無色と灰色の交奏曲   作:隠神カムイ

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タイトルが斉木楠雄のΨ難みたいになった作者こと隠神カムイです。
前のイベントからはや2日、新イベまさかのRoseliaとは・・・前のイベントを8989位で終わらせて今回息抜きしようかと思ったらガチらなあかんやつや・・・
とっとと九条奏多を仕上げないといけない中、水着イベ本編始まります!


28話 クジョウソウタ ノ サイナン

上原さん企画の海に行く日の全日、僕はあことショッピングモールに来ている。

 

しかし今日は2人だけではない。

 

僕達は今回のメインの人の付き添いとしてきている。

 

その人とは燐子のことだ。

 

 

 

 

 

 

遡ること二日前、NFOにカナタとしてログインしていた僕はあこと一緒に経験値稼ぎに出ていた。

 

今度コラボカフェのイベントの時にNFOの中でも限定イベントが行われるのだが、そのイベントの高難易度がかなり難しく設定されているらしく今のあこのレベルでは厳しいかもしれないということで経験値稼ぎに来たのだ。

 

高耐久だが経験値豊富なドワーフ型モンスターを相棒のルナのバフを受けながら愛剣「純銀剣クラレント」を振るいながら狩っていた時だった。

 

「あ、奏多さん、メール来たんでちょっとの間よろしくお願いします!」

 

「はい、わかりました。」

 

あこがメールのために戦線を外す。

 

すると驚いた声を上げた。

 

・・・と言ってもチャットのため驚いたようなチャットなのだが。

 

「あこ?どうしたんです?」

 

「やったよ奏多さん!りんりん海に来てくれるって!」

 

僕はそれを見た瞬間飲んでいたコーヒーを吹きかけた。

 

(なお操作は片手でおこなっていた)

 

咳き込みながらチャットを返す。

 

「本当ですか!?」

 

「うん!それで今度水着を選んでほしいって!」

 

「・・・それ、僕も行かなきゃダメですか?」

 

「もちろんですっ!同じメンバーとして、同じパーティとして絶対絶対絶対来てください!」

 

呑気にチャットを返しているとカナタの体力はいつの間にか3分の1になっていた。

 

「あ、あこ!?そろそろ戻ってきてくれませんか?体力がちょっとやばいです!」

 

「す、すみません!なら、わらわの特大魔法で消し飛ばしてくれるわ!」

 

そう言ってあこ姫のアバターは詠唱を始める。

 

確か死霊魔術師のあの魔法は味方も巻き込んだはず・・・

 

「ちょ、退避するので、待ってくだ」

 

「くらえ!『デス・ザ・クライシス・デンジャラスパーティ』!!」

 

すると地面から「ヴァハハハハァ!」と高笑いを上げながら大量の白色のゾンビらしきものがドワーフ達に絡んでいく。

 

それは僕の方にも来たので僕は全力で逃げる。

 

あのゾンビは出てきてから10秒後に大爆発を起こすのだ。

 

しかも1度捕まるとめちゃくちゃしつこく絡んでくる。

 

「あ、奏多さんいるの忘れてた!奏多さ~んすみません~!」

 

(ンなこと今更言われても!!)

 

僕はチャットを返す余裕がなくとりあえず逃げる。

 

するとカナタの後ろで大爆発が起こり、ドワーフ達がポリゴンとなって消えていった。

 

どうやら何とか逃げ切ったようだ。

 

「あ、危なかったぁ・・・」

 

「奏多さん大丈夫?」

 

「は、はい・・・次からは僕がいるのを覚えていてくれると助かります・・・」

 

そう言った後、空からルナが何事も無かったように肩に止まったのを見て僕はものすごく疲労感が湧いた。

 

 

 

 

 

・・・と、そんな感じで経験値を稼いだ後、燐子とメールで行く日にちを決め今日に至る訳である。

 

「りんりんよく行くって言ったよね。この前はあんな嫌がってたのに。」

 

「えっと・・・その・・・」

 

「とりあえず早く決めましょう。」

 

「うん!りんりんにぴったりなヤツ探すぞ~!」

 

あこはノリノリで走っていった。

 

「あ、ちょっと・・・あこちゃん!」

 

「走っていきましたね・・・」

 

「そ、そうですね・・・」

 

僕と燐子が取り残された。

 

僕はおそらく行く原因であるであろう事を聞いた。

 

「燐子、もしかしてNFOの限定コードの件で行く気に?」

 

「・・・はい、あの装備強いし・・・とても可愛かったので。」

 

「けど、無理はしないでくださいよ。緊張して楽しめなかったら元も子もないですし。」

 

僕は笑顔でそういったのだろうか。

 

燐子が僕の顔を見て微笑み返した。

 

「・・・はい。今日はよろしくお願いします。」

 

水着を選ぶセンスがあるかはわからないがとりあえず頑張ろうと思った。

 

すると気がつくと水着のコーナーの前に着いていた。

 

「奏多さんにりんりんおーそーいー!」

 

「すみません、遅くなりましたね。」

 

「・・・き、緊張するな。」

 

「大丈夫だよ!あこがめちゃくちゃカッコイイの探してあげるから!」

 

「ちょ、あこちゃん・・・引っ張らないで・・・こける・・・」

 

あこが燐子の手を引いてコーナーの中に入る。

 

「・・・やっぱり入りづらい。」

 

置いていかれた僕はまだ水着コーナーへ入る抵抗感を持ちながら2人を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

この前来た時もそうだが最近の水着はかなりレパートリーが多い。

 

ビキニやワンピース型に競泳用っぽいやつ、布面積の少ないものまで色々ある。

 

「ん~・・・ねぇ奏多さん、どれがいいと思う?」

 

「どれがって言われても・・・」

 

