・・・とつくづく思う隠神カムイです。
フィルムライブ見てきました!
あれ最っ高・・・応援上映じゃないと無理だわ()
色紙はさーやが出てめちゃくちゃ嬉しかったです!
パスパレも取りに行く予定・・・てか5週全部行きそう。
ということで本編どうぞ!
燐子の様子が優れない中、次のライブに向けての練習が始まった。
燐子の様子が多少・・・いや、かなり心配だが今はRoseliaの練習の時だ、燐子ばかり気にしていられない。
次の新曲『BRAVE JEWEL』は結成してそろそろ1年を迎えようとしているRoseliaにとって、かなり大切な曲である。
難易度が高いため周りを気にしていかなければマネージャーとして適切なアドバイスを送ることが出来ない。
一通りBRAVE JEWELを演奏する。
やはり聞いた感じ全体的にブレを感じてしまう。
やはり難しいため、個人個人のミスもあると思うがそれ以上のなにか悪い所があるような気がするのだ。
「うーん、聞いて見た感じやっぱりまだ個人個人のミスは多いように思える。あこはテンポ早くなる癖がまだ振り切れてないしリサは逆に置いていかれつつある時がある。燐子は少し迫力が薄くなってたよ。紗夜もサビ前からサビ中腹にかけて所々テンポズレてたりしてた。紗夜にしては珍しいミスだね。友希那もみんなにあわせてうたってはくれているんだけどかなり無理してるように思えた。ひとまずは楽器隊のミスを減らしていくことからかな?」
「「「「うっ・・・」」」」
と、ひとまず辛口意見を言ってみるとこういう反応なのである。
というか基本どんな曲でも2、3回やれば一通り弾ける紗夜が連続してミスをするような曲なのだ、それだけ難しいということだ。
というか少し言いすぎたかも・・・
「みんな、落ち込んでばかりいられないわ。確かにBRAVE JEWELは難しい曲かもしれないけど私たちが前に進むための曲でもある。奏多もサポートしてくれている訳だし、パートに分けて繰り返し練習するしかないわ。」
「・・・ですね!ドラムもネトゲも何事も繰り返しやってレベルアップするものですから!」
「宇田川さんの言う通りですね。何事にも繰り返すことが大切です。ギターも頑張らないといけないですしNFOももうすぐランク125ですし・・・頑張らなければ。」
え?紗夜もうそんなレベルまで来てるの!?
僕や燐子のランクは200台なのでまだ上位ランカーとは言えないがあと少しで162のあこに追いつきそうな勢いである。
NFOに基本ランクに上限はないと聞いているが100以上となると高難易度クエストが参加可能となり、NFOプレイヤーの中でも100を超えたら充分やりこんでいる証拠でもある。
この人確か10月ぐらいから始めたはずなのに4ヶ月でここまでやり込むか・・・
「ゲームの話はわかんないけど、確かに繰り返してやること大切だよねー。練習も、もちろん勉強も。」
「「うぐっ!」」
(僕含め)約2名ほどがダメージを受ける。
1人平然とした顔をしているけどあなたもですよ、友希那。
「残す時間も僅かですし今日はこの辺にして切り上げましょう。羽丘は休日のようですが花咲川はこの後授業がありますので。」
「そうね。どうせこの後勉強会もやるわけだし、早く引き上げるわよ。奏多、いつまでもダメージ受けてないで指示をちょうだい?」
「り、了解・・・とりあえずいつも通り片付けよ。」
とりあえずテキパキと機材やコードなどを直していく。
現在時刻は11時前、学校は1時半からなのでざっと2時間ぐらいはある。
準備や食事を含めても勉強時間は1時間ほどありそうだ。
とにかく早く片付けて苦手なものも片付けようと僕は思った。
あらかた片付けを終え、僕達は勉強をしに家に集まった。
キリちゃんが待ってましたかのようにあこに抱きつくトラブルはあったものの、その後普通に勉強会を始めた。
それぞれ必要な科目を勉強する中、僕は古文とにらめっこである。
「えっと・・・ここがウ音便になって・・・?それでこの語が未然形?あれ、連用形?どうだったっけ・・・」
「奏多くん、そこ連体形・・・」
「あ、そっか。ありがと燐子。」
うん、教えてくれてはいるものの全くもってわからない!
