ということでこの小説大遅刻でやってますが前後編に分けます()
まぁ、遅刻したけどいつものだけ・・・
祝え!全バンドを凌駕し、時空を超えその名を轟かせるRoseliaのボーカル。その名も湊友希那!生誕の日を盛大に祝うがいい!!
ということで本編どぞ。
10月26日
我らがボーカルの湊友希那の誕生日である。
・・・もうなんて言うか、蘭さん達の言葉を借りるなら『いつも通り』な、今回はそんなお話である。
友希那誕生日の日
久しぶりの猫カフェ、『にゃぴねす』である。
夏休みに立ち寄って以来FWFに向けての練習や進路関連の行事で色々忙しくよる事が出来なかったが、無事FWFの出場権を手に入れ、少し余裕が出てこうしてきた訳である。
「はい、お待たせ。いつもの肉球ロールケーキとコーヒー。」
「ありがとうございます、マスター。」
「いやぁ、久しぶりに来てくれて嬉しいよ。九条くんが来てくれなきゃおじさんパソコンに乏しいからSNSの更新とか出来なくって・・・」
「僕だって店の宣伝なんてスマホでサイト調べて見よう見まねでやってるだけですよ。まぁ、今日は僕よりあっちの方が来たがってたんで・・・」
「あ〜・・・確かに満喫してらっしゃる。」
僕とマスターの視線の先には大量の猫の山が。
そしてそこから突き出ている足と銀髪。
そこには我らがボーカル、友希那がうもっているのだ。
なお、誕生日ということで今日は僕の奢りで彼女はここにいる。
「友希那〜・・・息できる・・・?」
「大丈夫よ。この程度動作もないわ。」
猫達も友希那の上がお気に入りなのか丸まったり寝転がったりしている。
あれだけ乗っていたらさすがに重いと思うのだが・・・
「・・・でも、ちょっと苦しいから助けて。」
「ちょっと!?はい猫達ちょっと退いて退いて!!」
猫達に少しばかり退いてもらって友希那を救出する。
友希那の顔は少し青くなっていた。
「友希那、大丈夫!?」
「・・・少しばかり猫畑と綺麗な川が見えたわ。」
「天に召される数秒前!?まだRoseliaは頂点になってないのにここで倒れられたら困るって!」
「大丈夫よ、私はRoseliaのボーカル、湊友希那よ。この程度のことで死にはしないわ。」
「さっき湊ちゃん窒息死しかけたけどね・・・とりあえずこれ飲んで落ち着いて・・・」
マスターがコーヒー友希那ブレンドを友希那に差し出す。
もはや僕より常連客になってしまった友希那の為にマスターが友希那用のコーヒーを作ってくれたのだ。
コーヒーと砂糖とミルクが1:1:1と、もはやコーヒーより砂糖とミルクの方が割合が大きいという謎の飲み物だが、友希那はそれがちょうどいいらしい。
一口飲んで口元をふくと、マスターに「ありがとう、いつも通りいい味だわ。」と感想を告げた。
「そうだ!うち開店してからあと少しでお客さん10万人になるんだよねー」
「もう10万人になるんですか!」
「いやぁ、君たちみたいな常連さんがよく来るのもあるけど最近は新顔さんも増えてきてね〜特にうちのモカちゃんが看板猫として頑張ってくれてて。」
「ニャン」
膝の上のモカ(モカはここが特等席なのかここに来たらいつも膝の上に乗ってくる)は誇らしそうに鳴いた。
たしかにモカは結構人懐っこいので看板猫になるのも想像がつく。
「マスター、あと何人で10万人なの?」
「実はあと4人なんだよ〜10万人目の人にはなんと・・・」
すると扉が空いてお客さんが入ってきた。
見てみるとこころさん、美咲さん、あこ、燐子という珍しい組み合わせだ。
・・・ん?こころさん、美咲さん、あこ、燐子・・・ちょうど4人・・・あ。
「いらっしゃい!あ、白金ちゃん!」
「え?は、はい・・・どうか・・・しましたか・・・?」
「おめでとう!白金ちゃんでちょうど来店10万人目のお客さんだよー!」
「えぇ!?」
「あら・・・」
「あら、凄いじゃない燐子!!」
「え、あ、その・・・わたしが・・・?」
「なんという偶然・・・燐子先輩運よすぎ・・・」
「りんりんすごーい!!」
