2度目の本物を目指して   作:邪セリヌンティウス

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私はニュータイプにはなれませんでした。ガンダムで言う5話辺りでやられる量産機のモブパイロットAです。

物凄く沢山のお気に入り登録そして評価ありがとうございます。こんなに沢山の方に目を通していただけるとは私自身思ってもいませんでした。これからも遅筆ではありますが更新していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

余談ですがこの小説の他にもう1つ新しく始めましたのでそちらも覗いていただけるともれなく涙が出る程喜びます、私が。


第6話

………き、気まずい。俺は世界線を超えたとしても、今までとは違うやり方をして問題を解消させようと決意しても、コミュ力が高くなる訳ないのに。ふえぇ…誰かこの気まずい雰囲気をどうにかして〜たすけてぷいきゅあ〜。はぁ、元の世界でハグっとするきゃわたんでめちょっくなぷいきゅあ最後まで見れなかったじゃん。ほまれちゃん…ハリーに告白できたかなあ…………と、現実逃避していた時だった。

 

 

「あんさぁ…」

 

「ひゃ、ひゃい!」

 

「いや、そんな驚かなくても…あーしと南自己紹介したんだしそろそろあんたの名前を知りたいっていうか…ごめん、やっぱこんなブスに教えたくないよね?」

 

「あーすまん、そうじゃないんだ。少し考え事してた時に話しかけられたからびっくりしただけだ。嫌とかではない」

 

「そ、そう?なら安心したし…」

 

 

やはりと言うべきか前の世界では三浦や相模はクラスでも中心人物だったはずだがこの世界ではそうではないらしい。自らの事をブスとまで蔑むほど。彼女達にとってここは生きづらい世界なのだろう。しかしこの世界から出る方法もこの価値観が逆転することもない。まるで鳥籠の中に入れられた哀れな鳥とでも言うのだろうか。

なんて、感傷に浸ってる場合ではない。今俺が出来る事は…そう!

 

「お、俺はひきぎゃや…比企谷八幡…だ。よろしく」

 

自己紹介だ(撃沈)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事故紹介が終わったところで三浦と相模が知り合ったきっかけを聞いたが、どちらも由比ヶ浜経由だったらしくそこから間接的に仲良くなっていったのだとか。由比ヶ浜…この世界でもめっちゃいい子ですやん…後でマックスコーヒー奢ってあげるからな……

 

 

「そうか…由比ヶ浜が……」

 

「ん、結衣には感謝してるし。…あーし小中と虐められてたんだよね。だから高校では下に見られないようにってメイク頑張ったり髪の色変えたりイメチェンして、学校も小中の人が通わない進学校にもした。それでも、何も変わんなかったし。」

 

「う、うちもそんな感じ。最初は皆に話し合わせて生活してたんだけど気づいたら標的がうちになってて、誰も受験しないような高校選んだらここだったんだ。」

 

「最初は辺りから陰口が聞こえたりこっち見てニヤニヤしたりほんとに今までと変わりないと思ってたし。」

 

「うん、でも結衣ちゃんがね。話しかけてくれたんだ。それが嬉しくてずっと話すようになったんだよね。」

 

「で、いつも通り話してる時に犬を助けてくれた男子の話になって、美的価値観?が人と違うって聞いて少し興味持ったんだ。それであーしたちもあんたと話してみたくなったってわけ。長くなって悪かったし」

 

「……そうだったのか、言わせるような形になって済まなかった。」

 

「別にいいし、今こうやってあんたと話せてるから」

 

 

そう言うやいなやくしゃっと笑顔を作る三浦に少し見惚れそうになってしまった。前から思ってたけどこいつ笑うといつも以上に可愛いのがズルすぎる。

 

 

「ところであんた…いや、これからヒキオって呼ぶわ。ヒキオさ、ほんとにあーしらと話してても何も感じないの?嫌悪感とかない感じ?」

 

「え?あぁ…これと言って嫌悪感とかそういった感情はないな。むしろ可愛い女の子と話せて役得、みたいな。」

 

「え。か、かわ…!?やっぱ他の人とズレてるって結衣が言ってたのホントだったんだ…」

 

「うち、男の子とこんな話してるの初めてかも…なんか感動してる」

 

 

三浦の事はある程度分かったけど相模に関してはちょっとまだ調子狂うな。前は結構ツンケンされてたからこんなに普通の女の子されるとこっちが困るというかなんというか。

 

 

「まぁ、今回は感動してもいいけど頼むから慣れてくれよな?俺も由比ヶ浜から昼とか誘われたらその、たまになら付き合うからさ」

 

「ヒ、ヒキオって変なところ優しい感じあるし」

 

「それある!」

 

「相模、人のネタを奪うな」

 

 

と言った感じに話し始めある程度仲を深めた?ところで由比ヶ浜がおまたせー!と言いながら戻ってきた。それも物凄く笑顔で。こいつ絶対帰ってくるタイミング見計らってただろ。

由比ヶ浜が合流し4人で昼飯を食べそれなりに楽しんでる(はず)所で突然背後から話しかけられた。

 

「やぁ、ヒキタニくん。ちょっといいかな?」

 

「……俺の名前はヒキタニじゃなくて『ヒキガヤ』な。何の用だ、『葉山隼人』」

 

 

そう、いつの間にか俺の背後を取り、更には話しかけてきた。コミュ力の塊の様な人間、どちらの世界でも相変わらず人気なリア充の王『葉山隼人』

俺は元の世界でのこいつは嫌いだ。俺には出来ない事を難なくやり遂げてしまう。また、みんな仲良くという少し傲慢でとても甘い思考の持ち主。けれどアイツにはアイツなりの信念がある。あっちの世界ではいけ好かない野郎(これでも褒めてる)だったけどこっちではどうなんだろうな。

