ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー 作:通りすがる傭兵
言ってみるもんですねぇ。
該当話はこちらからどうぞ。https://syosetu.org/novel/190378/124.html
ちなみに参加者の方ですが
主催 試作強化型アサルト 様『危険指定存在徘徊中』
焔薙 様 『それいけポンコツ指揮官とM1895おばあちゃん!!』
NTK様 『人形達を守るモノ』
白黒モンブラン 様『Devils front line』
oldsnake 様 『破壊の嵐を巻き起こせ!』
ガンアーク弐式 様 『MALE DOLLS外伝集』
そして本作『ドールズフロントラジオ 銃器紹介コーナー』となっております。
主催さんがゴローちゃん化してましたけど納得ですわ......
「皆さんに集まってもらったのは言うまでもありません。今度の大規模作戦に参加する選抜メンバーとして選定させてもらったからです、ハイ」
「......じゃあなんで俺がいるんだよ!?」
「そこ後で説明しますんでお静かに」
冬の足音が近づく某日。司令室には珍しく十数人の人員が集められていた。思い思いの姿勢で過ごす彼らを指揮官とその補佐を行う元指揮官が静かに見つめている。
「作戦の概要は?」
「今から資料を配るよ。カリーナよろしく」
「わかりました指揮官......あっ」
「そろそろ覚えてくれないかなカリンちゃん???」
「ごめんなさーい!」
と茶番劇を挟みつつ、紙で数枚にまとめられた資料を配りながら、プロジェクターで戦域のマップを表示する指揮官。
廃都市を始め森林地帯や広野などさまざまな地形が表示され、それぞれにいくつかの光点と注意書きが書き加えられている。マップの遥か下方には青い字で様々なG&K所属基地の名前が振られた光点もあった。
「今回の作戦目標は鉄血勢力下にある重要拠点の破壊です。それに伴い、これらの防衛ラインも同時に突破しなければいけません」
「この作戦には我々だけではなく
「吐き気がするんだけど。あいつら足並みを揃えるって概念がないじゃない」
「こっちが合わせてどうにかするか別の戦場に行って下さい。続けます。
この戦術区域は我々S地区基地が重点的に攻撃を仕掛けていた場所であり、実質ここが鉄血側の最終防衛ラインに近いのではないかとの目算が出ています。よって、この作戦の成功の暁にはこの区域から鉄血の脅威を取り除くことも可能ではないかと、そう判断された訳です」
「ただ、問題としては防衛戦力がどれだけかって話なんだよね」
指揮官の話を継いだ戦術補佐官が画面を切り替えると、解析度の低い衛生写真の真ん中に見覚えのある影の列が映った。
「こちらジュピター砲台群になっております」
「多くないですか......?」
「ついでに言うとこれ自走式が混じってるせいで一部の場所がギリギリまで確定しません」
「は?」
「さらに偵察の結果地雷原がこの区域とこの区域とこの区域にあることが確定してます。つまりこれ以外にもあるということですね!」
「どうして?」
「他にも中隊規模以上が確認された拠点もこことここ、ついでにここにも」
「物量もバッチリですね」
「さらに確認されたハイエンドモデルがこれだけ」
「ボスラッシュやってんじゃないんだけど」
「それと未確認の新型の報告があがってます。ちなみに目撃した戦術人形は反応途絶となりました」
「「......」」
「ま、いつもの上の無茶振りって奴ですよ」
「全然いつものじゃないと思うんだけど!」
「誤差ですよ誤差」
思わず叫ぶスコーピオンを無視して指揮官がカラカラと笑い、手を叩いて場を収める。
「先輩はああ言いましたが悪い知らせばかりでもありません。
S07基地も参加しますし、隣のP基地も全面協力を表明してます。本部も戦力を出すようですし、S13基地の虎の子も出るようです。あの
他にも色々とDG小隊だとか民間協力者の『DMC』だとか......聞いたことないんですが、腕は確かと社長のお墨付きがついてますよ。
他にも正規軍主力部隊の一部が派遣されてますし、なんと正規軍管理の軍用列車も使えるそうです。列車砲とかの配備は軍機に触れるとかで教えてくれませんでしたけど」
「お、P基地も参戦するとは。よっぽどの事らしいのう」
