これで沖縄修学旅行編はラストですが・・・
ネタが・・・思いつかん・・・!
って状況で海洋研究所を訪ねる日なんでわちゃもちゃぺったん行進曲の時をベースにしました。(ぱ、パクッてはないからね・・・)
そんな訳で半分ぐらいわちゃもちゃイベのやつですが本編始まります!←おい!
ライブ後、店長から貰った大量の差し入れを食べながら今回のライブの反省会をしていた。
日が暮れてきたため、互いの集合時間までに終わらせないといけないので今回は主に感想だけになりそうだった。
「まず聞いておく事があるわ・・・奏多、あの曲名はいつ考えたの?」
「えっと・・・ライブ始まる3分前ぐらいです・・・」
「3分前!?よくそんなタイミングで思いついたね~!」
リサが驚いていたがリサだけではない。
白金さんやしれっと大量のポテトをすごい勢いで食べている氷川さんも手を止めて驚いた顔をしていた。
「・・・えっと、あの曲名『熱色スターマイン』はどんな情景から思いついたの?」
「はい、あの夕焼けと東の方の空が暗くなってきていて星が少し見えたので夕暮れから夜への切り替わりの時って感じで思いつきました。BLACK SHOUTの時みたいに全て英語にしようかと思ったんですけど白金さんに無理に英語にしなくてもいいと言われたんで今回このような曲名にしました。」
「そんなことで思いつくなんて・・・奏多に任せて正解だったわね。」
「はい、しかし今回はタイミングが無かったとはいえ私たちに言わずに唐突に言われては困ります。次からはあらかじめ伝えてください。」
「はい・・・すみませんでした・・・」
氷川さんにそう言われ僕は少しへこんだ。
「でも・・・とっても・・・いいと・・・思います。」
「そーそー!燐子もそう言ってんだしアタシもいいと思うよ。それにソータの歌も良かったし!」
「そ、そんなことないです・・・あれは店長さんに言われて・・・」
突然褒められるとなんか照れる。
「私にしてみたら凡人以上程度だけど・・・楽しかったわ。機会はもうほとんど無いかもしれないけどまたやりましょう。」
「あっ、やばっ!友希那!時間時間!」
「そうね、今回はここで解散にしましょう。あなた達は明後日私とリサがいなくても練習するように。」
「それじゃまたね!」
リサと湊さんが海の家を後にした。
「私達も・・・そろそろ・・・ですね。」
「そうですね。このポテトどうしましょうか・・・」
テーブルの上には多くはないがポテトがまだ残っている。
知らない間に半分以上消えているがその御本人は「残すのも勿体ないですし、持ち帰りましょう。」と、後で食べる気満々である。
氷川さんが持ち帰り用の入れ物を取りに行ってると白金さんが話しかけてきた。
「あの・・・あのポテト・・・ほとんど氷川さんが食べてましたけど・・・もしかして氷川さん・・・」
「はい・・・日菜さんに聞いたら無類のポテト好きみたいです・・・」
白金さんも気がついたようだった。
「・・・フフッ」
「・・・ハハッ」
2人とも思わず笑ってしまった。
すると氷川さんが帰ってきた。
「2人とも楽しそうですね。何かあったんですか?」
「「い、いえ何も!」」
・・・ハモった。
氷川さんが不思議そうな顔をしながらポテトを入れ物に移し、僕達はホテルへ向かった。
修学旅行3日目
今日は海洋研究所を訪ね、見学しながら海のことを学ぶらしい。
場所は昨日行った美ら海水族館のすぐ隣にあるらしいので、ほとんどの生徒が準備を終えると荷物を空港へ運んでもらっていた。
僕も荷物を預け、携帯や財布などの貴重品を持ち海洋研究所へ向かった。
海洋研究所では主に傷ついたウミガメや魚の傷を治したり、沖縄の海の魚やサンゴの研究をしていた。
職員の人に案内されながら回っているが
「さっぶ・・・」
中の冷房がめちゃくちゃ効いていて寒い。
念のために持ってきた上着は今頃空港の荷物の中で、上半身半袖の服しか来ていない僕は羽織れるものが無い。
近くにいた教師をつかまえて外のベンチで休ませてもらうことにした。
「ふぅ・・・中寒すぎだろ・・・いくら沖縄とはいえ冷房効きすぎ・・・」
中の感想は後で白金さんや丸山さん達に聞くことにするとしていざ外に出ると暇である。
ベンチに座っていると沖縄の太陽が照りつける。
まだ5月下旬とはいえ気温は28度を超えてきている。
汗を少しかき始めた時、物音がした。
「・・・ん?」
聞き間違いかと思った時だった。
「・・・・・・キュイ・・・」
「な、鳴き声?カモメ?」
しかし聞こえてくるのはカモメの鳴き声ではない。
しかも聞こえてくるのは隣のベンチの辺りからだ。
(ベンチの上には何もいない、だとしたら下か?)