そんな僕を紗夜が不思議そうに見つめてきた。
「・・・紗夜?顔になにかついてる?」
「いえ・・・普段本をよく読んでいる九条さんは国語が得意かと思っていましたので・・・今思うと不思議だなと思って・・・」
「お兄様は現代文は得意ですが中学の頃から古典や歴史は苦手分野ですからねー。あ、あと英語も苦手でしたっけ?」
「キリちゃん、余計なこと言わなくていいから・・・」
これ以上やる教科増えたら頭パンクするぞ僕・・・
なお、そんなこと言うキリちゃんはと言うと
「数学と古文終わりましたー!リサ姉様、燐子お姉様、採点をお願い出来ますか?」
「よーし、ちょっとまってて・・・って凄い!こんな難しい問題集全問正解してる・・・!それにこの式、中学生の問題なのに高校生のアタシでもわかんないよ・・・」
「これ本当にすごい・・・ちゃんと文の内容を全て把握しながら・・・自分なりの解釈でしっかりと、わかりやすく解答してる・・・まるで模範解答みたい・・・」
「凄いキリりん!めちゃくちゃ頭いい!」
「ふふーん!大阪の中学校首席は伊達じゃないです!」
そう、我が義妹は世にいう『天才』なのだ。
シゲさんが親バカなので時々メールでキリちゃんの成績表が送られてくるのだが成績オール5とかいう化け物である。
「・・・奏多の家族って色々と凄いのね。」
「特徴があるっていうか・・・癖が強いっていうか・・・そんな人しかいないからねうちは・・・」
「妹キャラ・・・天才・・・天然・・・うっ頭が!」
紗夜が既存感あるキャラ設定に頭を痛めている!
一体どこの天才少女と被せたんだ・・・
〜〜〜〜
どこぞの天才妹「へっくしゅん!あ、このくしゃみはおねーちゃんが噂してる時のくしゃみだ!何話してくれてるんだろな〜」
〜〜〜〜
まぁそんなことでぶっちゃけると羽丘ぐらいの高校ならこの子楽々受かるのだ。
もっといい高校もあっただろうに羽丘を選んだ理由は未だ不明である。
というか聞いても教えてくれない。
昔からだがキリちゃんは本当に謎が多い子である。
「とりあえずキリはノルマ終わったのであこちゃんの指導にはいるです!人にわかりやすく教えるスキルも勉強には必要ですしあこちゃんも助かるです!」
「ホントに!ありがとーキリりん!」
「おやすい御用です!」
そう言ってキリちゃんがあこの隣に座って教鞭をとった。
あそこは任せて大丈夫だろう。
「私達はそろそろ学校がありますし、それぞれ準備をしましょうか。」
「そうですね・・・」
紗夜と燐子は制服を持ってきていたらしく、鞄の中からそれを取りだした。
僕は2階の自室にあるので取りに行かねばならない。
「客間空いてるからそこ使って〜リサ達も僕がいない間も自由に使っていいから。」
「りょうかーい!」
家のことは羽丘組に任せ、僕達花咲川組は着替えて学校へと向かった。
午後からの授業・・・と言っても2時間だけなのだが、正直な話をいうと羽丘みたいに休みでよかったのでは?と僕は思う。
しかし、テスト前というのとあとから担任に聞いた話だが、休みにしてしまうと授業日数が足りない教科があるらしく、午後から授業ということになったのだそうだ。
授業日数の問題となってくると致し方ないのか。
まぁ生徒がどうこう言って変わることではないので大人しく授業を受けた。
そして放課後、僕は燐子と共に生徒会室へと来ていた。
燐子の付き添いというのもあるが、あの生徒会長になぜ燐子を選んだのか問いただす必要があるとおもったからだ。
燐子がドアをノックして開けた。
「し、失礼・・・します・・・」
「おー燐子ちゃん、来てくれたんだー。それに九条くんも一緒とはねぇ。」
「どうも・・・って、またなにか調べてたんですか?その資料。」
「ええ、ちょっとね。」
机の上に資料等が散らばっている。
