PCが逝ったり、自動車免許の技能試験で2階落ちたり、古戦場があったり……まぁ、そんな感じで投稿がかなり遅れました。2ヶ月投稿ナシとかマジかよ。
次回以降は投稿ペースが早くなるといいなぁ。
あと自業自得なのですが、シリアス成分が少ないと言われることがあります。
……え、シリアスいります? ガチシリアスな特異点作ります? とりあえず構想しているオリジナルシナリオのシリアス特異点な『亜種特異点 分岐絶望世界 カルデア(仮)』みたいなのありますけど。その代わり7つの特異点のどれか消えますけど。
今回はロムルスに会う前まで進めます。
次回はボス戦です。
「よっし、準備完了っと」
〔……マイケル君、本当にやるのかい?〕
「いや、これ以上にスマートな攻略方法があれば教えて欲しいんだけど」
荷台前方に座る俺の言葉に、ロマンは反論なく押し黙る。時間さえあればもっと安全かつ確実な策を実行しただろうけど、如何せん俺等には時間も人材も余裕もない。
荷台後方にちょこんと顔を出す皇帝をさっさと復権させなければならない理由がある。超簡単に説明すると、連合の政をローマ市民が良しとさせる時間を与えないわけだ。下手に時間をかけると市民が「お、ロムルスの政治ってマジ良くね?」と思ってしまうからだ。
そうなると連合が消えても、ネロの政治に不満が出るものが現れる。
とりあえず移動準備は終わったので、最後の仕上げとして花子に指示を出す。
「
「りょーかい」
脳筋マスターは無駄にデカい胸の谷間に手を突っ込み、目的の物を公にする。
自分でもちょっと何言ってるか分かんないっすね。
現れたのは黄金の器。
膨大な魔力を内包した万能器の成れの果て。
人はそれを『聖杯』と呼ぶ。
「じゃじゃーん」
〔じゃじゃーん……じゃないよ! どうりでカルデア内を虱潰しに探したのに見つからないと思ったら、花子君が持ってたの!? というかそれで何するの!? 僕物凄く嫌な予感がするんだけど!?〕
「ん? そんなの簡単じゃん」
ロマンが嫌な予感と言ったのは、花子が聖杯を持っていることと、沖田さんが物凄く嫌そうな顔をしているからだろう。しかも嫌そうな顔が、今までの比じゃない。レティシアでさえ明後日の方向を眺めている。
俺だって同じような状況なら不安になる。主に前者の理由で。
「このローマにロムルスがいること自体が理不尽で不条理な現象だぜ? それを正攻法で何とかしようってのがそもそも間違いじゃない? なら、攻略法は簡単だろう。理不尽には──もっと理不尽な存在をぶつけんだよ」
もっと理不尽な存在。
そりゃもう俺達の中では一つしかない。
花子は硝子のように透き通った声を紡ぐ。それを女神の歌声と認識するか、悪魔のささやきと解釈するかは、人によってさまざまだろう。いや、どう足掻いても後者やろ。
それは魔術の最奥。術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界──を花子の理解不十分によって作りだされてしまった『空想具現化』の亜種。
「──首を奪れ。手柄を挙げよ。死を恐れるな。いにしえの
魔術に携わったことのあるものならば、その凶悪さに吐き気を催すほどの爆発的な魔力が、花子の詠唱によって放出され、それは一瞬にして霧散する。
そして一陣の風が舞い、そこに現れたのは300の兵。日ノ本の武者だと外見上判断できるが、一般的な武者とは出で立ち若干が違う。足軽の装備が足りない部分があるし、乗馬している武者も軽装に近く、全体的に防御力に難がありそうな格好なのだ。
しかし、その紙装甲に反比例して、兵の一人一人の目は殺意に満ちている。日本における戦国時代の足軽は農民などの一般人であり、少なくとも招来された足軽のように全てを喰い殺すと言わんばかりの狂気はないはず。ましてや甲冑武者に至っては、その在り方が殺気の塊だ。
強大なる連合に立ち向かうには数が少なすぎるだろうが、目前の砦一つ落とすには十分な戦力である上に、ただの雑兵とはわけが違う。
その化物じみた殺気には、花子が冷や汗を流すのだ。
もう皇帝なんか半泣きの状態である。
「なななななななな、何なのだ貴様等は!? あれか、スパルタか!? スパルタなのか!? 少しは殺気をおさめよ! 余は泣くぞ!?」
「うーん、史実的にはスパルタの方が殺意高いよなぁ」