恐る恐る下を除くとそこには・・・
白くてモフモフしたものがあった。
「・・・なに・・・これ?」
手を伸ばすともぞもぞと動いた。
ビックリして手を引っ込めると謎のモフモフはベンチのしたから出てきた。
「これって・・・アザラシ?」
中から出てきたのはアザラシの子供だった。
アザラシはこちらを見ると
「・・・キュキュイ・・・」
と鳴いて後ろに下がっていく。
(なんでアザラシ?なんでここに?しかもここ沖縄だぞ?)
見る限りそのアザラシは怯えている上に少し弱っているように見えた。
「・・・とりあえず中に入れた方がいいな、ごめんよ!アザラシさん!」
アザラシをそっと捕まえ、僕は研究所の中へ入った。
僕がいた所からさっき皆といた所は少し距離がある。
しかもこういう時に限って職員が見当たらない。
アザラシは暴れる様子もなく大人しく僕の腕の中で抱かれている。
人を探しているとどこかわからない所に出た。
「・・・自分が方向音痴なの忘れてた。」
詰んだ、と思った時だった?
「・・・あれ、九条くん?」
後ろを向くとそこには松原さんがいた。
「ま、松原さん!よかったぁ・・・」
「どうしてここに?って、それってアザラシ!?」
「はい、外のベンチで休んでいたら隣のベンチの下にうずくまっていて・・・とりあえず皆がいる所知ってますか?」
「その・・・私、実は方向音痴で・・・道に迷って・・・」
嘘だろ・・・完璧に詰んだよなこれ・・・
まさか松原さんも方向音痴だったとは思わなかった。
「と、とりあえず一緒に行動した方がいいですね、とりあえず職員さんを探さないと・・・」
「う、うんそうだね・・・」
方向音痴な2人組は職員を探すため歩き始めた。
「あ、あの制服!あれって!」
適当に歩いているとなんとか花咲川のみんなのところに着いた。
「よ、よかった・・・」
少し小走りで走って追いついた。
「あれ?松原さん?それにあなたは転入生・・・ってそのふわふわなに?」
1人の女子生徒がこちらに気がついた。
すると一斉にこっちにむいてきた。
「すごい、もしかしてアザラシ?」
「めちゃくちゃ可愛い!触ってもいい?」
「私写真撮りたい!」
「私にも抱っこさせて!」
めちゃくちゃ寄ってきた。
アザラシの様子を見るとかなり怯えている・・・
「く、九条くん・・・アザラシさんが・・・」
とりあえずここから離れた方が良さそうだ。
「え、えっと・・・ごめん松原さん!アザラシさん!我慢してください!」
僕は人混みを掻き分け走り出した。
後ろから松原さんと他の女子生徒達の声がしたが悪いが気にしている余裕はない。
D組、C組の列を抜け、B組の列を抜けようとした時、
「九条・・・さん?」
白金さんがこちらに気づき声をかけた。
「し、白金さん!あの!職員の人、知りませんか?」
僕は肩で息をしながら白金さんに訪ねた。
「え、えっと・・・多分・・・先頭の方に・・・」
「すごい!九条、それアザラシ?」
「アザラシ?見てみたい!」
「なんで九条がアザラシ抱いてんの?」
やばい・・・人がアザラシに気が付き始めた。
「すみません白金さん、ありがとうございます!」
「は、はい!」
白金さんに礼を言ってA組の先頭の職員を探しに走り出した。
A組の列を抜けると先頭に入口で挨拶してくれた男の職員さんがいた。
「す、すみません・・・その・・・外にアザラシがいて・・・」
「ん?あっ!そいつ!ちょっと待ってて!」
職員さんがトランシーバーで連絡を取り始めた。
「はい、見つけてくれました・・・はい、わかりました、彼を通しても・・・はい、ありがとうございます。」
「あの・・・このアザラシさんって。」
「そのアザラシ、今日美ら海の方に行く予定だったアザラシなんだけど人見知りでどこかに逃げてしまってね・・・僕達が抱いたら嫌がって暴れ出すのにここまで落ち着いてるとはな・・・」
職員さんが不思議そうに見てきた。
アザラシを見ると
「キュイキュイ!」
と鳴いて落ち着いている。
