なんだかんだでここまで続いてきたな~
ただ自分が書きたいように書いているだけで結構読んでくれてるのが嬉しいです!
今回は本家BanG Dream!のメイン枠のPoppin Party編です!
他バンド交流編はポピパ終わったらハロハピやって終わる予定です。(パスパレは結構交流あるからいいかな・・・)
でもリクエストがあればパスパレ編もやろうと思います。
Afterglowは自己主張の強い子がいないのでモカから繋げるしかなかったけど残り二つはあのふたりがいるから多少強引でも違和感ない!←おい!
そんな訳で本編どうぞ!
Afterglowのみんなとの交流から数日、今日は土曜日で本当はRoseliaの練習の日だ。
しかし、氷川さん、宇田川さん、白金さんの3人が同時に体調不良で来れなくなってしまったので急遽休みになってしまった。
いつもなら2人ぐらいまでならいなくても練習するのだが流石にボーカルとベースだけでは厳しいのと、ギターの氷川さんまでいないのは流石に練習にならないと判断し、友希那が各自自主練という事で解散となってしまったのだ。
今日の予定が無くなってしまったので僕は買い物をしに商店街へ来ている。
生活用品や野菜などを購入し、僕は山吹ベーカリーへ向かった。
「いらっしゃいませ。あ、九条さん、こんにちは!」
あの散策の日から度々通っているので店主やその娘さんで僕の学校の後輩にあたる子に顔を覚えられている。
「こんにちは、沙綾さん。この前はありがとうございます。」
僕は店主のことを『山吹さん』その娘さんを『沙綾さん』と読んでいる。
2人とも山吹さんと呼ぶとややこしいので沙綾さんにそう読んでくれと言われた。
「ああ、モカのパンのことですか?あの子の好みはわかっているので。」
この前Afterglowのライブの時に青葉さんに渡したパンは沙綾さんが見繕ってくれたものだ。
メロンパン×3、クリームパン×3、チョココロネ×2、焼きそばパン×2が青葉さんがよく買う組み合わせらしい。
これを覚えている沙綾さんも凄いが、これを1日で平らげてしまう青葉さんの胃袋も恐ろしい。
「今日は何を買いに来てくれたんですか?」
「明日の朝食べる用の食パンと今食べる用にチョココロネを買いに来たんです。」
「知ってると思いますが食パンはそこです。それとチョココロネはあと少し待ってもらえたら出来立てが来ますよ!」
「そうですね・・・時間もありますし待たせてもらいます。」
僕はチョココロネが出来上がるまで気長に待つことにした。
5分後、店の奥からココアパウダーとチョコレートのいい匂いがしてきた。
「お待たせしました九条さん。チョココロネできまし」
「さーや!いるー?」
「うわっ!か、香澄!?」
沙綾さんがチョココロネが出来たことを伝えに来た時、入り口から恐らく沙綾さんと同じぐらいの年頃の猫耳(?)の髪型をした子が入ってきた。
その子だけではない。黒髪ロングの子やショートヘアの子、ツインテールの子の計4人が店に入ってきた。
どうやら全員沙綾さんの知り合いのようだ。
「ちょっと香澄!ほかの人に迷惑だろ?」
「そうだよ香澄、入る時はノックしてお辞儀してからだよ。」
「おたえ!そこまでしなくていいから!」
「ね、ねぇ沙綾ちゃん、この匂いって。」
「ん?たしかにいい匂い!」
「りみりん流石だね~!今さっきチョココロネが出来たばっかりなんだ!」
「流石沙綾、私たちが来るタイミングに凄いね。」
「いや、んなわけねぇだろ。」
5人で話していると沙綾さんがようやく話についていけずに呆然としている僕に気がついた。
「す、すみません九条さん!」
「い、いえ大丈夫です。」
「香澄、お前のせいだぞ。」
「えぇ!私のせい?」
「私は沙綾の焼きたてパンが私たちを引き寄せたせいだと思うけど?」
「おたえは少しだまってろ!」
「有咲ちゃん、落ち着いて・・・」
「そ、その・・・いくつにしますか?」
「えっと・・・Roseliaのメンバーのためにも6つください。メンバーが体調不良で休んでしまって御見舞に渡そうかと」
「え?あなたってRoseliaの人なんですか?」
猫耳ヘアの子が食いついてきた。
「は、はい・・・そうですけど。」