年頃の高校2年生に聞くことだろうか。

 

変に想像すると変態扱いされかねないのに。

 

「燐子だと・・・白と黒のイメージですね。」

 

「白と・・・黒ですか・・・」

 

「確かに!まずはそれで探してみよっ!」

 

とりあえず色のイメージを言ったがこのコーナーだけでも白黒の水着は多い。

 

これを片っ端から探すのだろうか・・・

 

「あこちゃん・・・私・・・できればワンピース型に・・・」

 

「うん、わかった。それでさがそ!」

 

燐子が水着の型を選んでくれたのでだいぶ探しやすくなった。

 

「・・・これ僕いるの?」

 

ここに来てからずっと思っていることをまた思いながら僕は2人の水着探しに付き合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

探し始めて30分後、燐子がレジから戻ってきた。

 

「燐子、いい水着が見つかったんですか?」

 

「はい・・・なんとか・・・」

 

「どんなものを選んだんです?」

 

「はい、それは・・・」

 

燐子が紙袋の中から出そうとした時だった。

 

「ダメ~!」

 

あこが止めに入った。

 

「あ、あこちゃん!?」

 

「りんりん、そういうのは海に行ってからのお楽しみってやつだよ!」

 

「で、でも・・・」

 

「奏多さんも!それでいいよね!」

 

「え、えっと・・・その・・・は、はい。」

 

あこの発言に押され、僕はそう返事した。

 

「うん、それでよし。すべては審判の時に明かされるであろう・・・」

 

燐子の水着を後回しにされ、僕はポリポリと頭をかいた。

 

実は2日前、リサや上原さん、あこにも同じ行動を取られているので僕は4人がどんな水着を選んだかを見ていない。

 

そういうのも海に行く楽しみなのだろうか。

 

今まで友人と何かをしたことが全然ないので全くわからない。

 

「えっと・・・今日はありがとうございます。」

 

「いえ、今日に至ってはほとんどあこが決めてましたし僕は何も。」

 

「明日・・・よろしくお願いします。」

 

「うん、みんなで海めいっぱいに楽しもー!」

 

「はい、また明日。」

 

僕はこの後バイトに行くので2人とはここで別れてコンビニへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

いつものコンビニについて制服に着替え、青葉さんとレジに立っているがコンビニ内はすごく空いていた。

 

この前のソフトボール軍団があってか最近は人が少し多くても対応できるようにはなってきた。

 

「九条さん九条さん。」

 

暇だったのか青葉さんが話しかけてきた。

 

「はい、なんでしょうか。」

 

「今度リサさんとひーちゃん達とで海行くらしいですね~」

 

「そうです、と言っても僕は付き添いなんですけどね。」

 

「ひーちゃんずっとあたし達に海行こうって言ってたんですけど、ともちんは祭りの打ち合わせでつぐは用事、蘭はバイトであたしは白いお肌がこげるのと暑さで溶けちゃうのが嫌なんで断ったんです~」

 

おい、ほかの3人は仕方ないとして青葉さんの断り方酷くないか。

 

「それで~九条さんは誰が好みなんです?」

 

青葉さんに唐突にそう言われ思考がフリーズした。そしてすぐに冷静になってゆっくり否定した。

 

「そんな、誰が好きだからって理由でついて行くんじゃないんです。上原さんやリサに『女の子だけじゃ不安』って言われたんで・・・」

 

「でも、それだけで行くもんなんです?」

 

「どうせその日は練習もなくて暇だったのとたまには違う場所に行ってみたいと思って。」

 

「あとはともちんの妹のあこちゃんと白金さんでしたっけ~?」

 

「はい、白金さんは最初断ったんですけどあることがあって行くって言ってくれたんです。」

 

「そ〜なんですか。」

 

青葉さんが少し興味無さそうに返す。

 

後日聞いたが、リサ曰く、青葉さんは「興味無い事はとことん興味無いが興味あることはすごく本気になるタイプ」らしい。

 

興味無さそうだったことをスルーして僕は話を続けた。

 

「それでみんなの水着を選びに行ったんですけど・・・」

 

「それ九条さんが全員分決めたんですか?」

 

「いえ、僕は振り回されただけで結局全員見せてくれなかったんですよ。」

 

「ああ、わかります~女の子ってそういうの良くやりますから~」

 

やはり女子ってそういうものなのか・・・やはり昔から女性ってよくわからない。

 

「あ、そろそろシフト上がりますね~」

 

「そうですね、もうこんな時間ですか。」

 

「あたしは先に帰りますけど~うちのひーちゃんをよろしくお願いします~」

 

「は、はい、わかりました。」

 

青葉さんに上原さんの親みたいな言い方をされ少し困惑したがすぐに返す。

 

今更ながらリサに鍛えられて成長している感はある。

 

着替えて外に出ると空は夕焼け模様だ。

 

「綺麗だな・・・」

 

日が沈み、夕暮れが夜へ移り変わり周りが暗くなる瞬間。

 

僕はそのタイミングが好きだ。

 

BLACK SHOUTが生まれた時間でもあるがそれ以上に色の移り変わりが激しく心を揺らす。

 

ほかの人からしたら当たり前なことでも色の無い僕にとってはその移り変わりがすごく響く。

 

(明日はどんな色が見られるだろうか。)

 

僕はそう思いながら自分の帰宅路へ向かった。




久々にルナ出したな・・・
次はついに海へ向かって4人が水着に着替えます。
その時奏多はどんな反応をするのか・・・お楽しみに!

あと『デス・ザ・クライシス・デンジャラスパーティ』の元ネタは無論、社長で神で今は王様のあの人です(笑)(デーンジャデーンジャ!ジェノサイド!デスザクライシスデンジャラスゾンビィ!ウォォォ!)
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