ケロロ軍曹 ~金木犀の君と~   作:ありさ

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息抜き程度にアニメ見ながら書いていきます。香りがしたため懐かしくて、書くことにしました。

ただ、前編だけだったりすると、短め……


第1話 金木犀が香る頃

深海へ俺たちは狩りに来ていた。

太平洋のバミューダトラペジアム、魔の四角海域とも呼ばれるらしい。

 

クジラ程の巨大な魚、いや宇宙人は捕食中である。強力な生体エネルギーを持っているため、大きな収穫である。海を荒らしていたこともあって、どこか深海生物たちは喜んでいるように思える。

 

 

「フユキなら、日向冬樹なら、あなたたちの運命を変えることができるかもしれない。」

 

藍色の髪を持つ人魚がそう告げる。

 

 

姿をバリアのように変えて水圧から守っている俺は、とりあえず海上に向かうこととする。

 

 

 

 

***

 

俺より背が高いとはいえ、ニンゲンの女性の平均身長くらいだろう。オレンジ色の髪のツインテールで、水色の丸い髪留めが特徴的だ。瞳は赤くてツリ目。

 

最近よく着る服は、ニンゲンの学校の制服に似たものである。そして、猫耳のヘアバンドこそアリサがダディと呼ぶネブラである。

 

 

アリサとネブラの出会いは数年前の、今日のように金木犀の香る秋の夜だったと思う。

 

いきなり襲われた。

記憶がほとんど無くなっていたとはいえ、なぜか戦うことに慣れていた。加えて、異常なほど頑丈な体と、自由な形に体を変えられるトランス能力のおかげで接戦を繰り広げた。ちなみにネブラも同じようなトランス能力を持っている。

 

行き場に困っていることもあったし、本能的にニンゲンに自分の存在を知られるのはマズいと思って、闇の住人として生きている。アリサはニンゲンになるために、俺は自分探しのために一緒に旅をしている。

 

俺の名はツキキ。たぶん宇宙人だろうけど、種族は知らない。全体的に薄黄色の体で、ところどころ白い。一番気にしてることは背が低いことだ。喉が渇くから、あまり大きくなるようなトランス能力を使いたくない。

 

今はアリサの二の腕に、薄黄色のリボンとして擬態中である。

 

2人してデートかよ。

目標であるフユキと、女の子が夕日の下を隣り合って歩いている。

 

 

 

 

***

 

今日は祭りの日のようである。仮装したニンゲンや、さらにカボチャが目立つ。たしかハロウィンといっただろうか。

 

その中には宇宙人が紛れているわけで、

 

「っ、なにやつアサシンマジック、《鑑定眼力》」

 

ネブラの薙ぎ払いを次々と躱している。身のこなしはまさにジャパニーズニンジャというう奴だろう。

 

 

青くて、俺に似ている……

 

「《飛剣陣四面楚歌》」

 

全方位から投げられた複数の暗器を、包むことでアリサを守る。

 

「拙者の攻撃を事もないように退け、眼力を持ってしても、正体を掴めぬとは……」

 

たぶんいろいろ混ざってるからだと俺は思う。

ネブラが得た能力の1つは、多数の蛇のように擬態して絡んでいき、青いやつを捕らえる。

 

「これ味が薄そう。」

 

ついでにいた緑、赤、黄も捕らえる。

 

「マズそう。辛そう。食べ物じゃなさそう。」

 

アリサが好き嫌いだと!?

しかし、それよりも捕食するよりもするべきことがあるわけで、

 

フユキと少女の間に割って入るようにアリサは地上に降りる。

 

「行きましょう、フユキ。」

 

掴んで連れ去っていると、くノ一とフユキの彼女が追ってくる。

 

「邪魔するな。フユキは私がもらう。」

 

「「えぇー!」」

 

誤解させたようだ。黄色い光線銃を放ってくるので、ネブラは遠くにホームランして打ち返す。数多くの手裏剣も俺が弾いた。

 

「ゴルゴン……西園さん、東谷さん、この少女の眼を見ちゃダメだ!」

 

ゴルゴンがなんだかは知らないが、ネブラの得た能力の1つで2人は石にした。

 

 

 

森の中にあった、ちょうど良さそうな洋館の1室にフユキを閉じ込めておく。

 

「僕をどうするつもり?君は宇宙人?それとも……」

 

「私はアリサ。闇の世界《ダークゾーン》から来た。」

 

 

「君って本物のモンスター!」

 

「私は狩人。闇に潜む者を狩る《ダークハンター》だ。」

 

目をキラキラさせたフユキに対して、アリサはいつもどおり返事をする。

 

「私はフユキがスキ。闇に潜む者を引き寄せてくれるから。」

 

小さな木箱に先ほど捕らえた宇宙人を入れている。人魂に顔だけ映っていて、役割としては虫籠のようなものである。

 

しかし、アリサが捕食を嫌がるとは……フユキのおかげなのだろうか。

 

魚っぽいやつは食べてみせた。フユキは呆然としているが、これから何度も見る光景であって、

 

「さあ、行こう。闇の者たちを狩りに……」

 

 

窓が割れる。

黒い仲間に、2人のニンゲン、そして明らかにヤバいオーラの少女。

 

「ケロロ小隊特別臨時遊撃隊、参上ですぅ!」

 

「フユキ!」

 

「ねーちゃん!」

 

「やっぱり、フユキは獲物を引き寄せてくれる。」

 

「みんなあの箱の中に軍曹たちが!」

 

 

「おじさま~」「モア殿~」

 

箱の中の緑と、明らかにヤバい少女がラブコメしてる。そして嫉妬する黒。

 

「《嫉妬玉》ァ!」

 

「お前の闇は深い。お前を食べると腹を壊しそうだ。」

 

とりあえず、防いでおいて、黒いやつは捕らえたのだが、形勢はピンチである。逃げるんだぁ、勝てるわけがない!

 

変身し始めて、技を撃つ前に捕らえることができたようだ。ネブラも必死だったようで、捕食まではできなかったようだ。これで地球は救われたのだ……。

 

 

「どこへ行く、フユキ。私は嫌いか嫌いなのか?」

 

縄を解かれて逃げようとするフユキを追いかける。

 

そして石化能力を使ったアリサが、石になってしまう。

 

あー、鏡ね。

自分の眼を見てしまったというところだろう。

 

 

フユキが庇ってくれるところ悪いのだが、能力の1つで閃光を放って逃げる。

 

「ありがとうは、俺から言っておくぞ。」

 

それだけは伝えておいた。今度会った時は、俺と似た宇宙人たちとは話してみたいな。

 

 

 

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