みんなが盛大に祝福する中、燐子はめちゃくちゃ戸惑っている。
突然祝われたらそりゃ驚く。
「景品はこちら!」
そう言ってマスターは1枚のチケットを渡した。
「その・・・なんですか、これ?」
「今度やるワールド猫フェスタの招待券!たまたま懸賞で当たっちゃっておじさん行きたかったんだけどお店休むわけには行かないし・・・んでちょうど10万人も近かったしちょうどいいと思ってね。」
「なるほど・・・」
僕はちらっと友希那を見た。
友希那は喉から手が出るほど欲しそうな顔をしている。
ワールド猫フェスタ、略してWCFは四年に一度行われるとか行われないとか言われる猫の祭典である。
この世全ての猫好き達が集まり、猫を愛でるとかいうすごいのかすごくないのかよく分からない祭典である。
しかしこの世には猫好きなんてごまんといる中、会場の大きさ的に入れるのは抽選で当たった1万人だと聞いたことがある。
後日聞いた話だが、友希那は4年前にこの抽選で綺麗に外してしまっているため、めちゃくちゃ行きたかったらしい。
燐子はチケットの裏を確認した。
すると「あっ・・・」と声を上げた。
「どうしました、燐子先輩?」
「この日・・・私予定が入っていて・・・」
「あら、それは残念ね。そのチケットどうするの?」
すると燐子はこちらを・・・正しくは、僕の隣にいる友希那を見た。
「あの・・・友希那さん、もし宜しければ貰ってくれませんか?その・・・誕生日プレゼント・・・として・・・」
すると友希那はこれまで見た事ないぐらい顔を輝かせると1度咳払いしてからいつもの表情で燐子が持つチケットを受け取った。
「私はその日予定ないし、燐子がいいって言うならありがたく貰っておくわ。さて・・・アクセスは・・・会場少し遠いのよね・・・」
友希那がサッとスマホを取り出して行先のルートを調べる。
これまで見た事ない手の動きだ。
「み、湊先輩の手の動きすごい・・・」
美咲さんが驚きの声を上げる。
まぁ、普段一緒にいる僕や燐子、あこの前ですら現在進行形で驚いているのでそうなる。
すると僕のポケットの中にあったスマホが鳴った。
SNSが普及している今、あまり聞くことの無いメールの着信音だ。
スマホを取り出して確認するとそこには『おめでとうございます』の文字が。
迷惑メール等は全てはじく様に設定しているので恐らくこれは何かの懸賞の当選メールだろう。
・・・けど、最近なにか抽選に参加したっけ?
確認すると『WCF入場チケット当選のお知らせ』と書かれていた。
「あ、僕も当たった、WCF。」
「な・・・!奏多、それ本当に言ってる!?」
「そういえば奏多くんそういう系のラック高かったね・・・」
「さすが奏多さんくじ運強い・・・」
「いや、そんな一気にポンポン手に入る物なのそれ・・・?」
そんな事ないのだが、当たったのなら行ってみたい。
「とりあえずこれで会場への足はゲット出来たわ。奏多、当日はよろしくね。」
「別に構わないよ。」
ということでその日友希那と共に行くことが確定した。
この続きはまた別のお話・・・
奏多「まずは遅刻した件について反省もらおうかな」
Kai『遅刻してすんませんした・・・だが悔いはな』
奏多「悔いしかないでしょ!?なにやってんのよあんた!!」
Kai『色々と予定入ってたから仕方ねぇんだよ・・・』
奏多「よく暇そうにしてた人間がよく言うよ!・・・まぁいい、今回はスペシャリスト読んできたから・・・」
Kai「スペシャリスト?」
???「あのー・・・私呼ばれてもお説教なら千聖先輩の方が・・・」
奏多「大丈夫、たぶん君の説教の方が効くと思うから」
Kai『え、ちょっと待って・・・奏多お前誰連れてきた!?』
奏多「みんなのAfterglowのリーダーさん、よろしくね。」
???「わ、わかりました!えっとKaiだっけ?千聖先輩みたいには出来ないけどそれなりにお説教するから覚悟してね!よーし!気合い入れるぞー!えいえいおー!」
Kai『あ、ちょま!お前知っててやっただろ!やめろ、辞めてく』
……To be continued