さすがにスパルタのように20万の敵を7000で、30万の敵を10000で……みたいな経歴を見ると、花子が呼び寄せた日ノ本の兵の経歴は見劣りしてしまうだろう。さすがに薩摩民でもスパルタはやべぇわ。
だからと言って、花子が招来した化物共の格が落ちるはずもなく。
俺は前方の荷台正面に足をかけながら、大声で兵を鼓舞する。
まさか自分が──日ノ本一のキチガイ帰宅部を指揮する日が来るとは思わなかったが。
「場所ん変われど、薩摩兵子の目的ば同じ! 狙うは神祖ロムルスば首が一つ! 全軍、手柄ば討ち取れぇい!」
「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!」」」」」
かつて主君を逃がす為に命を賭した、我等が祖先。
総大将・
俺の下手な薩摩訛りの号令と共に、今か今かと待ち構えていた島津兵は、奇声と共に進軍を開始する。一見すると只の蛮族、もっと悪く言うと賊の類かと思う人もいるだろう。だが、その足取りは統率を成しているのが分かる。指揮してみないとこれは分からないだろう。
指揮している俺も内心ウッキウキである。
語彙力が低下するオタクレベルに興奮しているのが自分でも理解できるのだ。いや、マジでこれヤバいって。ただでさえ世界各地の偉人と出会得る旅ってだけで心躍るのに、自分の推しが目の前にいるのだ。
「……うわぁ」
ドン引きしているレティシアを乗せた荷台も、島津兵に遅れんとばかりに動き出す。
作戦とか言ってるけど、簡単に説明すれば敵陣中央突破である。後世の歴史家どころか、小学生ですら正気を疑う、作戦とも呼べない代物だが、なんと不思議なことに敵陣中央突破に近い脱出劇を繰り広げた経験者が300人もいるのだ。
控えめに言って頭おかしいでしょ。
そんな増殖されたキチガイ共は森を越え、連合軍拠点までの平坦な道のりを進軍する。場所は知ってたが本当に城が目視できるくらい近い。ほぼ近所じゃん。
もちろん重要拠点なだけに、防衛のための人員はいるようで。
城門から統率されたローマ兵が出撃し、城壁から弓兵が矢の雨をこちらに浴びせてくる。
「レティシアっ、幸〇砲用意」
「え、ちょ!? いきなり言わないでよ! ……これ? このボタン?」
「撃てっ!」
確か背面辺りにボタンがあったはずだが、レティシアはボタンをちゃんと押してくれたようだ。全長30メートルの像の目からビームが発射され、敵軍の矢を全て焼き捨てる。
「「「………」」」
その様子に英霊組は絶句する。
皇帝陛下は既に泡を吹いて倒れてる。
〔……待って待って待って、え?〕
「あぁ、これ? ボブのポテトフライ実験の副産物で誕生した『小〇幸子砲EX』らしいぜ? いやー、城攻めに便利だよなぁ」
〔そろそろ実験の副産物が実験結果を大きく超えそうな気がするんだけど!?〕
手段が目的化しないことを祈るばかりだ。
さて、進軍に関してなんだが、順調過ぎて怖いレベルで進んでいる。
そりゃ地の利や数的にはローマ兵に軍配は上がるだろう。しかし、こちらにはキチガイじみた思考回路と、
火縄銃特有の安全性皆無な殺意の高い銃弾と、二発目以降は死の象徴ともなる爆発音が、ローマ兵の士気を大いに低下させる。爆発音がしたら隣の人間が死んでいる……なんて現象が起きているんだ。逃げ惑う敵兵さんには同情を禁じ得ない。
敵の進軍を防ぐために城門が閉まるが、それを45口径51cm連装砲で吹き飛ばす。間違えて城壁も一部吹っ飛ばしてしまったが。
俺はマシュ達と共に荷台から降り、沖田さんと島津兵の皆様に指示を出す。
「沖田さんと御先祖は城門前を守ってくれ! 援軍来た時にはローマ兵を一匹たりとも入れないでくれよ!?」
「……はーい」
「おう、坊主!
この状況は『
まぁ、〇子像と連装砲あるから足止めはかなり楽なんですけどね。
気絶している皇帝陛下を背負い、脳筋マスターと盾の天使、竜の魔女を引きつれ、俺は拠点内部に待ち構えているであろう神祖とやらの元へ向かうのだった。
なんか総大将も同伴してくれた。
【Fate/Zeroを見たコイツ等の感想】
マイケル……切嗣の顔芸しか覚えてない。あとイスカンダル好きだわ。
ジョン……アイリママはバブみが高い。
ボブ……常wにw余w裕wをwもwっwてw優w雅wたwれw
ダニエル……イリヤたんハァハァ。
花子……やっぱ英霊ってそこまで強くないんだ。