鰐部さん1度調べ物をすると資料などを結構雑に置くのだ。
まぁ、多分調べてたのは学校の事じゃなくて・・・
「ちょっと失礼します。」
「あっ、えっと・・・」
資料を掻き分けると中から本がでてきた。
「『ブロガーが勧める美味しいラーメン屋2018年版』・・・会長・・・またラーメン屋のこと調べてたんですね。」
「あの・・・えっと・・・あはは・・・」
そう、この人大のラーメン好きなのである。
これまで人に資料のまとめを任せておきながら自分はラーメン屋のこと調べてたことがどれだけあったことやら・・・
「今度また有咲ちゃんに教えてあげようと思って〜」
「あの、調べるのは構いませんがせめてお仕事終わって後片付け済んでからにして貰えませんか?」
「その時は九条くんが請け負ってくれるじゃない?」
「その『当然じゃない?』みたいな顔やめて貰っていいですか?」
「だって九条君、頼まれたこと断れないタイプじゃない?それにこの前有咲ちゃんより先に美味しいラーメン屋に連れて行ってあげたじゃない。私の奢りで。」
「奏多くん、それってどういう・・・」
「あ、えっとその・・・この前Roseliaの練習無かった時に『いつも無理やり仕事付き合ってもらってるお礼だから〜』って言われて・・・」
「そう・・・なんだ・・・」
燐子さん、そんな悲しそうな顔しないでください。
罪悪感がものすごくなる。
そんな中鰐部さんはメガネを拭くとさっきとは違ってしっかりとした顔で燐子に話しかけた。
「燐子ちゃん、ここに来たってことは引き受けてくれるのね、生徒会長。」
「・・・はい、引き受け・・・ます・・・!」
「それじゃあこれ。今度の集会で前に出てスピーチしてもらうための原稿書くようの紙と仕事一覧。あなたに引き受けてもらえて嬉しいわ、頑張って!」
「は、はい・・・!がんばり・・・ます!」
燐子が多少慌てふためきながらも紙を受け取った。
そして近くにあった椅子に座って資料をじっくりと読み始めた。
待っている間に僕は鰐部さんになぜ燐子を会長候補に選択したのか聞いてみた。
「会長、なぜ燐子を次の生徒会長に?燐子がこういうこと苦手なのあなた知ってるはずでしょ?」
「そうねぇ・・・簡単な理由としてはキーボードやっている子ってこういったこと得意な人が多いのよ。基本しっかりとした子がキーボード演奏するからね。それと彼女、弱い自分をどうにかしたいってこの前合同でライブした時に話してくれたし、多少荒治療になるかもしれないけど人前に慣れるのにちょうどいいんじゃないかって思ったのよ。後輩の望みを叶えてあげたいって思うのが先輩の優しさよ?」
鰐部さんがニコッと笑ってそう言った。
しっかりとした理由があったことに少し驚いたけど『燐子がそう望んでいたからその手助けをしてあげたかったから』ということに僕は改めてこの人がすごい人だと思い知らされた。
「それに。」
「それに?」
「もし彼女が追い込まれても、あなたや紗夜ちゃんがいてくれてるでしょ?だから大丈夫って思えたのよ。だからあの子が手一杯になった時、助けてあげて?」
「もちろんです。僕にとって燐子は大事な人ですから、彼女がしんどい時は僕が助けないと。」
「そう考えてくれてるだけでも十分よ。でも、気をつけなさい。」
「何がですか?」
「あなたと燐子ちゃんはお互いのことを意識しすぎている。それは時に相手に迷惑をかけるかもしれないから、それだけは心に留めておきなさい。」
「?わ、わかりました・・・」
最初はこれがどういうことかわからなかった。
でも、後にこの事が本当に起こるだなんて僕は予想すらしてなかった
……To be continued
この章だけアンケート取ろうと思います
今後の方針に関わりますのでよろしくお願いします