無色と灰色の交奏曲   作:隠神カムイ

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昨日投稿できなかったので本日投稿となります。
昨日はこちらの方で事情があったのと「ツナグ、ソラモヨウ」のCD買いに行ってました←おい!
なお特典のカードはモカちゃんでした。モカ推しの友達にいじり程度に自慢すると「殺してでも奪い取る」と言われました(笑)
強奪予告を友人にされたことは置いといて本編始まります!


25話 カケガエノナイ タイセツ ナ ヒト

燐子side

 

カフェでの休憩も終わり、私達は元のスタジオに戻った。

 

私は飲みきれなかったホットミルクをまとめてあるギターのシールドが置かれている机の上おいて借りてきてそのまま置いてあるシンセサイザーの前に立った。

 

「みんな、リフレッシュはできた?」

 

「はい、丁度いい気分転換になりました。やはり疲れている時に甘いものはいいですね。」

 

「ソフトクリーム美味しかったです!」

 

「みんなとカフェに来られて・・・良かったです・・・」

 

「そう、それは良かったわ。さあ、練習を再開するわよ。残り時間も少ないからあと2~3曲で終わりだと思って最後までしっかり気を抜かないでいくわよ。」

 

「「「はい!」」」

 

気持ちを整え、私達は練習を再開した。

 

しかし演奏を続けていても今井さんと九条さんが来る様子はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

練習が終わって最後のミーティングの時間となった。

 

「今日はそれぞれの音は悪くなかったと思う。けど、全体の調和が取れているとはいえなかったから音のバランスを調整しないといけないわ。あなたたち、次の曲に新しい音を使いたいならどうするのがベストなのか、それぞれ考えてきて。最後の演奏をベースにしてみて。」

 

「「「はい。」」」

 

時計を見るとそろそろ終わりの時間だ。

 

今回は借りてきた機材も多いので、そろそろ片付けなければならない。

 

「そろそろ終わりの時間ですが、片付けますか?」

 

氷川さんがそう言ったのは恐らく今井さんと九条さんの事を思ってのことだろう。

 

「ホントだー!もうこんな時間か・・・リサ姉と九条さんまだ来ないのかな・・・」

 

「まだ・・・来てない・・・みたい。」

 

「仕方ないわ、片付けましょう。」

 

そう言って私達は片付けを開始した。

 

いつもは九条さんが指示を出してくれるが今回は氷川さんが指示を出してくれた。

 

氷川さんの指示で湊さんがマイクケーブルを直そうとした時だった。

 

「きゃあっ!」

 

湊さんがギターのシールドに足を絡ませて転倒してしまった。

 

「友希那さん!大丈夫ですか?」

 

「いたた・・・ごめんなさい、ギターのシールドが足に絡まってしまって。」

 

「大丈夫ですか・・・って、なにか床にこぼれてますよ!」

 

床になにか白いものが広がっていく。

 

それは私が置いていたホットミルクだった。

 

恐らく友希那さんが倒れた時机にぶつかったのだろう。

 

「ああっ、すみません・・・休憩の時に・・・飲みきれなかったホットミルク・・・持って来ていたんです・・・」

 

「うわわわわ!床一面真っ白になっちゃった!・・・うわっ!」

 

あこちゃんが後ろに下がろうとしたらドラムのセットに足をつまずかせこけてしまった。

 

その時何かが倒れ、その衝撃でホットミルクが少し飛び散り被害が増えた。

 

「あこちゃん!・・・だ、大丈夫?」

 

「いったー・・・うっかりつまずいちゃった・・・」

 

倒れたあこちゃんを見ると今なお広がっているホットミルクがあこちゃんのスカートの端に付いてしまっていた。

 

「ううっ・・・スカート濡れちゃったよ~」

 

「機材にも飛び散ってます!早く拭かないと・・・」

 

今この場がパニック状態になりそうになったその時だった。

 

 

 

 

 

バタン!と扉が開いた。

 

「す、すみません!遅くなりました!」

 

「友希那ごめん!遅くなっ・・・ってなにこれ?どういう惨状?」

 

「リサ、奏多・・・これは・・・」

 

「と、とりあえず話は後!早く片付けるよ!ソータ、指示お願い!」

 

「はい!友希那と氷川さんは何か拭くものを、リサと白金さんで倒れた機材を立ててください。・・・っ!宇田川さんはこちらに来てください。」

 

九条さんが指示を出して私達はそれに従った。

 

このタイミングでこの2人が来てくれたことに私はとても安心感があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奏多side

 

「あ、ありがとうございました!」

 

「うん、そーくんもお疲れ~」

 

「はい、また今度北沢さんのお店に行かせてもらいます。」

 

「うん、その時はコロッケいっぱい準備しとくね!」

 

「はい!ありがとうございました~・・・ふ、ふへぇ・・・」

 

「やっと終わったね~」

 

CIRCLEであの惨状が起こる少し前、あのソフトボール軍団の最後の客だった北沢さんと話をしたあと僕とリサは一息ついていた。

 

「北沢さんソフトボールやってたんだ・・・」

 

