辛いなぁ
「ふむ………君が相手ということでいいんだな?」
「ああ、生憎とな。ったく、俺ァ初戦闘なんでね。お手柔らかに頼む」
「それは了承しかねるな。なにせこちらはすでに四人も見逃しているのでね。
早々に君を倒して奴らを追いかけねばならん」
今俺ことワンダは黒いモヤに覆われた赤い外套の男と対峙している。陳腐な台詞だが言わせてくれ。
ああ、どうしてこうなった。
☆☆☆
時はほんのちょっと遡る
「ねぇキャスター、あの男の人って……」
「ああ、あいつは敵だぜ。小賢しい弓兵だ」
「それはこちらの台詞だ。君らしくもなくちょこまかと動き回っていたかと思えばまさかそちら側に回るとはね」
「そりゃな、こんな燻ったところに居ても何も始らねぇ。そろそろ駒を進めねぇとだろ」
キャスターと向こうのアーチャーは知り合いなのだろうか。言葉の節々に棘がある。どう見ても友好的とは思えない。
「どうする?」
マスターが尋ねる。ここは皆で叩いた方が良さそうだが。
「ここは俺が仕留める。
……と行きてぇところだが、こっちには盾の嬢ちゃん並の戦闘初心者がいるんでな。
ここは譲ってやる」
…キャスターが何かほざいている。
おっとぉ、雲行きが怪しくなってきたぞぉ?
「と、いうわけでだ。
ここは任せたぜ、坊主!」
「待て待て待て。おかしいだろう。
いくらなんでもいきなり実践って。俺は人間相手に剣振るったことすらねぇぞ!?」
あんまりだ。
いくらなんでもひど過ぎる。
せめてサポートくらいつけてくれよ。
そう思ってマスターに目を向ける。
必死に目で訴えればマスターだっーーーー
ーーーーああダメだありゃ。
なんでだよ。なんでさっきあったばっかりの奴にあんな期待した目ができるんだよ。
やめろ、やっちゃえバーサーカーみたいな顔すんな。
「おっと、行かせるとでも思っているのかね?」
俺を置いて進もうとするマスター達の前にアーチャーが立ち塞がる。
おう、やっちまえ旦那!
「へっ、悪いな。今回はお前の相手をしてる暇が無いんでね。
そらっ、アンサズ!!」
「……っく!」
キャスターがルーン魔術を唱える。
そこから放たれた炎は男に直撃した。
大したダメージにはなっていないようだが男が怯んだ瞬間にマスター達は先に進んだ。
取り残されたのは赤い外套の男と俺。
当然奴は俺を仕留めようとするわけで。
話は冒頭に戻る
☆☆☆
奴は二本の中華刀を構える。
初心者の俺から見ても独特の構えだ。
まるで弓を構えているようだ。
俺もやけになりつつ太陽の剣を構える。
「さぁ、いくぞ!」
男に向かって一直線に突っ込む。
男の剣と俺の剣が激しく交差した。
当然の如く弾かれる。
だが、そんなことはわかっていた。
後ろに飛びのき、奴の反撃をかわす。
即座に踏み込み奴の首目掛けて突きを放つ。
これは俺の右前にしゃがむことでかわされた。
そのまま右手の中華刀で切り上げてきた。
素早く剣を引きその一撃を受け止める。
そのまま奴の胴を蹴り、その反動で離脱する。
互いに距離を取り、構える。
「ふむ……君は本当にこれが初戦闘なのか?
とてもそうには思えんが」
「確かにこれが初戦闘だよ。
俺自身も想像以上に動けて驚いてるがな。
これが近代の英霊になった恩恵ってやつか」
そう話ながらも油断はしない。
奴との戦闘はまだ続く。
中途半端なおわりかたですみません。
戦闘描写難しいです。
あと、活動報告にも書いていますが、オルガ(マリー)団長の生存方法が思いつきません。
どなたかアイディアを頂けるとうれしいです。
このような駄文を手に取っていただきありがとうございます。
誤字報告、アドバイスお待ちしています。
では、またいつか。