 

 

「で、葉山。いきなり話しかけてきたんだからちゃんと用事があるんだろうな?」

 

「あぁ、君は入学直後に入院してたって聞いてね。最近復帰出来たわけだしクラスとの親睦を深める意味も込めて一緒にお昼でもどうかなって思ってさ」

 

「あー、気持ちはありがたいがパスな。先約があるからまた今度にしてくれ」

 

「先約…かい?」

 

「……は?見てわからないのか?今4人で飯食ってるだろうが」

 

「そういうことか、でもこっちに来たらもっと楽しめると思うけど」

 

「悪いが、大勢で楽しむのは性にあわないんでね。こうやって少ない人数で楽しむ方が俺的にポイント高いんだ。とりあえずほかの日を当たってくれ」

 

「いや、でも…」

 

「…しつこいぞ葉山。どうしてこいつらとの飯の邪魔をしてまで話しかけてくるんだ。要件はさっき断わったはずだろ?聞こえなかったのか?」

 

少し煽るように葉山に投げかけると当の葉山は唇を噛みながら渋い顔をしてる。いや、本当にどうしたこの世界の葉山。これじゃあ…

 

 

「はぁ?何調子に乗ってんの?折角葉山くんが誘ってくれたのに断る訳?そんなブス達なんか放っておいてこっちで楽しもうって言ってんじゃん。」

 

「そうよ!そんなブス達つまらないわよ!」

 

 

葉山が渋い表情をしているのを見たからか取り巻きの女子達が罵倒をしてくる。葉山の取り巻きがブスブス言ってるけど、お前らのその突き出てる頬骨とか頬周りのシミそばかす、更にはそんなボサボサの髪とかそれこそ世間一般でいうブスだろうが。ブーメラン乙。と心の中でだけで言っておく。

すると突然ずっと話を聞いてた三浦が取り巻きの罵倒を遮った。

 

 

「あんたらうっさいし、ヒキオ達とお昼食べてるんだから邪魔しないで欲しいし。」

 

 

と、若干キレ気味に吠えた。なんか三浦の後ろに炎のようなものが見えるがこれは目の疲れということで置いておく事に。

 

 

「大体あーしらが先にヒキオと約束取り付けてたし。あんたらなんで今になって急にヒキオ連れていこうとするんだし」

 

「別にそんなのどうでもいいじゃない。てか、ヒキオって(笑)ヒキタニくんこんなブスにあだ名付けられて可哀想なんですけど(笑)」

 

「ヒキオの事何もわかってないくせにそうやって個人の価値観押し付けられてそっちの方が可哀想だし。あんたあーしらにブスだけしか吐けないの?」

 

「なんですって!あんたみたいなブス存在価値ないのよ!虐められたいの!?」

 

 

 

 

 

 

 

まずい…何故かヒートアップしてきた。こういう時仲裁したり間を取り持ったりしてくれる話のわかるやつがいてくれるといいんだけど。

 

「まぁまぁ、2人とも。少しは落ち着いてくれ、な?」

 

 

そう葉山が言った途端三浦と取り巻き…(毒島と周りが言ってたから毒島と言うのだろう)の言い合いは収まった。さすが葉山、こういう処理に慣れている。さすがリアじゅ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三浦さん、君は毒島ちゃんに謝るべきだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

……は??今こいつなんて言った?

 

 

 

「おい、葉山。それは違うんじゃないか?元はと言えばそっちが三浦達を悪く言ってきたのが原因だろ?それなのにどうして謝る必要があるんだ」

 

「それでも、だ。この場を丸く収めるにはこれしか方法がない。君だってそうだろう?」

 

 

こいつ、何が『丸く収める』だよ。元の世界で雪ノ下が小学生時代にした事と同じようなことしやがって。この世界の葉山の言い方的にみんな仲良くのみんなの中には恐らく三浦や相模の様な『こちらの世界では一般的に醜いとされている女性』は含まれないのだろう。葉山だけじゃないその取り巻きやクラスの連中もそう思ってる、ということなのだろう。

 

 

……ふざけるな。そうやって他者からの悪意やヘイトを集めるのは本来俺がするものだ。美醜の価値観が逆転したとはいえどうしてここまで三浦達が陥れられなきゃいけない。それに葉山、元の世界では確かにお前の事は嫌いだった。それでもアイツには確かな信念があった。だからかもしれないが俺はアイツを根本から嫌いになる事は無かった。だが、この世界に、この世界でなら確信できる。

 

 

 

 

 

俺はこの世界の葉山が根本的から大嫌いだ、という事を。

 

 

 

 

 

「はぁ……」

 

 

 

 

 

俺は周りに聞こえるくらい大きく、そして周囲の目を俺自身に向けるようにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q.目の前で悪意によってヘイトを集めてる人達がいる。その状況をどうやって解消するか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「毒島…とか言ったな?さっきからしつこいんだよ。お前みたいなブスがいる所には居たくないし興味すらない。とっとと自分の席に帰れ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A.俺が世界の破壊者になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おのれディケイドぉぉ……なんてやってる場合じゃなかった。今この場で最善かつ効率のいいやり方を考えた時これしか思い浮かばなかった。すまない、数日前の俺。折角決意したのに俺はこんなやり方しか出来ないんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり、人は変わろうとしてもそう簡単には変われないのである。





全国的に寒さが厳しくなってきた頃だと思います。寒暖差の影響で風邪をひかないように充分ご注意ください。

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