「えっと私、戸山香澄っていいます!Roseliaの友希那さんのことすっごく尊敬していて!そうだ、私たちPoppin Partyってバンド組んでいるんですけどRoseliaの練習メニューってどんな感じですか?それともし良かったら友希那さんと話がしたいんですけど」
「はい、香澄ストップストップ、九条さんビビってるから。」
戸山さんのものすごい食いつき様に押されてかなりビビっていた。
沙綾さんが止めてくれなければどうなっていた事か。
「えっとその・・・す、すみません。」
「だ、大丈夫・・・です。えっと、Roseliaでマネージャーをやっている九条奏多です。」
自己紹介をすると黒髪ロングの子が唐突に返してきた。
「私、ポピパでギター担当の花園たえです。よろしくお願いします。」
突然の反応に少しビックリした。そして残り2人が続けて自己紹介をする空気になった。
「えっと・・・言わないといけない流れか・・・その、キーボードの市ヶ谷有咲です。その、よろしく・・・お願いします。」
「その、ベースの牛込りみです・・・その、よろしくお願いします。」
どうやら市ヶ谷さんと牛込さんはかなり引っ込み思案のようだ。
しかし、さっきの市ヶ谷さんの的確なツッコミはすごいと思った。
2人の後に沙綾さんが続けて話した。
「そして私がドラムをやっているんです。」
「そうだったんですか。」
「九条さん!明日私達のライブあるんですけど来てくれませんか?」
「ちょっ、香澄!幾ら何でもRoseliaの練習とかで明日は厳しいんじゃ」
「別に大丈夫ですよ。」
「・・・え?いいんですか?」
「はい、たまたまメンバーの3人が体調不良で明日も休みにする予定でしたし。」
「やったぁ!それなら、友希那さんとかも誘ってもらえないですか?」
そのお願いに僕は少し戸惑った。
リサから聞いたが友希那はあまり人のライブを見に行くことが無いらしい。
「えっと・・・厳しいかもしれないですど一応聞いては見ます・・・」
「そっか・・・とりあえずお願いします!」
「九条さん、お待たせしました。」
沙綾さんにチョココロネと食パンが入った紙袋を渡された。
「予備で小さい紙袋が5つ入ってますので。」
「ありがとうございます、それではポピパの皆さん、また明日よろしくお願いします。」
そう言って僕は山吹ベーカリーを後にした。
「白金さん、大丈夫ですか?」
「は、はい・・・軽い熱なので・・・」
僕は体調不良のメンバーを見舞いに回っていた。
宇田川さん用のチョココロネはたまたま商店街にいた巴さんに渡した。
そして僕は白金さんの家を訪れている。
相変わらず大きな家だ。
「明日も練習をなしにするようなんでゆっくり休んでください。これ、見舞い品としては微妙なものですけど。」
「チョココロネ・・・ですか?ありがとう・・・ございます。」
白金さんは笑顔で受け取ってくれた。
これ以上無理をさせる訳にはいかないので僕は白金さんの家を後にした。
「さて、後は氷川さんだけだけど・・・」
そういえば僕は氷川さんの家を知らない。
日菜さんに聞こうかと思ったが仕事中だと失礼だしどうするか考えた。
「友希那なら知っているかな・・・」
Roseliaの初期からの付き合いだ、恐らく知っているだろう。僕は友希那に電話をかけた。
『・・・もしもし、奏多?』
「はい、九条です。」
『どうしたの急に?』
「友希那、氷川さんの家を知っていますか?見舞い品を渡そうと思ったのですが家を知らないので。」
『ええ、知っているわ。今どこにいるの?』
「えっと大体CIRCLEの近くです。」
『そう、なら私も行くわ。ちょうどCIRCLEにいるし。』
「わかりました、ではそちらに向かいます。」
僕は電話を切ってCIRCLEに向かった。
CIRCLEに着くと入り口に友希那がいた。
「お待たせしました。」
「じゃあ、ついて来て。」
僕は友希那の後をついて行った。
氷川さんの家は思ったより近いところにあった。
インターホンを鳴らし出てくるのを待った。
「はい?あ、ソータくんに友希那ちゃんだ!」
「どうも、日菜さん。」
「どうしたの?家なんかに来て。」
「これをお姉さんに渡してもらえますか?見舞い品です。」
「だったらおねーちゃん呼んだ方がいいんじゃない?」
「いえ、無理をすると悪いんで。」
「そうだ、紗夜に『明日は休みにするけど自主練は無理しないぐらいにやっておいて』って伝えといてもらえるかしら」
「わかった、ソータくんに友希那ちゃん、ありがとう!」