「ソータあの子知り合い?」

 

「はい、商店街の精肉店の・・・」

 

「あぁ!あのコロッケが美味しいところの!」

 

北沢さんの話をしていると店長が話しかけてきた。

 

「いやぁ、2人とも今日はありがとう!また今度お礼するから今日はもう上がって。待っている仲間がいるんだろ?」

 

「はい、すみません上がらせてもらいます。」

 

「お疲れ様でーす。」

 

僕とリサがコンビニを出てCIRCLEに向かおうとした時、僕の背中に悪感が走った。

 

「・・・!」

 

「ソータ?どうしたの?」

 

「何故かとてつもなく嫌な予感がするんです。早くCIRCLEに向かいましょう。」

 

「え、ちょっと!ソータ!」

 

僕はCIRCLEに向かって走り出した。

 

リサもそれに続いて走り出す。

 

スタジオの場所はグループで言われているので走っている途中にリサに抜かされながらもCIRCLEにたどり着いた。

 

「す、すみません!遅くなりました!」

 

スタジオに入ると悪い予感が当たってそこは凄いことになっていた。

 

「友希那ごめん!遅くなっ・・・ってなにこれ?どういう惨状?」

 

スタッフさんにスタジオに入ることを伝えていたリサが後から入ってきてこの惨状を目の当たりにした。

 

「リサ、奏多・・・これは・・・」

 

周りを見ると白いものが機材等にもかかっている。

 

これは早くどうにかしなければならない。

 

これを見たリサの判断は早かった。

 

「と、とりあえず話は後!早く片付けるよ!ソータ、指示をお願い!」

 

リサに指示され僕が指示を取ることになった。

 

いつもやっている事なので慌てたりはしなかったがこの惨状のため急がなければならない。

 

とりあえずみんなに指示を与えていく。

 

宇田川さんを見るとスカートが汚れてしまっているようだ。

 

「宇田川さん、こちらに来てください!」

 

「は、はいっ!」

 

宇田川さんがこちらに来る。

 

幸い汚れの大きさはそこまで大きくないようだ。

 

とりあえず汚れをタオルで拭き取った。

 

「宇田川さん、この汚れは一体?」

 

「え、えっとりんりんが持ってきてたホットミルクで・・・」

 

「えっとなにか着替えるものはありますか?」

 

「カバンの中にダンス部の時に使うジャージがあるけど・・・」

 

「すみませんが着替えてこれますか?早くしないとこの汚れが取れにくくなってしまうので。」

 

牛乳の汚れのとり方は昔から家事をしていたので大体わかる。

 

宇田川さんに更衣室で着替えてもらっている間僕は周りを見た。

 

他のメンバーはモップで床を拭いたり機材を拭いたりしている。

 

どうやら何とかなったようだ。

 

あらかた拭き終わったのでいつも通りの片付けに入った。

 

指示を出していると宇田川さんが着替え終わってスカートを渡してきた。

 

「九条さん、よろしくお願いします!」

 

「うん、少し待っててください。」

 

指示を氷川さんに任せ僕はスカートの汚れを水洗いで丁寧に落とした。

 

ここで乾かすことは出来ないため、袋に入れて宇田川さんに帰ったら洗濯に出すように伝えた。

 

片付けが終わると僕含めみんな疲れているようだった。

 

 

 

・・・ただひとりを除いては。

 

「うん、綺麗になった~」

 

「今井さんと九条さんが来てからすぐに片付いたわ・・・」

 

「指示が・・・的確でした・・・」

 

「九条さんが来てくれなかったらスカートに臭いが残ってたよ・・・」

 

「2人が来てくれて助かったわ・・・」

 

「そんな大げさな~」

 

「そうですよ、そんなことないですって。」

 

しかし4人からの視線がものすごく熱い。

 

しかも、氷川さんが蜂蜜飴をくれたり、友希那がリサの肩を揉んだりといつもは絶対しないことをしていてなにか怪しい。

 

「ちょっとちょっと!なんでみんないつもと違うの?」

 

「そうですよ、今日の皆さんはどこか変です。白金さん、これは一体?」

 

「えっと・・・その・・・」

 

白金さんまで言葉を濁すとは。

 

僕達に対してなにか変なことでもしたのだろうか。

 

「アタシにも話せないことなの?それじゃあ帰ろっかな・・・ソータ行こっ。」

 

「・・・え?は、はい。」

 

リサが僕を連れて帰ろうとした時だった。

 

「帰っちゃダメぇぇぇぇ!」

 

宇田川さんが全力で止めに来た。

 

「やっぱりRoseliaにはリサ姉と九条さんがいないとダメ!友希那さん、2人と話がしたいから今すぐファミレスへ行きましょう!」

 

「そうね、行きましょう。」

 

ということでいつものファミレスへ向かうことになった。友希那が即答するとは珍しい。

 

僕とリサの頭の上にハテナマークが飛び交う中、一行はファミレスへ向かった。




今日はここまでで続きは明日です。
この調子だと多分次かその次で陽だまりロードナイト編終わりそう・・・
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