小説制作は初めてながらも燐子との恋愛系の話を作って見ようと思い制作しました。まだまだ半人前ですが読んでくれると幸いです。
あと明坂さんに最大の敬意と感謝を。
プロローグ ムショク ノ ジブン
プロローグ ムショク ノ ジブン
僕は無色だ
人にはそれぞれ個人の《色》というものがある。
簡単に言えば、熱血系の男の人なら赤、みんなを笑顔にする某ふわふわ系なアイドルならピンク等々それぞれが個性を出してそれぞれの良さがある。
そんな中、僕が生まれ持ってきたのは《無》だった。
別に身体障害や精神障害でもなく、生まれ持ってくるはずだった《色》がなく、成長した今では影が薄い存在になってた。
こんな体質のせいか友達も(ゼロではないが)少なく、後ろから話しかけるとめちゃくちゃ驚かれるのもよくある事だ。
そんな《無》の自分に変化が出たのは高校の2年の時だった。
それはある日の唐突な転校から始まった
九条奏多(くじょうそうた)は高校1年の一月頃、突然親父に転校しなければならない話をされた。
我が家は親父と僕の二人家族で、母は存在感のない僕に嫌気がさし、男を作って逃げてしまった。
親父は少々頑固者であまり転勤とかの話は断る人なのだが、ここ最近の家計状況と出世のチャンスに止む無く転勤することにしたそうだ。
僕が新しく行く高校は花咲川という高校で元々女子高なのだが来年度から名前が変わり、男子も引き受けることになったそうだ。
元女子高ということは女子が多いのだろうか。
あまり自分から喋りに行かない僕からしたら不安要素しかないが、三ヶ月後にはそこに通わないといけないのでどうにかするしかない。
そして、入学手続きと入学試験を通って「花咲川高等学校」の数少ない2年生の男子生徒となった。
新しい学校の先生に挨拶した後、僕は始業式で「この高校に転校してきた初めての男子生徒」として盛大に発表され、挨拶しなければならないそうだ。
正直めんどくさいがこれも仕方が無いことなので自分の番が来るのを待った。
校長先生の話が終わり、自分の挨拶の番が来た。
「さて、今日から2年生になんと男子生徒が入ることになりました!それでは一言挨拶を貰いましょう!」
・・・そんな盛大にされたら困るって。
そう思いながらも壇に立ち、挨拶をした。
「今日からこの学年に入る九条奏多です。まだ転校してきたばっかでこの街もこの高校のこともあまり良くわかってないですがよろしくお願いしましゅ・・・」
・・・噛んだ。
今思いっきり噛んだよな・・・
一瞬静けさが通った後笑われながらも盛大な拍手で帰ってきた。
めちゃくちゃ恥ずかしい転入劇だったがそこからのハチャメチャな転入初日はこれで終わらなかった。
最初なので1000文字ぐらいまでにしました
また改善点とかあればよろしくお願いします