深く聞いてみよう。それにしても俺の語学力はアリンコみたいなものなので勉強は必須だというのは言うまでもない。

寮につけばやはりゲームをやっている二人。そろそろ飯の時間かと思いソワソワしだす俺。思い返せばこっちに来てから食べたものといえばおにぎり一個と水二本。そして空港で買ったイチゴミルクだ。しかし、ゲームをしている二人を誘うタイミングがわからない。いつ誘うの?今でしょ!と心の中で唱えるが、行動が伴わない。さて、どうしたもんか。俺は待った。空腹の中向こうから声をかけられるのをひたすらに待った。すると、太っちょが席を立つ。来たか!?俺の予感はズバリ的中し、彼からご飯に誘われた。「一起去吧!」もう一人のルームメイトを探すが寮の中には見当たらない。

「他去哪儿?」

「〇▼◇×~」

やはり聞き取れなかった。太っちょは食堂へ案内してくれた。ノッポはその食堂にいた。食事するなら声かけてくれよな。まあそんなルールはないので、別に構わんが、次回から俺が誘おう。今日の食事はとり肉とご飯、そして副菜が載った給食のような飯だ。これが案外うまい。だが、一品だけ見た目に騙された物があった。見た目に反して甘くなく、かなり辛い。以後これを頼むことはないだろうな。

食事を終えるとすぐに寮へ帰る。鍵のかかっていないドアを開けて彼らはゲームをし、俺はPCの前につく。そして二時間ぐらいすると各々シャワーを浴び始めて彼らはゲーム、俺はPCの前につく。寝るのは俺が一番早く、彼らがいつ寝ているのかわからない。俺は部屋が明るくても眠れるので、彼らがゲームをやっていることはなんら問題ではない。寝る前に日本で買ってきた本を読んでいるのでむしろ明るいほうがいい。今日も俺は本を読んでいた。突然あたりが暗くなる。何事だ?どうやら俺に気を使って電気を消してくれたようだった。ありがとうノッポ。でも俺まだ本が読みたいよ。しかし寝る。慣れない土地と気候で体は疲れているのだ。今日はエアコンがきいておらず、かなり寝苦しい。いつエアコンつけるんだ?と思いつつ今日は眠ってしまった。翌日、エアコンはやはりついていなかった。

 




寝る前に一言:まじで疲れたねぇ
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