日菜さんにチョココロネを渡して僕と友希那は氷川さんの家を後にした。
帰っている途中に僕はさっきの山吹ベーカリーでの話を思い出した。
「そういえば今日ポピパの人達に会ったんですけど明日ライブがあって友希那に来て欲しいって戸山さんに言われたんですけど・・・」
「そう・・・戸山さんが。」
僕は多分拒否するだろうと思った。
しかし帰ってきたのは意外な返答だった。
「わかった、行くわ。」
「え?行くんですか?」
「誘ってきたのはあっちでしょう?予定もないのに断るのはどうかと思うけど。」
「は、はい、わかりました。僕も行く予定なんですけど・・・」
「わかったわ、マネージャーとしての仕事も忘れないように。」
「はい、わかっています。」
ということで友希那も来ることになった。
来てくれることに僕は安堵の息をもらした。
ライブ当日
観席は小さい子や大人まで賑わっていた。
とりあえず僕達は人の少ない後ろの方で見ることにした。
10分後ライブが始まりポピパのメンバーがステージに立った。
「こんにちは!私たちPoppin Partyっていいます!私達の曲を聴いてください!まずは『ときめきエクスペリエンス』!」
ポピパの演奏が始まった。
Afterglowとはまた違った青春ソングで聴いていて楽しい曲だった。
「続いて『千本桜』!」
沙綾さんが次の曲をコールした。
その曲は初音ミクでお馴染みの千本桜だった。
ボカロ基準なんでトーンは高めだがそれをしっかりと出来ているのがすごいと思った。
昔1人カラオケで歌ったことがあるが息が続かずに途中でミスを連発した記憶がある。
「これで最後です!この曲で皆さんもキラキラドキドキしてください!『STAR BEAT~ホシノコドウ~』!」
最後の曲はさっきの2曲とは違ったテンポの曲だった。
しかしポピパらしい雰囲気は残っているためとても楽しいライブだった。
ライブ後、ポピパのメンバーが僕と友希那の所へ集まっていた。
「友希那さん、来てくれてありがとうございます!」
「ま、まさか本当に来てくれるとは思わなかったです。」
「戸山さん、あなたの歌悪くなかったわ。でも、まだまだね。」
友希那が不敵に笑った。
「い、いえもっと頑張って上達しますので!」
「Roseliaを超えれるように頑張ります!」
戸山さんと花園さんが意気込みを言う。
「とりあえずこれ、差し入れです。」
僕はポピパの皆に差し入れを渡した。
「これうちのパン?」
「そうです。今日の朝にパンを買ったら山吹さんに差し入れとして渡しといてと言われたんです。」
「これ全部チョココロネ!?」
「ち、チョココロネ!」
牛込さんがパンを見た青葉さん並に顔をきらめかせている。
「とりあえずみんなで食べよう!」
「おいひい。」
「おたえ食べるの早すぎだろ!」
ポピパのみんなの光景を僕と友希那は遠目で見ていた。
「フフッ、仲がいいわね。」
「そうですね。」
「初め、なれ合いはなしだと思っていたけどなれ合いじゃなくて絆を深めることで音楽に磨きがかかる。そう実感したばかりだけど、こうみるとああして高校生らしく仲良くするのも悪くないかもね。」
「そうかもしれませんね。」
Roseliaがポピパのように仲良くなる日はそう遠くないかもしれない。
僕はそう思ってポピパみんなを見ていた。
「・・・アレが九条奏多。」
「お嬢様が言っていた面白そうな人ってあの人ですね。」
「とりあえずお嬢様のバンドに引き込ませればいいのですが・・・」
離れた場所で謎の黒服がこちらの様子を伺っている事に僕は全く気が付かなかった。
謎の黒服集団は一体何巻家の人間なんだろ・・・
なお現時点で演奏可能な曲は
ポピパ ときめきエクスペリエンス、千本桜、STAR BEAT~ホシノコドウ~
Afterglow That Is How i Roll!、アスノヨゾラ哨戒班、Scarlet sky
パスパレ しゅわりんどりーみん、そばかす、パスパレボリューションず
Roselia BLACK SHOUT、LOUDER、魂のルフラン、熱色スターマイン、シャルル
ハロハピ えがおのオーケストラ、ハピネスっ!ハピィーマジカルっ♪、ロメオ
といった感じです
次の更新は明日(って言うか日付変わってるから今日?)です!友希那さん誕生日特別編ということでお楽しみに!