さっきまで寒かったはずなのに走ったせいかかなり涼しく感じる。
「とりあえず、一緒に来てくれないかい?僕が抱くと暴れてしまうからね。」
「は、はい!」
アザラシを抱いたまま僕は「第五研究エリア」と書かれた部屋に案内された。
そこにはこのアザラシにそっくりなアザラシが3匹いた。
「そいつらはこのアザラシの兄弟でね、わかりやすいように腕に色々なバンドを付けているんだ」
アザラシの腕を見ると赤や黄色などのバンドが巻かれている。
話によるとどうやらこのアザラシはそのバンドをつけようとした時に電話がかかってきて、目を離している隙に逃げたしたようだ。
「良かったら付けてみるかい?」
職員さんが青色のバンドを渡してきた。
「はい!やらせてもらっていいですか?」
「もちろん。」
そのアザラシを作業台の上に置いてバンドを付ける。
アザラシは暴れずに大人しくしてくれた。
バンドを付けるとアザラシは
「キュキュッ」
と嬉しそうに鳴いた。
「アザラシを見つけてくれてありがとう!そうだ!お礼と言ってはなんだけどその子に名前つけてくれない?」
「名前・・・ですか?」
「そ、他の子には名前あるけどその子だけ名前ないからね。」
他のアザラシをよく見るとバンドにドッグタグが付いていて「まるお」なり「メアリー」なり付いている。
「そうですね・・・出会った時暑がっていたんで・・・冷房・・・レイ!この子の名前はレイでお願いします!」
職員さんがドッグタグに「rei」と打ち込んでレイに付ける。
「君、そろそろ時間だろ?レイのことは任せて、友達の所へ戻ってあげなさい。」
「はい・・・レイ、またね。」
「キュキュキュイ!」
アザラシのレイに別れを告げ、僕は皆がいる所へ戻った。
見学が終わり、空港に着くと丸山さんが話しかけてきた。
「奏多くん、さっきは大変だったねー。」
「丸山さんいつから?」
「大体皆が研究所の真ん中ぐらいにいた時に追いついたんだー。今日の朝も沖縄ロケがあって・・・あまり皆と観光出来なかったな・・・」
丸山さんが大きなため息をつく。
「お疲れ様です、アイドルって大変ですね。」
「ホントだよ~。でも、私がやりたいって決めたことだから頑張れるんだ!」
「九条、丸山、早くしないと置いていくぞ!」
担任が大きな声で2人を呼んだ。
「呼ばれましたね・・・行きましょうか。」
「うん!バイバイ沖縄!」
こうしてハチャメチャだった沖縄修学旅行は終わりを告げた。
後日
『さて、私は沖縄の美ら海水族館にきています!』
ニュースで美ら海水族館の特集をしていた。
「沖縄か・・・楽しかったな・・・」
『ここでは最近人気の動物の赤ちゃんが発表されたようです!それでは見に行ってみましょう!』
レポーターが歩き始め、ある水槽の前についた。
『その赤ちゃんとは、アザラシです!』
画面にアザラシが4匹映り出した
「・・・っ!レイ!」
そこには人にビビらず元気に歩いているレイと兄弟達の姿があった。
そして飼育員の人にインタビューを始めた。
『大盛況ですね!この子達のエピソードとかありますか?』
『はい、この中の青のバンドを付けているレイって子がいるんですけど。その子、人見知りで1度研究所から逃げてしまったんですよ。』
『えぇ!そんな事が?それからどうしたんですか?』
『その日見学に来ていた高校生が見つけてくれて連れてきてくれたんですよ。その時レイがとても落ち着いていたらしくて恐らく僕とその高校生以外が抱くと怖くて暴れてしまうんですよ。』
「・・・レイ、元気でよかった。」
僕はそのニュースを聞いてとてもほっとしていた。
次にレイに会える日はかなり先かもしれない。
けど必ずまた会いに行こうと僕は決心した。
沖縄修学旅行編はこれで終わりです。
ホントに半分がわちゃもちゃイベだわ・・・と思いつつなんとか形になったと思います。
さて、次からは「思い繋ぐ未完成な歌」をベースにLOUDER編やろうと思います!
次回の投稿日までお楽しみに!