「そうなのか?」
「あそこは部隊まるごと派遣することは多くはないからのう。相当の作戦と見える」
「そうか。で、我々は何をする」
後方で腕を組むM1895ーーオリジナルより幾分か目つきが鋭く、新規MOD義体に換装している
「
「私知ってる、それ一種に言う愚策って奴だ!」
「上官に対する口の聞き方には気をつけるようにって言ってますよね」
「袈裟固めはいだだだだだだ!」
「その懲罰ものの発言はともかくスコーピオンさんの言う通りなんですよねぇ。やめてあげてくださいスペクトラさん」
また深く息を吐く指揮官。その眉間にはバッチリと皺が刻まれ、どこか達観した顔をしていた。
「この作戦どこが統括してるかわかんないし、正規軍は言うこと聞かないし、なんか第三勢力の介入の噂もありますし......先行きが不透明なんですよね、ハハっ」
「WWⅡ中期の日本陸軍みたいなこと言ってる」
「先輩一〇〇式には絶対に言わないでくださいねソレ。
と、言うわけなのでマジで指示がとんで来ません。言うなれば『高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変かつ的確に対応せよ』とか言う現場丸投げ状態なわけで。
なので、
では本題に入っちゃいましょう、とプロジェクターの画像が切り替わる。そこに映るのは、指揮官の私物の衛星通信が可能な特製指揮車両。
「コイツを前線基地に置いて各部隊の情報を掌握しちゃいます。そんであとは適当に
我々の主任務は基地の防衛と戦力のないところに的確に『居る』こと。
というわけで今回の部隊編成です。なるだけ足の速いメンバーを選んでありますので頑張って戦場を走り回ってください。
A小隊はMP5、スコーピオン、FF FNC、AK-47、MG3。隊長は FNCに。
B小隊は
今回は打撃力より機動力重視です。例え敵部隊と当たった場合は遅滞戦闘で正規軍や他部隊になすりつけることを心がけてください」
「
「狡くても卑怯でも結構、死な安って奴ですよ」
「で、私を呼んだ理由はなんだ?」
1人名前の呼ばれなかったフロストノヴァがそういえば、指揮官に代わり戦術補佐官がこう答える。
「正直な話、ウチには尖った戦力はないのよね。P基地の特殊部隊のような理不尽さや07基地のような統制されたエリート部隊もいない、かといって13基地のバルカンのような破壊力のある小隊もない。
だけど、フロストノヴァはその誰かに匹敵できる力がある。そう私は考えたってわけ。
あなたはB基地の
状況に応じて出撃してもらおうと考えてる」
「切り札、か」
「あと指揮官の経験があるならサポートもお願いしたいなって。人は多ければ多いほどいいからね」
「船頭多くしてなんとやらともいうが」
「3人よればなんとやらとも言いますね」
「わかった。その命令に従おう」
「......俺らは?」
ガンスミスが自分を指さすように、ここには何故か補給班や整備班を筆頭にした何名かの人間職員もいる。そのどれもが部署内のエースと呼ばれる彼らだが前線においては肉壁くらいにしかなれない存在のはずだ。
「補給担当です。正規軍の列車も使えることですし、中継役として前線に頑張ってパーツと兵糧と資材を運んでください。大規模作戦となれば消費物資も莫大ですからね、他基地と協力して資材を回してください。頼みましたよ」
「俺は?」
「整備担当です、いちいち基地に戻す暇もありませんでしょうし修理は仮設前線基地でやることになってます。壊れた銃いっぱい回ってきますから頑張ってくださいね。
ちなみにガンスミスさんのことについてはもう前線に出てくるって告知は出したので、人気者ですね」
ニコニコと笑う指揮官にガンスミスは薄っすらと汗をかく。こいつ俺を潰す気か、と。
「今でさえ20連勤目くらいなんだが?! 死ぬが?!」
「この前40連勤でもピンピンしてましたよね。あと終わったら溜まってる有給使っていいですよ。年末休みじゃないですか」
「好きでも限界ってもんがあってだな?!」
「ちなみにですが手当はいっぱい出るそうです。具体的にいうと0が7つくらい」
「よし頑張ろうみんな! この戦い必ず勝つ!」
「現金じゃのう......」
ナガンの呆れる言葉を最後に、作戦会議は幕を閉じた。
作戦開始まで、あとーーーー。